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漂流
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漂流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全217件 161~180 9/11ページ
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土佐赤岡浦を出航した船が難破し4人は鳥島へ。3人は死亡し長平一人が取り残された…その後大坂船•薩州船も難破漂流し16名に膨れ上がる。鳥島から脱出できるのか!? 吉村昭は実話に基づいていて非常に面白いねえ~( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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ヨットに乗る人間で、漂流の危機はいつもあるので、読みました。 ふいごを作り、錨の鉄を溶かしてから、鉄釘を作り、難破船の木材が漂着するのを集めて、本当にに船ができるのでしょうか? その一点が疑問でした。生還したのは事実ではありますが。 | ||||
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筆者の書き方が淡々としてる中にも、それぞれの心の葛藤が、読み手に伝わるのでのめり込み、一気に読んでしまいました。 完全に現代人・現代文明には異世界のことですが、イメージの語り方が詳細で、読み手の創造力がかきたてられる。 すばらしいと思います。 | ||||
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船で流され未開の地に到着し、10年以上にわたり生き抜いていく、生きたいという人間の強さをひしひしと伝わってきた いい作品である。アホウドリを捕獲しその肉を食べて生き延びる。江戸時代流刑の地であった八丈島よりはるか遠方、 島の形さえ現在の小笠原のようには広大ではなく、まして人が住むことさえない島。生き抜くための知識を学び、 最後には自分たちの力で島を出て故郷にたどり着く、読んでるうちに頑張れと思わず叫んでしまいそうでした。 良く調べ上げてありますが、鎖国時代の中であまりに簡単に日本への帰還が認められたような印象が本から感ぜられ、 もう少し詳しく、また全国を行脚したそうですが、その辺りも掘り下げてほしかったが、やはり真実に勝るものは ないですね。日本版パピヨンともいえそう。 | ||||
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荒波に揉まれ船が難破するところが始まりです その前に人物が内地に残した思い出にも触れています 今で言う鳥島に漂着したのです これから読む人の楽しみを無くしたくないので詳しくしませんが あんな小さな島に漂着したのも奇跡です そこでの十数年に渡る暮らし、と言うより、生き延びると言った方が良いか それが史実(古書)を基に巧みに物語にされています どの様な事が有ったかは本書を読んでみて下さい 生きる為の壮絶な苦労、苦悩そして知恵が有りました。 内容を知りたくない方は、ここから先は読まないで下さい。 十数年後、無事に帰って来る事が出来たのですが (勿論ほとんどの人は亡くなりました) その時、本書の冒頭、内地の記述が思い出されます わざわざ、この最後の為に冒頭の数項が有ったのです 皆、亡くなったものだと思い、新しい生活をしていました 無事に帰ってきたのに、待ってる人はいませんでした 仕方の無い事で、生きのびたとは言え事実はハッピーエンドではなかったのです 最後に泣かされました。名作! | ||||
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人間は自然の前にあまりにも無力ですね。航海が今より遥かに危険だった時代、船の性能や航海技術を補うものが無く、神に頼るしかない無力感は引き込まれました。 | ||||
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磯釣りをやっていて、高波にさらわれた経験のある私にとって、船が流されていく場面は 身震いがする程怖かったです。誇張も無く淡々と語られる物語はとてもリアルです。 | ||||
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最近になって私は小説などの文字だけの本を読み始めたのですが、そんな私に兄が紹介してくれた本がこれでした。 みょうに分厚くて、自分大丈夫?と思いましたが読み進めるたびに面白さが加速する、まさに読み終わってしまうのが惜しい本でした。 資源の乏しい無人島に漂着した主人公の長平と、同じ境遇の仲間たち。 本の8割がたは、ツライキビシイ、ツライキビシイといったテンション低い展開が延々続きます。 しかし、私にとって大好きなところは8割を過ぎたところにありました。 日本に帰還したい想いを殺し続けてきた長平が、その本心を爆発させるシーンです。 「もーいやだ!こんな島でいつまでも暮らしてられっか!おれはけーるよ?日本にけーるよ?」 と、仲間もひくほどスパークします。 私はこのシーンを、敬意をこめて「長平覚醒」と呼んでいます。 今までのテンション低い展開が一変、私の頭の中の無人島がみるみる色づくような熱い展開です。 ご褒美が待っていたー、な感じです。 と、とにかく未読の方は是非に。 | ||||
