ひとり日和

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評判

ひとり日和の評価:

3.38/5点 レビュー 78件。 C ランク

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平均点3.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全70件 21〜40 2/4ページ
No.50
(5pt)

好きです。

この小説に書かれている空気は、等身大で、リアルに感じられました。
何気ないようだけど、やるせなさとか、不安とか、希望とか、伝わってきます。
私は、いい小説だと思いました。
会話や間に、独特のキレがあり、おもしろい。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.49
(5pt)

好きです。

この小説に書かれている空気は、等身大で、リアルに感じられました。
何気ないようだけど、やるせなさとか、不安とか、希望とか、伝わってきます。
私は、いい小説だと思いました。
会話や間に、独特のキレがあり、おもしろい。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.48
(4pt)

未来の記憶か、記憶の未来か

半世紀の年齢差がある二十歳の女の子、知寿と七十一歳のおばあさん、吟子さんの同居生活が描かれる。
吟子さんの家には猫がいる。猫の写真もずらりと並んでいる。
その猫たちはすべてチェロキーという名前だ。どうやら過去に飼っていた猫たちの「遺影」らしい。
吟子さんは独り身だが、ホースケさんというおじいちゃんのボーイフレンドがいる。
笹塚駅の売店の売り子を始めた知寿は、藤田君という男の子と付き合うようになる。
知寿には「盗癖」がある。
といってもお金や高価な品物を盗むわけではなく、彼氏とか吟子さんとか、身近な人間からどうでもいいような小物(たとえばホースケさんの仁丹とか、中にはモト彼からこっそり切り取った髪の毛もある)を盗んでは、カラの靴箱につめこんでいるのだ。
「靴箱の小物たちは・・・苦かったり、甘かったりする記憶を、自分ひとりで楽しむ手伝いをするだけだった。それでもわたしは箱を捨てることができない。」
最後に吟子さんの家を出るとき、知寿はコレクションした盗品の全てをチェロキーたちの額縁の裏に置いていく。

こうして見えてくるのだ。
知寿と吟子さんとのパラレルな関係が。
吟子さんは知寿の未来の姿なのだ。
いや、語り手の知寿は、実は吟子さんの記憶の中の吟子さん自身なのではないか。
知寿は未来から照射されて浮かび上がる吟子さんのイメージではないか。
チェロキーと同様、知寿は吟子さんの記憶の中に並べられる一枚の写真なのだ。

すべてが淡々としている。
知寿は職場ではそつなく人間関係を築けるのに、一歩進んだ関係となると結べない。
母親さえ、いや母親だからこそか、自分からは遠い。単に母親が中国に住んでいるからだけが理由ではないだろう。
藤田君との関係もあっさりと終わってしまう。
すべては半世紀前の記憶のように薄い。

細い道をひとつ挟んで駅のホームが見える吟子さんの家。
そこに暮らして、ホーム上で手を振る人を見送りながら、知寿の人生も過ぎていった。

描写も淡々としているのに、何かしら不思議に深い小説だなあ。
こうしてレビューを書いていたら(読後感を反芻していたら)、「感性豊かな若い女性作家が細やかに描く若い女性の日常」というクリシェがぴったりの、つまり、いかにも底の浅い芥川賞作品の典型だと思って☆☆評価だったのが、☆☆☆☆にまで増えてしまった。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.47
(4pt)

未来の記憶か、記憶の未来か

半世紀の年齢差がある二十歳の女の子、知寿と七十一歳のおばあさん、吟子さんの同居生活が描かれる。
吟子さんの家には猫がいる。猫の写真もずらりと並んでいる。
その猫たちはすべてチェロキーという名前だ。どうやら過去に飼っていた猫たちの「遺影」らしい。
吟子さんは独り身だが、ホースケさんというおじいちゃんのボーイフレンドがいる。
笹塚駅の売店の売り子を始めた知寿は、藤田君という男の子と付き合うようになる。
知寿には「盗癖」がある。
といってもお金や高価な品物を盗むわけではなく、彼氏とか吟子さんとか、身近な人間からどうでもいいような小物(たとえばホースケさんの仁丹とか、中にはモト彼からこっそり切り取った髪の毛もある)を盗んでは、カラの靴箱につめこんでいるのだ。
「靴箱の小物たちは・・・苦かったり、甘かったりする記憶を、自分ひとりで楽しむ手伝いをするだけだった。それでもわたしは箱を捨てることができない。」
最後に吟子さんの家を出るとき、知寿はコレクションした盗品の全てをチェロキーたちの額縁の裏に置いていく。

