夏物語

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評判

夏物語の評価:

3.46/5点 レビュー 82件。 A ランク

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平均点3.46pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全90件 61〜80 4/5ページ
No.30
(4pt)

夏子の物語。結果は吉か凶か・・・

「夏物語」は主人公の夏目夏子の物語という意味なのだろう。夏の日の物語ではなかった。38歳独身の夏子はセックスができない心になっていた。でも子供に“会いたい”(産みたい)と思うようになり、第三者から精子の提供を受けて妊娠する道を模索する。その過程で出会う人々との生死に関わり、夏子の結論を出していく。倫理的な問題を含み、特に男性読者は感情移入できないかもしれない。個人的な問題として物語は進行するが、社会的な背景まで考えると、私はこの物語がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかさえ分からなかった。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.29
(4pt)

夏子の物語。結果は吉か凶か・・・

「夏物語」は主人公の夏目夏子の物語という意味なのだろう。夏の日の物語ではなかった。38歳独身の夏子はセックスができない心になっていた。でも子供に“会いたい”(産みたい)と思うようになり、第三者から精子の提供を受けて妊娠する道を模索する。その過程で出会う人々との生死に関わり、夏子の結論を出していく。倫理的な問題を含み、特に男性読者は感情移入できないかもしれない。個人的な問題として物語は進行するが、社会的な背景まで考えると、私はこの物語がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかさえ分からなかった。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.28
(5pt)

女性だけでなく男性にこそ読んで欲しい!

分厚い本だが、大阪弁がテンポよく地の文もリズムがあって読みやすい。
ただ内容はとても重い。
命を宿し産み育むという、女性にしかできないことをしないまま終わっていいのかという逡巡、焦り、負い目。
そこからAID(非配偶者間人工受精)による出産についても掘り下げていく。
川上さんの作ったラストを読んで、「手段は色々あれど基本は愛よね」なんてベタなことを感じた。生まれてくる子は心をもつ、親を乞う。
途中に出てくるボイジャーの話が良かった。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.27
(5pt)

女性だけでなく男性にこそ読んで欲しい!

分厚い本だが、大阪弁がテンポよく地の文もリズムがあって読みやすい。
ただ内容はとても重い。
命を宿し産み育むという、女性にしかできないことをしないまま終わっていいのかという逡巡、焦り、負い目。
そこからAID(非配偶者間人工受精)による出産についても掘り下げていく。
川上さんの作ったラストを読んで、「手段は色々あれど基本は愛よね」なんてベタなことを感じた。生まれてくる子は心をもつ、親を乞う。
途中に出てくるボイジャーの話が良かった。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.26
(5pt)

感動

女の繊細な心を真摯な言葉で伝えています。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.25
(5pt)

感動

女の繊細な心を真摯な言葉で伝えています。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.24
(5pt)

斬新な「妊娠小説」

犬儒家斎藤美奈子氏は著書『妊娠小説』の中で、「妊娠小説」とは「望まない妊娠」を搭載した小説のことであって、「御懐妊」あるいは「おめでた」と呼ばれる「望む妊娠」は「妊娠小説」の範疇には入れない――そう述べている。その斎藤氏なら『夏物語』について何を語るだろう、と考えていた。それとも斎藤氏は既にこの小説について何か書いているのだろうか、御存知の方がいらっしゃったら是非お教えいただきたい。というのは、『夏物語』は「望む妊娠」でありながら、斎藤氏が『妊娠小説』に新たな章を設けて論ずるに価する小説だと思うからだ。
 何故そう思うのかと言えば、『夏物語』では、主人公夏子は愛する逢沢潤の子供を欲しいと「望む」が、逢沢との結婚ばかりか肉体関係を持つことさえ拒絶し、彼に精子を提供してもらうことで妊娠を果たそうとする、そういう小説であるからだ。逢沢はきわめて誠実だし、妻がいるわけでもない。そう聞くと、「えっ、そんなのあり?」と(斎藤氏風に)叫んでみたくなりませんか。
 しかし川上未映子氏は500ページを費やし、最後には読者を「うん、それもありだろう」「それがいいだろう」「それしかないかもしれない」「そうしなさい」と納得させてしまう。それがこの小説の凄いところであり、文学たる所以だ。
 社会学者なら、「経済的に自立した女性が敢えてシングルマザーを選ぶ、そんな時代が到来したのだ」とか何とか論ずるかもしれない(俵万智氏が頭に浮かぶ)が、文学は社会学ではない。ここで文学と社会学の違いを長々論ずるつもりはないが、ごく簡単に言えば、社会学がその時代の多くの人間に共通するものを取り扱う学問であるのに対し、文学はある特定の個人のその人でしかありえない生き方を描きながらそれが普遍的なものに通ずるものである、といったところか。
『夏物語』は女性の作家でなければ描けなかった作品だろう。谷崎潤一郎を筆頭に個性的な女性を見事に描いた男性作家は多々いる。しかし、子供を産めるのが女性だけであるように、夏子のような女性は女性作家でなくては絶対に描けなかったと思う。
『夏物語』は『ヘヴン』と並んで川上未映子氏の代表作になるのではあるまいか。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.23
(5pt)

