■スポンサードリンク
十番斬り
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
十番斬りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第十二巻。この中の「逃げる人」はいかにも「剣客商売」らしい話の展開だと思いました。 「人の世の善と悪とは紙一重」という、これまでにも何度か小兵衛が言っていた言葉がここでも出てきます。それゆえに本当に正しい道や、誰にとっても最善と言える道を選ぶことは無理難題なことなのでしょう。ですがそこを著者は、人の作る物語だからこそなせる業で、その道を作り上げてしまうのです。それが正解かどうかはともかくとして、あくまでも正義を貫こうとする著者のこの姿勢が、いつまでも読者を惹きつけているのではないかと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この巻も申し分なく楽しませてもらいました。 最終話に登場する、元旗本の御曹司の清い人柄に感動しました。人間、逆境にあってもかくありたいと思いました、しみじみ…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語を 気楽に読んでいたが 小兵衛が まさに 私と同じ世代。 大治郎が 嫁をもらい 初孫ができる。 60歳はじめの小兵衛の複雑な心境が みょうに 気に入るのだ。 40歳年下のおはるを 嫁にもらい 質素で慎ましやかで おはるの愛情につつまれながら 食べ過ぎて おなかを壊したり おはるの膝で お昼寝をしている・・・・ そして 旗本たちの ふがいなさや ふとどきな浪人を こらしめ、 大治郎の成長を じっくりと見つめる。 小兵衛はいう 『剣術もやめて 年を老ってしまうと どうも退屈で仕方がない。 だから、ついつい人事へくびを突っ込みたくなるのであろうよ。』 『万(よろず)、よけいな事をしたがらぬものじゃ。 わしなどは毎朝、顔を洗うのも面倒になってしまったわぇ』 老いることの真髄ですね。 そして 小兵衛は こうもいう。 『人の世の善と悪とは、紙一重じゃ。』 達観したその視線。いいねぇ。 永井源太郎のさわやかさ。 父親の罪滅ぼしをかんがえ 自分をじっと見つめる。 うわさがあっても、自らの筋を通す。 若い者も いいぞ。 おはるがいう 『へんな父子』と。 なんというおだやかな空気がながれる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
紙の質が良く、気に入れいました。安心して頼めます。これからもよろしくお願いします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう常連になってしまいました 店舗に置いていない物も早く手に入るので助かります | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
剣客商売にどっぷりはまってしまいました。新刊の購入も検討してたんですがここまでくれば中古本で購入しようと思い購入しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
遂に剣客商売も十二巻まで読み進めた。 やはり本巻も前巻同様、小粒な作品ではあるが池波氏独特の行間の間合い、文章が 読んでりる者を惹きつける。 本巻の表題でもある「十番斬り」での小兵衛の大立ち回りに目が行きそうなところだが 自分は最初の収録話である「白い猫」が好きである。 小兵衛が何食わぬ顔でお春にも内緒で出かけた先は真剣を使っての決闘の場である。 まさに、剣客の宿命ともいうべき命のやり取りを死にゆく道すがらで起こる厄介事が面白い。 白い猫を助けたことから、この厄介事に巻き込まれ、立ち会いの時間い遅れてしまうのだが・・・、と これ以上は語るとネタバレになってしまうので止めておくとしよう。 そして最後の話「罪ほろぼし」も自分は好きな話である。 こういう小作品だが読ませる話を作る池波氏の文章センスが光る話だ。 こういう長編でなくとも印象に残る話を作れるのはやはり話の世界観が よくねられていて、作り込まれた緻密で端的な文章にあると思う。 「罪滅ぼし」の話は、飛ばし読みでは話の筋が掴めないので、一巻から順番に読んでいくことを 私はお勧めする。 後日談や前の話を絡めてきたりと手の込んだ手法をとっている池波氏の作品は 連続性や季節感の繋がりを重視している事を、うかがわせるからだ。 それにしても、小兵衛の亡き先妻、お貞の弟、理兵衛の妻のお米の人相風体の描写が笑える。 「若い時から高慢な女で、背丈が低く、妙にぼってりとした躰つきのお米は、眉・眼・鼻・口が 何やら四方へ飛び散っているような顔の造作で、鼻の穴が天井を向いているのも、唇の両端が上へ切れあがっているのも むかしのままだ…」 何ともひどい顔である(笑) こういうことをさらりと書いてのける池波氏のユーモアには脱帽である。 自分ではぼってりとか、四方へ飛び散っているような顔の造作とか、鼻の穴が天井を向いているとか 到底思い浮かばない(笑) 声を出して笑ってしまった。 こういう面白さも池波作品のの魅力の一つだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
けっきょく、剣客商売 は、全巻揃えました。 小説のなかの、お料理も作って食べてみています | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「まだ・・・まだ死ねぬぞ」 もう長い命ではない村松太九蔵は、世話になった村に害を及ぼす10余名の無頼浪人たちの 始末を最後の仕事と決めていた。その村松に危機が迫ったとき、助けに現れたのは秋山小兵衛 だった!表題作「十番斬り」を含む7編を収録。「剣客商売」シリーズ12。 一番印象に残ったのは、「白い猫」だ。果し合いに向かう途中で小兵衛が目にしたのは、 昔飼っていた猫によく似た白猫だった。亡き先妻お貞が拾ってきたタマに似た猫と関わり合った ことが、果し合いに思わぬ影響を及ぼすことになるのだが・・・。この話では、小兵衛のお貞に 対する深い愛情が垣間見え、ちょっとしんみりした気持ちにさせられた。悪い者には非情さを 見せる小兵衛だが、心の奥には熱い情愛もちゃんと持っている。そういうギャップも面白い。 このシリーズもそろそろ後半。このまま読み進め、読み終えてしまうのが惜しい気もする。 作者の巧みな筆さばきが見事で、とても魅力あるシリーズだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
悪を斬る小兵衛の冴える剣。ますますかっこいいです。剣客商売って時代劇ハードボイルドって感じで、どれを見ても面白いです。ますます小兵衛の活躍を見てみたくなります。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!