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龍を見た男
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龍を見た男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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9品の短編集で、よく言えばバラエティに富んでいる、のだけど要はばらばらなんだな。 尻切れトンボで解釈は読者に丸投げの作品もある。 自分が本作品集で一番いいと思ったのは『帰ってきた女』 人をくったようなタイトルで別にストーリーも目新しいものはない。ただ、小説としての小道具の使い方が巧い。 自分は、小説をきらめかせるのは本筋とは関係ないような「ちょっとしたこと」だと思ってる。 ストーリーは忘れたのに、なにかがざらざら引っ掛かって忘れられない小説はきっと読書好きにはあるでしょう? p.31 唖(おし)の男としゃべれる女が普通に会話をしている。女は笑っている。 ---「なんだい、ありゃあ」 ---「音さんと話してるんですよ」 ---「そんあことはわかってらあな」「音吉と話して何があんなにおもしろいのかってことさ」 ---「さあね」「でも、むかしからあんなふうだったじゃないか」 これだけでもう充分。 藤沢周平はちらほらこういう人間の不思議さを散りばめてくるから好きなんだ。 | ||||
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