ザリガニの鳴くところ

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ザリガニの鳴くところの評価:

4.39/5点 レビュー 243件。 A ランク

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平均点4.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全297件 161〜180 9/15ページ
No.137
(5pt)

自然の摂理、村の掟、法的正義が三つ巴になった奔流

映画のチラシを見て「世界一売れている本」という触れ込みに反応して購入。世界中で1000万部以上売れているという。その数字がすでに物語っているように、あっというまに引き込まれ、ページをめくる手が止まらない。完全犯罪のミステリーであり、ロマンスであり、ビルドゥングスロマンであり、法廷小説であり、また、暴力、孤独、貧困、人種差別といった暗部も映し出している社会派小説の要素もふんだんにあり、何とも野心的で贅沢な作品である。陰鬱で禍々しく残酷な物語に、すべての生き物を分け隔てなく照らす光のごとき繊細な描写によって、狂おしいほど美しい物語の顔が与えられている。母に、兄弟に、父に捨てられ、恋人に去られ、コミュニティから疎外されて生きてきた少女の唯一の友人は沼地の動植物と道も通っていない村はずれに住む黒人の夫婦だった。丁寧に描かれた一人ひとりの登場人物たちの人生が、自然界の摂理、村社会の暗黙の掟、そして法律的正義が三つ巴に絡む激流の中に飲み込まれていく。一個人の意思や心理をはるかに超えた大きな構造がこの物語を世界的なベストセラーにせしめたのだろう。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.136
(5pt)

ペリーヌ物語

昔、世界名作劇場のアニメにペリーヌ物語って名作があって、ペリーヌちゃんが沼の近くの小屋で、自給自足しながら生活する場面を思い出した。
物がなくてもいろいろ工夫して生活しているのが、たくましくて、面白そうで、羨ましくさえ思えたのだけど、多分にファンタジーだったんだなと、カイアの生活ぶりを読んで感じた。

ペリーヌもカイアも孤独で、追い込まれて仕方なくそこにいるんだけど、自然の美しさや摂理の素晴らしきに気づける聡明さがあって、それに惹きつけられるんだろう。

あと、詩の良さってあまりわからなかったんだけど、最後の詩のところを読んでゾクっとするくらい情景をあらわしててすごいなと思った。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.135
(5pt)

ペリーヌ物語

昔、世界名作劇場のアニメにペリーヌ物語って名作があって、ペリーヌちゃんが沼の近くの小屋で、自給自足しながら生活する場面を思い出した。
物がなくてもいろいろ工夫して生活しているのが、たくましくて、面白そうで、羨ましくさえ思えたのだけど、多分にファンタジーだったんだなと、カイアの生活ぶりを読んで感じた。

ペリーヌもカイアも孤独で、追い込まれて仕方なくそこにいるんだけど、自然の美しさや摂理の素晴らしきに気づける聡明さがあって、それに惹きつけられるんだろう。

あと、詩の良さってあまりわからなかったんだけど、最後の詩のところを読んでゾクっとするくらい情景をあらわしててすごいなと思った。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.134
(4pt)

湿地を生きる少女

「トラッシュ=ごみ」と呼ばれる、湿地帯に生きる少女の人生。
いわゆる、最貧困層の白人である。

ろくに読み書きすら出来なかった少女が、親切な少年の助けによって「知識」に目覚め、ついには著名な湿地の生態研究家として成功するというお話。

少年と少女は後に結ばれるのだが、そこまでには紆余曲折があった。
詳しくは本書を。

なんというか、少年の「裏切り」に傷つき、反発する感じがいかにもステレオタイプなアメリカ人女性といった感じで…(こうした見方じたいが一つのステレオタイプなのでしょうが)、何となくやきもきしました。

少年のことをもっとおおらか(?)に許すことが出来ていたら、元クォーターバックの俺様男とのイザコザも、そもそも起こらなかったろうに…などと思ってしまった。
まあ、この辺はアメリカドラマの「お約束」なので、突っ込むのは野暮というものかも知れない。

文字通り何も知らなかった少女が、湿地の生物をつぶさに観察し、書物などから知識を吸収する中で学んだこと。
それは、「オスはメスを騙すし、メスもオスを騙す」ということである。

生物は熾烈な騙し合い、殺し合いの中で生きている。
ホタルのメスは別種のオスを騙して誘引し食べてしまうし、カマキリのメスは交尾するそばからオスをバリバリ食べてしまう。
その殺伐ともいえるありようが、そっくりそのまま美しく、肯定されるものだということを、彼女は学んだ。

そんな彼女が、自分を騙したアルファオス=元クォーターバックのチェイスに復讐するさまもまた、この世の摂理といえるだろう。
なにしろその策謀は、生物としての騙し合いを乗り越え、「愛」と呼べるものをはぐくんだ少年すらも、いや、湿地をとりまく地域社会全体でさえ、見事に騙しおおせたのである。

翻訳というせいもあってか読み始めはやや鈍重な印象だったが、読み応えのある一冊だった。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.133
(4pt)