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生への執念、自然の過酷さ、人間の心の弱さや葛藤など、生きることを考えさせられる作品です。 飲み水の確保方法、干し肉の貯蓄などの生きる知恵はすごいとしか言えないです。 さらに、栄養が足りていても、体を動かすことや心の平安を保つことが生への分かれ目とになったことが怖く感じました。 学生時代に読み、社会人になっても読みました。 この作品で吉村昭氏の事実に忠実に記録する作品が好きになり、ほかも読みましたが、初めて読んだこの本がやはり忘れられず「私の中の最高の1冊」です。 | ||||
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恥ずかしながらついこの前、何気なく手に取った『羆嵐』で著者の事を知ると同時にファンになり、立て続けに『破獄』、『三陸沖大津波』と読み漁り、つい今しがた読み終えたのがこの『漂流』。 私の中で、吉村昭氏の存在は確固たるものとなりました。 凄い!! 凄く面白かったです! 島での話のほとんどの部分はフィクションで、あくまでも吉村氏の想像によるものなのですが、徹底した取材でリアルを追求する吉村氏が描けば、もはやそれはノンフィクション。 まるで実際にその場て目撃していたのではないかと疑うほど、本当にあった出来事のようです。 終盤、遂にこの時が!というときには、不覚にも泣いてしまいました。 トム・ハンクスかクリント・イーストウッドが映像化してくれないかなあ('・ω・`) | ||||
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30年以上昔の本ですが、内容や文章に古さは感じませんでした。 恵まれきった時代の今こそ、読んで得るものは多いと思います。 あなたがこれからの人生を生き抜くための精神力・忍耐力を、ちょっと強くしてくれるかもしれませんよ。 吉村昭氏の本は初めて読みましたが、ぜひ他の作品も読んでみたくなりました。 本当に面白かったです。 | ||||
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極限に置かれた人間が生きるのに、本当に必要なものは何かがよく分かってきた。大相撲ではないけれど、「心技体」ではないかと。心ー孤独に耐え、希望を失わない強い心。技ー知恵と工夫。アホウドリの肉を干物にして保存したり、漂流物から船を作ったこと。体ー最後に必要なのは体力。それと思ったのは現代人がもし同じ境遇にあったらこのように生きられるだろうかということ。日常生活と無人島生活とのギャップが有り過ぎて無理な気がする。人間は劣化しているのか。 | ||||
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事実に基づいているが、それは「土佐の長吉という漁師が鳥島に漂着し、12年を経て本土に帰還した」という部分だけである。12年間をどうして過ごしたのかなどは、長吉が帰還後、取り調べを受けたときに書かれた調書に書かれているだけである。それは原稿用紙で20枚ほどの内容であると著者も書いている。 つまりそれ以外の部分は著者が、創作したものである。 ただし、創作とはいえ、ファンタジーではない。当時のほかの漂流の記録などから、こんなことをやっていたのだろうと、限りなく事実に近いことを想像したのだろう。 アホウドリが島中を覆い、鳥をよけながら歩いた風景など、一体どこからヒントを得たのだろうか。 明治以降、鳥島のアホウドリは乱獲され、現在の鳥島には鳥は全くいないという。 私はガラパゴスに行ったとき、アホウドリの島に上陸した。まさしく島中を鳥が覆い、全く人を恐ろしがらず逃げることもない。何千年も人間を見たことがないからだと言っていた。しかし、日本でこんな場所はない。吉村はどうやってこの風景を描くことが出来たのか不思議だ。 始めは、単調な無人島生活を12年間も描写されても、同じことの繰り返して飽きてしまうなと思ったのだが、2組の別の漂流者が加わることで、次々とドラマが起きる。最後まで飽きずに読ませるこの創作は素晴らしい。 最後は、船を作って脱出するわけだが、この設定はかなり眉唾物である。船の設計、材料、製造法、すべてに細かく書かれているが、普通の船乗りにこんなことができるのか。うまい具合に材木が流れてくるのか。碇から釘を作る設定になっているが、鉄の溶解温度は1500℃。ふいごがあった程度では鉄を溶かし、釘に整形することは不可能だ。まあこうしないと生還できないわけだから、何らかの方法で脱出したのだろうが、現実的に考えれば、『キャストアウェイ』のようにせいぜい筏を作ることだったろう。 いずれにしても、この本は面白い。 吉村昭の本を読むのは初めてだったが、立て続けに10冊ほど読んでしまった。 | ||||
