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六人の嘘つきな大学生
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六人の嘘つきな大学生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全442件 221~240 12/23ページ
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さすが、素晴らしい展開。最後はハッピーな気持ちになりました。 人事、特に採用担当者はぜひ読んでほしい!! | ||||
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かつて企業で採用の仕事(と言っても、応募者への説明会の司会程度のことですが)をしたことがあります。別な職場で、採用が思うように進まず苦悩している経営者を横目で見ていたこともあります。 中小企業が採用をするケースは普通は2通り。欠員が出たか、事業を拡大するときです。(新卒採用は、よほど毎年定年退職が起きない限りは行いません。) 採用予定人数より多くの応募が殺到する場合には、とにかくふるいに掛けなければいけません。だから履歴書や職歴書に記載してある最低限の情報を基に、面接に割ける時間分の人数まで絞らなければなりませんが、これが難しい。とにかく理由を付けて絞り込みをします。そのあたりは本書でも少し描かれていました。 そうしてようやく応募者を面接に呼びますが、その中で経営者(中小企業は人事=経営者の仕事です)とのフィーリングが合うかどうかが重視されます。多くの経営者は否定するかもしれませんが、無意識にこの部分がものすごく大きなウェートを占めていることは間違いないでしょう。 時には簡単な筆記試験や、メンタルテスト、知能テストなどを行うこともあります。そうそう。面接は1回で終わることも多いです。そんなにたくさん面接に時間を使えないのです。(この辺りは、就活のマニュアル本に「面接1回で内定は危ない」と書かれていること多いですが、そうとばかりは言えないと感じています。世の中には、それで危ないところも危なくないところもあります。) そうやって厳選して内定出してみますが、応募者も他の応募と天秤に掛けるのは当たり前のこと。初出勤前日に、お断りの電話が掛かってくることも珍しくありません。またせっかく就職しても、入ってみて分かること、職場の文化の違い、もともといる職員との相性、トラブルになること、などなどで長く続かないことも。 それくらい人を雇うということには、キレイごとだけでは済まされない人間関係の様々な問題と隣り合わせなのです。 前置きが長くなりましたが、人が人を評価し、ともに働くかどうか見極める就職活動・採用活動には、誤解も、苦悩も、虚構も同居しているのだということです。 それでもこの日本で「就職活動」という儀式が無くなることはないとも思います。(フリーランスも流行っていますが、それも下請という、流動的に形を変えた採用・就職なのです。) 本書はミステリー仕立てにはなっていますが、そんな「就職活動」という儀式について、採用する側からの視点、選ばれる側からの様々な視点から、とある企業で起きた事件を描いています。 もし、就職活動が苦しいと思っている方はぜひご一読頂きたいと思います。就職活動のプラスになることなど何もないかもしれませんが、それでも肩の力くらいは抜けるのではないかと思います。なにより採用・就職の書類提出・面接の場で行われる双方の情報開示が、それほど深刻なものではないこと、思い至るような気がするのです。 私は納得行かない職場から、定期的に転職を繰り返してきたので、余計そう思うだけなのかもしれませんが。 | ||||
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話の内容、展開、伏線回収やどんでん返し(って言って良いのか分かりません)が、ものの見事だと思います。基本、本は一気読みですが、途中飽きることがありませんでした。 低評価のレビューに後出しが多いって書かれてますが、この手のミステリーって、こんなものではないすかね? | ||||
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本屋でみかけて購入しました。他の方もプレビューされてるように「王様のブランチ」でも紹介されていたそうです。 なるべくネタバレなしでレビューしていきます。 物語は大きく分けて2部構成です。前半はグループディスカッションで起こった事件を描く、後半は数年後にある人物が事件を検証していくという形です。 私自身大学生のときに就職活動を経験したので事件(グループディスカッション)の部分は懐かしいな、と思いながら読んでいました。 謎解き自体はどんでん返しに近い形だと思います。「この人が犯人か?」と思わせたら、また、別の人物がでてくる・・・よくあるパターンですが飽きずに読めました。少し犯人の動機は少し非現実的と感じましたが、2024年に映画化されることを考えるとよく出来たストーリー、考えられたトリックだと思います。 この物語を読んで思い出したことは「就職活動と結婚は似ている。」という某企業の人事担当者の言葉です。学生も企業も実は、本当の姿を隠しているということです。私自身、第1志望ではない企業の面接でも「御社が第一志望です。」と言い、就職した企業はパンフレットとは違うブラック企業でした。 要は、数回の面接やグループディスカッションでは、企業も学生も本質を「見極められない」ということです。 結婚も相手の良いところも悪いところも本質を「見極められない」まますることが多いと感じます。それを是とする夫婦は長続きして、受け入れることが出来ない夫婦が離婚を選んでしまうと感じます。 話がそれましたが、採用する側とされる側のミスマッチは永遠の課題であると感じます。ミステリーのなかにそういった本質が隠れていると考えさせられた作品です。 | ||||
