ひとり日和

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

ひとり日和の評価:

3.38/5点 レビュー 78件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全70件 41〜60 3/4ページ
No.30
(5pt)

おばあちゃん性とか

私は21歳だから主人公と同い年。
それはもう共鳴してしまって、一気に読んだけれど三度も涙しました。
おばあちゃんのえもいわれぬ強さや可愛らしさや儚さや健気さ、それから諦念や折り合いを付け切れぬ主人公の、ちっぽけなおばあちゃんを邪険にしてしまう気持ちとか少しの労わりとか淡白を装う不器用さだとか、そういうものの堆積が、最後の車窓の情景に寂しさを伴わせてそのまま掻っ攫われました。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.29
(5pt)

おばあちゃん性とか

私は21歳だから主人公と同い年。
それはもう共鳴してしまって、一気に読んだけれど三度も涙しました。
おばあちゃんのえもいわれぬ強さや可愛らしさや儚さや健気さ、それから諦念や折り合いを付け切れぬ主人公の、ちっぽけなおばあちゃんを邪険にしてしまう気持ちとか少しの労わりとか淡白を装う不器用さだとか、そういうものの堆積が、最後の車窓の情景に寂しさを伴わせてそのまま掻っ攫われました。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.28
(5pt)

相当にナカナカでしたね!

この作家には、周辺にいる人々の様々な感情の動きが手に取るようによく見えているのだろう。にも拘わらず、そのことへの向き合い方、描き方に凡そ構えというものを感じさせない。それほどに文章が自然である。これをある種のニヒリズムととる見方もあろうが、私的にはむしろ賢さ(ある種冷徹なまでの)とか、それ故のバランス感覚の良さと見る。微妙な意識の表現がまことに的確で、且つその表現に過不足のないことに感心する。読み進めながらうける感性の流れがまことに自然で、私的には大好きな漱石の作品と同じ心地良さを感じた。途中「この作者、一体いくつなんだろう?(全く予備知識なしに読み始めていた)若そうでもあるが、もしかしてそれなりの手練れなのかも・・・」と奥付を確認して23才と知り又感心させられた。所々で「うーん、いいね」と思わせる文章にも出合わせてくれた。青山七恵、相当にナカナカでしたね。「私に感想をコメントする気を起こさせるとは大したもの」と勝手に思いながら、今後も少し気にかけていくつもりです。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.27
(5pt)

相当にナカナカでしたね!

この作家には、周辺にいる人々の様々な感情の動きが手に取るようによく見えているのだろう。にも拘わらず、そのことへの向き合い方、描き方に凡そ構えというものを感じさせない。それほどに文章が自然である。これをある種のニヒリズムととる見方もあろうが、私的にはむしろ賢さ(ある種冷徹なまでの)とか、それ故のバランス感覚の良さと見る。微妙な意識の表現がまことに的確で、且つその表現に過不足のないことに感心する。読み進めながらうける感性の流れがまことに自然で、私的には大好きな漱石の作品と同じ心地良さを感じた。途中「この作者、一体いくつなんだろう?(全く予備知識なしに読み始めていた)若そうでもあるが、もしかしてそれなりの手練れなのかも・・・」と奥付を確認して23才と知り又感心させられた。所々で「うーん、いいね」と思わせる文章にも出合わせてくれた。青山七恵、相当にナカナカでしたね。「私に感想をコメントする気を起こさせるとは大したもの」と勝手に思いながら、今後も少し気にかけていくつもりです。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.26
(4pt)

さすが芥川賞な作品。

「吟子さん、外の世界って、厳しいんだろうね。あたしなんか、すぐ落ちこぼれちゃうんだろうね」
「世界には外も中もないのよ。この世はひとつしかないでしょ」
見込みがなくても、終わりが見えていても、なんだって始めるのは自由だ。もうすぐ春なのだから、少しくらい無責任になっても許してあげよう。
なるほどなあ〜と思った作中の文章であります。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.25
(4pt)

さすが芥川賞な作品。

「吟子さん、外の世界って、厳しいんだろうね。あたしなんか、すぐ落ちこぼれちゃうんだろうね」
「世界には外も中もないのよ。この世はひとつしかないでしょ」
見込みがなくても、終わりが見えていても、なんだって始めるのは自由だ。もうすぐ春なのだから、少しくらい無責任になっても許してあげよう。
なるほどなあ〜と思った作中の文章であります。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.24
(5pt)

観察眼の鋭さ

ここに登場するおばあさんは、何の変哲もなさそうだが、とても味のある人だ。不安定な主人公の気持ちとの対比がおもしろい。一つ一つの描写が、鋭い。そこが理解できないとこの小説を読んだことにはならないだろう。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.23
(5pt)

観察眼の鋭さ

ここに登場するおばあさんは、何の変哲もなさそうだが、とても味のある人だ。不安定な主人公の気持ちとの対比がおもしろい。一つ一つの描写が、鋭い。そこが理解できないとこの小説を読んだことにはならないだろう。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.22
(4pt)

