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さよなら世界の終わり
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さよなら世界の終わりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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今読み終わりました。僕ごときが佐野さんの著書を評価するなどおこがましいですが、それを承知の上で書かせていただきます。 読みはじめの感触は良かったです。設定としても面白いし、主人公とヒロインのキャラも王道といった感じで。 半分に到達するかどうかの時点でも片鱗は見えていましたが、完全に路線を見失ったのは2/3のあたりでしょうか。フィクションとかいう次元を超えて理解不能な現象がおこり、読者の置き去り感が否めません。登場人物の言動、人格にも一貫性はなく、正直理解し難い部分が多いです。はじめの設定も登場人物の伏線も何も回収されることがないまま、知らないうちに終わりました。 しかしながら★5と言う評価にさせて頂いたわけですが、その理由は簡単です。間違いなく、ここが佐野徹夜の原点だからです。佐野さんが抱えるポテンシャルの全てがこの中にあるように感じます。アイディアとか哲学とかがラベリングされないまま箱の中に入れられている。そんな作品です。 以後発表される全ての作品は、この作品から抽出したエッセンスを理解可能な表現に『加工』したものに過ぎないのでしょう。間違いなくこれは原点にして終点の物語で、ここから始まってここに収束するのだと思います。 次回作も楽しみに待っています。ありがとうございました。 | ||||
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まだ読んでませんがら佐野徹夜さんの小説はどれも好きなので楽しみです。 | ||||
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読んで意味を見出せる人 ・作者さんの作品が好きな人 ・生きる意味を見出せず、生の価値観がわからない人 読んでもしっくりこないであろう人 ・中途半端な生きづらさを感じている人 ・感動を求めている人 ・青春を求めている人 読み終わった第一印象は、 ・あらすじから想像してた内容と違う ・パッとしない ・何が伝えたかったのかわからなかった ただし上の印象はあとがきを読むことによってかなり変わりました。 この作品は、作者さんが今回書いたものではなく、昔書いたものを改稿したものです。あとがきを読むとわかりますが、当時小説家として苦悩していた作者さんの思いをそのままぶつけたような作品だと感じました。それゆえに『何を伝えたいのかわからない』、『文章が稚拙』と感じられた方もいらっしゃるようです。 しかし、私の場合は読む価値のある一冊であったと感じています。この本を読んで、生に関する価値観を考えてしまうようになりました。以前から同じようなことをよく考えていたのですが、自分の価値観に新しい考えが加わったような気がします。思考をさらに深めるために、これから何度か読み返すことになると思います。一度読んでおしまいにはならない本だと思いました。 稚拙な文章で、おかしな部分もあるかと思いますが、以上が私の感じたことです。 作者さんの意図に反することを上には書いているかもしれません。 あくまで私個人のレビューであることをご了承ください。 | ||||
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文庫の裏のあらすじ紹介のところに、「生きづらさを抱えるすべての人へ」と書いてありますが、「すべての」というのは少し言いすぎかな、という気がしました。(また、そう感じたことで、「生きづらさって、何種類かあるんだな」と思ったりもしました。) なので、これから読む人に向けては、「あなたの生きづらさに合うか合わないか、少し用心して手に取ってくださいね。薬になるものは毒にもなりますからね」とお伝えしておきます。 それと、いじめ・虐待・自傷の描写が苦手なひと(気分が悪くなっちゃうとか)は、心の準備をしてから読むのがよいかと思います。 あとがきを読むと、著者ご自身も、この小説を世に出すにあたり、読者が引いちゃうかもしれないと案じていらしたのだと分かります。それでも、著者にとって原点となる物語だから、書かずにはいられなかったのだ、とも。 「ああ、だからか」と、腑に落ちることがありました。この小説を読んでいる間、(しばしば創作者のデビュー作から感じられる類の、巧拙とは関係なく放たれる、あの)熱量というか、磁力というか……オーラ?みたいなものを、ずっと感じていたので。 引いちゃう読者もいるだろうと思う一方で、救われる読者もきっといるだろうと思えるのは、きっと、このオーラゆえ。書かれたものを通して、書いた人と読む人の想いが触れあい、フィクションの持つ力が読者のリアルを世界の裏側から支えてくれる、それを実現できる力を備えた物語なのだと思いました。 私自身については、特に引くことも無く、救われることもなく、ただそのオーラみたいなものに取り込まれて、ついつい物語の最後まで同行してしまった……という読書になりました。 中盤から終盤にかけての主人公の在り方に、やや強引さも感じたので、いくらか粗いのかもしれませんし、あるいは加筆によって「縫い目」が出来ちゃったのかもしれません。 ただ、前述のように、書き手が送り出したエネルギーの塊は、それを本当に必要とするひとが読めば受けとれるだろうと思えたので、そのぶんを上乗せして星4です。 きっとどこかにいるそのひとたちが、主人公と共に世界の終わりを見たあと、少しだけ楽になって(楽とまでは言えなくても荷物をひとつ下ろしたような気持ちになって)現実に帰って来られますように、と祈ります。 | ||||
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彼らが一緒にいる限り、彼らはきっと世界を完全に憎めない。 | ||||
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