ミスティック・リバー

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評判

ミスティック・リバーの評価:

4.06/5点 レビュー 33件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 21〜40 2/4ページ
No.46
(4pt)

期待を裏切らず面白かった

発刊の順番とは逆ですが、『運命の日』があまりに面白かったので手にとって見ました。デニス・ルイヘンは最初に断片的に複数の主人公の話を描き、最後に向かいじわじわとまとめあげていくのが好きなのか、本作も最初は固有名詞と格闘しないといけないがそこはご愛嬌。ひとたび準備ができると、後はページをめくるのみ。やはり著者の特徴かな、と思うのはアメリカ風(?)の乾いた砂埃がかった荒々しい生身の感情が交錯することと、社会問題をうまく話しに織り込んでいる点かと感じました。個人的には歴史小説が好きなので、歴史がストーリーに埋め込まれていた『運命の日』のほうが読みこだえがありましたが、本書はその分ミステリーの要素を楽しめました。最後の展開は、確かに映画にしやすそうな感じであったが、やるせなさみたいな感情をうまく描いた良作と思います。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.45
(4pt)

期待を裏切らず面白かった

発刊の順番とは逆ですが、『運命の日』があまりに面白かったので手にとって見ました。デニス・ルイヘンは最初に断片的に複数の主人公の話を描き、最後に向かいじわじわとまとめあげていくのが好きなのか、本作も最初は固有名詞と格闘しないといけないがそこはご愛嬌。ひとたび準備ができると、後はページをめくるのみ。やはり著者の特徴かな、と思うのはアメリカ風(?)の乾いた砂埃がかった荒々しい生身の感情が交錯することと、社会問題をうまく話しに織り込んでいる点かと感じました。個人的には歴史小説が好きなので、歴史がストーリーに埋め込まれていた『運命の日』のほうが読みこだえがありましたが、本書はその分ミステリーの要素を楽しめました。最後の展開は、確かに映画にしやすそうな感じであったが、やるせなさみたいな感情をうまく描いた良作と思います。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.44
(4pt)

心に染み入る言葉が胸を撃つ。

11歳のショーン、ディブ、ジミーは遊び友達だが、その時、3人は路上で喧嘩をしていた。そして、ショーンと殴り合っていたディブが警官を装った2人組に車で連れ去られるのだが・・・。

本格推理小説としても読めるが、謎解きがメインではない。現代ミステリシーンで犯人は誰かと云われても、少なくとも私はあまり興味がない。やはり内容、それも言葉の一つ一つに心に染み入るものがなければならない。まさしく本書はその言葉に何度も立ち止まってしまった。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.43
(4pt)

心に染み入る言葉が胸を撃つ。

11歳のショーン、ディブ、ジミーは遊び友達だが、その時、3人は路上で喧嘩をしていた。そして、ショーンと殴り合っていたディブが警官を装った2人組に車で連れ去られるのだが・・・。

本格推理小説としても読めるが、謎解きがメインではない。現代ミステリシーンで犯人は誰かと云われても、少なくとも私はあまり興味がない。やはり内容、それも言葉の一つ一つに心に染み入るものがなければならない。まさしく本書はその言葉に何度も立ち止まってしまった。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.42
(4pt)

長い。書き込みすぎ。

スティーブン・キング風の、プロットはミステリーだけど文体は純文学、という奴ね。面白かったけれど、半分に圧縮できるんじゃないかな。イーストウッド映画を見たあとで読んだので、結末が分かっていて苛々しながら読んだ。イーストウッドの演出がウマいとは思わない。ただ、原作や台本を選ぶセンスがユニークだ。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.41
(4pt)

長い。書き込みすぎ。

スティーブン・キング風の、プロットはミステリーだけど文体は純文学、という奴ね。面白かったけれど、半分に圧縮できるんじゃないかな。イーストウッド映画を見たあとで読んだので、結末が分かっていて苛々しながら読んだ。イーストウッドの演出がウマいとは思わない。ただ、原作や台本を選ぶセンスがユニークだ。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.40
(5pt)

