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機関車先生
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機関車先生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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美しく自然豊かな島。その中で暮らす人たちの悲喜交々。人々の日常は決してきれいごとばかりではない。悩みもあればいさかいもある。貧しさゆえの悲劇も起こる。それは大人たちばかりの問題ではなく、子供たちの中にもある。「機関車先生」と呼ばれる吉岡誠吾。彼は口がきけないけれど、精一杯のやさしさで子供たちに接する。言葉にしなくても、心から心へと伝わるものがあるのだ。ほのぼのとした思いが伝わってくる、ちょっぴり切ない作品だった。 | ||||
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何も考えず、ただただ心温まりたい人におすすめです☆ 「こんな先生がいたら・・・」と何度も思ってしまいました。 最後は少し涙もあり、切なくなりますが、私はこの本が大好きです! | ||||
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第7回柴田錬三郎賞受賞作品。 小さな島の小さな小学校へやってきた一人の大きな先生。 彼は機関車のように大きくて強そうであると共に、口を“きかん”先生だった。 そのため、“機関車先生”と呼ばれるようになった大きな先生は小さな島の小さな小学校の生徒はもちろんのこと、島の人々とも交流を深めていきます。 コミュニケーションをするに際して一番多く使うのは言葉だと思います。しかし、機関車先生はその言葉を使うことができません。 それにもかかわらず、彼は島の人々と徐々に心を通わせていきます。 私は彼から言葉では表すことのできない何かの大切さを再確認させてもらいました。 それは、電話、メール、チャット等のコミュニケーション方法が高度に発達した現代社会においては忘れさられようとしているものかもしれません… せっかく授かった素晴らしい能力を「宝の持ち腐れ」にしてしまわないように、機関車先生から学びたいと私は思いました。 ソレデハ… | ||||
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島にやってきたとても大柄な先生は、言葉が不自由だ。剣道と喧嘩が強い。 生徒たちの尊敬を集め、島民から慕われる。老婆からはこう言われる。 「人間にはこの世に生を受けてやらねばならんことがいくつかあります。そのひとつが 家族をもつということと、この婆さまは信じております」 現代はこういう設定がが標準なんでしょう。障碍者で、生い立ちが不幸である。 体が大きくて、強いことが男らしさである。結婚観は伝統的。 現代を定位するような作品です。 | ||||
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今学校で忘れられているものが、すべてこの作品には描かれているように私には思えました。「きれいすぎる」「理想的すぎる」という声もあるようですが、ピュアなものを心が欲しました。 口がきけない機関車先生は、黒板と手話で子どもたちを見事に集中させ、教え諭します。子どもたちは、友達とも大人とも本音で話します。けんかも仲直りもします。小さな生き物を大人と子どもが一緒になって慈しみ育てます。大人は子どもに島の歴史を語ります。子どもも大人も、葉名島が大好きで、誇りに思っています。 この夏、映画になった「機関車先生」を観るのも楽しみです。 | ||||
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純粋に良いお話でした。 文章も読みやすくて、一気に読めますし、後味が良かったです。 「機関車先生」みたいな先生と子供のころに出会えたら、その人は幸せ者ですね。 何か温かいものに触れたくなった時に読んでみると良いでしょう。 | ||||
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島の情景やそこに住む人々や動物が 伸び伸びと描かれていて 非常に温かい作品です。が、 私には綺麗すぎる文章で 物足りなさを感じました。 最後の章が無かったら 星3つかも・・・。 捻くれてます。 けど、一度訪れてみたい 島だなと思いました。 | ||||
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見えない世界が見える不思議な能力をもった少女が、春の早朝の陽光を浴びて、岬から海へ向かって祈りをささげる、まるで民話かファンタジーを思わせるプロローグから、身体も大きいし、力持ちみたいだけれど、口がきけない(口をきかん、だから子供たちに機関車先生とあだ名される)吉岡誠吾が、瀬戸内海に浮かぶ神がつくった島、葉名島の水見色小学校に赴任してくる冒頭部へ、そして、小さな島ゆえの濃厚な人間関係が紡ぎだす、悲喜こもごものエピソードの数々が丹念に綴られ、やがて、先生と子供たちの別れの場面、すがしい未来を予感させるエンディングへといたる。──あざといまでに達者な、伊集院静の流麗な筆運びが縦横にはりめぐらせた物語は、これがテレビドラマか映画だったなら、わけもなくのめりこまされ、見入り、さわやかな感動をもって見終わることだろうにと思わせる。それだけ、映像喚起力もしくは劇的構築力をもった文章だということなのだが、あまりに完成されすぎて、「作られた名作」ゆえの物足りなさを感じる。 | ||||
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瀬戸内海の美しい島の情景が、目に見えるように伝わる綺麗な作品です。 島に住む子供たちの逞しく、優しい姿に感動を覚えます。 口のきけない先生がどうした、こうしたという話というよりも、島の人々が抱える悩みや、日々の生活のことが主だったもので、あまり先生の障害といったものにスポットを当てているわけではありません。 単純に島の美しい情景、素直で純真な子供たちの様子が、読み手にほのぼのとした温かさを与えてくれます。 | ||||
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瀬戸内海に浮かぶ美しい島、葉名島。ここの小学校に新しい先生がやってきた。校長の頼みで北海道からやってきた、たよりになる男の先生だ。 しかし、この先生、口がきけない。そのため、口を「きかん」と、機関(きかん)車のように強いの意味をかけて、子供たちから機関車先生と呼ばれるようになった。 この先生の登場は、あまり変化の無い島の生活に影響をあたえ、色々な場面で活気がもたらされる。 物語全体は、決してできが良いとは思えないが、部分的に光るところがあります。 | ||||
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伊集院静さんの作品を読むのは2冊目ですが、人間模様を描く力は大したものだと思います。なおかつ、当作品には口が聞けない主人公に会う達が心からの真実が映し出されており、そのことが人間本来の人間性としてかもし出すように描ききっているところはさすがだと思います。 この大変な人間社会の中で一服の清涼感を持たすことができる作品をもっと世の中に出して行っていただくこと期待しています。 | ||||
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帯や裏表紙の惹句を読めば、これはいかにも「二十四の瞳」ではないの、という予想がつく。そしてその通りでありつつ、伊集院さんだからかな、どうも泥臭くはならないのだった。瀬戸内海の島でありながらイタリア映画のようでもあり、筋書きは全然違うのに「イル・ポスティーノ」を思い浮かべたりもした。作中でも「島国根性」が扱われるものの、意外なほどあっさりと描かれているせいもあるだろうか。カメラワークのような自然描写は、このまますぐに映画に使えそうで、「口をきかん先生=機関車先生」はもうちょっと若い頃の奥田瑛二がいいかな、下宿の豪傑女医さんは清川虹子って感じかな、…などとプロデューサーになったような気分も楽しめてしまった。大沢在昌氏の解説にもあるように、伊集院氏は手抜!きナシ、直球ど真ん中勝負の児童文学をものしてしまったのだ。明らかにならないエピソードも多いので、ここは一つ続編にも期待がつなげるところだろう。もっと機関車先生の活躍を、子供たちのその後を、読みたいです。読ませて下さい。お願いします。 | ||||
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