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死物語



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【この小説が収録されている参考書籍】
死物語 上 (講談社BOX)
死物語 下 (講談社BOX)

死物語の評価: 3.75/5点 レビュー 40件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21~40 2/2ページ
<<12
No.20:
(2pt)

なにこれ……

導入部はおおいに笑わせてもらいました。導入部だけはずっと! ……しかしそこからの序盤、そして中盤終いまで、最悪最高のつまらなさ……!! びっくりしました……。驚愕。衝撃。なんだあれ……。
(10年先?アニメ化されたとしたら?間違いなくメチャクチャ端折られますわ。1話で終了させますな。)
中盤終いからはまたちゃんと読みました。まったく。まったく。辻褄合わせ、いろいろ符合。納得。また、毎巻西尾維新先生の概念には感心が絶えませんが。共感もよくありますが。なんだかなあ。今巻の大筋も決して不必要だったとは言えませんが……言えませんが……うーん。とりあえずもういいです。ありがとうございました。
(発売日に入手したのに、読み進まないわ後回しにするわで……半月オーバーしました。)
死物語 下 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:死物語 下 (講談社BOX)より
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No.19:
(2pt)

ひどい(ネタバレ注意)

まず、この物語がコロナ禍の真っ最中になってしまった描写説明で始まりその説明とあららぎ読み回しとなり、大変読むのがしんどい羽目になります。
中盤からヨーロッパへ。コロナ禍なので大学シーズンにおけるキャンパスライフ及び登場人物はほぼ出てません。(モンスターシーズン?大学編とは⁇)
そして驚くなかれ、解決後時間が飛んで一気に卒業します。マジでナーンもなしにキャンパスライフ終了です。びっくりです。
食飼というキャラはなんだったんだろう?と頭を捻らすことになります。自分が見たかった大学編での奇々怪界は今後一切なかったということなのでしょう。
この物語は、コロナシーズンに作者が飛びついて投げっぱなしにされた投物語です。
死物語 上 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:死物語 上 (講談社BOX)より
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No.18:
(3pt)

モンスターシーズンも遂に完結

阿良々木暦の大学生編完結と銘打たれた本作。

COVID-19の蔓延という時勢を反映した作劇はお世辞にも軽妙とは言えず、却って現実を反映させた事による不自由さが兎角 目立つが、『不死の怪異のみに感染する感染症』という今巻の波乱とその着地点を鑑みるとその点も含め良し悪しを帯びた仕上がりと言える。
とはいえ現実の反映による恩恵は些事たる物で、感染が、モラルが、と物語が本題に入る前に尺稼ぎの如く足踏みする阿良々木に一抹の苛立ちが生じなかったと言えばそれは嘘になる。
現実に即した展開を取るとしてそれが作劇の足枷になっているようであれば世話がない。

またモンスターシーズンの初巻にて明かされたデスとの因縁の終着点の描き方も終始淡々とした物となっており、今シーズンのヒロイックな千石撫子パートとそれに対称的でさえある阿良々木暦の尻窄みがちな話運びの構図を一貫した──ある種 アンチカタルシス的な締め括りであった。
……その割に後日談では情緒的かつ感動的な雰囲気を醸し出しており、
『過程の積み重ねに対してその語りは見合ってないのでは……』
と滅法困惑したのだが、あくまで私は今回の後日談はコロナ禍における作者のこれからの世界に対する希望も交えて語られている節があるように思えて、その内容の是非はさておき故に作品とは異なる部分で情緒的感情的になっている点が全体を通して読んだ時に浮いているように思えるのかなと感じた。
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No.17:
(5pt)

間違い無く良い作品でした。

批判的な意見も多々有りますが私はとても良かったです。まだまだ続いて欲しいです。
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No.16:
(2pt)

