(短編集)

爆発物処理班の遭遇したスピン

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

爆発物処理班の遭遇したスピンの評価:

4.04/5点 レビュー 28件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.04pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 41〜54 3/3ページ
No.14
(5pt)

表題作がピカイチ。量子力学ハードSF。

●本書は8篇の短篇から成り、そのどれもが文芸作品のような丁寧な情景描写で始まっている。これからの
展開を予感する雰囲気を醸している。個人的には、この中では表題作「爆発物処理班の遭遇したスピン」
が最もインパクトの強い作品だった。量子のもつれをモチーフにしたもので、多くは宇宙SFやスペース・
オペラにみられる。
 しかし表題作はそのどちらでもなく、爆発物処理班のお仕事小説である。量子の相補性を利用した爆弾
の特異性を、重厚な筆致と緊迫感あふれるストーリーに仕立て上げ、読む者を圧倒する。加えて現実世界
を二元論で見立て、量子エンタングルメントのメタファーで哲学の世界へと誘っている。

 ラストのアインシュタインの独白も印象的。天才の苦悩をみた。この1篇を見出しただけでも購入した価
値はあった。
爆発物処理班の遭遇したスピン Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピンより
4065279526
No.13
(5pt)

日本最高峰のエンタメ作家による極上の短編集・必読!

『テスカトリポカ』で直木賞を受賞した佐藤究氏による、短編の傑作集です。

『QJKJQ』『Ank:mirroring ape』『テスカトリポカ』の長編三作で、エンタメ作家としてその才能を示してきた佐藤究氏は、短編においてもそれを惜しげもなくに発揮している。奇抜なアイデア、常人では思いつかないような展開、優れたキャラクター造形、息を呑むようなストーリーテリング……もはや世界に十分に通用する作家であることは、本作を読めばわかるだろう。

前述の佐藤究氏の長編三作品は如何せん長い(そこが良さであり、願わくばもっと長くあってほしいと個人的に思っているが……)。『テスカトリポカ』で注目を浴びた佐藤氏だが、その重厚さ(単行本にして600p近くもある!)から勿体無いことに手を出さなかった方も多かったのだろうと予測する。もちろん、今までの作品を読んできた方は言うまでもなく本作も心意気なく楽しむことができる。現に私がそうであり、すでに二周目を終えた。しかし、もしあなたが一度も佐藤氏の作品を読んだことがなかったのなら、ぜひ本作を手に取ってほしいと思う。本作は佐藤究文学の入門書としてピッタリである。長編で味わえる雰囲気は、本作でも十分に堪能できる。

個人的におすすめなのが表題作、ジェリー・ウォーカー、九三式、くぎである。佐藤氏の作品の特徴は、綺麗な文体と、緻密なリサーチに基づいてあることだといえる。簡潔で読みやすく、引き込むような文体、そして巻末にある多くの参考文献。得た情報・知識を氏の脳内でミキサーにかけて抽出し、綺麗なコップに注いだドロドロとして得体の知れないスムージーがいわば佐藤氏の作品である。他では得難い極上の読書体験を得ることができる。

とは言いつつ、やはり佐藤究の長編には唯一無二の魅力があると個人的に思う。本作で初めて佐藤氏の作品に触れた方は、是非とも長編を手に取っていただきたいと思う。どれも優れたエンタメ小説であり、佐藤氏独特の世界観を味わうことができる。
爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5) Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5)より
4065419492
No.12
(5pt)

日本最高峰のエンタメ作家による極上の短編集・必読!

『テスカトリポカ』で直木賞を受賞した佐藤究氏による、短編の傑作集です。

『QJKJQ』『Ank:mirroring ape』『テスカトリポカ』の長編三作で、エンタメ作家としてその才能を示してきた佐藤究氏は、短編においてもそれを惜しげもなくに発揮している。奇抜なアイデア、常人では思いつかないような展開、優れたキャラクター造形、息を呑むようなストーリーテリング……もはや世界に十分に通用する作家であることは、本作を読めばわかるだろう。

