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(短編集)

八王子怪談



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【この小説が収録されている参考書籍】
八王子怪談 (竹書房怪談文庫 HO 508)

八王子怪談の評価: 4.10/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(3pt)

うーん

八王子という限定的な為か少々物足りない感じがしました
八王子怪談 (竹書房怪談文庫 HO 508)Amazon書評・レビュー:八王子怪談 (竹書房怪談文庫 HO 508)より
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No.9:
(5pt)

こんなに歴史や深い由来がある土地だとは知らなかった

川奈まり子さんは以前、実話怪談のアンソロジーで読んでおもしろかったという印象がありました。
川奈さんは9歳で八王子に引っ越してきて、以来そこで育ったということです。地元だから調べやすかったとか、土地勘もあったので地理や事情が理解しやすかったのもあったと思いますが、かなり深堀りされていて取材もしっかりしているし、それは何より地元への愛着があったからこそだと思います。

八王子のことはほとんど知らなくて、ただ東京郊外の新興住宅地だと思っていました。知っていたのは多摩ニュータウンの名前と、ユーミンの故郷だということくらい。なので、そんな新しい土地に怪談ってあるのだろうかと思いましたが、これがとんでもない誤解だということがわかりました。当然、江戸時代には武士や百姓もいたでしょうし、実際、何代も住んでいる旧家も多いようです。
土地の謂れや歴史と共に、パワースポット、心霊スポットとそこで起きた怪異、そして現代に起きた宮崎勤の女子連続殺人事件などもからめて、なかなか充実した内容になっています。

特に最後の多摩特有の地形、谷戸(やと)について書かれたものがよかったです。谷戸とは漏斗状の谷で、急斜面の丘が連続して続くその間が谷になっていて、丘陵地にえぐり込んだその溝のような湿地帯をいうそうです。昔はそこを埋め立てて田畑にしていましたが、今は住宅地や暗渠になり、往年の地形はだんだんと消えているそうです。
ここでは1963年にお寺の別院の堂守が惨殺された事件と、1973年には助教授教え子殺人事件が起きていて、ひょっとしたらそれとも関連しているかもしれない怪異が鬼気迫るほどの気味悪さでした。
シリーズの中では飛びぬけて秀作だと思います。おすすめです。
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No.8:
(5pt)

八王子の事を知らなくても大丈夫です

心霊スポットで様々な検証をする番組で本に書かれてある場所の事を知りました。

事件のあった場所について土地や事件、霊との関係を深く掘り下げて検証されていて過去にあった出来事と同じような方が関係するような因縁がある事がわかるのですが切ない出来事の連鎖は起こらないことを願うばかりです。
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No.7:
(5pt)

あの稲川怪談の背景を知る

全体的に読みやすく、どの話も興味深く読ませていただきました。

特に印象的だったのは八王子城跡の話と「谷戸の女」

後者の話では稲川淳二先生の怪談「八王子の首なし地蔵」の背景を知ることができました。

これを読めただけでも、一稲川ファンとして買って良かった。

怪談好きのみならず、稲川ファンにも是非読んでほしい1冊です。
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No.6:
(3pt)

やや微妙か

宮崎事件の裏付けが分からない、ここだけは遠慮があるのか、稲川さんの方が真実に近いと思われる
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No.5:
(5pt)

本作も面白かったです

この方の書く怪談が好きです。

色々な怪談読んでるとちょくちょく出くわす、怖けりゃいいだろ的な雑な話作りや、奇をてらった単に気色悪いだけの話、これ怪談じゃなく脅かし話じゃん…等の「何だかなぁ」な話が、この方の書く本には無くて、ガッカリする心配なく読めます。

取材が丁寧で、それも見たまま聞いたままじゃなく細やかな感性が感じられます。
今回は、私の地元ではないけどそこそこ近い八王子のお話で嬉しかったです
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No.4:
(4pt)

八王子に纏わる禍々しい話

怪談ルポライターでもある川奈まり子氏が自らの出身地である八王子を題材に、自分の体験や取材を通して選び抜いた怪談話を纏めたのが本書。
本書を読めば川奈氏がどのような所で生まれ育って感性を磨いたか、そしてその地が如何なる場所なのかがよく解るので、川奈氏の愛読者の方は絶対に入手すべき一冊である。

