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漂流
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漂流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全217件 201~217 11/11ページ
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航海術は結構発達していたはずなのに危なくなると「祈る」行動が記載されている。もちろん記録から起こしたファクションなので実際に何が行われていたのか全貌は明らかでないだろうけれども。 漂着後の死亡者もいる。アホウドリだけでなく海草などいろいろ食べた者が生き残ったらしい。乾燥肉だけだとビタミン不足になるのだろう。多量のデータとしても使えるのでいろいろな読み解きができそうだ。 | ||||
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この本は絶対にネタばれや筋書きを見ないで読むことをお勧めします。 皆さんの評価を見て解るとおり、買ってから後悔するような本ではないので 興味あれば買ってしまったほうが良いです。 私はレビューを読まないで、表紙裏の筋書きも目を通さずに 読み始めましたが、先がどうなるか解らないので 始終どうなるかドキドキしながら読みました。 退屈な中だるみがないのでサクサク読めます。 無人島の日々を読んで感じてください。 お勧めです! | ||||
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これ事実!?人間の生命力の凄さと脆さ、精神力と生命力の密接な関係。考えさせられました。吉村氏の淡々とした文章の中に溢れ出る人間への思いを感じながら、一気に読んでしまいました。感動です。 | ||||
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孤島に暮らしながら、限られた材料で船を作成し脱出するプロジェクトの遂行の様子に感銘しました。希望を持って行動することの重要性を教えてくれます。 | ||||
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おもしろいっ!! すごいっすよ、一気読みしますよ絶対。 多くは語りません。最っ高のエンターテイメント!! 未読の方はぜひっ! | ||||
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はっきり言って、本書を読んで可也の衝撃を受けました。よく無人島に漂着し、そこから脱出するような子供向けの冒険小説がありますが、それがノンフィクションであった時、人に与える衝撃がこんなにも違うものかと思いました。人間として、生きることの喜びや悲しみといった次元を通り越し、この世に生を受けた動物として運命に任せて生きることの辛さや苦しさがひしひしと伝わってきます。また孤独の恐怖と仲間の有難さなど、本書にはたくさん得るものがあったと感じます。 | ||||
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長平ら4人が鳥島に漂着したとき,文字通り着の身着のままで,火打石すらなかった。このため,長平は,その3年後に儀三郎ら大阪船の漂流民が漂着するまでの間,あほう鳥の肉や貝などを,火を通さずに食べなければならなかった。また,島は,川や泉などは全くなく,まともな樹木も生えていない火山島だった。 ……よくこんな過酷な環境の中で12年も生き延び,生還できたものだと感心してしまう。 が,実は,本書で一番感銘を受けたのは,冒頭のアナタハン島のエピソードだった。 終戦時,女1人,男31人が,南海の孤島アナタハン島で生活していた。終戦の事実も知らない彼らは,昭和25年に女が米軍に助けられ,翌年に生存者が投降するまで,外部と全く交渉することなく生活していた。この間,仲間内での殺し合いなどがあって,11人の男が命を失ったという。 女性は,望まれればどのような男も受け入れ,全員の協議で指名された男と同棲していたが,その間も他の男と関係を持っていた。帰国後,「アナタハンの女王」として小さな劇場を回ったり,映画化されたりしたが,その後,再婚して,たこ焼き屋を営んで生計を立て,50歳で病死したという。 ……吉村は,本編への簡単な導入エピソードとして扱っているが,これ自体,長編小説のテーマになりそうな話だと思う。 | ||||
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船が漂流しやっとのことでたどり着いたのは何もない無人島。水も植物もなく、生き物といえばアホウドリだけ。という過酷な状況下、長平が如何に生き抜こうとしたかが描かれています。驚くべきはその生命力。人間、その気になれば何でもできる、あきらめてはいけないということが伝わってきます。今まで読んだ、どんな冒険小説よりも面白く、スピード感もあり一気に読めてしまいました。 | ||||
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土佐の国の長平ら4人の乗った船が嵐により遭難。やっとの思いで たどりついた島は、船も通らぬ日本本土からはるか彼方の無人島だった。 そこで長平たちを待ち受けていたのは・・・。 壮絶な戦いだった。無人島での生活は過酷を極める。飲料水や食べ物の 確保は一番切実な問題だ。長平たちは知恵を絞り、さまざまな問題を 解決していく。島での暮らしが落ち着いてくればくるほど、次に彼らを 苦しめるのは望郷の念だ。島を脱出する方法はどうやっても見つから なかった。だが、極限まで追い詰められても、長平は決して希望を捨て なかった。「生き抜く。そして日本に帰る!」その不屈の精神には鬼気 迫るものがある。どんなときでも前へ進むことをやめなかった彼らが 最後につかんだものは・・・。読み始めてからラストまで、一気だった。 「あきらめないで信念を貫けば、いつか道は開ける。」そう強く感じ させる作品だった。オススメです。 | ||||