今時の恋愛感情

この小説の良さを理解できないのは私自身が歳をとってしまったからかも知れないと思った。
主人公の女の子も、バイト先で会う彼氏もおよそ情熱とか感情というものをおもてに表さない。
何よりもびっくりしたのは主人公の女の子がバイト先の彼と別れたときに
「あんなに好きだったのに」と示していることだ。
どこにそんな感情のほとばしりがあったのかと思わず読み返してしまった。
それに比べると上海に赴任した母親の恋愛のなんとわかり易いことか。
これが今時の二十代前半の恋愛感情なのか。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.21
(4pt)

今時の恋愛感情

この小説の良さを理解できないのは私自身が歳をとってしまったからかも知れないと思った。
主人公の女の子も、バイト先で会う彼氏もおよそ情熱とか感情というものをおもてに表さない。
何よりもびっくりしたのは主人公の女の子がバイト先の彼と別れたときに
「あんなに好きだったのに」と示していることだ。
どこにそんな感情のほとばしりがあったのかと思わず読み返してしまった。
それに比べると上海に赴任した母親の恋愛のなんとわかり易いことか。
これが今時の二十代前半の恋愛感情なのか。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.20
(5pt)

一気に読めました。最後は温かい涙;;

ところどころに日本語としての拙さはあるものの、それが意図的なものなのかは謎です。とにかく読者の感性を刺激する心地よい言葉の流れに引きこまれて、3時間ほどで読みきれました。社会や人生とのつきあいかたに戸惑う主人公が、決して恰好をつけずにあるがままの自分の姿を見つめながら自立し、優しい人間へと成長していく姿に心引かれました。優しい人間といっても、「おばあちゃん長生きしてね」というような陳腐なヒューマニズムに完結しないところが素敵です。最後のほうでの老女との率直な魂の交流には思わず涙が溢れてしまいました。美しい映画を見たような感動にひたれます。小説というより名作映画の脚本のような感じを受けました。視覚、触覚、嗅覚、聴覚などがそそられました。おそらく映画化されるのではないかと今から期待してしまいます。ひょっとすると、老女は主人公の少女の心の奥に住む「もう一人の自分」なのかもしれないとも感じました。そういった脚色で映画化されると面白いと思います。ただ、「盗み」がサブテーマになっているだけに、文部省推薦とはならないかもしれないのが残念。主人公にとって「盗み」とは他者と強くつながるための原始的な癒しの手段なのでしょうが、魂の成長とともにそこから脱出していくプロセスに感動しました。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.19
(5pt)

一気に読めました。最後は温かい涙;;

ところどころに日本語としての拙さはあるものの、それが意図的なものなのかは謎です。とにかく読者の感性を刺激する心地よい言葉の流れに引きこまれて、3時間ほどで読みきれました。社会や人生とのつきあいかたに戸惑う主人公が、決して恰好をつけずにあるがままの自分の姿を見つめながら自立し、優しい人間へと成長していく姿に心引かれました。優しい人間といっても、「おばあちゃん長生きしてね」というような陳腐なヒューマニズムに完結しないところが素敵です。最後のほうでの老女との率直な魂の交流には思わず涙が溢れてしまいました。美しい映画を見たような感動にひたれます。小説というより名作映画の脚本のような感じを受けました。視覚、触覚、嗅覚、聴覚などがそそられました。おそらく映画化されるのではないかと今から期待してしまいます。ひょっとすると、老女は主人公の少女の心の奥に住む「もう一人の自分」なのかもしれないとも感じました。そういった脚色で映画化されると面白いと思います。ただ、「盗み」がサブテーマになっているだけに、文部省推薦とはならないかもしれないのが残念。主人公にとって「盗み」とは他者と強くつながるための原始的な癒しの手段なのでしょうが、魂の成長とともにそこから脱出していくプロセスに感動しました。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.18
(4pt)

おっさんは読むべし!

審査員の石原慎太郎と村上龍が激賞とのことですが、二人がこの小説を読む姿を想像すると、つい微笑がもれる。そんな感じのなんつうか、おっさんには不似合いなところのある小説なのですよ。でも、そこが実はポイントです。

 埼玉から東京に出てきた(この設定もいいな)女の子(フリーター)と居候先のおばあさんとの交流とその後を描いた小説なんですが、読むうちに二十歳前後のなんだかこそばゆい時代の思い出がよみがえってきます。

 で、やっぱ新世代というか、自分とは違う世代なのだなあという思いもあり、そんなところが審査員のおっさん二人の心を「きゅっと」つかんだんではないでしょうか。わたしもちょっとつかまれましたよ。作者は83年生まれです。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.17
(5pt)

おもしろかったです

特別な出来事もなくただ過ぎて行く日常を生きていると起こる感情が注意深く描かれてあって、とても共感が持てました。感情で走る方法を知らず、考え、考えすぎるために何事にもそれらしい理由を付け、自分1人で納得し、勝手に結果を招いてしまう。何事も少しでも複雑になるとどうでもいいと思い、経験が浅く視野が狭いため、うまくいかないことにいちいち苛立ち、ただ自然に巡ってくる小さな人間関係の中だけに世界を見いだす。突つかれると折れてしまいそうに見えるのに、本人は何にも負けない強いものになりたいと思っている。その狭い世界の中で。暗い人と思われてもしょうがない主人公だけど、本人はそういう世間からの目を気にしている様ではなく、淡々と自分の目と足で、自分が生きて行く場所を見つけようとしている。世間との微妙なずれには疑問を持たず、苦悩もしない。それよりももっと私的で些細なことに心痛する。端からは分からない様にもがく。そんな主人公の言動にとてもリアルなものを感じました。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.16
(4pt)

おっさんは読むべし!

