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機関車先生
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機関車先生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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表紙が薄汚れ、カビが点々と付いていました。 | ||||
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子どもたちに愛された機関車先生は、感動の文学作品です。一人でも多くの人に読んでもらいたいと思いました。 | ||||
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舞台の”葉名島”は、山口県防府市の野島(筆者出身地) 瀬戸内海に浮かぶ小さな島 戦後十数年しかたっていないまだまだ貧しい日本 北海道からやってきた口の聞けない(耳は聞こえる)大きな先生と子供達のお話し ”正しいと思ったらそのことをはっきり口に出して言える人に、私はなってほしい。相手に石を投げられたり、殴られても、それをすぐにやり返さずに我慢ができる人になってほしいんじゃ。本当に強い人間は決して自分で手を上げないものじゃ” アニメ化、映画化(実写)されているようだ | ||||
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この小説の舞台が好きです 年に数回泊まりに行きます 友人に「土産」として配っています 先日は、韓国で日本語を勉強している中学生にも「これおもしろいよ」と。 | ||||
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伊集院静の『機関車先生』(1994年刊)は、瀬戸内海の小さな島が舞台となっている。小学校のころの推薦図書だった坪井栄の小豆島を舞台にした小説『二十四の瞳』(1952年刊)を思い出す。実際読んでみて、ますますその感を深くした。 本書の主人公は30歳の青年で、瀬戸内海の葉名島にある生徒七人の小学校に代用教員として赴任する。ところが、この青年は小さい頃の病気がもとで言葉が話せないのである。しかし、子供たちはもちろん、島の大人たちも、青年の一途さ、やさしさ、強さに徐々に引かれていく。本書は、語りがとつとつとしていて、みずみずしく、ほろりと来る場面がいくつかあり、また、戦争の過ちを二度と犯してはならないこと、強きをくじき弱きを助けること、暴力には暴力で立ち向かわないこと、ご先祖様を敬うことなども織り込まれており、非常に教訓的でもあるのだ。 しかし、あまりにも主人公が清廉潔白すぎて、また話の展開も出来過ぎていて、かえって違和感を覚えてしまう部分もある。けだし、児童文学としては傑作だろう。 | ||||
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瀬戸内海の小島を舞台にした先生と生徒の交流の物語。これだけ聞くと、よくありがちな設定に見えましたが、口が聞けないが、背が高くて力強い先生という設定も加わってました。臨時教師として赴任してきて、少年時代の思い出の1ページに刻まれるであろう子供たちとの交流に対して、自分が瀬戸内で過ごした少年時代を懐かしく思い出しました。 | ||||
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テストに使われていたのが気になり、出典から購入。息子がすんごくいい話でこれは本当にかってもらってよかった。と感想をのべておりました。 | ||||
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坂口憲二主演の映画が好きなので、原作を読みました。 既に他のレビュアーの方が小説自体の素晴らしさについては十分に書かれていて私が書くまでもないと思うので、映画を先に観た人間の立場からの感想を書きます。 原作には映画ではカットされた(時間の制約もあり、仕方ないとは思うが)シーンや登場人物もあり、物語の世界をより的確に知ることができる。網本の法外な高利貸しの実態と遭難事故、誠吾と網本の家の使用人との軋轢…映画でも描かれいるが、より詳しく書かれ良く理解できた。 また八子部のエピソードは、校長が何故戦争がいけないかを語る上で、実は重要な話だったのだと思う。 ラストシーンについては、映画も良かったが、小説もまた違った感動的な描写だった。 島の美しい景色を背景に、機関車先生と子供たちの交流を軸にした描写は美しく、この小説の情感の豊かさが感じられる。映画を先に観た人でも、この小説には新たな発見、また違った感動があると思う。 | ||||
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中1の息子のために購入しましたが、親である私が読んでも楽しめました。 素晴らしい本なので、多くの子ども達に読んでもらいたい〜 | ||||
