(短編集)

こちらあみ子

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評判

こちらあみ子の評価:

4.20/5点 レビュー 118件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全235件 121〜140 7/12ページ
No.115
(5pt)

読書とは。

「こちらあみ子」他二編も素晴らしかった。どこがどう良いのかはどんなに言葉を尽くしても上手く他人に伝えるのは難しいと思う。ただ良かった、と。あえて言うのならばこの小説を読んだ後はテレビやラジオなどのメディアに触れる気が全くしなかった。しばらくはこの小説の世界観に浸って反芻していたいと思った。読書とは時にそんな幸福な時間をもたらす。
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.114
(5pt)

こちらあみ子というのは異次元にいる自分という意味?

題名のこちらあみ子というのはトランシーバーで遊ぶときの言葉だが、異次元にいる自分という意味も掛けられていると思う。主人公のあみ子は心霊の声を聞く子であるし、小中四度も同じクラスになり、大好きだったのり君の氏名を中学卒業まで知らなかった子であるし、チョコクッキーのチョコだけ舐めて裸にしたシケったやつをのり君に食わせてしまう子である。それから「手作りよ、死体は入っとらんけどな」と庭に弟の墓碑を作ったりするのだった。父の後妻のアイデンティティーは小豆代のほくろなのであり、時に、赤黒いグミの実になったりもする。そして、それが落ちる物なのか、そうでないのかが最大の興味の対象なのである。
 この小説は、同列の、同じ方向を向いた人間が、人間間の、ちょっとした違いをあれこれ悩んだり、いじめたり、喜んで感激したり、そんなレベルの動機ではないのであって、外に棲息しつつ人間世界を見て描く筆に、真っ直ぐで、太くて、強い真実があると思った。あと、保健室でのり君から昔と今、二つの大罪のため、ぶん殴られるシーン、暴走族の兄が家に帰って来て、ベランダの巣を外にぶん投げるまでのシーンなど、難しい単語など一切ないのに、抜群の突き詰め方になっていると感じられた。天然の、天才による作品だという気がした。
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.113
(5pt)

傑作です

これだけ深刻な物語を軽やかな推理小説のように読ませる文章。

 すばらしい才能です。書き手としては完成されていると思います。
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.112
(5pt)

こちらあみ子というのは異次元にいる自分という意味?

題名のこちらあみ子というのはトランシーバーで遊ぶときの言葉だが、異次元にいる自分という意味も掛けられていると思う。主人公のあみ子は心霊の声を聞く子であるし、小中四度も同じクラスになり、大好きだったのり君の氏名を中学卒業まで知らなかった子であるし、チョコクッキーのチョコだけ舐めて裸にしたシケったやつをのり君に食わせてしまう子である。それから「手作りよ、死体は入っとらんけどな」と庭に弟の墓碑を作ったりするのだった。父の後妻のアイデンティティーは小豆代のほくろなのであり、時に、赤黒いグミの実になったりもする。そして、それが落ちる物なのか、そうでないのかが最大の興味の対象なのである。
 この小説は、同列の、同じ方向を向いた人間が、人間間の、ちょっとした違いをあれこれ悩んだり、いじめたり、喜んで感激したり、そんなレベルの動機ではないのであって、外に棲息しつつ人間世界を見て描く筆に、真っ直ぐで、太くて、強い真実があると思った。あと、保健室でのり君から昔と今、二つの大罪のため、ぶん殴られるシーン、暴走族の兄が家に帰って来て、ベランダの巣を外にぶん投げるまでのシーンなど、難しい単語など一切ないのに、抜群の突き詰め方になっていると感じられた。天然の、天才による作品だという気がした。
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.111
(5pt)

傑作です

これだけ深刻な物語を軽やかな推理小説のように読ませる文章。

 すばらしい才能です。書き手としては完成されていると思います。
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.110
(2pt)

モヤモヤする

ちょっと好き嫌いが分かれる作品だなと思います。
読後感がモヤモヤとして どうして?なんで?
普通じゃないので受け入れがたいものがあるし。
この不協和音みたいなのが好きな人は全部の作品を
読んでいくのかなぁって思いました
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.109
(2pt)

モヤモヤする

ちょっと好き嫌いが分かれる作品だなと思います。
読後感がモヤモヤとして どうして?なんで?
普通じゃないので受け入れがたいものがあるし。
この不協和音みたいなのが好きな人は全部の作品を
読んでいくのかなぁって思いました
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.108
(4pt)