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ミステリー系の小説が大好きでよく読んでいますが、とても面白かったのでレビューを書きたいと思いました。 どんな本かざっくり書くと就職活動と人間性を絡めている本だと思います。 就職活動に関する考え方や疑問が私自身が抱いているものと重なり、とても共感しました。 人間性においては就職活動以外でもあると思います。私が似ていると思うのは恋愛です。 どちらも目的が分かりやすいです。 就職活動→内定がほしい。 恋愛→付き合う、または結婚がしたい。(例外は置いときます) 目的を達成したいのならば、少なからず努力をしないといけません。 まずは相手に自分を知ってもらう、アピールする必要があります。 しかし、それは必ずしも本当かどうかわからないのです。 全部本当かもしれないし、全部嘘かもしれないし、7割は本当で3割は嘘かもしれないのです。 ではどうやって見極めるのか?っていうのが 難しいのです。 必ずしも正解はないし、人によっても考え方や感性が変わりますよね。 なかなか考えさせられる作品でした。 私の大好きな本の仲間入りしたいと思います。 | ||||
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面白かったです。朝井リョウの就活の小説を思い出しました。 でもあの時代の就活の「自分を否定されること」「自分が何者かわらかなくなる」という悩みが中心だったものから この小説はもう一つ時代が進んだなと感じました。 就活生が全員、それなりに自信があって、彼らが受けているのがいわゆる日本版グーグルのような新進気鋭の企業であり、その一次選考は突破している、 という一風変わった設定なのも、今の時代を反映していて面白い点でした。 コミュケーション能力が問われるのは外資系の企業のあるあるですが、それをIT系の日本企業でやる という設定がまず興味深いですし、 犯人と言いつつこれは殺人事件ではないので、あらかたの予想はつけるもののそこまで逼迫した緊張感もない。 だけどそれが読みやすさにつながり、人間関係の希薄さや、思い上がった人間のみっともなさみたいなものが浮き彫りになることに、読み味を集中できるのです。 最終的にこれはハッピーエンドと言っていいのか迷うところではあります。 主人公が庇った彼女も、年月を経てあの時のことは記憶の彼方においやっている。そんなこともあったな、程度の経験になり、今の時間を不満タラタラながらも必死に生きてる。 みんな、そんなもんなんですよね。 彼らが真実を知ったとして、その後彼らの人生が変わるかと言ったら、何にも変わらないだろうし 前のメンツで集まって仲良くなって、、みたいな学生のようなことにもなりはしない。 真実を知ったからといって、生活は変わらないはず。 でも生きていく上でのマインドには多少の変化があるのではないか? 周囲の人をもう少しだけ信じられるようになるのではないか? 小さな変化が起こす変化もまた小さく、でもその小さなことで生きるのが楽になるかもしれない、 そう思うと、主人公のしたことに意味がある気がします。 映画になるそうですがこれを2時間程度でまとめられるのかな? 学生ものはすっかり興味がなくなり、社会人ものばかり読んでいますが、この社会人と学生の間の「就活生」というのは特別な時代で、特別な感情が芽生えるので 小説の題材としてもすごくいいですね。 | ||||
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情報の出す角度を変えていくことで、物語が進むにつれて登場人物へのイメージが変わる作品でとても面白かった。 自分が見えている相手の姿はほんの一部かもしれないし、意外とそのままを映し出しているかもしれない。 普段から、自分はその人の100%を見えてはいないよな。ということを念頭に置いておくことは重要だよなーと思わされる作品でした。 | ||||
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人を見極めること、人を裁くことは誰にもできないのだと思う。 一介の会社員が、大学生を評価してその人の人生を決めること。 あるいは、匿名の誰かが、著名人に対して暴言を吐き、命さえ脅かすこと。 あるいは、私のようなただの一般人が、しょうもないレビューを書いて公開されること。 あるいは……、これ以上はネタバレになってしまいますね。 結末にいくにつれて、巻き込まれて集中させられていく感覚は愉快でした。 最近の世間は、白と黒、善と悪、裏と表、ばかりに思えて辛かったけれど、私には救いに思えました。 | ||||
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就職活動の思い出、人間関係など、20代の繊細な気持ちが書かれています! 久しぶりに小説を完読しました。 | ||||
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面白かった。出てきた人物や言葉すべて無駄がなく、すべてが伏線となっているのが作品としてとても綺麗だな、と感じた。 読んでいるうちに、自分がもしこの面接に参加していたら、一体どんな悪事が封入されてしまっているんだろう、誘惑の多いこの世界、完璧に綺麗でいられるのは難しいなと考えさせられてしまった。 欲を言うなら、社会人として働く彼らと、主人公の絡みが見たかったかな。 | ||||
