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(短編集)

たそがれ清兵衛



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【この小説が収録されている参考書籍】
たそがれ清兵衛 (新潮文庫)

たそがれ清兵衛の評価: 4.42/5点 レビュー 62件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 21~40 2/3ページ
No.32:
(4pt)

逸な時代劇を見ているよう

一見、平凡なあるいは、少し風変わりな、下級武士を扱った短編集。

風変わりと言えど、一旦刀の鯉口を切れば、電光石火の早業で敵を仕留める剣術の達人と、その主人公達に纏わる人々との小さなエピソードの物語は、純粋に娯楽として楽しい。文章も美しく飽きさせない。秀逸な時代劇を見ているように、本が読める。

司馬遼太郎の小説に出てくるような、男児の本懐を扱うところがないのが、物足りないとも言えるし、淡々としていいとも言える。
たそがれ清兵衛 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:たそがれ清兵衛 (新潮文庫)より
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No.31:
(4pt)

理不尽なれど

いずれの主人公も不名誉なあだ名を付けられていますが、剣の腕前は一流。
師範を務めたり、高弟たっだり、達人だっりします。
いま置かれている不遇な状況に満足している者もあれば、諦めているもの、流されているもの、もういちど浮かび上がろうと必死な者など、
その境遇も様々ですが、共通していることは、その剣の腕前によって己の人生が変わろうとすること…。

果たして、その結果は?
戦乱の世ではなくなり、剣の使い手が注目されなくなった江戸時代に生きた剣客たちの生き様を堪能されて下さい。

8話が収められている短編集なので、眠る前の読書には最適。
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No.30:
(5pt)

本書は日本人の心の機微や侘び・寂びが理解できるかどうかのリトマス試験紙である

本書は日本人の心の機微や侘び・寂びが理解できるかどうかのリトマス試験紙となるでしょう。きちんと泣ければ純度100パーセント日本人?
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No.29:
(4pt)

次々彼の作品が読みたくなる作家

気に入った。読むのに何ら障害なし。藤沢周平が面白いので少しずつ全ての作品を読むのに値する作家です。
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No.28:
(4pt)

再再々読み

さすがに、著者の作品をつづけて読みすぎて少々食傷ぎみ、だから星4つにした。
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No.27:
(4pt)

ここぞという時に光る豪剣

たそがれ、うらなり、ごますり、ど忘れ、だんまり、かが泣き、日和見、祝い人……
八つの話に出てくる八人の主人公は、みな一様に世間に嘲笑されるものを持っています。
そしてみな、知る人ぞ知る豪剣の持ち主です。
侮られている日常から一変して、事が起これば鮮やかに力量を発揮する姿は、読んでいて爽快です。
八夜連続でドラマ化してくれたら、やっぱり見てしまうだろうなぁ…と思います。
(でも「たそがれ清兵衛」はすでに映画化されていましたよね)
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No.26:
(4pt)

男の理想

人から軽んじられれば、プライドが傷つく。
男の場合は特にそうだ。
しかし、普段軽んじられていながら、それを気にせず、いざという時じつは強い。
こんなのはっきりいって男にとって理想である。

この短編小説に出てくる主人公たちは、もれなくそれである。
時代柄、剣の達人ということである。表題作「たそがれ清兵衛」はとくによかった。
剣で無理やり表舞台にひっぱられ活躍した後、また、人にばかにされるような立場に戻っていく。
名声ではない、自分だけの価値観や宝を持っている人間は格好良いと思える小説だった。
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No.25:
(5pt)

気は優しくて、、、

短編八作。たそがれ清兵衛の他、うらなり与右衛門、ごますり甚八、ど忘れ万六、だんまり弥助、かが泣き半平、日和見与次郎、祝い人助八。
どの主人公も剣の達人だが、それをおくびにも出さない。
それどころかタイトルに付いているようなちょっと抜けた感のある人々。
貧乏藩士だが、気は優しく、最後は勧善懲悪、痛快な話しの連続である。
ああ、面白かった。
何話でも読みたい本である。
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No.24:
(5pt)

映画を観た人、映画を観る前の人 どちらの方にも薦めたい本

映画では、竹光始末、祝い人助八とたそがれ清兵衛の内容を合わせて映画化されていますが、

短編小説それぞれの内容だけで、2時間のテレビドラマに出来そうな内容です。

一癖も二癖もある登場人物、人間味溢れた人間描写、侮られる人物が実は凄いという人物設定は読んでいて飽きさせません。

竹光始末だけでも2時間ドラマに出来そうな内容です。

たそがれ清兵衛だけで読んでみたい人は、購入すべきです。
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No.23:
(5pt)

気晴らしにさくっと読める痛快短編集

刀を使うシーンが必ず出てくる短編集です。
たそがれ清兵衛は映画にもなっていますが、小説には小説の魅力があります。
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No.22:
(4pt)

藤沢周平は私の大好きな作家

今まで多くの作品を読んだがこの短編集も楽しく読んだ。キンドルで購入できるのが良い。
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No.21:
(4pt)

日本人の精神文化

日本人の心が豊かだったころ、日本人は親切なだけではなく優しさがあった。最近の若者には優しさが少なくなったような気がする。みんないい子だし、親切なんだけど。
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No.20:
(4pt)

「眼の前の闇が重く、はげしくはためいた」

たそがれ、うらなり、ごますり……と人に侮られる男が、実はすごいんです……という話の短編集。八編の主人公はみな、金や立身出世にあまり興味のない、「安月給」の下級武士。そのさえない主人公が、隠れた才能(剣技)を見込まれ、藩の権力闘争にかかわる仕事を命じられ、嫌々ながらも鮮やかにお役目を果たしてみせるという、いわば時代劇の定番ファンタジー。
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No.19:
(4pt)