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瀬戸内の小さな島にある生徒数わずか7人の小さな小学校。 そこに新しい先生がやってきた。 名前は吉岡誠吾。 心はどこまでも真っすぐで、島の誰よりも頼もしくて、悲しいくらいに優しくて…けれども、吉岡先生は口がきけない。 口がきけない「口をきかん先生」は、身体も機関車みたいに大きいから「機関車先生」と呼ばれるようになる。 教頭先生や生徒、お医者さん、飲み屋の女将さん….みんなが機関車先生を大好きになった。最後まで機関車先生と張り合っていた気の荒い漁師達まで、皆が先生を大好きになった。 言葉がなくとも優しい心に溢れた機関車先生。 彼と島民との触れ合いは、温かみと敬愛に満ちたシーンの連続である。 しかし、温かみある話のなかにはいくつかの「別れ」がある。 親子の死別であったり、本州に越してしまう友との別れであったり、そして…. ラストシーン… 駅ってどうしてこんなに切ないんだろう どんなに遠い駅だって線路で繋がっているはずなのに。 国語の教科書にあったような、じんわり系のきれいなストーリー。 泣けても泣けなくとも、寡黙な男のカッコよさは沁みるはず。 大沢在昌氏のオトナの世界みたいなあとがきは読まない方が読後感がいいかな。。 | ||||
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2011年秋、瀬戸内海に浮かぶ香川県の島々(志々島、粟島、本島)を旅しました。 香川県はフィルムコミッションを積極的に取り組んでいるためか 各島ではこれまで多くの映画撮影が行われていて、その一つにこの「機関車先生」がありました。 今回訪れた島々は、どこも自然豊かで歴史文化が息づき、そして親切な人ばかりで この島々をロケ地とした映画に興味を持ち、そこから伊集院さんの原作を知ったという 変則的な形でこの本と出会いました。 主人公・吉岡誠吾は、子供の頃の病気の影響で口をきく事ができませんが、 白い歯を出して笑うという描写がとても印象的で、島の人々との交わりが温かくもあり 時には辛く悲しかったりしましたが、島出身ならではの伊集院さんの描写に惹き込まれました。 ただ、この作品を知った切り口が映画で、その機関車先生役が坂口憲二さんということもあり ついつい坂口さんを思い浮かべてしまいました。 (まだ映画は見てませんが、さわやかな感じが合ってますね)。 誠吾が口をきかないためか、自らを語ることが少なく、 誠吾自身の謎が多いまま小説は幕を閉じていますが ここから先は自分で想像してくださいという感じでしょうか。 いずれにせよ、終始さわやかな風が吹き抜けるこの本は、 多くの人におススメしたい作品であることは間違いありません。 そして、映画のロケ地となった島々への訪問も 合わせて強くおススメしたいです。 小説:1994年発行(島のモデルは伊集院さん出身の山口県防府市の「野島」だそう。行ってみたい!) 映画:2004年公開(主なロケ地:志々島、粟島、本島、佐柳島、高見島等(いずれも香川県))) | ||||
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みずみずしい。 最初から最後までなんてみずみずしい小説なんだ、と感嘆しながら読みすすめた。 時は終戦から程ない頃。 瀬戸内海に浮かぶ小さな島にやってきた口のきけない教師。 口をきかんし、機関車のように大きな身体だから機関車先生。 島での生活、季節の移ろい、人々の優しさ。 目をつむると、まるでその島で彼らと一緒に体験したかのような情景が広がる。 ほんの少しの季節だけ過ごしただけで、子どもの心に、島の人々の心の奥深くに刻み付けられる人。 どれだけ言葉でうまく伝えようとしても伝わらないことがあるのが心。 でも、言葉を発しなくても伝わるのも心。 語らずとも、人柄はにじみ出てくるもの。 この小説を読んで改めて思った。 この読んでおくと、人生を過ごしていく上で参考になることが多いと思うな。 | ||||
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「心」とは人間の持つ「精神のあらゆる側面」の総称をいうということを何かの本で読んだが、そしてまた人は人を知り意思疎通を図るために言葉(文字)で考え「声」という「音」により相手に伝える。と一般的には理解されているが、機関車先生は「音声」を持っていない。 イギリスの桂冠詩人ワーズワースの「虹」の一節に“The Child is father of the Man ”という言葉がある。機関車先生を読んでいて、この詩人の言葉を思い出したが、子供の延長線上である大人である機関車先生は純な心を失うことなく持っており、子供達は大人がすぐには理解できなくなっていた「機関車先生の心」をいち早く受けとめている。言葉にならない「言外の言」である先生の子供を思う心を素直に自分達の心に感じ慕うようになっていった。 伊集院さんの本には最近の作品を呼んでも、ずっと氏の心の内面にある「人としてのまこと」が出てくるように感じられる。どの作品にも共通していると感じられるのである。 | ||||
