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奈落で踊れ
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奈落で踊れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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ストーリーの展開が面白くて止められない。 久々に夢中になった本です。 | ||||
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「ノーパンすき焼き」を題材にしているので、一見、読者をクスッと笑わせるようなユーモア満載の作り方になっているように思われますが、まったく逆で、正統派で超真面目な大蔵省キャリアの硬い話しです。 大蔵省エリート集団の内部って、実際にどうなっているんだろう?と疑問に思っている人が多いと思いますが、その辺のところもこの作品は答えています。 また、ヤクザや政治家を登場させて読者の興味を引き付ける努力も見られます。全体を通しては、2時間ドラマ仕立てのような感じでまずまずかなと思います。 | ||||
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せっかく実名や実在の事件を題材に選んで、かなりリアリティーを持たせることに成功しているのに、ヤクザと女性議員が絡む場面で受けを狙うあまり、どっちらけてしまった感じがします。 会話文も、官僚に関してはとても練られているのに、ヤクザと探偵ときたら、まるで落語の「そうでゲス」の世界です。誰がそんな言葉づかいを実際にするのかというレベルに落ちている。 いろいろ惜しすぎます。 | ||||
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good | ||||
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途中までは面白かったけど、オチが微妙でした。 | ||||
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旧大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ事件が題材。確かにショッキングではあったけれど、エリート官僚が風俗店で接待を受けていたというだけの事件。なのによくもまあ、こんな面白い話に化けたなと。プロの作家というのは凄いなと改めて感心した。 当初50頁くらいまで、つまり状況が把握出来るまではノロノロだったが、そこから最後までは文字通りの一気読み。半分を超えたところからはそれまでの作風が一変し、突如、大笑い必至のユーモア小説になってそれもまた面白かった。 ロブションや蔦珈琲など、有名な店が実名で登場するのも憎い。ラストも納得ではあるけれど、登場人物がいずれも魅力的なので、出来ればシリーズ化して欲しかった。次回作が是非読みたい! | ||||
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上手い。読者を引き込む術を分かっている。 虚実を織り交ぜてストーリーを進めていく手腕は既にベテランの域だね。 買って損はない。 | ||||
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時は銀行の倒産が相次ぐ金融危機で揺れる昭和時代の1998年。 自社さ連立政権。 大蔵官僚が「ノーパンしゃぶしゃぶ」に過剰接待を受けていたことが発覚。 まさしくエリートのエリートである大蔵省キャリアにとって不名誉なイメージ。 本書はこの騒動を題材にして、滑稽にその顛末を映し出している。 あくまでもフィクションの世界で、コメディタッチに。 大蔵官僚の面々、議員、議員秘書、暴力団幹部、ジャーナリスト、総会屋総帥などなど。 いろんな思わくが入り乱れて、踊りまくる。 抱腹絶倒。 | ||||
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虚実入り混じり、ノーパンしゃぶしゃぶ事件をめぐる大蔵省の内部を描く。 人事闘争が絡み、登場人物達のそれぞれの立ち位置での保身を描く様のすさまじさとコミカルさ。 主人公の頭の切れ方が物語の広がりを持たせ、野党やヤクザの絡ませかたも面白い。 ラストは尻切れトンボ的な展開ではあったが、練られたストーリー構成は楽しめる。 | ||||
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社会問題化した過剰汚職接待で揺れる大蔵省を舞台にした社会小説。地方の税務署に飛ばされたものの本省に復帰した変人のエリート官僚が、大物ヤクザや総会屋、気鋭の政治家らを相手取り、省内改革のため暗躍する。 清濁併せのむダークヒーローの本格的なピカレスク小説かと思いきや、半分ぐらいはコメディタッチ。虚実とりまぜて語られているのであろうか、当時の大蔵省の混乱ぶりは興味深かったが、物語のラストとしては何が正解なのか分からないというところでした。 | ||||
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接待汚職「ノーパンすき焼きスキャンダル」の対応に追われるドタバタを描いた物語。 穏便に済ませたい大蔵省において、その調整役を任されたのが、変人の異名をもつ文書課課長補佐の香良洲圭一。 処分を逃れたい大蔵官僚、利権に群がるヤクザ、徹底的に糾弾したい与党政治家と、各々の思惑を持ちながら、様々な駆け引きが繰り広げられる展開は読み応えがあった。 喜劇なのか悲劇なのかよく分からない、やくざと政治家の意外な関わりや、それに振り舞わされる周囲の様子もおもしろかった。 香良洲が持っている切り札をどこで、どう使い、それがどんな効果を生むのか、最後まで先が見えない展開が楽しめた。 | ||||
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「奈落で踊れ」(月村了衛 朝日新聞出版)を読み終えました。 <ノーパンすき焼き>から始まる小説をどう語ればいいのか悩みます(笑) 「東京輪舞」、「悪の五輪」という昭和の時代を経て、月村了衛の近・歴史シリーズは、1998年の「平成」に到達しました。<ノーパンすき焼き>事件によって大蔵省の屋台骨が崩壊させられようとする中、「大蔵省」始まって以来の変人でもある主人公・香良洲が搦め手で大活躍します。悪の黒幕は雲の上に住まうキャリア官僚、主計局長。「新井将敬議員」、「第一勧業銀行による総会屋への利益供与事件」と歴史的事実が語られ、虚実皮膜、その間隙を多くの<実名>と<虚人たち>が跳梁跋扈します。その手法は、「悪の五輪」と変わりません。極道、そのまた極道(笑)、総会屋総帥、フリーライター、クセありの政治家たち、そしてこの国を支えようとする大蔵官僚たち。今回もまた、そのストーリーの詳細を語るつもりはありません。 この「笑劇」でもある「ノーパン・ロマン」について、語りたいことは2点あります。 1点目は、どんな物語であっても、「大蔵省」という省名が変わったという「変えることができない」歴史的事実に向かって、作者がいかに物語を紡いでいくかがポイントであり、今回は主人公・香良洲(カラス)が、ハメットの「血の収穫」の如く、あるいは「用心棒」の三十郎のように身を挺して最後まで突き進むところにあり、しかしながら、どこかにこの国の<未来>を憂うやるせない心情が漂っていることにシンパシーを覚えます。 かと言って、それは2点目にあたりますが、それらの物語を月村了衛は、ストレートに描こうとするのではなく、今や<バブル後>ですら懐かしいと思わせながら、まるでハリウッド・コメディのように楽し気に描いているところにあるのだと思います。今回もその<プロフェッショナル>を堪能することになりました。 作中にもあるように暴力団・征心会若頭の薄田の役と社倫党女性国会議員・錐橋の役は、微かに流れるあのメロディーと共に「昭和残侠伝」のあの二人の役者にシネマスコープで演じてほしいと願います。無理を承知で。 世紀の恋、その決して結ばれることのない道ならぬ恋に殉じる二人に大笑いして、泣きました(笑) | ||||
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