こうして見えてくるのだ。
知寿と吟子さんとのパラレルな関係が。
吟子さんは知寿の未来の姿なのだ。
いや、語り手の知寿は、実は吟子さんの記憶の中の吟子さん自身なのではないか。
知寿は未来から照射されて浮かび上がる吟子さんのイメージではないか。
チェロキーと同様、知寿は吟子さんの記憶の中に並べられる一枚の写真なのだ。

すべてが淡々としている。
知寿は職場ではそつなく人間関係を築けるのに、一歩進んだ関係となると結べない。
母親さえ、いや母親だからこそか、自分からは遠い。単に母親が中国に住んでいるからだけが理由ではないだろう。
藤田君との関係もあっさりと終わってしまう。
すべては半世紀前の記憶のように薄い。

細い道をひとつ挟んで駅のホームが見える吟子さんの家。
そこに暮らして、ホーム上で手を振る人を見送りながら、知寿の人生も過ぎていった。

描写も淡々としているのに、何かしら不思議に深い小説だなあ。
こうしてレビューを書いていたら(読後感を反芻していたら)、「感性豊かな若い女性作家が細やかに描く若い女性の日常」というクリシェがぴったりの、つまり、いかにも底の浅い芥川賞作品の典型だと思って☆☆評価だったのが、☆☆☆☆にまで増えてしまった。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.46
(5pt)

言葉にしない優しさ

ありふれたストーリーだと思う。すこし偏屈ですこし問題を抱えた主人公が大人になっていくはなし。
居候先のおばあさんとの交流がさりげなく絡む。とてもありふれているし、つまらないといえば言えなくもない。
でも、なんだか不思議と魅力的だった。居候先のばあさんは、がばいばあさんのような名言や金言は一切云わない。
ただそこに居るというだけ、そしてごくさりげなく心配して、たまに言葉を交わす。普通のやりとりがこんなに魅力的な小説は結構珍しい。

いい言葉があふれている世の中にあっては、こういう言葉にならない優しさみたいなのが、実は一番心にしみるのではないかと思える小説だった。心の動きを丹念に描いた秀作だと思う。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.45
(5pt)

言葉にしない優しさ

ありふれたストーリーだと思う。すこし偏屈ですこし問題を抱えた主人公が大人になっていくはなし。
居候先のおばあさんとの交流がさりげなく絡む。とてもありふれているし、つまらないといえば言えなくもない。
でも、なんだか不思議と魅力的だった。居候先のばあさんは、がばいばあさんのような名言や金言は一切云わない。
ただそこに居るというだけ、そしてごくさりげなく心配して、たまに言葉を交わす。普通のやりとりがこんなに魅力的な小説は結構珍しい。

いい言葉があふれている世の中にあっては、こういう言葉にならない優しさみたいなのが、実は一番心にしみるのではないかと思える小説だった。心の動きを丹念に描いた秀作だと思う。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.44
(5pt)

淡々と進む美しさ

賛否両論の作品だとは思いますが、
私は著者の文章に魅かれました。

内容だけではなく、
文章の美しさ、日本語の美しさが好きです。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.43
(5pt)

淡々と進む美しさ

賛否両論の作品だとは思いますが、
私は著者の文章に魅かれました。

内容だけではなく、
文章の美しさ、日本語の美しさが好きです。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.42
(4pt)

いろいろと議論はあろうかと思うが

母子家庭で暮らす埼玉県に住む若い女性が、母が中国に単身赴任するのを気に、東京で暮らす遠い親戚のお婆さんの家に間借りして暮らした1年間の物語・・・

確かに人間の内面を切り裂いていくような作品ではなく、権威ある芥川賞の受賞作として相応しいか議論はあるだろうね

でもやっぱり物語って読者にページを進めさせる力がもっとも必要だと思うし、そういった意味でこの作品は飽きさせないし

なんとなく読後もすがすがしい気分になって主人公の今後を応援したくなる・・・
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.41
(4pt)

