■スポンサードリンク


漂流



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
漂流 (新潮文庫)

漂流の評価: 4.76/5点 レビュー 225件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.76pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全217件 181~200 10/11ページ
No.37:
(5pt)

自殺した若者たちに読ませたかった

無人島で12年以上生き、生還した長平を中心に、漂流者たちの生きざまを描いた本。

「死に至る病は絶望である」

希望を持たなくても生きていける(悟りが必要)が、絶望をすると比喩ではなく死んでしまう。

これだけ過酷な環境でも生き抜く事ができる、という事を知っていれば、今現在辛い状況にいる人も絶望はしなかったのではないか?
少なくともその一助にはなれたような気がする。

背筋がぞっとする話だが、どこか勇気をもらえる本だった。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.36:
(5pt)

40年ぶりに読み返しました。

若い頃に入院し、隣の人から借りたのが最初でした。あれから40年が過ぎ、どうしても読みたくなって購入しました。どこまでが事実でどこまでがフィクションなのか分かりませんが、徹夜してでも読み続けたくなりました。良かったぁ!
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.35:
(5pt)

めっさ怖いです

「無人島に生きる十六人」は感慨にひたり楽しく読了できたが、この作品は感動と同時に恐怖した。 
淡々とした筆致がリアリティをもって自然の厳しさや運命の過酷さ、不条理をこれでもかと一読者の自分に
突きつけ読了後は興奮とともにおつりで海に対するトラウマを抱えそうです(マジで)。

程度の差こそあれ、わたしたちが生きる現代も現実におこる災難や運命に
抗うこともできずただ為すがまま現実を受け入れるしかないことは多く
たいてい思い通りにはいかないしすべてを投げ出してしまいたくなること山の如し。

地獄と形容しても過言でない現実に人間の小ささを悟り、幾度も絶望と歓喜を繰り返しても諦めずに生きようとする長平に感動し
人間の底力を知り、陳腐な表現ながらも生きる勇気をもらいました。
そしてあらためてわたしたちの現在の生活が先人たちの積み上げてきた文化や文明のうえに成り立っていることを痛感し感謝の思いです。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.34:
(5pt)

これは、半端じゃないです!

この本は江戸時代の一人の漂流者の記録に基づいて書かれた小説です。伊豆諸島の無人島(鳥島)で、12年間暮らした男の壮絶な生き様!アホウドリの生肉を海水で洗って食う生活!仲間の病死!絶望的な孤独!生への執着!流木で作ったボロボロ船での脱出!もう、何回泣いたか数え切れません!これを読まずして人生の荒波を超えることはできません!(笑)
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.33:
(5pt)

絶海の無人島から12年後に生還を果たした男

長平という凄い男に出会えた幸運に感謝している。また、この出会いを用意してくれた吉村昭の執念に感謝している。

江戸後期の天明5(1785)年、時化(しけ)に遭遇し、黒潮に遥か遠くまで運ばれてしまった24歳の土佐の船乗り・長平が漂着したのは、不気味に静まり返る絶海の無人島であった。火山島のため、水は湧かず、穀物は育たない。この過酷な環境の中で、一緒に辿り着いた船乗り仲間の3人は、次々に倒れていく。

飲料水をどうするか、食物をどうするか、衣服をどうするか、住居をどうするか、落ち込む気持ちをどうするか。実在の人物・長平がこの危機をいかにして切り抜けたかは、長平の事績をこつこつと丹念に調べ続けた吉村の力作『漂流』(吉村昭著、新潮文庫)で知ることができる。長平の創意工夫と精神力は並大抵のものではなく、驚くべきレヴェルに達している。

「妻と連れ立って海を旅する鯨がうらやましかった。鯨は、自由にどこへでも行くことができるが、自分には島から出ることもできない。あほう鳥は、空を遠くまで飛び、魚は海を泳いでゆく。人間というものの無力感が胸にしみ入った」、「かれは、くずれかける気持をふるい立たせて体力をつけることにつとめた」。