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土佐出身の船乗り長平が遭難し、伊豆諸島の最南端に位置する鳥島に漂着し13年間の苦難を経て、無事生還する話。 ロビンソンクルーソー、キャストアウェイなど、海外には、漂流の文学はかず知れないほどあるが、日本ではあまり聞いたことがなかった。 だが、、、それらの話を見たあとで、この本を読んでよかった。 というのも、この本にかかれている内容がもっとも絶望的であるからだ。 漂流小説のベストオブベスト! | ||||
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江戸時代、シケに遭って草木の生えない島へ漂着した男たち。 十二年後、本国へ生還する「LOST」顔負けの物語である。 冬の間だけ島に渡ってくる「アホウ鳥」を食し、雨水を貯める。海岸に漂着した木材で舟を造りあげ、脱出。 全てが非日常を極めた島での生活は、人間の逞しさと脆さを見せてくれる。飢えと孤独と死。 人類は、これ以上の苦痛を味わったことがないのではないかと思う。 無事に生還するが、諸手を上げて喜べない諸事情が重くのしかかる。 吉村氏の問題提起が胸に残る。 | ||||
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江戸時代に土佐で難破し漂流、鳥島に打ち上げられ、数年を経て帰還した人の話。 大勢は死に、最初に漂着した中の1名と後から漂着した数名で帰還。 生きる勇気を与えられる。 『無人島に生きる十六人』、『エンデュアランス号漂流』などと読み比べると更に面白いです。(この2冊では多くの人が生還します) | ||||
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「史実」を題材とした小説は数多くあるのに、著者の小説が「記録文学」と呼ばれるのは何故だろう。個人的な考えだが、それは4つの理由があると思っている。 一点目は、その作品からフィクション的な要素を取り除いた「史実」の部分もノンフィクション作品として一級品であること。 二点目はその作品が史実を題材とした単なる人間ドラマとなっているのではなく、史実と人間が同じ価値を持って描かれていること。 三点目は、作品に登場する人間も、著者の取材と調査によって得たものからその個性が形作られていること。 そして四点目は、著者の抑制の効いた文体である。 序文にある通り、この作品の基になったのは、漂流した人物の手記ではなく幕府(藩)の取調べ書である。起こった事実は記されていても、その人物の心情が記されているはずもなく、その人柄は事実から推測するしかない。 この作品が、事実だけを丹念に綴ったノンフィクションであったとしても圧倒的に面白い作品になったに違いないが、それだけではなく「小説」として優れたものになっているのは、やはり、生還した長平をはじめとする、著者の創造によって人格を与えられた登場人物によるものである。肉体的にも精神的にも極限の状況に置かれた人間の強さを見事に描き切った作品である。 著者は7月31日に79歳で亡くなってしまった。非常に惜しまれる死だが、作家としては幸せな生涯だったに違いない。 | ||||
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事実を元にしたフィクションだが、もはやフィクションの域は超えている。 生きるための手段も工夫も展開も、この本には漂流モノの面白さが全て詰まっていると言っても過言ではない。 ネタバレになるので書かないが、長い期間の間にも状況は確実に変化し続け、全くマンネリにはならない。飽きることなく一気に最後まで読める。 吉村氏の取材力にただただ感服。 絶対にオススメの一冊。 | ||||
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東京湾から沖に流されたとき、房総半島にひっかかれば命が助かるが、岬を越えてしまうと、遮蔽物がない。私はレジャーで海に出るのであり、生活をかけているプロとは真剣さが違うと思うが、海に出る者にとって漂流記は「もし沖に流されたときにどうすれば助かるのか」のヒントを探るための実用書である。 しかし、この本には私が目的とした「どうやって漂流すれば命が助かるか」に関する情報はない。 弱い者は食料にするために殺され、気力を失った者は死に、また自殺する。島での長い年月を生き延びた者でさえ、かつての人肉食のせいか故郷に辿り付く直前に狂死する。まともに生活しようとし、生活している主人公が、もっとも常軌を逸して見える。 吉村氏の著書のあとがきには、戦争が氏に与えた影響について言及したものが多いが、戦争中のジャングル生活とは、鳥島のようなだったのだろうか。 | ||||
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漂着した島は水も草木もない焼島(火山島)で、ただアホウドリの大群だけが待っていた。時は江戸時代、土佐藩船乗り長平は、仲間4人とともに難波船から命からがらこの島にたどり着いた。脅威の精神力と、鳥を撲殺して食べまくることで生き長らえた長平。仲間が死んでいく残酷な運命を受け入れる長平だったが、数年後に漂着してきた船乗り達とともに、知恵と労苦の限りを尽くして12年に及ぶ焼島暮らしから脱出する。実録を元にしているので、ただ恐ろしいばかりの現実に、地獄の結末や如何にと一気に読み進んでしまう。・・つい最近(2002.8)、この島(鳥島)が爆発し、アホウドリが全滅の危機に瀕していることが報道されたが、あの世の長平が聞いたらどんな気持ちになるだろうか? 火種がないため、引きちぎられた鳥達は海水で洗われ生食されたり、後に長平が火を手にした時には、あまりのうまさに「熱さはありがたい」と心の中で叫ばせてしまう。 渡りをするアホウドリたちが島から去っていく恐怖。必死で鳥を殺し干し肉を作る長平たち、しかし干し肉も焼けばもちろん美味である。「人は食べなければ死ぬ」というテーマが胃袋を刺激し、思わずスーパーに鳥肉を買いに行ってしまった。アホウドリと鳥島に未来あれ! | ||||
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この本は江戸時代に無人島に漂流した人達を描いた事実に基づいたフィクションです。しかし船員の嵐との死闘、破壊された船での漂流、そして無人島についてからの人間ドラマなど全てがリアルに描かれていて、あたかも著者がそれを見て書いた様な感覚すら覚える。人間諦めないで努力すればいずれ報われるという事を素直に感じられる良い書だと思う。 | ||||
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