コロナ話がくどかった

1ページに1回は「コロナ」「感染」「予防」「対策」のどれかが言及されくどかった。現実と絡めてもいいとは思いますがそれが面白さにはつながっていないように感じ… (コロナはさすがに茶化せないためか真面目なトーンが多くそれも毎回、暦がコロナきをつけましょう的な)
 また、サブタイトルも予告から変えたそうでコロナの話題を取り入れるため当初のプロットから変えたのではないかと邪推してしまいました。りすか4巻と同じように時事ネタ?(あるいは作者近況ネタ)を入れるために内容をそれに合わせて変えたのではないかと思います。
 結果、この話のメインがデストピアからコロナウィルスに代わっているような…
正直、無理に時事ネタを取り入れた物より当初の予定通りのものが読みたかったです。
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No.15:
(5pt)

ラストは撫子・ザ・ペーパー再び、です。

貝木泥舟、斧乃木余接そして千石撫子、この三人、それぞれはそれぞれに物語があって一章、一冊を占めることは度々だが揃うのは珍しい。それも今回は最後の最後で沖縄行きの飛行機の中、それもファーストクラスで雑談というか一応、仕事前のミーティングをしている。これをミーティングと呼んでいいかは議論の余地はあるが、仕事の情報共有なのだから良いのだろう。その仕事は呪いの元締めのような、洗人迂路子をどうにかすること。
そのお仕事はともかく、いきなり始まる無人島ヌーディストビーチ編は、かつて西尾維新自身が映像化不可能な作品として書いた化物語をシャフトが見事に映像化したことへの再度の挑戦だろうか。化物語の方が残虐表現とエロティシズムでは枠をはみ出していたことを思うと、これはお世話になったスタッフへのあいさつ代わりだろう。何しろ、千石撫子をスクール水着で蛇巻きにして悶えさせたシャフトである。すっぽんぽんの中学生くらいで引いたりしないでだろう。まあ、放送はできないかもしれない。
落ちは何といっても千石撫子の成長だろう。人の成長を落ちとは読者やファンとしては人でなしかもしれないが、かの死体人形、斧乃木余接も言っていることだし構うはずがない。何より本シリーズの主人公たる阿良々木暦を差し置いて最終巻を飾るのだ。
竜頭蛇尾でないことだけは保証する。
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No.14:
(2pt)

う~ん(ネタバレあり)

起承転結でいえばこれまでの物語シリーズの安定した構成ではあったけど、個人的に良くない点が二つ。
1.雑談にこれまでのシリーズのキレが感じられない
2.新型コロナウィルス関連の話題多すぎ。話の半分がコレ。これのせいで雑談のキレがないんじゃないか、といった感じ。
作中でも言及されてたけどノベルの中にまでもパンデミックかよ…、と思ってしまう。パンデミックがメインのテーマであったとはいえ話題の一つとして扱うのでも十分だった。
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No.13:
(1pt)

お疲れ様でした。

モンスターシーズン入ってからは催眠作用本(本当によく眠れる)。すぐ眠くなってまったく捗らず、ちまちま読み。(他に新刊生じればそちらを読み後回し。)暦一人称の無駄語り・ウザ語りが、メタが、本当に嫌になってしまった。また、巻を追うごとにひどくなっていった暦へのハラスメントも不快感と嫌悪感パない。非常につまらない。気持ち悪い。加えて今巻はコロナも含めてきやがった。鬱陶しい。くどい。読み進めるのが本当にめんどくさい。なんでこんなことしたの???? そのメタがまた超不快。(はてさてネタが先かコロナが先か。)
オフシーズンまではまだ読めた。呆れつつも。このシーズンハナ、3冊まとめ買い。買いたくない読みたくない、もういいかげん辟易、飽きも。しかし本当に終わりますという宣伝にしゃあなし買ったけれど。意欲はやはり低く。上記の通り。
頑張って読み進めていましたが断念。序盤の終わりくらいからセリフと前後のみの斜め読み以上?でなんとか進行。思考〜解決はしっかり読了。
熊ネタ一文入れてきた。ウケる。
コロナ禍で生んだ物語っぽい。終始気分悪かった。
唯一の吸血鬼になってしまったのか? 絞りカス? 成れの果て? ハンパ鬼とはいえ。
なんだか続くっぽい? 大学生編が終わるだけ? ああ労働してる巻あったか。もうペン置いていいんじゃないかなあ。さすがにもう買うのやめよう。まったく楽しめない。テレビアニメもファイナルシーズンは良くなかったし。劇場版は最悪最低だったし。これより下巻読んで終了。
追伸。ひたぎとは完全に切れて、忍と添い遂げてほしいとずっと思っている。彼女とくっつく前にもう「明日お前が死ぬなら僕の命は明日まででいい」と述べていた。古いプロポーズじゃないか。それにあの女をどうして愛せるのか。巻を追うごとに(刊行分後半くらいから?)嫌いになっていった。
失礼しました。
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No.12:
(1pt)