長平がこの無人島に辿り着いてから3年後に大坂の船乗り11名が、そして、5年後には薩摩の船乗り6名が漂着する。長平は彼らを励まし、この絶望的な状況の中で生きていく方法を伝授する。

「『(あほう鳥の)干し肉だけ食べて体を動かさずにいると、(死んでいった仲間のように)死ぬぞ。磯へ出て貝をひろえ』。長平は、しばしばかれらに声をかけた。そして、率先するように、磯に出て貝をひろい、釣竿を海面にさしのべた」、「長平は、深い息をついた。無人の島で生きぬくためには尋常の精神力では果たし得ない。気力が萎え、死をえらぶ男がいるのも当然だった」。

長平がこの島で過ごすこと8年が経過した時、長平は、舟を造って、島から抜け出そうと覚悟を決め、仲間たちに自分たちの手で帰還のための舟を造ろうと呼びかける。『舟が造れなければ、おれたちはこの島で朽ち果てる。それが恐ろしければ、舟を造る。この二つの道しかない。いずれの道をとるか、それをきめたい。島で朽ち果てるか、それとも故国へ帰るか』。皆で力を合わせ舟造りに取り組むことを約したが、材料も道具も無い無い尽くしという困難の連続で、作業は遅々として進まない。この間の長平のリーダーシップは、現代の我々にも多くのことを教えてくれる。

12年4カ月後に、遂に13名の仲間とともに生還を果たした長平は、今や、私にとって、最も尊敬できる歴史上の人物の一人となったのである。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.32:
(5pt)

No.1の漂流小説

これだけの絶望の中でも帰りたいと思う。そして実現するのがすばらしい。

果たして今の日本人が、同じ状況で鳥島にたどりついたっとして何人が生き残れるだろう。
生のアホウドリを食べようとも思わないし、干し肉をつくる発想も生まれないだろう。

もし食いつないだとしても、自力で船を建造して、八丈島までわたれるだろうか?
「生きること」への執念を強く感じる、力強い話だ。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.31:
(5pt)

感動の一冊

余分な情報を見ないで、読んでみてください。読みやすく、最後まで飽きることなく読めました。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.30:
(5pt)

勇気と感動の一冊です。

とにかく、凄いの一言。

あの時代、あの状況でよくぞ…という感じです。

つべこべ内容を書く前に一読の一冊です。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.29:
(5pt)

素晴らしいx2

貪り読みました。
 あっという間に引き込まれ、あっという間に終わってしまいました。

 恥ずかしながら、三陸海岸大津波、関東大震災を手に取るまで、吉村
作品を知りませんでした。そして、その圧倒的な表現力、文章力に感嘆
させられました。
 そしてこの作品。驚愕です。
 長平の人生を綴っています。
 漂流者の心理、行動。そして長平の勇気。
 圧倒的、迫真の表現力に、目の前に展開する無人島の景色が浮かぶ
ようです。
 そして、考えさせられました。
 「全ての人が漂流者なんではないか?」と。

 さいとうたかをさんの同じようなテーマの漫画を思い出してしまい
ました。その作品も非常に面白かったのですが、この作品も素晴らしい。
 多くを記載する必要はありません。
 一言、お勧めです。文句なしの満点x2。
 事実、記録だからこその迫力をどうぞ。

 追伸; この本の後に、コンチキ号、無人島に生きる、大西洋76日間、
 エンデュアランス号、ジョン万次郎など読んでしまいました。
 それでもやっぱりこの本が一番でした。ご参考まで。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.28:
(5pt)

こんなに面白い本があまり知られてないなんて!

