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旅路
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旅路の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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帯に池波正太郎の愛したヒロイン、運命の旅。とあったが、2021年の今読むと随分女性感が違うんだなぁ・・と思う。主人公は女である事を無意識にしろ武器にして、無邪気に男に依存して生きていく。池波正太郎は大好きでよく読むし、他の作品、剣客商売のおはるにしても藤枝梅安の思い人おもんにしても、もっと自我をしっかり持っている魅力的な女性なのに、本当に池波正太郎はこのヒロインを愛したのかなぁと疑問に思う。彼女の色香に迷って命を落とす男達が哀れだ。主人公は無邪気で直情的で愚か。 もしかすると、池波正太郎は悪意なく可愛く男に愛される女の怖さを描きたかったのかも。本当の主人公は彼女に敵と狙われる近藤虎次郎ではないかと思う。私は主人公に全く共感できなかった。 | ||||
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池波先生の小説は読んで面白いのが特徴ですが、私にはこの作品それほど面白区手読みたい小説でもなかった | ||||
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三千代は罪な女だ。 本人はちっとも悪人ではなく、むしろ周りの人に感謝し、周りの期待にも応える。 劣るところはない。 しかし、三千代に関わる男たちは命を落とす。 そもそも仇と狙う近藤虎之助がいい人なのだ。 それなのに、三千代はこのことを知らず、夫をきって逐電した憎い男でしかないのだ。 そのために、三千代と関わる男たちは皆、近藤を悪人と見てしまう。 近藤と三千代は上巻からもすれ違いそうになるくらいそばにいることがある。 それでも会うことはなく、読んでいるこっちがイライラするほどに二人はすれ違っていく。 戦後のラジオドラマ「きみの名は」もこんな感じなのだろうか? ホントにじれったい。 さて、結末は池波正太郎ならではのものになっているのだが。 いやーな気持ちにはならないのだけれど、現実の人生も、こんな風に食い違いや勘違いで数奇なことになっているのかな、このぼくの平凡な人生も実態は複雑なのかもしれないなと考えさせられる本なのだ。 旅路、まさに人生の縮図なのだ。 | ||||
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池波正太郎の魅力とは何だろう? その独特の文体。登場人物の味わう食事のおいしそうなところ。 これはほかの作家には見られない特長なのだけれど。 うまい小説家の基本である、登場人物が生き生きとして、読んでいくと頭の中で実際に動いていくように思えていくことも欠かせない魅力だ。 この旅路は、夫の敵として、近藤虎之助を追いかけて、江戸に下っていく三千代の旅路なのだけれど。 出てくる登場人物がどれもこれも、存在感溢れて、悪人も親切にしてくれる人も、生き生きとしている。 旅の途中で知り合った、堀本伯道は裕福な老人で、三千代を江戸まで無事に届けてくれる。 旅の代金や江戸での滞在費も面倒見てくれる。 江戸では長く暮らすために、絵師の家でお手伝いさんになってしまう、武家の後家さんなのに。 などといった不自然な状況がちっとも不自然でなく、「三千代、がんばれ」といつの間にか応援しているのだった。 下巻では、果たして首尾よく敵討ちができるのか? 堀本伯道と再会できるのか? その堀本伯道とはいったい何者なのか? 一刻も早く下巻を読みたくなる本だ。 | ||||
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