審査員の石原慎太郎と村上龍が激賞とのことですが、二人がこの小説を読む姿を想像すると、つい微笑がもれる。そんな感じのなんつうか、おっさんには不似合いなところのある小説なのですよ。でも、そこが実はポイントです。

 埼玉から東京に出てきた(この設定もいいな)女の子(フリーター)と居候先のおばあさんとの交流とその後を描いた小説なんですが、読むうちに二十歳前後のなんだかこそばゆい時代の思い出がよみがえってきます。

 で、やっぱ新世代というか、自分とは違う世代なのだなあという思いもあり、そんなところが審査員のおっさん二人の心を「きゅっと」つかんだんではないでしょうか。わたしもちょっとつかまれましたよ。作者は83年生まれです。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.15
(5pt)

おもしろかったです

特別な出来事もなくただ過ぎて行く日常を生きていると起こる感情が注意深く描かれてあって、とても共感が持てました。感情で走る方法を知らず、考え、考えすぎるために何事にもそれらしい理由を付け、自分1人で納得し、勝手に結果を招いてしまう。何事も少しでも複雑になるとどうでもいいと思い、経験が浅く視野が狭いため、うまくいかないことにいちいち苛立ち、ただ自然に巡ってくる小さな人間関係の中だけに世界を見いだす。突つかれると折れてしまいそうに見えるのに、本人は何にも負けない強いものになりたいと思っている。その狭い世界の中で。暗い人と思われてもしょうがない主人公だけど、本人はそういう世間からの目を気にしている様ではなく、淡々と自分の目と足で、自分が生きて行く場所を見つけようとしている。世間との微妙なずれには疑問を持たず、苦悩もしない。それよりももっと私的で些細なことに心痛する。端からは分からない様にもがく。そんな主人公の言動にとてもリアルなものを感じました。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.14
(5pt)

期待以上の面白さに思わず満点。

職場の上司や同僚が勧めてきたので読んでみました。

これが期待以上に面白くて、興味深くて一気に読んでしまいました。

主人公が老婆との共同生活をしながら、恋や仕事など精神的に自立していく物語なのですが、

その単調そうな筋に挟まれるブラックなユーモアが絶妙。

クスッとさせられながら、退屈させることなく一気に読ませる技術は素晴らしい。

最近の芥川賞の中でもずば抜けて好感が持てる作品でした。

「芥川賞=文学的作品」などと敬遠せずに、まずは読んでみることをオススメします。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.13
(5pt)

退屈な若者へ。

26歳女性です。

今まで読んだ芥川賞作品の中で、一番面白く読めました。

何だか、主人公が自分にそっくりだったのです。

年や職業や思ってることとか、一見全然違うのに、なにか似てるんですよ。

不思議な感じがしました。

退屈とか長いとかの意見も多数あるようですが、

私は、この作品のけだるい様な雰囲気を、むしろ楽しませてもらいました。

長いんだけれども、ずっと読んでいたいような。

終わったらまた何度でも読み返したいような。

だらだらしてて面白くない!っていう方には無理には勧めませんが、

私みたいに退屈な若者は読んでみるといいと思います。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.12
(5pt)

期待以上の面白さに思わず満点。

職場の上司や同僚が勧めてきたので読んでみました。

これが期待以上に面白くて、興味深くて一気に読んでしまいました。

主人公が老婆との共同生活をしながら、恋や仕事など精神的に自立していく物語なのですが、

その単調そうな筋に挟まれるブラックなユーモアが絶妙。

クスッとさせられながら、退屈させることなく一気に読ませる技術は素晴らしい。

最近の芥川賞の中でもずば抜けて好感が持てる作品でした。

「芥川賞=文学的作品」などと敬遠せずに、まずは読んでみることをオススメします。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.11
(5pt)

退屈な若者へ。

26歳女性です。

今まで読んだ芥川賞作品の中で、一番面白く読めました。

何だか、主人公が自分にそっくりだったのです。

年や職業や思ってることとか、一見全然違うのに、なにか似てるんですよ。

不思議な感じがしました。

退屈とか長いとかの意見も多数あるようですが、

私は、この作品のけだるい様な雰囲気を、むしろ楽しませてもらいました。

長いんだけれども、ずっと読んでいたいような。

終わったらまた何度でも読み返したいような。

だらだらしてて面白くない!っていう方には無理には勧めませんが、

私みたいに退屈な若者は読んでみるといいと思います。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065