吉村昭の本はたくさん読みましたが、私はこれが一番好きです。

漂流もので有名なのはロビンソン・クルーソーですが、RPGゲームみたいに必要最低限の生活必需品が揃っているあの物語は、この本に比べたら単なるキャンプのようにすら思いますね。それくらい過酷な物語です。

江戸時代に実際に無人島に遭難漂着した人の文献を基に描かれた物語ですが、何もない島での10年以上におよぶ暮らしのエピソードが、これだけ面白いものになったのはやっぱりさすが吉村昭だなあとつくづく思いました。

読書好きの知人数人に薦めましたが、皆「面白かったよ!!」との返事が返ってきました。(あまり好みでないと感想は帰ってこないw)

とにかく一気に読めるというか、読まざるをえないほど面白い物語。私が今まで読んだ本の中でもかなりのお薦めです。ぜひ、読んでください。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.27:
(5pt)

自ら動かなければ変えられない

小笠原の孤島にやっとの思いで流れ着くがそこは無人島。待てども助けはおろか沖を通過する船の気配さえない。鳥肉を食料とし、雨水で渇きをしのぎ、ひたすら生き残ることを考える日々。島を脱出するには結局自ら船を作り漕ぎ出すしか方法はなかった。10数年に及ぶ漂流生活を、悲壮感漂わず着実に暮らし続ける逞しさが描かれている。勇気をもらえる一冊。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.26:
(5pt)

生き延びる精神力

江戸時代の航海は死と隣り合わせ、板子一枚下は海、という形容がそのまま当てはまる船乗りが、本当に漂流したらどうなるのか?極まれにアメリカの捕鯨船や商船に救助され生き延びた人もいるのですが(そのあたりは『アメリカ彦臓』を読むべし)、船を失い無人島に漂着してから生還を果たした人はほとんどいないでしょう。そんなまれな人々を描いたのが本書で、その間なんと12年。無人島でどうやって12年も生きていたのか、絶望のあまり死んでしまう人もいる中で、何をこころの糧としたのかを知る事は現代人にも必要でしょう。こころを強くするにはこういう本が必要なんですね。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.25:
(5pt)

孤島で生き延びた男の驚異の物語

本作品は吉村昭の長編漂流もの第一作。史実に残る短い記録を、これだけの面白い長編へと膨らませるのは、まさに作者の手腕だ。

江戸時代、荒天に遭い無人島へと流れ着いた土佐の船乗り・長平ら4人。そこは川も湧き水もない火山の島・鳥島だった。やがて一人になった長平は水や食料を得るため、知恵を絞り工夫を重ね、孤独にも耐えた。こうした長平の努力が、運を手繰り寄せ少しずつ実を結んでいく。

本書に綴られる“生きるため、そして島を脱出して故郷に帰るため”の工夫や試行錯誤の数々には驚かされる。何より、絶望的な状況に陥りながらも、あきらめることなく前を向いて生き続ける長平の姿には、多くの人が勇気づけられることだろう。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.24:
(5pt)

とても実話とは信じられないような壮絶な物語です。

史実をもとにしながらも、とても実話とは信じられないような壮絶な物語です。

終戦を知らずに十年以上を過ごした日本兵の話から始まり、江戸時代への漂流事故へ…
水を貯蓄するkともない火山島に辿り着いた長平の記録ですが、半ば以降まで読み進めつつも「どうやって脱出するのか」と見当もつかないような過酷な環境と、孤独や絶望に苛まされる人間の内面の描写が見事です。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.23:
(5pt)

奇跡は起こるんですね

あほう鳥しかいない無人島から
力を合わせ船を作って脱出しようとする人々。
知恵を出し合い、計画を練り、こつこつ作業を進め、
どうしようもないことは神に託す。
絶望したり望みをもったりしながら何十年。
船の材料はすぐには手に入らないけれど
何年にもわたって、うってつけの材料が少しずつ流れつく。
うまく出来た話のようだが、
ほんとうにあった話だというのに感動した。
励まされた。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.22:
(4pt)

無人島でのサバイバル生活は史実に基づくから迫力が違う

江戸時代、数々の漂流や難破事故があったのだろう。そのような
史実に基づいて吉村昭が描いた力作である。鳥の羽根を衣類にする
ことやビタミン不足をどのように補うか、病気との闘い、サバイバ
ルについて考えさせられる。漂流と言えば、佐野氏のヨットによる
漂流記も事実に基づいた本人が描いた「たった一人の生還」がある。
生きて生還する感動の物語である。日常の生活がいかに平和である
ことを、今回の東北の震災や福島原発などを通して、実感している。
こういうときだからこそ、このような本を広く読んでほしい。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.21:
(5pt)

