■スポンサードリンク
旅路
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
旅路の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つまりなよなよと受け身の「運命の女」を書いてみたかったのだな、と読了して理解した。 結末を決めずに、ある意味場当たり式で書いていく作風ゆえ、前半は近藤虎次郎が主人公なのかと思わされるが、彼もまた、主人公三千代に狂わされて死んでいく男たちのひとりに過ぎない。 三千代は美しく慎ましく品がよく、武芸の心得もなく、ただ常に「誰か」に救われ、身を売ることもなく大事にされ、そこからまた深く考えずに飛び出し、次の犠牲者を作る。 作者がそう決め打って最初から書けば、もっとえぐ味のある締まった作品になったとは思うが、「旅路」と題して連載開始した時点で、作者はあくまで、水が流れるような三千代の旅路を主題としたかったのだろう。 結末まで読むと「む?」と思う読者も多いだろうが、変遷する道中の描写は安定の池波節で面白く読める。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なかなか本が届かないと思っていたら後の祭り、本を購入のつもりがkindleを購入、字が小さく老い耄れ爺には注意が必要だった、パソコンの操作分からずまだ読んでいない 旅路(上、下】何処にいるのやら。 老い耄れより。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
状下巻とも書籍版を買うつもりが誤ってキンドル版をクリックしてしまい、キャンセルの仕方が判らず、結局BKから2冊分代金引き落とされてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
書籍版を買うつもりがミスでキンドル版を買ってしまい、キャンセルできず、無駄をした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯に池波正太郎の愛したヒロイン、運命の旅。とあったが、2021年の今読むと随分女性感が違うんだなぁ・・と思う。主人公は女である事を無意識にしろ武器にして、無邪気に男に依存して生きていく。池波正太郎は大好きでよく読むし、他の作品、剣客商売のおはるにしても藤枝梅安の思い人おもんにしても、もっと自我をしっかり持っている魅力的な女性なのに、本当に池波正太郎はこのヒロインを愛したのかなぁと疑問に思う。彼女の色香に迷って命を落とす男達が哀れだ。主人公は無邪気で直情的で愚か。 もしかすると、池波正太郎は悪意なく可愛く男に愛される女の怖さを描きたかったのかも。本当の主人公は彼女に敵と狙われる近藤虎次郎ではないかと思う。私は主人公に全く共感できなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やはり池波正太郎さんの文章はいいです。安心して読めます。 全冊読みましたが、文庫本の文字が大きくなったので再読しました。 新婚の夫を殺された三千代が、当時は父、兄の敵討ちは藩主が許し、 幕府にも届けが出されていたが、兄が弟の、夫が妻の敵討ちは正当には 認められていなかった。そんな時代に三千代は夫の仇を討つべく決意を固め、 彦根から江戸を目指して苦難の旅を始める。 江戸で出会った武士との再婚の意思を固めた矢先、またして仇の刃に倒されて しまうというか何だか絶望的なお話のようですが、波乱万丈な人生の果てに 三千代にも漸く春が訪れる。果たして敵討ちはできたのででしょうか? 読み進めるとタイトル『旅路』に納得できます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池波安心安全 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
購入時に参考にしたレビューの星はあまり高くはなかったですが、読んでみると面白かったです。通勤時に読むには丁度良いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池波作品の中で、異種の光を放っている傑作の一つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池波作品の中で、異種の光を放っている。主人公は、決意のもと行動すれど、何度も障壁にぶつかり、目的を見失いかけながらまわり道を余儀なくされる。その生き様と心の内からの景色に、読者はいやが応にもひき込まれる。渾身の傑作の一つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一つ歯車が狂うと、日常が人生が全て悪い方に流れる怖さを、作者は作品の評価を気にせず描いていると思う。 人は弱く、脆く時間と周囲に流され、純粋に己れに正直に生きる事が周りの人たちを良くも悪くも、幸せにも不幸にも変えて行く。 自分がどの登場人物になり変わったとしても、作中各人と同じ行動を取る様に思える。 人間とは愚かで勝手、そして不器用な 生き物である事を描いて妙なる作品でした。 女も女なりに生理的に勝手、男も男なりに頑固、不器用、単純で勝手。 面白いが歯痒さとストレスを感じさせる。 作者のニタリ顔が浮かんで来ました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池波先生の小説は読んで面白いのが特徴ですが、私にはこの作品それほど面白区手読みたい小説でもなかった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あっという間に読んでしまいました。今の時代にも、ラッキーなんだか不運なんだか、出合う人ごとに翻弄しちゃうこういうひといるよねぇ、と、思いつつ読みました。 