内容がペラペラすぎるでしょ

話の本筋に入るまでの枕部分で紙面の半分を消費します。
この作者の作風と言えばそうなのですが、新型コロナの雑感がつらつら書かれるという印象で、往年のキレのある掛け合いが全く無く、シンプルにつまらない。文字数稼ぎの意図が透けてます。
もう作者自身もこのシリーズを嫌嫌書いてるんでしょう。信者の方以外にはお勧めできません。お金と時間の無駄できっと後悔しますよ。
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No.11:
(5pt)

まだまだ続いて欲しい物語シリーズ

上巻はアララギ君とキスショットとのスーサイドマスターとの物語。
物語シリーズ刊行から15年。
物語は進行して、登場人物達は成長する。
登場人物達が成長していく悲しさと、作者の筆の進め方が相まって物語に味が出る。
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No.10:
(5pt)

撫子成長したなぁ、という物語

下巻は撫子とオノノギちゃんと、一応貝木さんとの物語。
物語シリーズ刊行から15年。
物語は進行して、登場人物達は成長する。
登場人物達が成長していく悲しさと、作者の筆の進め方が相まって物語に味が出る。
撫子の成長と冒険だけではなく、貝木の存在感に味があって、良い立ち位置奪ってる。
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No.9:
(4pt)

これで大学生編完か…

阿良々木暦の大学生編これにて終了です。
新型コロナウイルスによるリモート授業などで大して人脈を広げることも出来ずに卒業したようで何だか勿体ないなぁという印象。
セカンドシーズンの積み重ねからの終物語のような読み応えはありませんでした。
しかし昔は他人の助けを借りながら解決してきた暦ですがモンスターシーズンでは自分で考えて解決に導こうとする大人になった主人公を見ることが出来きたのでその点は満足です。
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No.8:
(5pt)

モンスターシーズンの掉尾を飾るにふさわしい「死」と「愛」の物語

今巻全体が「しのぶスーサイド」で新型コロナ禍の現在の春の物語だ。大学2年生の暦はリモート授業ばかりになり、仕事で家を離れる両親に代わって妹たちの面倒を見るため自宅へ帰っていた。暦は火憐、月火、食飼命日子、老倉育、神原駿河、八九寺真宵の近況を述べ、音信不通の千石撫子、羽川翼、忍野メメを心配する。臥煙伊豆湖、斧乃木余接、扇への言及。ちょっと妙なのが、戦場ヶ原ひたぎとは会ってはいるものの、大した言及がないこと。
そして今回の主役は忍野忍である。彼女をうつくし姫からキスショットに変えた吸血鬼デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターの身に異変が起き、影縫余弦は暦と忍を吸血鬼の故郷、中部ヨーロッパに招聘する(「召還する」かな)。ヨーロッパへの移動は当然ながら余接の「例外のほうが多い規則」である。かの地では人間には新型コロナウイルス、吸血鬼には吸血鬼に特異的に感染するアンチ吸血鬼ウィルスが猛威を振るっていた。
新型コロナウイルスについての知識をアンチ吸血鬼ウィルス対策に適用していて、現実を反映した展開だ。いつも以上に実世界と絡むメタ発言も多いが、COVID-19禍の下での怪異譚として面白く読めた。頁が半分進んだあたりでやっとヨーロッパへ移動し、仮説を作っては壊しながらだんだん真相に近づくものの、諸々をひっくり返してアンチ吸血鬼ウィルスの謎が解明するのは最後の最後と、いつもながらの進行だ。本シリーズは時として無駄口の多さが気になることもありが、今巻ではいい塩梅。一気に読まされた。
最終章「後日談」での結末を含め、本書は正に「死」の物語だが、同時に「愛」の物語でもある。死があるからこそ、より輝く生であり、より愛おしい死者。罹患者、死者の尊厳を重んじる筆致には好感が持てる。
また「後日談」でのひたぎ、育、撫子、翼への言及は、ウィズ コロナ時代が明るい方向に向いてほしいという西尾維新の願いが込められているのだろう。レビュアーも一緒に祈りたい。
忍によれば「さようなら」ではなく「いってらっしゃい」、暦によれば「ありがとう」で終わる、モンスターシーズン(ひょっとしたら〈物語〉シリーズ)の掉尾を飾るにふさわしい一巻だ。
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No.7:
(4pt)

