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ささやく河
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ささやく河の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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良質のハードボイルドを読んでいるかのような感覚で読み終えました。 こんな時代小説は伊之助シリーズ以外にはないのでは 特にこの「ささやく河」では犯人が殺意を抱くまでの経過が作者入魂の描写で語られて素晴らしいです。 現代小説の感覚をどれほど時代小説に活かせるかに挑んだ作品という気がします。 | ||||
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伊之助シリーズの3作目である。島帰りの男が殺された事件を探索するために、伊之助は過去へ、過去へとさかのぼっていく。そしてたどりついた結末は、とても胸をうつものであった。人間は忘れたいようでいて、決して忘れ得ぬ過去があり、そして一生それを背負っていかなければならない、そんなことを胸に刻まれた。 | ||||
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藤沢周平は学生時代に詩を作っていたからなのか、非常に洗練された文章を書く。 例えば、かぎ括弧つきの台詞は文章の展開上やむを得ない場合を除いて必ず行の頭から始まり、かぎ括弧つきの台詞のあとに文章が続く事もない。「ささやく河」も例外ではない。 しかし「ささやく河」の中に、かぎ括弧つきのせりふの後に文章が続く箇所が一つだけある。 ミスではない。伏線を張っているのだ。 藤沢は、技巧派の作家ではない。しかし文章に関しては技巧派である。 | ||||
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伊之助とおまさの仲は相変わらずである。しかし伊之助の心の中では「形だけでも…ちゃんとしたほうがいいかな」などと思うようになっている。そんな中、連続殺人事件が起きる。伊之助はまた仕方なく石塚同心の探索を助けるようになる。 最後のほうになって事件の本質が見えてくる構成は、まるで昨今の推理小説を読んでいるようである。事件の裏に見える、本当の家族の幸せとは、という問いかけ。押し込み強盗の過去に絡んだ殺人事件に見えながら、これもやはり男と女の物語であった。夏の盛りに物語は始まり、晩秋に終わる。 | ||||
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