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時は江戸天明年間、船が難破し、絶海の孤島(鳥島)に流れ着き、12年後に流木で作った船で生還した土佐の船乗り長平の物語。 鳥島は火山島であるがために、食物となる植物は育たず、湧き水も火もない。もちろん冬は寒い。ただ、何十万羽もいるアホウドリの肉を主食に、わずかな貝や海草、たまに釣れる魚で食いつなぐ。ビタミン不足からか、仲間は次々と手足の関節が動かなくなり亡くなっていく。しかし、長平はひとりになっても生きる希望を失わず、数年後に同様に漂着した大阪船や薩州船の船乗りたちとともに、その後さらに何年も生き延び、想像を絶する苦闘の末、故郷に生還するのだ。 このような過酷な環境に置かれた人間の反応は二種類あるようだ。ひとつは、絶望し、死にたいと考える者。そしてもう一つは、現実をありのままに受け入れ、前向きになれる者。もちろん、ここでもダーウィンが『種の起源』の中で記した名言は生きている。すなわち、「最も強い者が生き延びるのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き延びるのは、変化に対応できる者である」。 何年か前、青春18きっぷを手に掛川城に行った帰り、新居駅で途中下車し、関所を見学したことがあった。その近所に石碑があって、それは同書と同じく、難破して何年か後に生還するという、数奇な経験をした者たちを顕彰した内容だったが、結局詳細はわからずじまいであった。本書のP149に「遠州(静岡県)新居の船が鳥島に漂着。・・・」との記載があるが、きっとこのことだったにちがいない。点と点がつながった気がして、少しうれしくなった。 | ||||
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主人公が漂着してからの島での食習慣のため体臭が変わったとされる記述、おそらく作者によるフィクションかな、 と思いますが、妙なリアリティをもって迫ってきます。神仏の在り難さも改めて再認識させられました。作者の淡々とした 記述もよかった。 | ||||
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人は、決して一人では生きていけない、人を支え、また、支えられて生きている(自然・神仏・先祖にも)。 極限に陥った時に、どう行動するか(生死の差)。 於かれた状況を、正しく認識し、受け入れ、物事を悲観せず、気持ちを強く持ち、お互いに励ましあい、支えあって、自分たちのできる最大限の努力をすることで、初めて神仏のご加護がある。 ただ、自分達では何もせず、念仏を唱え、神仏のご加護を祈るのみでは、明日は無い。 人間の無力さと、自然の強大さ・有難さを、実感させられる。 | ||||
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日本らしい重厚で繊細な一冊になっていると思います。 素晴らしい本です | ||||
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一気に読んでしまいました。 吉村さんの著書は、たくさん読んでいますが、中でもこれは、人間の意思の強さと弱さを客観的に見事に描ききっています。 | ||||
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淡々とした語り口ながら作品の世界に一気に引き込まれ、最後まで読んでしまいました。 著者の作品はどれもハズレがありませんが、これもお勧めの一冊です。 絶望的な状況での生き方についても考えさせられます。 | ||||
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アナタハン島などが一時期話題になり、無人島へのあこがれという部分も最初はありましたが、ひたすら厳しい現実が続く小説です。 導入部分こそ最初の漂流者の出帆するまでの村の生活なども描かれて、時代の雰囲気がありました。 漂着した後は、ひたすら何もない中で、アホウドリを捕まえ、食糧にしながらも、だんだん体力が衰える日々、一人死に、だんだんとサバイバル状態になっていく。新たな漂流者があるものの、新しい展開はなく、また絶望の中で島を生き続ける。そして、新たな漂流者。絶望と希望を繰り返し、島での生活は続く、脱出するのか、そのままこの無人島で死んでいくのか、どうやって脱出するのか。 物語が成り立つには、脱出しなければ、ストーリーにはなりえませんが・・・ なんとも絶望感を持ちながら、読み続けた感じで、やっと終わったという開放感がありました。 | ||||
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