魂の叫び

映画を先に見た。
後味の悪い映画だったし、自分がちゃんと答えを見つけられなかったような気がして、だいぶ時間が経ってから小説を読んでみた。
驚いたことに、小説の中には映画と同じ世界が広がっていた。
子供の頃に受けた傷が、その後の生き方を少しずつ変えていく、決して大声で語られることのない、やり切れない人生の不条理な真実。
この小説はとても痛い。
けれどもその痛みを受けとめるところから始めるしかないと思う。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.39
(5pt)

魂の叫び

映画を先に見た。
後味の悪い映画だったし、自分がちゃんと答えを見つけられなかったような気がして、だいぶ時間が経ってから小説を読んでみた。
驚いたことに、小説の中には映画と同じ世界が広がっていた。
子供の頃に受けた傷が、その後の生き方を少しずつ変えていく、決して大声で語られることのない、やり切れない人生の不条理な真実。
この小説はとても痛い。
けれどもその痛みを受けとめるところから始めるしかないと思う。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.38
(5pt)

まちがいなくデニス・ルヘインの代表作だ

 下町で少年時代を過ごしたショーン、ジミー、デイブ。デイブがニセ警官に誘拐された瞬間、3人の少年時代は終わりを告げた・・・。
 25年後。ショーンは州警察の刑事に、ジミーは冷酷冷徹な強盗団のボス的存在になっていた。そしてある日、ジミーの娘が惨殺される。その夜、血だらけで帰宅したデイブ、事件を担当することになったショーン。
 集合住宅が密集する下町の濃密な匂いを背景に、少年時代の苦い思い出、その後の25年間の人生を背負ってきた主人公たちを重厚で哀愁に満ちた筆致で描く傑作。
 どの作品にも定評のあるデニス・ルヘインだが、間違いなく本書が代表作だろう。
 クリント・イーストウッド監督で映画化された。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.37
(5pt)

まちがいなくデニス・ルヘインの代表作だ

 下町で少年時代を過ごしたショーン、ジミー、デイブ。デイブがニセ警官に誘拐された瞬間、3人の少年時代は終わりを告げた・・・。
 25年後。ショーンは州警察の刑事に、ジミーは冷酷冷徹な強盗団のボス的存在になっていた。そしてある日、ジミーの娘が惨殺される。その夜、血だらけで帰宅したデイブ、事件を担当することになったショーン。
 集合住宅が密集する下町の濃密な匂いを背景に、少年時代の苦い思い出、その後の25年間の人生を背負ってきた主人公たちを重厚で哀愁に満ちた筆致で描く傑作。
 どの作品にも定評のあるデニス・ルヘインだが、間違いなく本書が代表作だろう。
 クリント・イーストウッド監督で映画化された。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.36
(3pt)

映画にもなった、重厚で哀しいミステリー

’03年に、クリント・イーストウッド製作・監督・音楽によって映画化され、アカデミー賞で主演男優賞:ショーン・ペン、助演男優賞:ティム・ロビンスと、主要2部門でオスカーを受賞した。
’01年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第2位、「このミステリーがすごい!」海外編第10位にランクインして、さらに’02年度のアンソニー賞のベスト・ノヴェルにも選ばれたデニス・ルヘインの代表作である。
ボストンの貧困地区。ジミー、デイブ、ショーンの3人組が路上で遊んでいると、不審な車が少年たちの傍に停まる。警官を名乗る2人連れは、3人の内からデイブだけを車に乗せ、静かに走り去った。四日後、デイブは帰ってきたが、心と体に大きな傷を負っていた。
それから25年後、同地区で殺人事件が発生。被害者はジミーの娘だった。捜査を担当するのは、今は刑事となったショーン。やがて捜査線上にデイブの名が浮かぶ。事件は3人の過去を弄ぶようにして、非情な物語を導いてゆく・・・。
幼なじみだった3人の男の物語を、ひとりは被害者の父親、ひとりは捜査する側の刑事、そしてもうひとりは容疑者として、重厚なタッチで描くミステリーだ。本書には謎解きのスリルも用意されているが、ストーリーとしては、登場人物たちの心象を見つめることに主眼が置かれている。彼らの心に渦巻く家族への愛憎、日常への苛立ち、癒せぬ過去。これらの均衡が崩れたとき、人間はいかに愚かな存在となるか・・・。
人生には辛いことや哀しいことがたくさんあり、しかも正しいことが何なのかも分からない。指針はどこにもない。その真実を本書は鮮烈に描き出している。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.35
(3pt)