前述の佐藤究氏の長編三作品は如何せん長い(そこが良さであり、願わくばもっと長くあってほしいと個人的に思っているが……)。『テスカトリポカ』で注目を浴びた佐藤氏だが、その重厚さ(単行本にして600p近くもある!)から勿体無いことに手を出さなかった方も多かったのだろうと予測する。もちろん、今までの作品を読んできた方は言うまでもなく本作も心意気なく楽しむことができる。現に私がそうであり、すでに二周目を終えた。しかし、もしあなたが一度も佐藤氏の作品を読んだことがなかったのなら、ぜひ本作を手に取ってほしいと思う。本作は佐藤究文学の入門書としてピッタリである。長編で味わえる雰囲気は、本作でも十分に堪能できる。

個人的におすすめなのが表題作、ジェリー・ウォーカー、九三式、くぎである。佐藤氏の作品の特徴は、綺麗な文体と、緻密なリサーチに基づいてあることだといえる。簡潔で読みやすく、引き込むような文体、そして巻末にある多くの参考文献。得た情報・知識を氏の脳内でミキサーにかけて抽出し、綺麗なコップに注いだドロドロとして得体の知れないスムージーがいわば佐藤氏の作品である。他では得難い極上の読書体験を得ることができる。

とは言いつつ、やはり佐藤究の長編には唯一無二の魅力があると個人的に思う。本作で初めて佐藤氏の作品に触れた方は、是非とも長編を手に取っていただきたいと思う。どれも優れたエンタメ小説であり、佐藤氏独特の世界観を味わうことができる。
爆発物処理班の遭遇したスピン Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピンより
4065279526
No.11
(3pt)

読後感が悪過ぎる。

先を中々読む気になりません。
読後感が悪いだけです。
爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5) Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5)より
4065419492
No.10
(3pt)

読後感が悪過ぎる。

先を中々読む気になりません。
読後感が悪いだけです。
爆発物処理班の遭遇したスピン Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピンより
4065279526
No.9
(4pt)

表題作より

「シヴィル・ライツ」や「くぎ」の方がよかった。表題作が一番の力作なのはわかるけど、およそありえないうえにほったらかしの謎が多すぎました。夢野久作が好きなので、読んでいる間は「猿人マグラ」にもそそられましたが、オチがわかると再読に耐えません。著者の作品は3冊目で、これが一番楽しめました。
爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5) Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5)より
4065419492
No.8
(4pt)

表題作より

「シヴィル・ライツ」や「くぎ」の方がよかった。表題作が一番の力作なのはわかるけど、およそありえないうえにほったらかしの謎が多すぎました。夢野久作が好きなので、読んでいる間は「猿人マグラ」にもそそられましたが、オチがわかると再読に耐えません。著者の作品は3冊目で、これが一番楽しめました。
爆発物処理班の遭遇したスピン Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピンより
4065279526
No.7
(5pt)

家族の晩酌で、語り合いました。

この作家さんのテスカトリポカががあまりに面白くて、離れて住む娘に本を郵送しました。
LINEで感想会を設けたところ、ツボが私と似通っていたため嬉しくなり、以来すっかりこの作家さんの虜です。
短編集のなかの表題である「爆発処理班の遭遇したスピン」
は、
正直に申し上げますと、
専門用語が沢山出てくるため私には少し難解でした。
でも、その後に続く7話には我を忘れ時間を忘れて読み耽りました。
とくに印象深いお話は「シヴィル・ライツ」でした。
幻想的、かつ残酷、
がしかし本当に幻想的なのだろうか?
これはフィクションなのだろうか?
現実とは一体。



いずれ出版されるであろう文庫でなく単行本で購入したことをこれほど幸せに思ったことは
テスカトリポカ以来です。
爆発物処理班の遭遇したスピン Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピンより
4065279526
No.6
(5pt)

どの短編も面白い

個人的には、「テスカトリポカ」より全然楽しんで読めました。

「Ank: a mirroring ape」も非常に面白かったのですがそれに似たテイストの作品も含めて収録されています。
SF系からホラーみたいな作品、サスペンス系など、ジャンルも様々で、どれも秀逸でした。

・爆弾処理班は解除不可能と思われる爆弾に挑む表題の作品
・クリーチャー造型家の知られざる一面を描く、ジェリー・ウォーカー
・アウトローの悲哀と狂気を描く、シヴィル・ライツ
・どかか懐かしい香りのするホラー、猿人マグラ
・シリアルキラーの芸術作品に秘められた闇に迫る、スマイル・ヘッズ
・引退した刑事への取材を重ねるジャーナリストが遭遇する狂気、ボイルド・オクトパス
・戦後の日本での救いのない闇を描く、93式
・犯罪歴のある男が経験する日常に潜む狂気、くぎ
が掲載されています。

