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時雨みち
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時雨みちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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怖い話、哀れな話、ほのぼのとした話、どれをとっても素晴らしい。生きた人間がそこに居る。たとえば、見るかげもなく落ちぶれた女が、突如として繰り出す、胸のすくような啖呵―読む者までがぎくりとさせられて、そして溜め息をつく。うーん、やっぱり藤沢周平は凄い! | ||||
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表題作『時雨みち』の物語展開は、藤沢周平ならではのものだと思う。 過去の過ちに向き合うことの勇敢さ、あるいは偽善性を言い立てるのではなく、取り返しのつかないことを胸に秘めて、それでも生きることの哀しさを物語る。 時雨みちを歩む主人公と同じように、読者も雨に打たれているように感じる。 哀しいが、それでも生きることへの絶望を感じさせないのは、さすがの筆力だと思う。 | ||||
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今日、いまさっき読んだところ。前から順に。まだ中途だけど、オレは伝えなければならない。 自分のメモで書いておこう。2021-4-27 この日に読んだ。 『亭主の仲間』めちゃくちゃ怖い。架空の人物による架空の物語なのに・・・ 短編小説を読んでぶるぶる震えたのは、筒井康隆『乗越駅の刑罰』以来かな。 思い出すたびに寒気がして夢にも出てきた。こんなことあるんだな。 本を所有してるだけで禍々しいことが起きそうでマジ怖い。 荒筋は一切書かない。 まっさらな状態で読んでみることをお薦めする。 * * * ぜんぶ読み終わったのが今日2021-4-28。 本作品集全体のことだと秀作多くてかなりお薦め。 『おばさん』は気が滅入るだけの短編なんだが、藤沢周平はけっこうこういう作品を書く。なんのためなんだかはオレには分からん。『時雨みち』『幼い声』は藤沢作品だとよくある展開のよくあるヤツで凡作かな~。 一応、自分なりに順位を↓ 特選:『亭主の仲間』 1:『夜の道』『おさんが呼ぶ』3:『滴る汗』 オレは本作品集なら『夜の道』をタイトルにすべきだったと思う。 ※追記 藤沢周平作品のレビューは全般的に盲目的になっているとオレは思う。駄作・凡作も多いぜ。 本作にしたって、★多目のレビューだけに絞っても好きな作品がバラけてる。 自分で読んで他人の評価など気にせずに感じたことをきちんと言葉に置き換えてレビューしてみるといい。 自分はどんな小説が読みたいのか?見えてくるものはきっと変わってくるはずだから。 | ||||
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じわーっ とくるなぁ・・・ | ||||
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発送も商品も、特に不満はありませんでした。 | ||||
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独特の作風に引き込まれました。細かい人情の襞の世界が堪りません。素晴らしい短編集でした。 | ||||
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江戸町中の市井の生き様が味わえます。これぞ藤沢周平!と唸ってしまう名作です。 | ||||
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がちで哀しいです。文章表現の圧倒的な繊細さと美しさが際立ちます。 | ||||
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ラジオの朗読で「滴る汗」を聴き、文章力に魅せられたので、読んでみることにしました。 どの短編も、素晴らしい臨場感でもって、ぐいぐい引き込んでくれます。 藤沢周平、気に入りましたね〜! もっと読んでみたくなる作家です。 | ||||
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紙数360ページの文庫版に11の短編を盛り込んだ藤沢周平の短編集だ。氏の短編はいつ 読んでも、「人生の機微」を感じさせると言うか、ほろ苦さを感じたり、ほろりとさせ られたり、ああやっちまったと感じたりで、ハッピーエンドは無い。が次はどんな話だ ろうと、期待にワクワクするところがある。舞台は江戸時代の城下町、市井の職人たち の仕事や女とのしがらみ、裏長屋の住人のしたたかさ、下級武士と町人女の道ならぬ恋、 隠された商家の秘密といったストーリーが展開される。 読書に熱中のあまり、油断をしていると電車を乗り過ごしそうになる一冊だ。 願わくばラジオの朗読番組に加えて欲しいものだ。 | ||||