映画にもなった、重厚で哀しいミステリー

’03年に、クリント・イーストウッド製作・監督・音楽によって映画化され、アカデミー賞で主演男優賞:ショーン・ペン、助演男優賞:ティム・ロビンスと、主要2部門でオスカーを受賞した。
’01年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第2位、「このミステリーがすごい!」海外編第10位にランクインして、さらに’02年度のアンソニー賞のベスト・ノヴェルにも選ばれたデニス・ルヘインの代表作である。
ボストンの貧困地区。ジミー、デイブ、ショーンの3人組が路上で遊んでいると、不審な車が少年たちの傍に停まる。警官を名乗る2人連れは、3人の内からデイブだけを車に乗せ、静かに走り去った。四日後、デイブは帰ってきたが、心と体に大きな傷を負っていた。
それから25年後、同地区で殺人事件が発生。被害者はジミーの娘だった。捜査を担当するのは、今は刑事となったショーン。やがて捜査線上にデイブの名が浮かぶ。事件は3人の過去を弄ぶようにして、非情な物語を導いてゆく・・・。
幼なじみだった3人の男の物語を、ひとりは被害者の父親、ひとりは捜査する側の刑事、そしてもうひとりは容疑者として、重厚なタッチで描くミステリーだ。本書には謎解きのスリルも用意されているが、ストーリーとしては、登場人物たちの心象を見つめることに主眼が置かれている。彼らの心に渦巻く家族への愛憎、日常への苛立ち、癒せぬ過去。これらの均衡が崩れたとき、人間はいかに愚かな存在となるか・・・。
人生には辛いことや哀しいことがたくさんあり、しかも正しいことが何なのかも分からない。指針はどこにもない。その真実を本書は鮮烈に描き出している。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.34
(3pt)

サスペンス

アメリカ映画で、よく出てくる構造は、性的虐待者に若い頃襲われて、それがトラウマになって、年取ってからあほなことをしてしまうという話である。そこまでで、1時間を使うのは、幼いときに作文のますを埋めるのに、句読点を多用したような気持ちではないか?と穿ってみる。で、話はそういうようなことを織り交ぜて、悲しい話に持っていってる。おもしろかったのに、何がたらなかったのだろう。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.33
(3pt)

サスペンス

アメリカ映画で、よく出てくる構造は、性的虐待者に若い頃襲われて、それがトラウマになって、年取ってからあほなことをしてしまうという話である。そこまでで、1時間を使うのは、幼いときに作文のますを埋めるのに、句読点を多用したような気持ちではないか?と穿ってみる。で、話はそういうようなことを織り交ぜて、悲しい話に持っていってる。おもしろかったのに、何がたらなかったのだろう。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.32
(3pt)