事実上の最終話。迂遠に感じるが読後感は良い。

時系列上は先の話がすでに公刊されていますが、事実上はこのお話が物語シリーズの最終話のようです。ようです、というのはモンスターシーズンのという限定が付くからですが、それでもこれで阿良々木暦の青春がテーマの物語はこれが最終話というべきでしょう。
お話の舞台は珍しいことに中欧のあるお城です。コロナ禍の禁足が続く中の世情を反映した舞台設定なので、世情に寄せすぎた設定に感じます。その違和感は最後まで残りますが、それこそが事件のオチを引き出す鍵です。
コロナが人といくつかの動物にも感染するものなら、吸血鬼がかかる死病というものがあってもおかしくない。それが欧州で猛威を振るい、忍の盟友であるスーサイドマスターも死の床にあった。暴力陰陽師が看護役兼監視役をしているなか、推論の末にある結論に達する。さて、その結論がもたらす結末はどんなものか。
もちろん、阿良々木暦はすでに世に出た作品で社会人となっているので落ち着くところに落ちつく。そこに落ち着かせるために本文約230頁のうち8割は助走に使わている印象がある。ほとんど阿良々木暦と幼女と少女の無駄口だが、これが物語シリーズの平常運転というものだろう。
コロナ禍が終わって無駄口がマスク無で楽しめる日が待ち遠しい、そんなオチが待っている。
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No.6:
(2pt)

洗人編(撫子編)とは何だったのか

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

モンスターシーズン開始以降,阿良々木暦の大学生編より面白い時もありましたが,
それでもあちらとの毛色の違いに違和感が拭えず,こちらはこちらで決着をしますが,
果たしてこれは何だったのか,今ひとつ掴みきれないままに終わってしまった印象です.

また,これまでは中短編だったものを,本巻ではまるまる一冊にまで広げたせいか,
良くも悪くもシリーズの持ち味が色濃く出ており,中盤あたりまではダラダラと冗長.
その後,話を動かし,それらしいことを語らせ,いい感じで締めるいつもの流れですが,
敵となるキャラクタは魅力に乏しく,いくつかの新設定や事実もいささか唐突に映ります.

巻末に今後の予告はなく,シーズンの終了なのか,物語シリーズ自体が幕を引いたのか,
作中や『あとがき』からはどちらにも取れましたが,もし後者だとしたら不満が残ります.

なお,上下巻構成ですが,それぞれが別の話として完結しており,続き物ではありません.
死物語 下 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:死物語 下 (講談社BOX)より
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No.5:
(5pt)

ファンはお得。

テレビシリーズで入った層も、ここまで物語を追いかけている人はもはや少ないのではないだろうか。
個人的にですが今作で描かれる千石撫子の物語は、モンスターシーズンで1番楽しませてくれました。
ダラダラとでも読み続けると良いこともあるんですね。
アニメ化は、まぁ、色んな意味で無理でしょうけれど、物語シリーズも刊行スピードは落ちてきてるし、すでに作者には富も名声もあるんでしょうが、ぜひ趣味で書き続けて欲しいものです。
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No.4:
(4pt)

撫子の漫画家への出発と怪異専門家への成長を描いて作者の思い残しは無くなった?

