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任侠シネマ
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任侠シネマの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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下町の小さな小さな独立系の任侠団体、阿岐本組が繰り広げる団体救済シリーズ。出版会社を再生し、学園を再生し、病院を再生し、浴場を再生してきた阿岐本組。 今回は、タイトル通り映画館の再生をいつもの通り組長の兄弟分、永神より持ち込まれる。 過去のシリーズを読んだ事がある人ならば、いつもの展開に ”ある意味” 安心感を持って読み進める事が出来るだろう。良い意味で予定調和だ。永神が来て代貸の日村が心配し、案の定組長が引き受け、子分達が喜ぶ。 しかし予定調和では無い部分が、本作では秀逸。 一つ目は、今野氏の警察モノシリーズで良く有る、事件と家庭内のちょっとしたトラブルが平行して起こり、結果両方解決すると言うパターン。これが本作でも活かされている。本作ではメインの映画館再生と、新任の警察署係長との件。 二つ目はネタバレになるかも知れないが、再生すべき映画館と阿岐本組との関係。今までのシリーズでは現地に乗り込み再生に汗水垂らすが、本作では。。。。。。 また、本作で笑ったのが、他の任侠シリーズでも登場している女子高生香苗。彼女が問題の映画館に映画を見に行くのだが、見終わった後に阿岐本組に来た時のセリフ。もしかしたら今野氏の作品で初めて笑ったかも知れない。 さて、これだけ面白かったのに何故評価は最低の星一つなのか? それはやはり、暴力団を美化し過ぎだから。特に今野氏の初期~中期の警察モノには、徹底した暴力団への拒否の文言が込められていた。その今野氏だからこそ、任侠と言う言葉で美化して欲しくなかった。更に本作では訪ねてきた甘糟巡査部長に対し、代貸の日村がヤクザの効用論をぶち上げるシーンが冒頭に登場する。渋谷のハロウィーンの酷さに対し、ヤクザがいないからだと答えている。 今野氏にはヤクザ効用論を書いて欲しくなかった。 | ||||
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