湿地を生きる少女

「トラッシュ=ごみ」と呼ばれる、湿地帯に生きる少女の人生。
いわゆる、最貧困層の白人である。

ろくに読み書きすら出来なかった少女が、親切な少年の助けによって「知識」に目覚め、ついには著名な湿地の生態研究家として有名になるという話。

少年と少女は後に結ばれるのだが、そこまでには紆余曲折があった。
詳しくは本書を。

なんというか、少年の「裏切り」に傷つき、反発する感じがいかにもステレオタイプなアメリカ人女性といった感じで…(こうした見方じたいが一つのステレオタイプなのでしょうが)、何となくやきもきしました。

少年のことをもっとおおらか(?)に許すことが出来ていたら、元クォーターバックの俺様男とのイザコザも、そもそも起こらなかったろうに…などと思ってしまった。
まあ、この辺はアメリカドラマの「お約束」なので、突っ込むのは野暮というものかも知れない。

文字通り何も知らなかった少女が、湿地の生物をつぶさに観察し、書物などから知識を吸収する中で学んだこと。
それは、「オスはメスを騙すし、メスもオスを騙す」ということである。

生物は熾烈な騙し合い、殺し合いの中で生きている。
ホタルのメスは別種のオスを騙して誘引し食べてしまうし、カマキリのメスは交尾するそばからオスをバリバリ食べてしまう。
その殺伐ともいえるありようが、そっくりそのまま美しく、肯定されるものだということを、彼女は学んだ。

そんな彼女が、自分を騙したアルファオス=元クォーターバックのチェイスに復讐するさまもまた、この世の摂理といえるだろう。
なにしろその策謀は、生物としての騙し合いを乗り越え、「愛」と呼べるものをはぐくんだ少年すらも、いや、湿地をとりまく地域社会全体でさえ、見事に騙しおおせたのである。

翻訳というせいもあってか読み始めはやや鈍重な印象だったが、読み応えのある一冊だった。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.132
(5pt)

帯でネタバレするの本当にやめて

帯を先に読んだせいで、途中で大体展開が読めてしまいました。
『あのページを燃やしてしまいたい』なんて書いてあったら大体分かってしまいますよね?
作品は星5、帯は星-100です。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.131
(5pt)

帯でネタバレするの本当にやめて

帯を先に読んだせいで、途中で大体展開が読めてしまいました。
『あのページを燃やしてしまいたい』なんて書いてあったら大体分かってしまいますよね?
作品は星5、帯は星-100です。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.130
(5pt)

凄まじい本

読み終わってここまで鑑賞に浸る本は中々ない。

ただただ、凄まじい。

時系列の違う2つの話が重なり、そして最後の1ページで主人公の魂に少し触れた気がしました。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.129
(5pt)

凄まじい本

読み終わってここまで鑑賞に浸る本は中々ない。

ただただ、凄まじい。

時系列の違う2つの話が重なり、そして最後の1ページで主人公の魂に少し触れた気がしました。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.128
(5pt)

やっぱり本屋大賞

感動しました
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.127
(5pt)

やっぱり本屋大賞

感動しました
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.126
(4pt)

翻訳とは思えないほど素晴らしい文章です。翻訳の友廣 純氏に脱帽です。

読むのに背景の理解は必要なく、登場人物も少なくわかりやすいです。文章が翻訳とは思えないほど非常に自然で、古典文学の仲間入りではないでしょうか。翻訳の友廣 純氏に脱帽です。翻訳だと気づかない、自然で美しい文章です。このような海外文学は読んだことがありません。
内容は湿地、海辺、沼、そこの生きる生物などの描写が素晴らしく、少女の時代から一人で生きるカイアに共感します。裁判シーンは手に汗を握りますね。ちょっと長すぎるかもしれず、★をひとつへらしましたが、全体に質はかなり高くお勧めです。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.125
(4pt)

翻訳とは思えないほど素晴らしい文章です。翻訳の友廣 純氏に脱帽です。

読むのに背景の理解は必要なく、登場人物も少なくわかりやすいです。文章が翻訳とは思えないほど非常に自然で、古典文学の仲間入りではないでしょうか。翻訳の友廣 純氏に脱帽です。翻訳だと気づかない、自然で美しい文章です。このような海外文学は読んだことがありません。
内容は湿地、海辺、沼、そこの生きる生物などの描写が素晴らしく、少女の時代から一人で生きるカイアに共感します。裁判シーンは手に汗を握りますね。ちょっと長すぎるかもしれず、★をひとつへらしましたが、全体に質はかなり高くお勧めです。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.124
(5pt)

コーンブレッドに無いはずの郷愁を掻き立てられる

意図せず興味を持っていかれるのが、作中で描かれる一昔前のアメリカ南部の食生活。

貧しい暮らしの一部として、カイアがトウモロコシ粉でコーンブレッドを焼くシーンが頻繁に登場するのですが、日本ではあまり馴染みがないということもあり、なぜか異様に美味しそうに感じます。

