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漂流
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漂流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全217件 141~160 8/11ページ
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本書は、漂着した無人島で仲間が続々と倒れていく中、12年間生きながらえた長平とその仲間の生き様が史実のように描かれている。 本書の優れた点は、無人島でのサバイバルを通じて変化していく人間心理が文章から明確に読み取れる点であろう。特に、無人島で長期間にわたって生活する中で変化していく人間の風貌や無人島での食事の変遷と、それらに起因する人間心理の変化に注目したい。本書を読みながら、本書と同様の極限状態において、自分は長平のように冷静な精神状態を保っていられるのだろうかとつい考えてしまった。 500ページを超える大作だが、冗長な部分が一切なく一気に読むことができる。ノンフィクション好きの方に是非お勧めしたい一冊。 | ||||
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江戸時代中期、土佐の水夫、長平が時化に遭い漂着した先は、土佐から660キロ離れたアホウドリの島であった。長平は仲間が病み死んでいく姿を見て鳥肉に偏らず魚介類も食べ、生き長らえた。そして時期を違え漂着した10数人の仲間と協力し合い船作りに挑戦し12年後土佐に辿り着く。僕はこの実話に基づく小説で、人が文明を築き上げてきたその縮図を見た気がした。彼等は、役割を分担し協力し合った。そして時に神のご加護を求めもした。労働は彼等に生き甲斐を与えたのだ。この繰り返しが人に文明を与えたに違いない思う。 | ||||
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自身の平穏無事な毎日の生活がありがたく感じるほど強烈かつ恐ろしい。そして面白い。もっと早く出会いたかった。 | ||||
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ロビンソン・クルーソーや神秘の島などの冒険小説なども面白いのですが、かなり話が出来すぎている感が否めない。この作品はすごくリアルな感じが激しく心を揺り動かされた。 | ||||
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江戸時代に鳥島に漂着して、生き残れると思いますか?しかも12年も。 ぼくは無理だと思います。 でもこの本から学ぶことはたくさんあります。 秘島図鑑を読んで、興味をもった本の一つ。 島は奥が深いですね。 それにしても、当時はかなりの数の舟が遭難していたのではないでしょうか。 同じ島に3組もの舟が漂着するなんて・・。 | ||||
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絶望の艱難辛苦を13年間にわたって生き抜いた男の物語です。 その13年間を支えたのは仏心なんですね。 神様仏様に祈り囁くことで自我の崩壊を免れた長平が とにかく素晴らしい人物なんです。 本作の内容は解説の通りなんですが、余計な記述が少なく とても読みやすい。高評価の方が多いのはそれが第一に理由だと思います。 終盤の脱出漂着後に故郷に辿りつく記述もグタグタしておらず、爽快感さえ 湧いてくるのですね。 日本人の漂流、サバイバル、脱出の生還物語としてはベストの作品だと思います。 | ||||
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希望を持って前向きに生きることがどれほど大切かを教えてもらいました。今できることをきちんとやろう、という気にさせてくれます。元気を失ってる人、気落ちして毎日に生きがいが見出せない人におすすめです。 | ||||
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『⚪⚪鳥島』がたくさんあるが、明治時代、一攫千金を狙ってアホウドリを追い求めて太平洋の島々を渡り歩いた日本人。それが結果的には外国との国境確定に大きく影響していた。そんな歴史を調べているうちに、この本に出会ってしまったのです。 明治時代、鳥島のアホウドリ羽毛事業による絶滅の危機、噴火による島民全滅…がしかし過酷な歴史の前にも鳥島には凄まじい物語があったのだ!。 皆がレビューで語っているように、この本は一気に読んでしまうでことでしょう。 この本を読むと他の吉村昭作品も読みたくなります。とにかく読みやすい。 | ||||
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巧みな筆致ではないけれど、記録をうまく繋ぎ数奇な物語にして、魅了されました。 淡々とした語り方なので最初は読み飛ばしそうになりますが、ストーリーは後半になればなるほど濃厚になります。 途中で読むのをやめるのはもったいないです。 綿密な計画を立てて書かれた「読むべき」一冊だと思いました。 ストーリー自体は面白いだけでなく、元気をくれるものでした。 | ||||
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最後の「源右衛門おやじ、音吉、勘兵衛。おれは島をはなれる。霊魂よ、この舟に乗れ、共に故郷に帰ろう」で涙が出てしまった。 | ||||
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小笠原の孤島に流された船乗りたちのサバイバル!毎日、鳥の生肉を食べ、雨水を飲みながら、洞窟で故郷を夢見る。とにかく、生きることの意義を教えてくれる。また、新版は、字が大きなリ読みやすい。眠れない夜の薬に最適! | ||||