斬新な「妊娠小説」

犬儒家斎藤美奈子氏は著書『妊娠小説』の中で、「妊娠小説」とは「望まない妊娠」を搭載した小説のことであって、「御懐妊」あるいは「おめでた」と呼ばれる「望む妊娠」は「妊娠小説」の範疇には入れない――そう述べている。その斎藤氏なら『夏物語』について何を語るだろう、と考えていた。それとも斎藤氏は既にこの小説について何か書いているのだろうか、御存知の方がいらっしゃったら是非お教えいただきたい。というのは、『夏物語』は「望む妊娠」でありながら、斎藤氏が『妊娠小説』に新たな章を設けて論ずるに価する小説だと思うからだ。
 何故そう思うのかと言えば、『夏物語』では、主人公夏子は愛する逢沢潤の子供を欲しいと「望む」が、逢沢との結婚ばかりか肉体関係を持つことさえ拒絶し、彼に精子を提供してもらうことで妊娠を果たそうとする、そういう小説であるからだ。逢沢はきわめて誠実だし、妻がいるわけでもない。そう聞くと、「えっ、そんなのあり?」と(斎藤氏風に)叫んでみたくなりませんか。
 しかし川上未映子氏は500ページを費やし、最後には読者を「うん、それもありだろう」「それがいいだろう」「それしかないかもしれない」「そうしなさい」と納得させてしまう。それがこの小説の凄いところであり、文学たる所以だ。
 社会学者なら、「経済的に自立した女性が敢えてシングルマザーを選ぶ、そんな時代が到来したのだ」とか何とか論ずるかもしれない(俵万智氏が頭に浮かぶ)が、文学は社会学ではない。ここで文学と社会学の違いを長々論ずるつもりはないが、ごく簡単に言えば、社会学がその時代の多くの人間に共通するものを取り扱う学問であるのに対し、文学はある特定の個人のその人でしかありえない生き方を描きながらそれが普遍的なものに通ずるものである、といったところか。
『夏物語』は女性の作家でなければ描けなかった作品だろう。谷崎潤一郎を筆頭に個性的な女性を見事に描いた男性作家は多々いる。しかし、子供を産めるのが女性だけであるように、夏子のような女性は女性作家でなくては絶対に描けなかったと思う。
『夏物語』は『ヘヴン』と並んで川上未映子氏の代表作になるのではあるまいか。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.22
(5pt)

夏、熱く感じる。

非配偶者間人工授精(AID)の倫理的な問題をテーマにしている。
その生命倫理は奥深く、答えはないが、選択肢は限られている。
一つだけ言えることとして、意志の存在。
心模様の活字を積み重ねることにより、心の葛藤、心の叫びが聞こえてくる。
それは第1章の「乳と卵」を前段として、第2章より生きづらさが語られていく。
原点に立ってみると眼下に広がる風景は記憶を蘇らせる。
傷ついた心の痛みや苦しみが癒されていく。
生むこと、生まれること、生まれてくること、そして生きていくこと。
居場所を求めて。
私小説的な要素が散らばっているように感じる。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.21
(5pt)