いろいろと議論はあろうかと思うが

母子家庭で暮らす埼玉県に住む若い女性が、母が中国に単身赴任するのを気に、東京で暮らす遠い親戚のお婆さんの家に間借りして暮らした1年間の物語・・・

確かに人間の内面を切り裂いていくような作品ではなく、権威ある芥川賞の受賞作として相応しいか議論はあるだろうね

でもやっぱり物語って読者にページを進めさせる力がもっとも必要だと思うし、そういった意味でこの作品は飽きさせないし

なんとなく読後もすがすがしい気分になって主人公の今後を応援したくなる・・・
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.40
(4pt)

ひとりの地平

淡々とした毎日にあるような襞をすくい上げて編み込まれた、どこにでもいそうな少女が日々に揺られる物語。

人が人に重なり、ズレ、離れ、そしてまた重なり、有機的に形を変えながら、人間関係という名の「ひとり」の地図は今日も開かれる。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.39
(4pt)

ひとりの地平

淡々とした毎日にあるような襞をすくい上げて編み込まれた、どこにでもいそうな少女が日々に揺られる物語。

人が人に重なり、ズレ、離れ、そしてまた重なり、有機的に形を変えながら、人間関係という名の「ひとり」の地図は今日も開かれる。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.38
(5pt)

「出発」が面白い

会社の女性が言っていた。朝、満員電車の埼京線で新宿駅に到着したら、新宿西口ロータリーの喫煙所でタバコを1本吸ってから出勤するんです...と。私は、それを聞いたときこの小説にある「出発」という短編と会社の女性が重なった。あの場所は、新宿の始まりであるとともに、日本の中心を思わせる場所である。高層ビルに囲まれた都会のエアポケットなのだ。ある種の喪失感、閉塞感は「ノルウェイの森」の最後と重ならないか?pour voir le monde differemment.日常の視点を変えてみてみよう。千葉や埼玉、八王子から新宿まで出てきたのに、伊勢丹の敷居が高く感じられ、ついついユニクロで買い物してしまうようなあなた!はたまた、地方から東京に出てきて5月病(死語か...)になっている社会人1年生、2年生のあなた!何気ない日常の積み重ねが人生なのだと、あたりまえのことをあたりまえに教えてくれるだろう。この小説は。過激な場面や奇想天外なドラマだけが小説ではないと信じたい。味のなくなったガムをいつ吐き出そうか、小さいことの葛藤も小説にしようとすればできるのである。ここは作者の腕の見せ所といえるだろう。彼女は充分にその才能を発揮した。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.37
(5pt)

「出発」が面白い

会社の女性が言っていた。朝、満員電車の埼京線で新宿駅に到着したら、新宿西口ロータリーの喫煙所でタバコを1本吸ってから出勤するんです...と。私は、それを聞いたときこの小説にある「出発」という短編と会社の女性が重なった。あの場所は、新宿の始まりであるとともに、日本の中心を思わせる場所である。高層ビルに囲まれた都会のエアポケットなのだ。ある種の喪失感、閉塞感は「ノルウェイの森」の最後と重ならないか?pour voir le monde differemment.日常の視点を変えてみてみよう。千葉や埼玉、八王子から新宿まで出てきたのに、伊勢丹の敷居が高く感じられ、ついついユニクロで買い物してしまうようなあなた!はたまた、地方から東京に出てきて5月病(死語か...)になっている社会人1年生、2年生のあなた!何気ない日常の積み重ねが人生なのだと、あたりまえのことをあたりまえに教えてくれるだろう。この小説は。過激な場面や奇想天外なドラマだけが小説ではないと信じたい。味のなくなったガムをいつ吐き出そうか、小さいことの葛藤も小説にしようとすればできるのである。ここは作者の腕の見せ所といえるだろう。彼女は充分にその才能を発揮した。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.36
(4pt)

