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時雨みち
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時雨みちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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普段女性作家の作品を読むことが多いので、著書のさっぱりとした書き方が新鮮でした。どの作品も、ラストは読者がそれぞれいろいろと考えさせられるような終わり方のようで、それもまたいいなと思いました。 | ||||
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表題作「時雨みち」、映画化される「山桜」を含む11編の短篇集です。 前半3編は武家社会、その他は町人社会でせが、それぞれの社会における人と人との関係における人々の感情の動きを見事に切り取っています。 短編の名手らしい見事なラストの連続です。 でも、そのラストは必ずしもハッピー・エンド的な余韻を残すものばかりではありません。 その代表が「亭主の仲間」で、ホラー的なストーリーが結局完全には決着せず、むしろ、今後も夫婦の恐怖状態は続き、最悪の事態も考えられる終わり方です。 最も気に入った表題作「時雨みち」も、ラストでは主人公が許されず、「しあわせ」は貧富の問題ではないことを見事に表現しています。そこに、主人公の悲哀があるわけです。 これとは逆に、「しあわせ」を予感させる終わり方をしているのは「山桜」で、主人公がようやく自分の棲み家を見つけたことを感じさせてくれます。 どの作品も素晴らしい作品ばかりです。 | ||||
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前回「時雨のあと」を購入、今回は「時雨のみち」 似たような題名の為、以後間違えて同じ本を2冊買わない為にも、即購入。 さて、内容。 短編11編収録。 全て魅力的な短編だ。 特に3作品、中でも「山桜」は大好きだ。 ・ 「帰還せず」: 町人に成りすましていた公儀隠密のもう一人が、期日に江戸に帰らない。女を好きになって隠密を捨てていた。一旦は目を瞑ろうとしたが、武士に情けは禁物。斬るか斬られるか? ・ 「飛べ、佐五郎」 敵持ちで12年もびくびくしていた隠れ武士。相手が死にやっと自由になった。さて、その間食わせてもらい世話になった女を「はい、これまでよ」と無碍にすると どうなるか? 女は怖いぞ・・・ ・ 「山桜」: 2度目の結婚をした。しかし、我慢できず、そこを飛び出した。幼女の頃から温かく見ていてくれた剣士と出会った。が、その人は直後 人を斬り身柄を拘束された。しかし、随分遠回りをしたが私の行き場所はここだったのでは・・・? いい話しだ。 2回繰り返し読んだ。 この短編を読むだけでもこの本の購入価値はある。 絶品!! ・「おばさん」 ・「亭主の仲間」 怖いお話しだ。この著者の本にしては珍しく怖い、恐ろしい。 特に「亭主の仲間」は、最後完結しないまま終わっている。これは非常に珍しい。 その分、この後の展開がものすごく恐ろしい。 ■お薦め:★★★★★ | ||||
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