さて、八王子と言うと高尾山と天狗を真っ先に思い浮かべてしまうが、実は、怪談と言えば寧ろ八王子城の方が有名なようだし、また、近代に起こった凄惨な殺人事件に纏わる具体的な恐怖体験もあるようだ。
例えば「城跡異聞集」は八王子城に纏わる怪異談を纏めているので、この地に如何に不可思議な話が集中しているかという事が解るし「道了堂奇譚集」も同様…また“三叉路は怪奇現象が起こり易い”という話を耳にした事があるが、「三叉路から連れて来た」はこの噂を実証しているようでもある。
更には、怪談話にはお馴染みの「肝試し」を題材とした作品も多く含まれていので、今では有名な心霊スポットとなっている場所も具体的に紹介しているのだ。
因みに、私達は「何処其処でこういう事があったから、その心霊現象が起きる」と短絡的に考えがちだが、「八王子空襲の残滓」を読むと、実は禍々しい場所にはたった一つの原因だけではなく様々な要因がある事を教えてくれるので中々興味深かった。

本書に収められているのは35話。
八王子一箇所だけでこれだけ数多くの怪談話が採取出来るという事にたいする驚きがあるが、意外にもそんなものかもしれない…皆様も、ご自身の出身地や縁のある場所について調べてみたら案外面白い発見があるかもしれず、また、本書のお陰で八王子と言う土地にも興味を持ったので、改めて「地元に根付く怪談」の面白さを知った次第である。
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No.3:
(1pt)

文章が下手

文章がいまひとつで、それが気になり物語に入り込めず。途中まで読んで挫折しました。
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No.2:
(5pt)

怪談の形を取った故郷愛の結晶?

丹念な取材を身上とする実話怪談作家・川奈まり子さんが、八王子地域限定で集めた怪談集。川奈さんは10代を八王子市内で過ごされたようで、これまでにも八王子を舞台とする怪談を作品集にちらほら入れてはいる。今回はさまざまなチャンネルで体験談を募って当事者に取材、実踏調査や参考文献の読み込みも行って、充実した地域怪談集にまとめられた。文中、「一人の体験はそれだけだが、地域の歴史などを重ねてゆくと別な姿を見せてくる」という趣旨のことを書かれているが、まさに体験+考証+川奈さんの回想がうまく補い合い、川奈さんらしさ溢れる本になった。八王子城跡、道了堂、小峰トンネルなど定番「怪奇スポット」が登場するが、紹介される怪奇体験はオリジナルなもので、いわゆる都市伝説本とはレベルが違う。その他にも、八王子駅近く、武蔵野陵(なぜか川奈さんは武蔵陵と書かれているが…)や八王子霊園界隈での不思議談、八王子空襲がらみの怪談など、貴重な逸話が多々ある。最終章の「谷戸の女」は、道了堂で1963年に惨殺された老女にまつわる新事実、某大学助教授の教え子殺人事件現場の考証などが主体だが、最後に結構不気味な現代の怪談がとどめを刺す。つまるところ、怪談集の形を借りた、「故郷」への川奈さんらしい愛情告白ではないかと、本を閉じてから思われてきた。
道了堂は評者も3回訪れたことがあるが、墓地を囲んでいた竹の柵が内側から四方になぎ倒されて、まるで中に封じ込められていた「モノ」が外に無理矢理出てしまったようだったり、同行者が直後に発熱したりと、やはり相当禍々しい場所であると言わざるを得ない。ただし、本書にちらりと登場する大塚山=古墳説は、八王子の郷土資料館の専門家のお話では根拠がないようである。
八王子怪談 (竹書房怪談文庫 HO 508)Amazon書評・レビュー:八王子怪談 (竹書房怪談文庫 HO 508)より
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No.1:
(5pt)

最近読んだ本で一番怖面白かった

私もこの周辺で育ったので臨場感があり、また色々と腑に落ちました。
よく調べられてて、さすが川奈先生です。
八王子怪談 (竹書房怪談文庫 HO 508)Amazon書評・レビュー:八王子怪談 (竹書房怪談文庫 HO 508)より
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