基本的にすべて面白いですが、冒頭の2作は映画化されてもいいくらいですね。
作者の発想力や取材力には頭が下がります。
粗製濫造の作家が多い中、濃密な作品たちを堪能できる1冊です。
爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5) Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5)より
4065419492
No.5
(5pt)

どの短編も面白い

個人的には、「テスカトリポカ」より全然楽しんで読めました。

「Ank: a mirroring ape」も非常に面白かったのですがそれに似たテイストの作品も含めて収録されています。
SF系からホラーみたいな作品、サスペンス系など、ジャンルも様々で、どれも秀逸でした。

・爆弾処理班は解除不可能と思われる爆弾に挑む表題の作品
・クリーチャー造型家の知られざる一面を描く、ジェリー・ウォーカー
・アウトローの悲哀と狂気を描く、シヴィル・ライツ
・どかか懐かしい香りのするホラー、猿人マグラ
・シリアルキラーの芸術作品に秘められた闇に迫る、スマイル・ヘッズ
・引退した刑事への取材を重ねるジャーナリストが遭遇する狂気、ボイルド・オクトパス
・戦後の日本での救いのない闇を描く、93式
・犯罪歴のある男が経験する日常に潜む狂気、くぎ
が掲載されています。

基本的にすべて面白いですが、冒頭の2作は映画化されてもいいくらいですね。
作者の発想力や取材力には頭が下がります。
粗製濫造の作家が多い中、濃密な作品たちを堪能できる1冊です。
爆発物処理班の遭遇したスピン Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピンより
4065279526
No.4
(5pt)

素晴らしいの一言。

佐藤究先生の作品はこちらが初めて。
書店でサイン本だったため手にしてみましたが、どの物語も違う趣きがあり同一の作者であるとは思えない差別化を感じました。
短編のそれそれが異なる味わいで、本当に面白い小説家先生が陽の目を浴びた事に関心しました。
決して読み難い本ではないので、あらゆる世代の方に触れてほしいものです。

おもろかったわーい!
爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5) Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5)より
4065419492
No.3
(5pt)

素晴らしいの一言。

佐藤究先生の作品はこちらが初めて。
書店でサイン本だったため手にしてみましたが、どの物語も違う趣きがあり同一の作者であるとは思えない差別化を感じました。
短編のそれそれが異なる味わいで、本当に面白い小説家先生が陽の目を浴びた事に関心しました。
決して読み難い本ではないので、あらゆる世代の方に触れてほしいものです。

おもろかったわーい!
爆発物処理班の遭遇したスピン Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピンより
4065279526
No.2
(5pt)

佐藤究というジャンル

「テスカトリポカ」に衝撃を受け、「Ank: a mirroring ape」を手に取った私のような読者は、きっと数知れないことでしょう。今作は短編集ということもあり、これらのような圧倒的作品ではないだろうと油断したのが間違いのもとでした!

気づいたときには「テスカトリポカ」「Ank: a mirroring ape」を読んだ時と同様、「書が圧倒的な表現力で君臨し、魅了され、且つねじ伏せられ読まされている」感覚の読書をしている自分がいました。

「もはや、『佐藤究はジャンル』なのでないか」とさえ感じてしまいます。
爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5) Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピン (講談社文庫 さ 116-5)より
4065419492
No.1
(5pt)

佐藤究というジャンル

「テスカトリポカ」に衝撃を受け、「Ank: a mirroring ape」を手に取った私のような読者は、きっと数知れないことでしょう。今作は短編集ということもあり、これらのような圧倒的作品ではないだろうと油断したのが間違いのもとでした!

気づいたときには「テスカトリポカ」「Ank: a mirroring ape」を読んだ時と同様、「書が圧倒的な表現力で君臨し、魅了され、且つねじ伏せられ読まされている」感覚の読書をしている自分がいました。

「もはや、『佐藤究はジャンル』なのでないか」とさえ感じてしまいます。
爆発物処理班の遭遇したスピン Amazon書評・レビュー: 爆発物処理班の遭遇したスピンより
4065279526