展開が気になって眠れない

無人島に流れ着いた主人公がたくましく生きてゆく様に、
現代に生きる自分はいかに沢山のものを必要として生きているのかがわかる。
現代の世の中で当たり前のものも、
実はとても大切なものである事に気づかせてくれる素晴らしい本です。
吉村氏の文章も読みやすく、
史実に基づいた話でありながら、
主人公の心の動きが描かれており、話にグイグイ引き込まれる。
久々に読後「面白かったなぁ!」とスッキリできる本でした
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.20:
(5pt)

面白い

とにかく面白い。
まるで自分も漂流民の一員としてその島で暮らしているかのような臨場感を味わえる。
自分だったらどのようにして日々を過ごすのだろう…
あるいはあっけなく病気にでもかかって苦しみ悶え息絶えていくのか…
色々な想像をしました。

一気読みできます。
おすすめです。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.19:
(5pt)

江戸時代サバイバル小説

サバイバルものの番組や本、マンガ等見るのが好きなんですがこの本めちゃくちゃ面白かったです。
まず冒頭に作者が有名な日本の無人島話を二つほど紹介。戦後数年たってからの事件でサイパンのアナタハン島で32人が生きてた話(この話を元にした小説&映画が「東京島」)とグアムで発見された横井さんの話。
この時点ですでにひきこまれます。
ではもっと昔、江戸時代に船で漂流した例はないのかと作者が興味を持って資料を調べまわりそれをもとに小説として書き起こした本編が始まります。すばらしいイントロ。

超簡単に説明すると船が難破して絶海の孤島(伊豆諸島の鳥島という火山島)に漂着した長平という男の島でのサバイバルストーリー。
最初4人いたけど1年たったら死んで一人に。何より一人の孤独がつらく途中自殺を考えたりおかしくなりかけたりする。
サバイバルするうえで厳しかったのは「火」をおこせないこと。なんせ着の身着のままで漂着したので包丁とかの切る道具もない素手でのサバイバルは本当に大変。
食べ物はその島に群生するアホウ鳥を殺して生で食う、これが主食。後はその卵や貝、魚をとったり。そして水源がないその島では雨水を卵の殻(結構大きい)にためて飲むしかない。さいわい降水量の多い島だった。
アホウドリが島から離れる時期があってそれまでに干し肉にして保存しておいたものを食べてすごす。
とにかく何でも工夫して生き延びていく姿に感銘を受けます。

島の周りには船が通ることは一切ないけど漂流ルートになってるらしく同じように難破して流れ着いた人たちが合流して最終的に15,6人になる。(やっぱり生き延びる意志の弱い人間は亡くなっていった。弱気が一番の敵)
合流したグループが火をおこす道具を持っててそこからは肉や卵を焼いたりできるようになり調理法がレベルアップ!
そして救出を求むべくいろいろ手を尽くしたがすべてうまくいかず「船」をつくることを決意するもなんせ島には木材や釘とかが一切ない・・・そんな状況に何度も絶望しながら国へ帰りたい一心であらゆる手を尽くす16人。最初に漂着した長平は12年、37歳になっていた。

果たして彼らは船を完成できるのかそして生きて島から脱出できるのか・・・

何もない状況でも生きる意志と工夫さえあれば生きられるんだな。すごいわ。超名作!

この作品映画化されてるみたいだけどものすご見たい!
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X
No.18:
(5pt)

今、生きていることに感謝

多くは語るまい。巨匠・吉村昭氏による不朽の名作だ。
主人公の言動の全てが、圧倒的な存在感をもって迫ってくるストーリーに釘付け。
これを読んで、生きること、生き抜くことの大事さを痛感しました。
漂流 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:漂流 (新潮文庫)より
410111708X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!