一巻全てが「なでこアラウンド」。第001章には作者による撫子の過去のおさらいと、なぜそうなっていったかの創作の舞台裏が書かれ、この巻自体の位置付けが述べられています。
こんなのは初めてかな。
続いて始まる本編では、千石撫子、斧乃木余接、貝木泥舟が、臥煙伊豆湖の指示で、全ての呪いの発信者、蛇遣い・洗人迂路子を追い詰めるために送り込まれるところから始まります。
ちなみに洗人迂路子は臥煙伊豆湖の実の娘だそうです。
しかし、3人は早々に遭難してしまい、ばらばらになり、撫子は一人、全裸で無人島に打ち上げられます。全体の半分ぐらいが、撫子のサバイバルの様子に割かれています。私にはちょっと冗長。
絵に描いて具現化させる怪異能力も使いながら何とか抜け出した撫子は、最後に迂路子に対峙するのですが、そこで迂路子から、迂路子と伊豆湖、さらには遠江との関係、そして暦と扇、駿河と扇の関係が説明され、〈物語〉シリーズの設定の骨格の大きな部分が明かされます。ここの一気に駆け進む部分では、振り落とされないようにするので大変でした。
とはいえ、最後に、最初は可愛いだけで中身の無かった千石撫子が漫画家を真剣にめざす人、兼、怪異の専門家に成長したことを読み切れたのはスカッとしてとても良かったです。
一方、作者は同時にモンスターシーズンのみならず〈物語〉シリーズ全体を纏めようとしていると感じました。新型コロナ禍の中で、次の出版が不透明なことから、「言い残したところを明かし、一応、シリーズ完結の形を取っておこう」という作者の意図があるのかもしれません。これは読者としてもしっかり受け止めなければなりませんね。また遭う日を楽しみに生きていきましょう。
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4065244552
No.3:
(5pt)

らしい、作品

久々の物語シリーズ、現在の世情に合わせてくるとは思いませんでしたが、時間軸でのそれぞれのキャラクターの現在が知れて良かったです

羽川さん、何を血迷っちゃったのかな…?
というか、他作品との整合性が…
死物語 上 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:死物語 上 (講談社BOX)より
4065244544
No.2:
(3pt)

シーズンの最終作としては物足りない

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

シリーズの二十七冊目,モンスターシーズンの最後は上下巻に分かれた構成となります.

その上巻となる本作は,このシーズンの中ではエンタメ寄りで読みやすい印象で,
始まりから流れや目的が掴みやすいため,先への興味や関心が向くものに感じられ,
このあたりは,新型コロナウイルスが物語の中心だったこともひとつかも知れません.

ただ,物語にコロナ禍を取り入れる是非を,ユーモア交じりに触れていましたが,
それ自体は気にならなかったものの,取り入れ度合いというのか,頻度というのか,
シリアス,コミカルを問わず,やたらと絡めてくる様子には早い時点でウンザリと….

何より,吸血鬼の世界にも未知のウイルスが…という話が,安易で安っぽく見え,
今だからか,今さらなのか,シーズンを締める作品にしてはやや物足りなさを覚え,
最後はいつも通りにうまくこじつけていますが,教訓も皮肉もありきたりに映ります.

また,モンスターシーズンの一冊目,『 忍物語 』を読んで抱き,期待もしていた,
大学生の阿良々木暦が大人へと変わっていく時間,『こよみモラトリアム』としても,
シーズンを通してこれといったものはなく,こちらも最終作としてちょっと残念でした.
死物語 上 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:死物語 上 (講談社BOX)より
4065244544
No.1:
(2pt)

あまり面白くない

無理矢理コロナウイルスと関連づけようとして、論理が適当だし、会話劇がメインにしても多すぎる
適当な論理のせいで、急展開にも思えず、大して面白くない作品だった
死物語 上 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:死物語 上 (講談社BOX)より
4065244544

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