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〈口をきかん先生〉で、〈身体もおおきいし、力持ちみたいじゃし〉、というわけで、臨時の先生は〈機関車先生〉と呼ばれるようになった。物語の後半部では、〈聞かん名前〉なのに、〈機関車〉みたいに大活躍。その具体的な活躍ぶりは、本書を読んでのお楽しみ。 〈機関車先生〉は、強い。話せなくても、手話がある。話せなくても、紙芝居がある。話せなくても、大丈夫。〈機関車先生〉の力まない、力強さに、ほのぼのする。 〈機関車先生〉は、文芸風に言えば、トリックスターみたいなところがある。よそからやって来た彼は、新しい活力を島の人たちに注ぎ込み、やがて、島を出てしまう。また、経済風にいえば、彼は意図せざるイノベーターだ。彼はあることで大活躍を果たすが、どうも、それをきっかけとして、そのあることが、島を代表するものになってしまいそうなのだ。 〈かしの木とイブン〉や、ヤコブ(八子部)の話のように、〈何も語らないで、何の代償も求めないで、素晴らしいことをできる友だち〉が、物語には登場している。そうして、そんな友だちとは、実は、〈機関車先生〉その人のことでもある。〈かしの木とイブン〉やヤコブ(八子部)の話は、文芸風に言えば、物語全体から見たときの核、ミニマルストーリーとして機能している。 ほのぼの、いい話。……でも、それだけじゃない。戦争の影が、尾を引いている。将来への、平和への願いが書き込まれている。校長先生は言う。 いいか、君たちが大人になった時に、正しいと思ったらそのことをはっきり口に出して言える人に、私はなってほしい。相手に石を投げられたり、殴られても、それをすぐやり返さずに我慢ができる人になってほしいんじゃ。本当に強い人間は決して自分で手を上げないものじゃ 耳の痛い話だ。私などは、すぐに、頭にきてしまう。弱すぎるのだなあ……。〈機関車先生〉の、せめて、百万分の一でも、見習いたいところだ。 | ||||
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瀬戸内の海に生きる人々の悲喜交交を、個性豊かな登場人物により生き生きと描かれております。 とても美しい小説だと思いました。 | ||||
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久々にほろりとさせられる、とても清々しい良書でした。 機関車先生を軸に、大人同士の関係、子ども同士の関係、大人と子どもの関係、様々な人間模様が繰り広げられます。口が利けない「機関車先生」と息がぴったりの校長先生、見事なまでに新任教師の心を代弁していきます。本当に強くあることはどういうことか、それを、子どもから誤解を受けることを恐れることなく体現する機関車先生を、校長先生が時間をかけながら見事に子どもに伝えてゆきます。名コンビです。 現実の教育環境でも、障害を介さずとも、このように二人三脚で子ども達に接していかれる余裕があれば素晴らしいのに、と思います。人は誰でも、補いあって更に大いなる存在になっていくものであり、大人1人が50人近い数の子どもの担当をするなんて無理ですものね。 ただ、後半、何をこんなに書き急いでいるの?と思われた程、余りにも沢山のことが省かれてしまった印象が拭えません。機関車先生が、自分は一体いつまでこの島にいられるのだろう、と内省するシーンを最後に、機関車先生の心の内は一切無視されています。「参観日」の時に使った紙芝居の話の出所、機関車先生の出生、内面の心理、まだまだ筆を加える部分が沢山あっただろうに…、小説としてもっと奥が深まっただろうに…と残念でなりません。省略の美はここでは通用しませんでした。 | ||||
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全体のページ数が少ない為、内容に欠点がいくつかある。 個人的には、230ページではなく260ページほどあれば内容も充実していたのではないかと思う。 しかし、とてもいい作品である。日本の教育が忘れていたものが書かれていると感じた。教育関係者にはぜひおすすめしたい作品である。 | ||||
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読めば読むほど完璧な先生ではあるんだけれど。 接し方の不器用さとか 伝えたい思いが上手く伝わないところとか 思わず応援してしまいたくなる。機関車先生。 苦悩も葛藤もしてきたろうなって思って読んでいた。 子供たちが先生のことをほんとに慕っていて 島の人間の心もほんとにあたたかく描かれていて。 私の心をもあたたかくしてくれた。 彼の存在は穏やかな風を島にもたらした。 そして、その風は去っていってしまうのだけれど。 その風の通った形跡は確かに息づいている。 奇をてらった表現なんて、これっぽっちも出てこないけど 安心して読めて、そして感動のある物語。 小説の後味もなかなかよろしいのです。 「伊集院静」さんの書いた本に興味を持つようになった1冊です。 | ||||
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口のきけない先生から子供たちがつけたあだ名は「機関車先生」 終戦後の小さな瀬戸内の島の小学校に赴任して来た 体が大きくて力持ち、心優しい機関車先生 子供たちや島の人との交流を描いた1冊 瀬戸内の海と積乱雲と機関車先生 村上水軍と第二次世界大戦と漁師の村 潮の香りと星降る夜空と豆狸 小さの島に残る歴史の重みと子供たち 機関車先生を取り巻く人々の沢山のエピソードがぎっしり詰まっている | ||||
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言葉を発することが出来ない先生が瀬戸内に浮かぶ小さな島「葉名島」にやってきた。言葉が話せない分、子供達と心で話をする。言葉がない分だけ、子供達に伝わる速度は遅いかもしれない。しかし、言葉がない分、先生の体を張った態度で表されるため、子供達に伝わるものは非常に大きい。島の子供達の純粋な心と、機関車先生の熱心さとが上手く絡み合って心温まる小説になっています。そして最後はちょっぴりセンチメンタルです。 | ||||
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