サラッと読めた

芥川賞をとった作品なので、どんな物かと思い、読んでみたのだが、初めは少々退屈な出だしかと思ったが、読み進めるうちに、どんどんストーリーに引き込まれていった。主人公と老婆のゆっくりとした生活が描かれており、主人公が人と触れ合いながら、人間的に成長していく様子が書かれていた。途中、主人公の老婆に対する微妙な心理が描かれていて、何となくだが、共感出来た。サラリと読めるので、まだ読んでいない人にはおススメである。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.35
(4pt)

サラッと読めた

芥川賞をとった作品なので、どんな物かと思い、読んでみたのだが、初めは少々退屈な出だしかと思ったが、読み進めるうちに、どんどんストーリーに引き込まれていった。主人公と老婆のゆっくりとした生活が描かれており、主人公が人と触れ合いながら、人間的に成長していく様子が書かれていた。途中、主人公の老婆に対する微妙な心理が描かれていて、何となくだが、共感出来た。サラリと読めるので、まだ読んでいない人にはおススメである。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.34
(4pt)

草食な人たちへ

無気力とも言える淡白さとのんびりさと共存する慎ましさといい意味での地味さ。まさに草食系女子が主人公。草食系男子・女子さんは読めば意外と共感できるのでは?書いてる青山七恵さんも草食系女子っぽい。堅実で丁寧であっさりした文章を淡々と書いてる。 職人っぽい人な気がする。

私はいいと思うけど、淡白で地味なのでつまらないと思う人が多そう。芥川賞もらわなきゃ読まれてないかも。でも、この堅実さと丁寧さは、雑な文章の目立つ昨今では少ないながら固定ファンを集めそう。

いかにも肉食男子な石原&村上龍がプッシュしたのは、「若い作家を誉めて、知事選で若者の票をゲットだぜ」という魂胆から、とある本に書いてましたが、そうでしょうね。彼らが素直に誉めるわけがない。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.33
(4pt)

草食な人たちへ

無気力とも言える淡白さとのんびりさと共存する慎ましさといい意味での地味さ。まさに草食系女子が主人公。草食系男子・女子さんは読めば意外と共感できるのでは?書いてる青山七恵さんも草食系女子っぽい。堅実で丁寧であっさりした文章を淡々と書いてる。 職人っぽい人な気がする。

私はいいと思うけど、淡白で地味なのでつまらないと思う人が多そう。芥川賞もらわなきゃ読まれてないかも。でも、この堅実さと丁寧さは、雑な文章の目立つ昨今では少ないながら固定ファンを集めそう。

いかにも肉食男子な石原&村上龍がプッシュしたのは、「若い作家を誉めて、知事選で若者の票をゲットだぜ」という魂胆から、とある本に書いてましたが、そうでしょうね。彼らが素直に誉めるわけがない。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.32
(4pt)

淡々と‥

第136回(2006年下半期)芥川賞受賞作品。

芥川賞っていうと、純文学というイメージを勝手に持ってて
とっつきにくく感じていたんだけど、
そんなこともないんだなと読んでみて思った作品。

この主人公の21歳千寿の心の動きが上手く書かれてた。
千寿は親の愛情というものを感じられずに大人になり、
そのことを自身で認められない葛藤があるよう。
他者に愛を安易に求めるところから‥そう感じたかな。

なんだか著者の内面から出てきた感情を盗み読みしてるみたいで
後味の悪い気持ちになったりしました。

さらっと読める文体には好印象♪
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.31
(4pt)

淡々と‥

第136回(2006年下半期)芥川賞受賞作品。

芥川賞っていうと、純文学というイメージを勝手に持ってて
とっつきにくく感じていたんだけど、
そんなこともないんだなと読んでみて思った作品。

この主人公の21歳千寿の心の動きが上手く書かれてた。
千寿は親の愛情というものを感じられずに大人になり、
そのことを自身で認められない葛藤があるよう。
他者に愛を安易に求めるところから‥そう感じたかな。

なんだか著者の内面から出てきた感情を盗み読みしてるみたいで
後味の悪い気持ちになったりしました。

さらっと読める文体には好印象♪
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065