あんまりおもしろくない、と感想お持ちになる方もいるかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Amazonの納本の速さに、きちんと追随する速さに満足。コメントのとおりに古びてはいましたが、読むのに何の支障もない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今読み終えて、上下巻のレビューを読むにつけ、 感想もヒトにより様々だなぁとひとしお。 思った通りそこかしこに三千代憎しのレビューが 散見されたが、それはまあ良しとしたい。 個人的には鬼平以外で久々のヒットでした。 いや、かなりのめり込んだ。寝食も忘れ上下巻 一気に読んでしまった。池波先生はやっぱ話 運び、テンポ、人間模様の描写がニクイ。 ヒット作だったのに、欠けたホシ一つは報われぬまま 土になってしまった近藤氏へのせめてもの弔いかな。 先生の手法ならどこかで「あれは誤解だった」が 飛び出して来るかなぁと思ったけど、結局それもない まま巻末を迎えてしまったのでね。 とはいえ、あちこちで鬼平のキャラが飛び出して 来るのでまたしても一巻から読み直なきゃなあ という心境です、嗚呼。 このレビューを近藤虎次郎に捧ぐ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池波作品の中で唯一、ガッカリした作品。 同じく女性が主役の「ないしょないしょ」は良しとして、 本作はあまりにもご都合主義というか、 読後の後味の悪さは否めなかった。 三千代がどれほど美人としても、しょっちゅう乱暴されそうになったり、 都合よく助けてくれる御仁が現れるものだろうか。 池波氏の女性観は承知しているが、こんなアホ女のために 命を絶たれた虎太郎が気の毒・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
三千代は罪な女だ。 本人はちっとも悪人ではなく、むしろ周りの人に感謝し、周りの期待にも応える。 劣るところはない。 しかし、三千代に関わる男たちは命を落とす。 そもそも仇と狙う近藤虎之助がいい人なのだ。 それなのに、三千代はこのことを知らず、夫をきって逐電した憎い男でしかないのだ。 そのために、三千代と関わる男たちは皆、近藤を悪人と見てしまう。 近藤と三千代は上巻からもすれ違いそうになるくらいそばにいることがある。 それでも会うことはなく、読んでいるこっちがイライラするほどに二人はすれ違っていく。 戦後のラジオドラマ「きみの名は」もこんな感じなのだろうか? ホントにじれったい。 さて、結末は池波正太郎ならではのものになっているのだが。 いやーな気持ちにはならないのだけれど、現実の人生も、こんな風に食い違いや勘違いで数奇なことになっているのかな、このぼくの平凡な人生も実態は複雑なのかもしれないなと考えさせられる本なのだ。 旅路、まさに人生の縮図なのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池波正太郎の魅力とは何だろう? その独特の文体。登場人物の味わう食事のおいしそうなところ。 これはほかの作家には見られない特長なのだけれど。 うまい小説家の基本である、登場人物が生き生きとして、読んでいくと頭の中で実際に動いていくように思えていくことも欠かせない魅力だ。 この旅路は、夫の敵として、近藤虎之助を追いかけて、江戸に下っていく三千代の旅路なのだけれど。 出てくる登場人物がどれもこれも、存在感溢れて、悪人も親切にしてくれる人も、生き生きとしている。 旅の途中で知り合った、堀本伯道は裕福な老人で、三千代を江戸まで無事に届けてくれる。 旅の代金や江戸での滞在費も面倒見てくれる。 江戸では長く暮らすために、絵師の家でお手伝いさんになってしまう、武家の後家さんなのに。 などといった不自然な状況がちっとも不自然でなく、「三千代、がんばれ」といつの間にか応援しているのだった。 下巻では、果たして首尾よく敵討ちができるのか? 堀本伯道と再会できるのか? その堀本伯道とはいったい何者なのか? 一刻も早く下巻を読みたくなる本だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
武士社会における一人の女性の波乱の人生、と言うとまるで一言で終わってしまうが。 一人の若妻を突然襲った悲劇、が発端になっている。この、女性三千代の人生を縦軸に 彼女の出あう、何人もの謎めいた、一方で人のいい人物達、それぞれの思いを横軸に、 江戸の武家、商家、庶民それぞれの生活が交差して実に面白い。 謎解きめいた趣向もあって、最後まで飽きさせない。 いったい結局どうなるどうなる。謎解きも、そもそもの事の発端だけではなく、それこ そ、謎めいた脇を固める登場人物の、まさに謎にも答えてくれる。 非常に面白く、一気に最後まで読ませてくれます。 池波正太郎の別シリーズの「剣客商売」の番外の一つに「ないしょないしょ」があり、 女性の数奇で波乱の人生をあつかったが、本作も実はかすかに鬼平シリーズに接する部 分があり、私は、鬼平シリーズ裏番外の一つと思っています。 では、何故一つ星が減ったのか。 実は、けっこう作者はいじわるで、微妙なところで突き放し、課題、問題の全てを解決 し落ち着かせたわけではないんですね。いや、確かに、これが人生なんでしょう。結局 のところ、肝心の真相、背景を知っているのは読者だけ。 読者は登場人物の人生を楽しませてもらったけど、当の登場人物は、皆彼らの人生が何 故そのように翻弄されたのかを知らず、真に自分を愛した人間がどこにいたのかも知ら ないまま、あるものは死んで、あるもは生き続けている。 この、登場人物を突き放し、読者には、ええ、これで終わっていいのぉ、と叫ばせる。 この作者の意地悪に、負けじと星を減じました。 ほんとは、もちろん5つでしょうねぇ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!