また、ダイナーのクラブパンケーキや、父の頼んだオクラのフライ、給食のチキンパイ、保安官が食べるB級グルメの数々を無意識にググらずにはいられません。

じゃりン子チエに出てくるホルモンのような、知らない下町の食文化に対する憧れを胸に、思わず衝動買いしてしまったコーンミールでコーンブレッドを焼きたいと思います。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.123
(5pt)

コーンブレッドに無いはずの郷愁を掻き立てられる

意図せず興味を持っていかれるのが、作中で描かれる一昔前のアメリカ南部の食生活。

貧しい暮らしの一部として、カイアがトウモロコシ粉でコーンブレッドを焼くシーンが頻繁に登場するのですが、日本ではあまり馴染みがないということもあり、なぜか異様に美味しそうに感じます。

また、ダイナーのクラブパンケーキや、父の頼んだオクラのフライ、給食のチキンパイ、保安官が食べるB級グルメの数々を無意識にググらずにはいられません。

じゃりン子チエに出てくるホルモンのような、知らない下町の食文化に対する憧れを胸に、思わず衝動買いしてしまったコーンミールでコーンブレッドを焼きたいと思います。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.122
(5pt)

情景描写・心理描写共に美しい多層的小説

ようやく読めました。2021年本屋大賞翻訳小説部門受賞作。米国だけでなく世界中で大ベストセラーのようですが、たしかにとってもよくできた、そしてとっても素敵な小説でした。
著者は本来は動物行動学を専門とする研究者で、研究分野でのノンフィクション著作などもあり、多くの優れた研究成果を残してきた女性のようですが、これは69歳にして初の小説だというから驚きです。
この小説の主人公には、著者の研究生活での様々な経験や彼女自身の想いなどが色濃く投影されているんでしょう。情景描写・心理描写共にとってもヴィヴィッドで、ラスト近くはちょっとウルッと来ますね。
私はこれを読みながら、「米国の映画会社ではこれの映画化目論むプロデューサーがぞろぞろ出て来るやろな」と思いましたが、調べてみると既に映画化されていますね。さらにテイラー・スウィフトの楽曲提供まで!いやはや、私は何かと「ノリオクレテ」います~(*^^*)
映画は米国ではこの7月公開予定(日本公開は未定のよう)らしいので、小説読むもよし!映画で観るもよし!~超おすすめです~
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.121
(5pt)

情景描写・心理描写共に美しい多層的小説

ようやく読めました。2021年本屋大賞翻訳小説部門受賞作。米国だけでなく世界中で大ベストセラーのようですが、たしかにとってもよくできた、そしてとっても素敵な小説でした。
著者は本来は動物行動学を専門とする研究者で、研究分野でのノンフィクション著作などもあり、多くの優れた研究成果を残してきた女性のようですが、これは69歳にして初の小説だというから驚きです。
この小説の主人公には、著者の研究生活での様々な経験や彼女自身の想いなどが色濃く投影されているんでしょう。情景描写・心理描写共にとってもヴィヴィッドで、ラスト近くはちょっとウルッと来ますね。
私はこれを読みながら、「米国の映画会社ではこれの映画化目論むプロデューサーがぞろぞろ出て来るやろな」と思いましたが、調べてみると既に映画化されていますね。さらにテイラー・スウィフトの楽曲提供まで!いやはや、私は何かと「ノリオクレテ」います~(*^^*)
映画は米国ではこの7月公開予定(日本公開は未定のよう)らしいので、小説読むもよし!映画で観るもよし!~超おすすめです~
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.120
(4pt)

小説らしい小説。

久しぶりに小説らしい小説と思った。アニメかテレビドラマの脚本みたいな小説?ばかりがもてはやされて、うんざりしていた。もはや小説らしい小説は海外作品にしか期待できないのかもしれない。翻訳家の力量に期待。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.119
(4pt)

小説らしい小説。

久しぶりに小説らしい小説と思った。アニメかテレビドラマの脚本みたいな小説?ばかりがもてはやされて、うんざりしていた。もはや小説らしい小説は海外作品にしか期待できないのかもしれない。翻訳家の力量に期待。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.118
(5pt)

生存戦略

人間は社会的信頼を得る為にステイタスやコミュ力を会得する。知的好奇心、あざとさも含む愛想や仲間を見捨てる行為などの「自分が旨く立ち回るスキル」は、全ての生物の生存戦略とも言えるのではないか。
終始、彼女の美しく神秘的な面しか見ていなかったテイトや、成人してから再会したジョディ、哀れな娘との先入観から弁護したトムは真相を知り「マジか…」と思うだろう。
しかし粗野で幼かった頃からずっと支え続けたジャンピン夫妻、サラ(自腹を切ってお釣りを多めに渡した食料品店員)なら、たぶん彼女の行動を許すのではないか。
また無罪判決で、陰ながら微笑んだカルペッパー女史は、貧困虐待児に関わる職業柄、真相を察していたと思う。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196