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玄鳥



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【この小説が収録されている参考書籍】
玄鳥 (文春文庫)

玄鳥の評価: 4.56/5点 レビュー 34件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 1~20 1/2ページ
12>>
No.32:
(5pt)

冴え渡る武士ものショートショート

武士ものショートショートの名作です。出来は藤沢氏の平均程度です。
レビュー者には長編の方がお好きな方もいらっしゃるようですが、人それぞれ。
レビューを書いたのは、中野孝次氏の解説が藤沢作品の魅力を的確に表現して
いたからです。よろしければご一読ください。
玄鳥 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:玄鳥 (文春文庫)より
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No.31:
(5pt)

いい状態でした

いい状態でした
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No.30:
(4pt)

藤沢周平らしい短編集で楽しめます

気軽に読める本革です
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No.29:
(4pt)

円熟!

1篇40頁余りで5篇、そのどれもに、藤沢周平の筆の冴えが詰まっている。物語りの何気ない入りから、主要な人物の関係や心情に書き進み、やゝ意外性を帯びた展開から、クライマックスへ、そして余韻を感じさせながら、終わる。堅苦しさのない、自由な筆致に、円熟が感じられる。
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No.28:
(5pt)

弱者の哀愁を感じる秀作❗️

下級武士の不遇を描きつつ、季節の移り変わりや人との繋りも添え、弱者の生きざまを伝えている。殿様の生涯を描く歴史物とは違う味わいがあった。
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No.27:
(5pt)

原作のままがよい。

やっぱり藤沢周平作品は素晴らしい。飽きがこない。テレビドラマ化されるとまったくつまらないお茶の間ホームドラマになってしまう。やはり原作のままがよい。
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No.26:
(5pt)

色々な余韻が残る短編集!

一つ一つの短編が優しさ、切なさ、力強さなどの人間の心情や温度の余韻を心地良く残してくれる作品でした!
武士の上下関係、世間体を守るための苦労や配慮を当時の人はかなり意識して生活していたけれど、貫くものは貫くのも武士なのかな、とそんな美しさと裏側に迫る儚さを感じる作品でした。
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No.25:
(5pt)

人生ってこんなことかもしれないと思う小説です。

胸ががかきむしられる、胸が痛む最高に共感する小説です。
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No.24:
(4pt)

円熟期の武家もの傑作短編5編を収録。いずれも傑作である。ネタバレあり。

何度読んでも読み応えがある武家もの短編傑作集である。
「玄鳥」上意討ちに失敗して左遷のうえ討手まで放たれる兵六。意に添わぬ結婚をしたが兵六に淡い恋心を抱いている路(みち)。路は父から受け継いだ剣の秘伝を兵六に伝え討手を斬り抜けて生きろと諭す。
「三月の鮠」お家騒動で一家皆殺しの惨劇を偶然免れた娘葉津。御前試合に敗れ生甲斐を失っていた信次郎は葉津と会って元気を取り戻す。葉津は再び行方不明となる。信次郎は再度臨んだ御前試合で宿敵を破り山奥の神社に隠れていた葉津との再会を果たす。
「鷦鷯」妻に先立たれ娘の品と暮らす新左衛門。隠居して金貸しに精を出す石塚から娘を倅孫四郎の嫁にくれたら借金を棒引きにすると言われるが断る新左衛門。普請組の小頭が狂気から家人を殺害する事件で、孫四郎が討手として目覚ましい働きをする。新左衛門は娘の品にも新しい巣作りの時期が来たのかと思う。
「闇討ち」は隠居した3人の武士の友情物語り。一人が騙されて闇討ちを仕掛けるが失敗して依頼主に暗殺される。残った二人がこの敵を討つというもの。少しむさ苦しい3人の友情に心打たれる。
「浦島」身に覚えのない不始末で減俸、普請組に左遷された御手洗孫六は、18年後真実が分かり勘定方に戻されるが人間も仕事のやり方変わっていてなじめず、鬱積から酒の上で失敗し普請組に戻されて安堵する。今のサラリーマンにも通ずる様な話。性分に合った仕事が一番なのである。
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No.23:
(4pt)

矢張り上手❗️

上田秀人氏に代表されるように、軽い時代小説をシリーズ化した文庫本が今や主流。読む方もただ暇つぶしに読む事に慣れてしまい、読み終えても何の感慨も湧かない。読者の劣化が、作家の作品の劣化を許しているのだろう。安倍政権の質の悪さにも共通しているのだろう。藤沢氏の作品は、何気なく読み終わっても、何か爽やかさが残る。矢張り質が良いのだ❗️
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No.22:
(4pt)

深いです

表題の「玄鳥」の内容は、かなり深い人間関係を玄鳥(つばめ)の巣作りを通して描いています。
代が代わると家も替わるものですが、過去といまの生活の大きな違いが描かれています。
他に面白かったものは、「三月の鮠」。こちらはかなりスカッと至します。
また、「鷦鷯」も面白った。意外な展開で、ひとつの希望が灯る。ハッピーエンドです。
森に行って 鷦鷯の鳴き声を聞いたら、この話を思い出しそう。
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No.21:
(4pt)