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生きることの苦悩や男女の愛憎のストーリーは心に沁みる。人間の残酷さ、心の動きなど江戸時代の人間模様を美しい文章でえがいている。 | ||||
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藤沢周平再読、これもいい、特にさいごの表題作は、心が震える出来栄え。 | ||||
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読みやすくて面白い、 山桜を読みたかったので買ったけど、 それ以外も面白かったです。 | ||||
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武家もの、市井ものを取り合わせた11編の短編集ですが、 全体的に男女の心の機微を追いつつ様々な人間模様を描き出しています。 「山桜」は先に映画を観てそのあとこちらの原作を読みました。 原作が思いのほか短かったことに驚きましたが、 映画では「えっここで終わるの!?」と思ったよりも もう少し手前で話が終わっているにも関わらず、 穏やかな読後感があったのは流石だと思いました。 「亭主の仲間」「飛べ、佐五郎」「滴る汗」はちょっとホラーな感じです。 読み終わって顔を上げたら崖っぷちに立たされているかのような、 そんな怖ろしさがありました。 一番好きなのは「おさんが呼ぶ」です。 おさんは極度な無口ながら働き者で良く気がつく娘で、紙問屋に奉公しています。 そこへやってきた行商客の兼七と些細で温かな触れ合いを重ねるうち、 言葉にしたいのに声にならないというおさんのジリジリとした心情に こちらもまた、喉に何かが仕えたような思いで読み進めました。 最後はもう「おさん、やった!」と涙と共に快哉を叫びました。 | ||||
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20ページ前後の短編が11編。1つ1つがそれぞれ異なる面白さ。 冒頭の2編はいかにも藤沢周平らしい。武士社会の影を描いており、読み始めたと同時に事件の匂いがする。 映画になった「山桜」は一転「恋」の物語。心がほっとする。 他にも貧しい長屋住まいの中でも必至に生きている町人たちの人情を短い中にも男女を交え、深くそしてあっさり描いている。 驚いたのは「亭主の仲間」。時代劇のホラーだ。怖い。 タイトルの「時雨みち」は、そのまま現代に置き換えても通じる。 若い時に本気で好き合った男女。自分の出世のために女を捨てた男。捨てられた女。 別々の人生を歩み、何十年かぶりに再開。 その時、二人は過ぎ去った人生を改めて振り返る。。 | ||||
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表題作「時雨みち」、映画化される「山桜」を含む11編の短篇集です。 前半3編は武家社会、その他は町人社会でせが、それぞれの社会における人と人との関係における人々の感情の動きを見事に切り取っています。 短編の名手らしい見事なラストの連続です。 でも、そのラストは必ずしもハッピー・エンド的な余韻を残すものばかりではありません。 その代表が「亭主の仲間」で、ホラー的なストーリーが結局完全には決着せず、むしろ、今後も夫婦の恐怖状態は続き、最悪の事態も考えられる終わり方です。 最も気に入った表題作「時雨みち」も、ラストでは主人公が許されず、「しあわせ」は貧富の問題ではないことを見事に表現しています。そこに、主人公の悲哀があるわけです。 これとは逆に、「しあわせ」を予感させる終わり方をしているのは「山桜」で、主人公がようやく自分の棲み家を見つけたことを感じさせてくれます。 どの作品も素晴らしい作品ばかりです。 | ||||
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前回「時雨のあと」を購入、今回は「時雨のみち」 似たような題名の為、以後間違えて同じ本を2冊買わない為にも、即購入。 さて、内容。 短編11編収録。 全て魅力的な短編だ。 特に3作品、中でも「山桜」は大好きだ。 ・ 「帰還せず」: 町人に成りすましていた公儀隠密のもう一人が、期日に江戸に帰らない。女を好きになって隠密を捨てていた。一旦は目を瞑ろうとしたが、武士に情けは禁物。斬るか斬られるか? ・ 「飛べ、佐五郎」 敵持ちで12年もびくびくしていた隠れ武士。相手が死にやっと自由になった。さて、その間食わせてもらい世話になった女を「はい、これまでよ」と無碍にすると どうなるか? 女は怖いぞ・・・ ・ 「山桜」: 2度目の結婚をした。しかし、我慢できず、そこを飛び出した。幼女の頃から温かく見ていてくれた剣士と出会った。が、その人は直後 人を斬り身柄を拘束された。しかし、随分遠回りをしたが私の行き場所はここだったのでは・・・? いい話しだ。 2回繰り返し読んだ。 この短編を読むだけでもこの本の購入価値はある。 絶品!! ・「おばさん」 ・「亭主の仲間」 怖いお話しだ。この著者の本にしては珍しく怖い、恐ろしい。 特に「亭主の仲間」は、最後完結しないまま終わっている。これは非常に珍しい。 その分、この後の展開がものすごく恐ろしい。 ■お薦め:★★★★★ | ||||
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