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読書は大好きだが、久々に泣けた。 想像を絶する過酷な生活の中でも、人間らしい心を失わない人々。 アホウドリを殺す時も、念仏を唱え、感謝の気持ちを忘れない長平。 大坂船の人から握り飯をもらっても、嘔吐してしまい「自分はもう人間ではなくなっているのだろうか」と泣いていた。 しかし、彼は、ひどい身なりでも、米飯を受け付けられなくなっていても、常に他人への気配り、思いやり、礼儀を忘れず、本土の人間よりも誰よりも、立派で人間性の優れた人だったと思う。 船の完成後も、一刻も早く、出航したかっただろうに、後にたどり着くであろう人達の為に、できるだけの配慮を怠らなかった。 初めに生き残ったのが、長平でなければ、多分全員生還はできなかっただろう。 長年の念願叶って、青島や八丈島に到着したシーンでは、思わずもらい泣き。 出航してからは、くじで決めたのにもかかわらず方角がぴったりだったり、好天に恵まれたり、青島や八丈島の人達も良い人ばかりだったりと、少し話がうますぎるのでは?と思いつつも、ここまで来て、ハッピーエンドにならなかったら許さないよ!という気持ちで最後まで読み切った。 とにかく、星五つでも足りない程感動した。 多くの人に是非お勧めしたい。 ただ、序章のアナタハン島の話は、実話だから仕方ないとはいえ、ひとりの女性(カズちゃん)を巡って、男性達の本能がむき出しで気持ち悪かった。 貞操観念の強い女性だったら、自殺していたかも・・・カズちゃんが、割と性に奔放なタイプで良かった、と思った。 | ||||
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みなもと太郎氏の風雲児たちという漫画で船乗り長平の事がちらっと書かれていたのですが、本当にチラッとしか書かれておらずフラストレーションが溜まっておりましたが、インターネットで検索すると漂流という本に書かれているという事を知り、購入しました。私自身ネタバレされるのが非常に嫌いなので、内容については触れるつもりがないのですが、非常に面白かったですという事を書いておきます。 | ||||
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なんなんだろう?この読後の感動と疲労感。久し振りに一気読みした一冊。嵐のすえ、辿り着いた島で一人で生きぬく心技体。そして、チームでの脱出。『挑戦』『Never give up』のための読むべき本の一冊として、ビジネスマンや学生に推薦する。 | ||||
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漂流の果て、辿り着いた島は焼け島で、生き物といえば渡りのアホウドリ・・・。 水も火もない不毛の地で、あるものは弱って死に、あるものは心折れ、あるものは自死を選ぶ。 残された長平は、それでも、どうしても 「生きていく」 ことを選び貫く。 人間だれしも弱さを内在しているが、できることを惜しまず、自身に課し、大阪船、薩摩船と遭難者が時を置いて辿り着き・・・力を合わせてやがて帰国。 それでも、長平一人ではなし得なかったことでもある。個の力は小さくとも・・・。 再び海へ漕ぎ出すくだりばかりでなく、全編通して圧巻でした。 | ||||
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船と無人島での話がほとんどのため限られた空間での出来事を淡々と記述されている。しかし驚くほど情景と絶望が目に浮かぶようです。このような小説を書いた吉村昭もすごいが生きて生還した人たちがいたことに驚かされる。ほかの作家には書けない傑作だと思います。 | ||||
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時代物の本が好きでよく読むが、どうしても現代の延長上で考えながら読んでしまっていたなと実感できた。 現代で漂流遭難したなら携帯もつながる、GPSもある、空からの捜索もできる。が江戸時代で遭難したならば当の本人も、丘で帰りを待つ人たちも何の情報も得られずほとんどあきらめてしまうだろう。情報が全くないということが現代人の私からすると恐ろしい。ここがどこなのかも解らない、孤島から脱出してもどちらに人がいる島があるか解らない、ないないづくしのなかでわずかな希望にすがりながら必死で生き延びる。 現代に置き換えるとあり得ない話であろうが、実話でも有り、情報が無いという時代がどういう時代であったのかをリアリティを持って感じることができました。 | ||||
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絶望してはいけない。 そのことをここまで雄弁に物語る本を読んだことはない。(あるのかもしれないが、読後直後の今はそう感じている)。 もう、それしか言葉は出ない。 | ||||
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あっという間に読んでしまった。作者の押さえめで淡々とした文章が、まるで自分も鳥島にいるような臨場感と絶望の中での葛藤を感じられずにはいられない。諦めなければ何事もな得るという教えと、当時の純粋な信仰に対する信心が心に響く。筆者の作品は熊嵐に続いて2作目だが、今まで読まなかったことを後悔させるほど素晴らしい作品です。 | ||||
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中古本とは思えないくらい汚れなどは殆どありませんでした。 また利用したいと思います。 | ||||
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