過ぎたる描写は猶及ばざるが如し「玄鳥」感動させむとせし描写や諄かりけり

「玄鳥」ここで感動してもらうみたいな感じで少しあからさまな気がした。もっとさり気無くても良かったです。他の作品はどれも良かったので、★4つ。
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No.20:
(4pt)

円熟期の一冊

これで文春文庫で未読の藤沢周平作品は未刊行初期短編集の「無用の隠密」だけになってしまった、と私は思った。もちろん困らない。どうせ読み始めれば、初めてのように読んでしまうことを経験的に知っているからだ。これも再読でも構わないと思い買ったのだ。兎も角、ふと久しぶりに読みたくなった。そしたら思いがけず五篇とも未読だった。

「三月の鮠」には「窪井信次郎は胸に簡単に消えない鬱屈をかかえていた。」とある。この短編集は、初期作品を集めたのだろうか。私は疑う。藤沢周平が「胸に簡単に消えない鬱屈」のために小説を書き始めたことを知っているからである。ところが、信次郎の「鬱屈」は青年のかかるいっときの挫折であることが知れる。それは一つの「恋の力」で簡単に解決されるだろう。

「私、兵六さんのお嫁になりたい」
と妹の節が言った。
「どうして?」
「だって、あのひとおもしろいから」
「だめ。身分が違うでしょ」
路は叱ったが、路自身も粗忽でおもしろい兵六の嫁になりたかったのである。路は十五で、節は十三だった。そういう時は終わって、巣をこわされたつばめは、もう来年は来ないだろう。すべてが変わったのだ。(42p「玄鳥」より)

表題作「玄鳥」も、ストーリー的には哀しい話であるにも関わらず、節の物言いに、幸せを取り戻した藤沢周平の家族の姿が見える。愛娘の展子さんの言ったであろう言葉から、おそらく十数年経って、初めて作品として結実しただろう柔らかい空気が読み取れる。

「闇討ち」は定年3人組の友情物語であり、実は非常に現代的でかつ、ミステリー趣向も濃い。
「鷦鷯(ミソサザイ)」は冒頭の季節の移り変わりの描写が上手く、その季節と共に、頑固親父の気持ちも移り変わる。
「浦島」の孫六の、理不尽に左遷させられた中年男のなんとも言えない「面白味」が、最後まで余韻に残る。

決してすべて楽しい話ではないが、全体的に「おかしみ」を描いた、正に藤沢周平晩年の円熟期に達した佳品ばかりを集めた本であった。

2016年8月8日読了
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No.19:
(5pt)

人生の"夏"が終わる時

「玄鳥」には、誰の人生にもある、人生の"夏"が終わる時が描かれています。

 組屋敷や小禄の藩士の家がかたまっている町は、灯のいろも稀で、暗い塀の内にも外にも虫が鳴いていた。そして河岸の道に出ると、今度は馬洗川のせせらぎの音が高く聞こえて来た。橋をわたっているとき、路は不意に眼が涙にうるんでいるのを感じた。すべてが終わったという気持が、にわかに胸にあふれて来たのである。
 終わったのは、長い間心の重荷だった父の遺言を兵六に伝えたということだけではなかった。父がいて兄の森之助がいて、妹がいて、屋敷にはしじゅう父の兵法の弟子が出入りし、門の軒にはつばめが巣をつくり、曾根兵六が水たまりを飛びそこねて袴を泥だらけにした。終わったのはそういうものだった。そのころの末次家の屋敷を照らしていた日の光、吹きすぎる風の匂い、そういうものでもあった。

 この原文の抜粋がそのまま、最高のレビューだと思います。これ以上続けると蛇足になってしまいます。
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No.18:
(4pt)

明るい作品を書きたかったのか

短篇5作品を収載。非常に安定して、しかも必要最小限の写実で的確に心理描写する、達意熟練の文章だ。
 タイトルに鳥や魚が出てきて、それぞれ象徴する登場人物がいるが、それを作品内で著者が説明してしまうのが、ちょっと納得できない。
 5篇のうちでは表題作「玄鳥」と「闇討ち」が面白かった。

 「玄鳥」。構成と伏線の置き方がまったく巧い。巣を外されてしまうツバメ(玄鳥)に登場人物を重ね、主人公の武家の妻の、夫や逃亡する父の道場の高弟への微妙な感情を巧みに表現している。女性心理の描写の上手さが藤沢の特徴だと思うが、女性読者はどう感じているのか知りたいところだ。

 「三月の鮠(はや)」。藩内権力闘争とそれに絡む決闘の物語。主人公が若い武士で、プロットはハッピイエンドなので、あまり暗い印象がなくていい。
 「闇討ち」。このタイトルだと普通は闇討ちされる側が主人公になるが、ここでは逆に、闇討ちに雇われた隠居の武士の側から描くというアイディアが面白い。この武士が罠にはめられて殺され、隠居仲間の二人の武士が真犯人を追いつめて復讐するという、必殺仕事人モード、ミステリ仕立ての活劇で、非常によい出来。
 《 ・・・不意に興津が顔を上げた。「権兵衛の骨を拾わにゃならんだろうな」「むろんだ」》という台詞がかっこよく決まっている。