これが時代というものなのか

私はアメリカ文学というものが好きになれない。何故なら、伝統的なヨーロッパの文学に対してアメリカ文学には品性も思想もないからだ。そしてミスティツク・リバーを読んで、やはり品性は無い。但し若干の思想のようなものをメルビル以来、はじめて診ることができた。ここに書かれているのは、今となってはアメリカのみならず、地球上の一部の地域を除いて、総ての地域が抱えている精神的病理であろう。何故なら、ここには殺人という犯罪に対して若干の罪悪意識はあるものの、善と悪という相対した対立というものがまったく描かれていない。だからといって殺人を肯定しているわけでもない。まさしく今人類が抱えている精神病理である。それを三人の男に具現化して、現代という時代を書き上げたのであろう。時代を切り取ってひとつの作品にまとめ上げた、そういった意味においては、この作品はメイラーの「死者と裸者」以来、私にある種の衝撃をあたえた作品である。デイブは時代が産んだ悲劇そのものであり、彼の精神は既に二十五年前に形成されてしまっており、そこから一歩も動くことなく、肉体の成長にともなって知識がデイブを虚構の人間としての行き方を身に着けさせているだけである。ジミーは時代そのものである。自分本位であり、勝手であり、自分しか愛せない人間であり、自分が愛していると錯覚する者しか愛することができない。この二人に対比してショーンは教育もあり、理性もあり善悪も心得ている。しかし自分の置かれた現状の中で彼は何一つとして、思想も道徳も善悪すらも表明することができない。それはまさしく現代の知識階層が置かれた立場そのものであろう。私はルヘインの他の作品を読んだことはないが、タイトルにもなっているミスティツク・リバー。今の時代、様々な犯罪が横行し、人間の心が精神が、そして社会そのものが、ミスティツク・リバーの澱んだ流れのように、そして傷つけられて死をむかえ、ミスティツク・リバーの底へ二度と浮かぶことなく沈んでいったデイブのように、人間社会が作り出す罪、穢れ、汚濁の中に沈んでいっているのではないだろうか。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.31
(3pt)

これが時代というものなのか

私はアメリカ文学というものが好きになれない。何故なら、伝統的なヨーロッパの文学に対してアメリカ文学には品性も思想もないからだ。そしてミスティツク・リバーを読んで、やはり品性は無い。但し若干の思想のようなものをメルビル以来、はじめて診ることができた。ここに書かれているのは、今となってはアメリカのみならず、地球上の一部の地域を除いて、総ての地域が抱えている精神的病理であろう。何故なら、ここには殺人という犯罪に対して若干の罪悪意識はあるものの、善と悪という相対した対立というものがまったく描かれていない。だからといって殺人を肯定しているわけでもない。まさしく今人類が抱えている精神病理である。それを三人の男に具現化して、現代という時代を書き上げたのであろう。時代を切り取ってひとつの作品にまとめ上げた、そういった意味においては、この作品はメイラーの「死者と裸者」以来、私にある種の衝撃をあたえた作品である。デイブは時代が産んだ悲劇そのものであり、彼の精神は既に二十五年前に形成されてしまっており、そこから一歩も動くことなく、肉体の成長にともなって知識がデイブを虚構の人間としての行き方を身に着けさせているだけである。ジミーは時代そのものである。自分本位であり、勝手であり、自分しか愛せない人間であり、自分が愛していると錯覚する者しか愛することができない。この二人に対比してショーンは教育もあり、理性もあり善悪も心得ている。しかし自分の置かれた現状の中で彼は何一つとして、思想も道徳も善悪すらも表明することができない。それはまさしく現代の知識階層が置かれた立場そのものであろう。私はルヘインの他の作品を読んだことはないが、タイトルにもなっているミスティツク・リバー。今の時代、様々な犯罪が横行し、人間の心が精神が、そして社会そのものが、ミスティツク・リバーの澱んだ流れのように、そして傷つけられて死をむかえ、ミスティツク・リバーの底へ二度と浮かぶことなく沈んでいったデイブのように、人間社会が作り出す罪、穢れ、汚濁の中に沈んでいっているのではないだろうか。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.30
(4pt)

濃厚なミステリーは人を掘り下げる

それぞれのキャラクターがすばらしく掘り下げられている。そもそも日常的に私たちは自分や相手をこのように掘り下げてみているだろうか。この深さがこの作品の魅力だと感じる。映画でも本作でも、一番哀しい存在はデイブの妻のシレスト。<自分の夫を一瞬たりとも疑うなんて>。それをこともあろうに、被害者の父親に訴えるなんて。反面として登場するジムの妻であるアナベス。彼女は強い。信じるものを守るためなら、世の中で犯罪とされるものも凌駕してしまう。女性として、それぞれの生き様も考えさせられる作品であった。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.29
(4pt)

