(短編集)

夜よ鼠たちのために

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評判

夜よ鼠たちのためにの評価:

4.38/5点 レビュー 29件。 A ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

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全82件 81〜82 5/5ページ
No.2
(5pt)

本格ファン垂涎の珠玉の短編集

作者は叙情派作家として名高いが、デビュー短編集「変調二人羽織」は本格物だった。本作は原点に立ち戻り、更に人間模様の綾を織り込んだ読み応え充分の出来になっている。

「二つの顔」は自分にとって「二つの顔」を持つ妻を発作的に殺してしまった画家が、死体を庭に埋めて外出するが、何と自分のアリバイが成立してしまう。この不可能状態の中で混迷する画家に突き付けられた真の「二つの顔」の意味とは。「過去からの声」はデビュー短編「変調二人羽織」と同じく退職した元若手刑事の推理で、現職の先輩刑事が扱う誘拐劇を語る趣向。この形式は懐かしい想いがした。誘拐劇そのものも良く練られており、主要人物の苦悩が浮かび上がって来る。「化石の鍵」は少女と父、別居中の母の3人の思惑が異なり、不可解な事件が発生するが、少女の純粋さが家族の絆を強める。「奇妙な依頼」は興信所の調査員に課せられた奇妙な依頼によって、状況が二転三転するが、最後に見事なツイストが決まる。「夜よ鼠たちのために」はタイトル作で、少年の頃からのクサレ縁の2人の男を描いて、やるせない人間模様と叙述の技巧が冴え渡る逸品。「2重生活」は夫婦と夫の愛人と言うありきたりの3角関係を描いて、単なる心理描写だけでなく、最後に驚くべき仕掛けを用意していると言う秀作。

どれを取っても登場人物の卓越した心理描写と本格ミステリ的アイデアで読者を楽しませてくれる珠玉の傑作短編集。
夜よ鼠たちのために (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜よ鼠たちのために (新潮文庫)より
4101405026
No.1
(5pt)

切れ味抜群の短編集

ミステリーの短編集だが普通のミステリーだとは思っちゃいけない。そのほとんどの作品が叙述トリックを用いた作品になっている。どんなに騙されまいと思って読んでみても結局騙されてしまうこの快感。連城マジック全快といった作品ばかりが並ぶ。こんな贅沢な短編集は無いといっても過言ではない。天才連城の放つ傑作短編集。これを読まなきゃミステリーは語れない。
夜よ鼠たちのために―連城三紀彦傑作推理コレクション (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 夜よ鼠たちのために―連城三紀彦傑作推理コレクション (ハルキ文庫)より
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