時代小説

歴史小説しか読んでいなかったので、時代小説は初めてです。ほのぼのとして藤沢周平さんのファンになりました。
映画化されたようですが、DVDを探してみます。
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No.18:
(5pt)

初めて触れた藤沢周平の世界

本は、ジャンルを問わず、相当読んできたが、これまで藤沢周平の作品を読んだことがなかった。自分の中で、この程度の作品だろうと、勝手にイメージして、無意識に敬遠してきたのかもしれない。話題になっている作品を読むことのほうが優先度は、高いと思っていた。今、この作品を読み終わって、少し後悔している。もっと早く、藤沢周平の作品を読むべきだったとーーーーー。表題作を含め、8編の短編が収録されているが、一気に読了した。どの作品も、悲しみ、苦悩、癖、傷、弱さといったものを抱える、いわば他者からは侮られがちな侍が主人公。そして彼らは、日頃、想像もしていなかった騒動の中に巻き込まれていく。物語の展開も面白いが、その根底に、作者の温かく、優しく、柔らかな、まなざしが感じられる。藤沢ワールドの一端に触れた思いであった。そして、藤沢作品が多くの人に読まれて絶賛されてきた理由が、少し分かった気がした。その後、長編「蝉しぐれ」を読み終わった。藤沢作品を読んでこなかった後悔が、益々強くなっている。
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No.17:
(5pt)

多くを語らないことで美しくなる物語

一見うだつのあがらない侍達がここぞというときに目覚ましい活躍をするという物語の基本形に差異は無いのに、一つ一つの作品がユニークで本当に面白い。時に静かな格好良さに痺れ、時に声をあげて笑い、時にじんわりと目尻を湿らせてしまう、そんな物語が詰まっている。

行間の余白が好きだ。『蝉しぐれ』もそうだったが、本作品でも著者藤沢周平は多くを語らない。登場人物の行動にも会話にも、そして物語そのものにも隙間がある。それでもと言うか、だからこそと言うか、物語がすーっと流れ、読後には思う存分余韻に浸ることができる。たった40-50頁の短い物語なのに、十分な味わいがある。

個人的なお気に入りは、山麓に降り注ぐ陽光が目に浮かぶ『たそがれ清兵衛』、そのど忘れっぷりに声をあげて笑わせてもらった『ど忘れ万六』、温かい恋物語で本書を締め括る『祝い人助八』。
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No.16:
(5pt)

何度読み返したか分からない傑作

20年ぐらい前に買ってから何回読み返したか分からない作品です。
多分、藤周作品の中でも士道物の短編集という事で言えば一番面白い作品かも知れません。

この本はたそがれ清兵衛が有名ですが
他の短編も負けず劣らず面白く、甲乙付けがたいです。

ともかく、藤沢周平を読んで見たいという方はこの作品から入れば絶対に損はしません。
必ず買って良かったと思う事でしょう。

そして必ず、次の作品を読みたくなると思います。
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No.15:
(5pt)

何度読んでもいいものはいい。

藤沢作品は、どの作品をとっても、多面的な読み方ができる稀有な作品である。
まずは主人公の気持ちで、つぎにはその妻の気持ちで、
と登場人物の気持ちになって
何度でも読める。
また、読み手の年齢によっても受け取り方が違ってきて、
たとえば社会人になりたてにころはこう思ったのに、
家庭を持ってから読むと、
あーこういうことだったのか
と気づくことも多い。

さてこの作品集の主人公は、、
普段はうだつの上がらない武士であるが、実は・・・という話が集められている。
こういう話だと、一読めはやっぱり自分を投影してしまって、
「俺はこんなんで終わる人間ではないのに・・・」というところから
ヒーローに変身する「俺」にカタルシスを抱いてしまうのは仕方がない。
しかし、その点をことさら取り上げて、中年サラリーマンの悲哀とするのは読みが浅いと思う。
できれば何度も読み直してほしい。
そうすれば、違った世界が見えることは必定である。
そしてその違った世界を見たとき、読者は人間的に成長していると思う。

最近富みに思うのは、時代小説って、結局のところ藤沢周平作品と池波正太郎の作品のどちらかに
しかなりえないのではないかということである。
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No.14:
(5pt)

胸を打たれる時代小説短編集

「そのお役目、余人に回してはいただけませぬか。」
上意討ちの討手を依頼された勘定組井口清兵衛は労咳の妻を思いなんとか断ろうとするが、妻を名医に診せることを条件に討手を引き受ける。
重職会議では上意討ちのための弾劾を始めるところだが、討手の清兵衛はまだ現れない・・・
全八編を収めた短編集で、剣の達人でありながら悲哀に満ちた男を描いたものが多い。
清兵衛のように労咳の妻の介抱に時間をささげたり、剣の腕とは裏腹にごますりに精を出すものなど、男の悲哀とプライドと闘いを巧みに描写しているところがさすが藤沢作品というところ。
胸を打たれる小説が読みたくなった人にオススメ。
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No.13:
(5pt)

人の生き様、人生とは…

藤沢周平の作品をはじめて読みました。
時代小説は「池波正太郎」ばかり読んでいました。
池波作品とちょっと違います(読後感、余韻、人物像?)が、別の意味で楽
しめた作品でした。
この短編集は、それぞれの人(主人公)の生き様を描いています。
それも身分の決して高くない、日々を普通に生きているだけの武士が主人公。
その日々の生活を護る為の生き様。
武士としてより侍として、いや人としての物語集でした。
満足でした!
映画は「蝉しぐれ」「武士の一分」を観ました。
「たそがれ清兵衛」の映画はまだ観ていないので、DVDを観てみます。
さあ〜次はどの作品がいいかな…。
たそがれ清兵衛 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:たそがれ清兵衛 (新潮文庫)より
4101247218

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