濃厚なミステリーは人を掘り下げる

それぞれのキャラクターがすばらしく掘り下げられている。そもそも日常的に私たちは自分や相手をこのように掘り下げてみているだろうか。この深さがこの作品の魅力だと感じる。映画でも本作でも、一番哀しい存在はデイブの妻のシレスト。<自分の夫を一瞬たりとも疑うなんて>。それをこともあろうに、被害者の父親に訴えるなんて。反面として登場するジムの妻であるアナベス。彼女は強い。信じるものを守るためなら、世の中で犯罪とされるものも凌駕してしまう。女性として、それぞれの生き様も考えさせられる作品であった。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.28
(5pt)

子供の頃の共通の傷を抱えた3人が大人になって繰り広げる愛憎劇

作者は今まで上梓してきたいくつかの物語で暴力と犯罪の街で育ちその中で生きることを宿命とする人々の愛憎劇を描いてきた。今回も同じ愛憎劇であればいなずまは昼間より闇での方が輝くとでも言わんばかりに日向水みたいな山の手よりなにごとも振幅の激しいスラムを物語の舞台に選んでいる。犯罪と暴力の宿命が通奏低音のごとく低く流れその上を愛憎のメロディがきらびやかに踊るがごとく描きだされる。標題となった河はその中を何もかも飲み込み映しながら流れていく。哀切さとカタルシスが相まって最後まで飽きさせない。同じお金と時間を費やすのであればできるだけ上質のお酒を飲みたい貴方にお勧めの一編である。普通では成り立たない組み合わせの幼なじみの3人。山の手育ちのショーンとスラム街育ちのジミーとデイブ。3人が11才の頃、些細なことで喧嘩を始める。喧嘩の仲裁にニセ警官が現れ、3人のなかで1番気の弱そうなデイブを連れ去ってしまう。デイブはまもなく帰ってくるが心身に深い傷を負っている。無事に残された2人もなぜデイブを連れ去られるに任せたのかと自責の念が心の傷となる。それから25年のち犯罪者を経てかたぎに戻ったジミー。そのジミーの19才の娘が殺される。デイブは安給料の勤め人で鬱靴とした毎日を送っている。刑事になったショーンは、デイブの不振な行動と11才の時の傷を手がかりにデイブが殺人を犯したのではないかと疑う。しかし真相はもっと根深く幼なじみ3人の生い立ちと育った環境から立ち現れる。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.27
(5pt)

子供の頃の共通の傷を抱えた3人が大人になって繰り広げる愛憎劇

作者は今まで上梓してきたいくつかの物語で暴力と犯罪の街で育ちその中で生きることを宿命とする人々の愛憎劇を描いてきた。今回も同じ愛憎劇であればいなずまは昼間より闇での方が輝くとでも言わんばかりに日向水みたいな山の手よりなにごとも振幅の激しいスラムを物語の舞台に選んでいる。犯罪と暴力の宿命が通奏低音のごとく低く流れその上を愛憎のメロディがきらびやかに踊るがごとく描きだされる。標題となった河はその中を何もかも飲み込み映しながら流れていく。哀切さとカタルシスが相まって最後まで飽きさせない。同じお金と時間を費やすのであればできるだけ上質のお酒を飲みたい貴方にお勧めの一編である。普通では成り立たない組み合わせの幼なじみの3人。山の手育ちのショーンとスラム街育ちのジミーとデイブ。3人が11才の頃、些細なことで喧嘩を始める。喧嘩の仲裁にニセ警官が現れ、3人のなかで1番気の弱そうなデイブを連れ去ってしまう。デイブはまもなく帰ってくるが心身に深い傷を負っている。無事に残された2人もなぜデイブを連れ去られるに任せたのかと自責の念が心の傷となる。それから25年のち犯罪者を経てかたぎに戻ったジミー。そのジミーの19才の娘が殺される。デイブは安給料の勤め人で鬱靴とした毎日を送っている。刑事になったショーンは、デイブの不振な行動と11才の時の傷を手がかりにデイブが殺人を犯したのではないかと疑う。しかし真相はもっと根深く幼なじみ3人の生い立ちと育った環境から立ち現れる。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010