夏、熱く感じる。

非配偶者間人工授精(AID)の倫理的な問題をテーマにしている。
その生命倫理は奥深く、答えはないが、選択肢は限られている。
一つだけ言えることとして、意志の存在。
心模様の活字を積み重ねることにより、心の葛藤、心の叫びが聞こえてくる。
それは第1章の「乳と卵」を前段として、第2章より生きづらさが語られていく。
原点に立ってみると眼下に広がる風景は記憶を蘇らせる。
傷ついた心の痛みや苦しみが癒されていく。
生むこと、生まれること、生まれてくること、そして生きていくこと。
居場所を求めて。
私小説的な要素が散らばっているように感じる。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.20
(5pt)

夏物語

大阪弁、最高❣️女心。姉妹のやりとり。 我が子への情愛は、魅惑の乳の匂い。読んでみて下さい❣️
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.19
(5pt)

夏物語

大阪弁、最高❣️女心。姉妹のやりとり。 我が子への情愛は、魅惑の乳の匂い。読んでみて下さい❣️
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.18
(5pt)

文の生き生きとした流れ

川上未映子の「夏物語」。私はとても好きです。川上作品では「ヘヴン」以来の圧倒的な喜び。
軸となるのは、夏子の子どもを生みたい、いや、自分の子どもと会いたいという欲望。
そこを中心に、私にはなじみのない物語、普通ではない人の振る舞いが繰り広げられる。
「どうしてそうなるのか」とハラハラしたり、ため息をついたり、ハッピーエンドへ引っ張りたくなったりするが、人は機械ではなく、ぼちぼちなもので、0か1かでは割り切れない。理屈だけは片付かない。
そして、筋書きよりも、文がすごい。著者が文を作り出す。そういう主語と目的語の関係にはない感じがする。
文の流れが生き物みたいで、様々なリズムで呼吸し、うごめいて変貌する。
流れの速度が変わり、量が変わり、たてる音も色も変わる。
最後の543ページまで読んだからこそのラストの4行の感動がある。
好きなフレーズも散見される。
「なんというか、相手を思う強さがそのまま世界への信頼の強さになるというようなそんな世界、そのものなんじゃないだろうか。」
「あるいは、夏目さんが真に親切だったために、これまで誰も気がつかなかったという可能性がある。」
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.17
(5pt)

文の生き生きとした流れ

川上未映子の「夏物語」。私はとても好きです。川上作品では「ヘヴン」以来の圧倒的な喜び。
軸となるのは、夏子の子どもを生みたい、いや、自分の子どもと会いたいという欲望。
そこを中心に、私にはなじみのない物語、普通ではない人の振る舞いが繰り広げられる。
「どうしてそうなるのか」とハラハラしたり、ため息をついたり、ハッピーエンドへ引っ張りたくなったりするが、人は機械ではなく、ぼちぼちなもので、0か1かでは割り切れない。理屈だけは片付かない。
そして、筋書きよりも、文がすごい。著者が文を作り出す。そういう主語と目的語の関係にはない感じがする。
文の流れが生き物みたいで、様々なリズムで呼吸し、うごめいて変貌する。
流れの速度が変わり、量が変わり、たてる音も色も変わる。
最後の543ページまで読んだからこそのラストの4行の感動がある。
好きなフレーズも散見される。
「なんというか、相手を思う強さがそのまま世界への信頼の強さになるというようなそんな世界、そのものなんじゃないだろうか。」
「あるいは、夏目さんが真に親切だったために、これまで誰も気がつかなかったという可能性がある。」
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.16
(5pt)

いっきに読みました

単純に面白かった。この作者さんの他の作品も読みたくなりました。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.15
(5pt)

いっきに読みました

単純に面白かった。この作者さんの他の作品も読みたくなりました。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.14
(5pt)