 「鷦鷯(みそさざい)」。
 一人娘と暮らす武士の家に借金取りが現れる。これが家士の内職で、いきなり息子の嫁にと言い出す。次の機会にはその息子本人が現れるが、ニタニタした笑い顔のいけ好かない奴と、武士は縁談を断る。ところが、組の緊急事態に登場したその若侍が意外な素顔を見せて・・・ という、ちょっとコミカルな筋立て。けっこう面白い話なのだが、どういうわけかあまり明るい印象が持てないのは、書いているのが藤沢だからか。

 「浦島」。酒で失敗した元勘定方の武士が、疑いが晴れて18年ぶりに復帰するが、浦島太郎になってしまっていて周囲と折り合いがつかず、不満のあまり暴発しかける。が、辛うじて助かって再び普請組に戻され、気楽でいいなと安心する、というプロット。サラリーマンには身につまされる話か。

 著者は(表題作は別として)明るい雰囲気のものを書きたかったのではないかと思う。もしそうならあまり成功していない(かといって失敗作でないのは確か)。こうなったら思い切り暗い作品を読みたい、という気がする。
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No.17:
(5pt)

何冊読んでも厭きない藤沢作品

「玄鳥(げんちょう)」
不幸な結婚をした女性の粗忽者だけれど夫よりはるかに人間らしい昔の父の弟子に寄せる思い
もどかしさはありますが、この時代これより他の道は無かったのでしょう

「三月の鮠」
藩主の前で行われた紅白試合に負けて以来、引き籠りのようになっていた若者が釣りに出かけた先で出会った女性
彼女の存在が若者を再生に導くのですが、その女性の身分がトラブルの元なのです
最後の最後までハラハラ・ドキドキが続きます
携帯もメールも無い時代、全ての問題が解決し二人が再会するまでの時間の長いことといったらありません
再会のシーンは映像で観たらどんなにか素敵かと思いました

「闇討ち」
若い頃から付き合いがあり、今は隠居身分の3人の武士
そのうちの1人、勤めをしくじって家禄を減らされた男がある筋から闇討ちを持ちかけられる
罠だと説得する残り2人だが耳を貸さない男
哀しい話ですが人の温かみが伝わってくるラストでした

「鷦鷯(みそさざい)」
娘と二人暮らしの貧しい武士
内職をしながらなんとか生計を立てているが、借金を返すのもままならない
見目も躾もよくできた娘を、自分の息子の嫁に是非、と金貸しから言われるも断る武士
さて、その件の息子、いかなる人物なのか?
父親が娘の婿となるであろう男性を認めるという話は何篇かありますが、どれも微笑ましくて良いです

「浦島」
酒の上の失敗から配置換えの憂き目にあった男性
体力的にはキツイもののノンビリした環境に慣れてきた頃、事の真実が発覚し晴れて元の仕事に戻されることとなる
ところが、久しぶりの職場の雰囲気は彼を受容れるものではなかった
現代に通ずる話です
それにしても、お酒の飲み過ぎはイケマセン

中野さんが解説で藤沢作品の好ましいところを書いておられます
○文章のよろしさ-端正でいてメリハリがきいている
○登場人物の人間性-ふつうの人間ばかりだが、我々と同じ等身大の人物で弱点をもっている
○剣の立合いの描写のみごとさ-具体的で精妙かつ端正で、大人の読むに耐える叙述をなされている
○友情-時代小説、すなわち昔の話という特権を利用して人物たちあいだの友情のあつさを描いている
○自然描写のよさ-四季折々の山や川、町、野の美しさは郷愁のようにわれわれに訴えかけてくる
○食いものの描写の良さ-こちらの想像をそそるのみか、郷里の食いものへの憧れを通じてこちらに語りかけてくるものがある
○人間のよろしさ-主人公たちの人物が魅力的である
○女の姿と心のよさ-控え目で自制心に富み、欲望や感情をむげに出すのをはしたないこととし、献身的で躾というもののあった時代の日本の女はかくあったかと、われわれの心をゆさぶる

その通り!
玄鳥 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:玄鳥 (文春文庫)より
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No.16:
(4pt)

時代小説の重鎮

最近佐伯泰英を読むことが多いが、藤沢周平の短編はすばらしい。佐伯作品の師匠。
玄鳥 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:玄鳥 (文春文庫)より
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No.15:
(5pt)

夢中になれるお話

読み終わった後に余韻が鮮明に残るお話ばかりです。一気に読んでしまうのはこの世界観に現代まで続く何かがあるように思います。
玄鳥 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:玄鳥 (文春文庫)より
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No.14:
(4pt)

登場人物を応援したくなります

上手い!
下級武士のお話です。
思わず引き込まれ、登場人物を応援したくなります。
玄鳥 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:玄鳥 (文春文庫)より
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No.13:
(5pt)

玄鳥

I liked a lot of comics, I'll more.
thank you
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