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犯人かと思った人がそうではなかったり。最後まで緊張が溶けません。 | ||||
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最初から最後まで面白い。ある登場人物が自分と全く同じ考えの持ち主でした。 | ||||
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非情に細部まで練られた構成で、中だるみすることなく一気に読めました。わかりやすい伏線と思しき記述などもありましたが、予想の上を行く回収が多々あり、どんでん返しもあってちょっとやそっとでは見抜けませんでした。誰がまともで誰がおかしいのか、最後の最後まで気が抜けません。物語の中で触れられている企業と就活生との関係性にどのくらい現実味があるのかはともかく、実際、似たようなことはあるのだろうなと思えるような説得力がありました。低評価のレビューも読みましたが、「あと出しがひどい」「実はこうでしたが多い」という批判が割と多くありましたが、ちゃんとこれをミステリとして読んでいないのでは?と思わざるを得ません。はっきりと名言せずとも、登場人物の何気ない仕草や台詞の中にちゃんと真相を匂わせる伏線は張ってあると思います。また「後半の○○エピソードは要らない」というコメントに至っては、いやそれ、この物語のテーマをまるで理解できていないでしょ、と(笑)。善悪二元論で割り切れるほど人間は単純ではないということ、そして真犯人の動機には非常に納得がいきました。だからってあんなこと普通はやらないですけれども、それだけ就職活動は「異常」なのかもしれません。 | ||||
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文庫になるのを楽しみにして待ってました。期待通り、次の展開が気になる作品でした。 ハッピーエンド?的な最後も前向きになれる印象を受けました。 | ||||
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犯人(小説の中ではそう呼んでいる)の動機が納得いかないので、ミステリとしてプロットは甘いと思うが、この作者自身の筆力がところどころ見られるプロット甘さを凌駕している。まだ若い作者だが心理描写がとにかく巧みだと感じた。この筆力だと恋愛小説でもキュンキュンするかも知れない。 | ||||
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とにかく面白いし後味もよい! | ||||
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久しぶりにああ面白いと思うミステリーを読んだ。単にミステリーというだけでなく、極めてロジカルで丁寧な プロット作りがされており、文章に無駄がないことが実感できるのだ。そして、私なりに掴んだこの作品の テーマは「完全な善人も悪人もいない」ということ。成長株で大学生に人気抜群のIT企業に就職を希望 する学生たち。最終試験に残ったのは男4名、女2名の合計6名。当初の方針が変わり、会社は急に 6人でのグループディスカッションを通じて自分たちで一人を選べと言ってくる。企業の身勝手さに振りまわされる 6人だが、その集まりの途中に怪文書が届く。それぞれのメンバーの過去の悪行を晒す文書と写真。 誰が犯人か、そして誰が内定者となるのか。実に面白い設定と筋運びだ。そう長くはない作品だが、 6人の性格もよく描かれている。「就活」という特に現代の学生たちにとっての一大イベントを著者は 巧くかつ率直に評論している。解説で著者のことを「ロジカルモンスイター」と呼んでいるのも納得出来る。 作品の流れや状況設定が極めてロジカルなのだ。だから、違和感が殆ど残らない。この著者、只者では ない。 | ||||
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ある企業の最終選考に残った6人、選考方法はグループディスカッション。そのディスカッション中に発生した事件がベースとなるミステリーです。 ジャンルとしてはミステリー、コロコロ変わる展開の「どんでん返しミステリー」ですが殺人事件が起きるわけではないので本格ミステリー好きな私としてはインパクトが弱い印象でした。真相に至るきっかけとなった部分なども弱く感じたのでミステリーとしてはイマイチかもしれません。 それでも先が気になって一気読みしました。きちんと伏線を張って回収するスタイル、トリックや結末よりも展開を楽しむイメージが良いと思います。 あと今就活中の方にはオススメです。「就活って実際こんな感じ」そう思えるとずいぶん気が楽になる気がします。 | ||||
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この本が気に入った方はパット・マガーの「7人のおば」もオススメです | ||||
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物語の構成がとても面白くて、読みやすく、一晩で読んでしまった。こんなことする動機はあれっきゃ無いでしょ、だからこの中で一番得するのは、、、と読み進めてしまうので、作品のテーマである 人間の思い込み、一つの面で全てを判断してしまうという事を読者の自分も体感させられた。 事件当時と現在のインタビューが交互に書かれ、ゾクゾクする面白さを味わえました。手元に残しておきたくなるような感銘も驚嘆は無くエンタメとしてとてもよくできてると感じた。映画かドラマになるんだろうな、きっと。 | ||||
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