夏子の半生くらいまでを追体験する

なかなかぶあつくて、読みごたえがありました。主人公の夏子が、人工授精で最終的に出産にいたるまでに思いなやむ過程をともに体験したような気分です。 
 むろん、自分は男なので性にたいして葛藤するぶぶんなどはおおいに考えさせられるところがありました。 
 
 途中、生殖倫理の話が続くところでは、こういうものならノンフィクションでもいいのになあとすこし勝手なことを思ったのだけれど、肝心なのは、夏子が幼いころから38歳になるまでの人生経験すべてふくめて、そのなかで、子どもを産むことや、セックスをすることにどういうふうに感じてきて、どのように向き合ってきたかを読者が読みながらともに体験することに意味があるのだと思いなおしました。  
 
 そう考えると、この物語はけっこう壮大です。性の葛藤、貧困家庭で苦しむこと、身近な人が死んでいくこと、幅広い要素が散りばめられています。 
 それから、登場人物の一人一人の個性だったり、台詞の内容だったりに、無駄がないというか、輪郭がくっきりしていて、すべてが際立っています。大阪弁の使いわけもグッドです。たいへん面白いです。 
 
 さて、いまからこないだ出たばかりの文藝の特集に載っている、いろんな人たちの批評を読んで、自分の浅い「読み」を補っていきます。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.13
(5pt)

夏子の半生くらいまでを追体験する

なかなかぶあつくて、読みごたえがありました。主人公の夏子が、人工授精で最終的に出産にいたるまでに思いなやむ過程をともに体験したような気分です。 
 むろん、自分は男なので性にたいして葛藤するぶぶんなどはおおいに考えさせられるところがありました。 
 
 途中、生殖倫理の話が続くところでは、こういうものならノンフィクションでもいいのになあとすこし勝手なことを思ったのだけれど、肝心なのは、夏子が幼いころから38歳になるまでの人生経験すべてふくめて、そのなかで、子どもを産むことや、セックスをすることにどういうふうに感じてきて、どのように向き合ってきたかを読者が読みながらともに体験することに意味があるのだと思いなおしました。  
 
 そう考えると、この物語はけっこう壮大です。性の葛藤、貧困家庭で苦しむこと、身近な人が死んでいくこと、幅広い要素が散りばめられています。 
 それから、登場人物の一人一人の個性だったり、台詞の内容だったりに、無駄がないというか、輪郭がくっきりしていて、すべてが際立っています。大阪弁の使いわけもグッドです。たいへん面白いです。 
 
 さて、いまからこないだ出たばかりの文藝の特集に載っている、いろんな人たちの批評を読んで、自分の浅い「読み」を補っていきます。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.12
(4pt)

根底に流れる主題は同じ?

初めての長編でしょうか。
文章は一段と洗練され読み易くなりました。
ただ顔面のイボを憎悪の象徴みたいに描くのは如何なもんでしょうか。
過去の自作「乳と卵」を発展させる小説の作り方や、比喩を貫くあたりは村上春樹の影響かなと思いました。
しかし著者は以前は無痛分娩に失敗して帝王切開した話を書き、今回はありえない苦痛を味わう自然分娩を描き、器用な人だなと思いました。いずれにしても子育て日記的な作家に落ち着かず、一安心です。
白い光の下でビーズのクッションを用意して読みましょう。(笑)
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.11
(4pt)

根底に流れる主題は同じ?

初めての長編でしょうか。
文章は一段と洗練され読み易くなりました。
ただ顔面のイボを憎悪の象徴みたいに描くのは如何なもんでしょうか。
過去の自作「乳と卵」を発展させる小説の作り方や、比喩を貫くあたりは村上春樹の影響かなと思いました。
しかし著者は以前は無痛分娩に失敗して帝王切開した話を書き、今回はありえない苦痛を味わう自然分娩を描き、器用な人だなと思いました。いずれにしても子育て日記的な作家に落ち着かず、一安心です。
白い光の下でビーズのクッションを用意して読みましょう。(笑)
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549