強い強い真っすぐ

時に暴力的なまでに力強く、明るく前向きな主人公。
あみ子の気持ちが伝わらないもどかしさにやきもきし、いつの間にかあみ子の言動を他の登場人物に対して,
フォローしながら読んでいた。
ラストのほのかに甘酸っぱいエピソードまで、色とりどりの小花のついた野草が生い茂る夏の土手が似合う女の子だと思う。
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.107
(4pt)

強い強い真っすぐ

時に暴力的なまでに力強く、明るく前向きな主人公。
あみ子の気持ちが伝わらないもどかしさにやきもきし、いつの間にかあみ子の言動を他の登場人物に対して,
フォローしながら読んでいた。
ラストのほのかに甘酸っぱいエピソードまで、色とりどりの小花のついた野草が生い茂る夏の土手が似合う女の子だと思う。
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.106
(4pt)

気分転換にちょうど良かった

毎日ノンフィクションや科学論文ばかり読んでいて疲れていたので,何か文学的な著作を読もうと思って手に取りました.質の良い邦画を観た後のような心地よい読後感を味わえました.他の作品も読んでみようと思います.
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.105
(4pt)

気分転換にちょうど良かった

毎日ノンフィクションや科学論文ばかり読んでいて疲れていたので,何か文学的な著作を読もうと思って手に取りました.質の良い邦画を観た後のような心地よい読後感を味わえました.他の作品も読んでみようと思います.
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.104
(3pt)

行き止まりの文学

表題作のみ読了。
文体はさらさらとシンプルで読みやすく、構成も作りこまれている印象。
とはいえこれは純文学的な文学で、作者は芥川賞作家な位だからもちろんエンターテインメントには寄らない。
だが、文学とはこんなに苦しいものなのか?
世界は残酷で不平等だなんて言うまでもない事だけれど、『こちらあみ子』は残酷で不平等なままで停止してしまっている。
ただ単に現実世界の不条理を描いたというだけなら、文学ではなくルポルタージュを読む方が面白いと思う。
ルポルタージュではなく文学として、こんなにも具体的なエピソードを積み重ねて主人公の生き難さをまざまざと描き出しているのなら、僭越ながら、作者にはその生の先にある「何か」を提示する義務があったのではないだろうかと残念(提示されていたのかもしれないが、少なくとも自分には読み取れませんでした)。
裏表紙の「純粋なあみ子の行動が周囲の人々を否応なしに変えていく」というフレーズを、勝手にポジティブな変化かと誤解して購入したので、余計に読後感が重く苦しかった。
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.103
(3pt)

行き止まりの文学

表題作のみ読了。
文体はさらさらとシンプルで読みやすく、構成も作りこまれている印象。
とはいえこれは純文学的な文学で、作者は芥川賞作家な位だからもちろんエンターテインメントには寄らない。
だが、文学とはこんなに苦しいものなのか?
世界は残酷で不平等だなんて言うまでもない事だけれど、『こちらあみ子』は残酷で不平等なままで停止してしまっている。
ただ単に現実世界の不条理を描いたというだけなら、文学ではなくルポルタージュを読む方が面白いと思う。
ルポルタージュではなく文学として、こんなにも具体的なエピソードを積み重ねて主人公の生き難さをまざまざと描き出しているのなら、僭越ながら、作者にはその生の先にある「何か」を提示する義務があったのではないだろうかと残念(提示されていたのかもしれないが、少なくとも自分には読み取れませんでした)。
裏表紙の「純粋なあみ子の行動が周囲の人々を否応なしに変えていく」というフレーズを、勝手にポジティブな変化かと誤解して購入したので、余計に読後感が重く苦しかった。
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.102
(5pt)

私は著者が異常性の裏側にある拒絶された者の悲哀を書きたかったのだと思うのですね。

芥川賞作家・今村夏子さんの原点となるデビュー作品集。私は本書を読んで完全に著者の本質を理解できた気がします。「こちらあみ子」の風変わりな少女あみ子の同級生のり君への恋心「ピクニック」の七瀬嬢が恋人げんき君に尽くす献身「チズさん」のお婆さんに対する私の執着はそのまま「むらさきのスカートの女」の権藤チーフの日野まゆ子への親切心と本質的に同一なのではありませんか!純粋無垢のピュアで一途な心を私は笑ったり不気味に思えたりはできません。私は著者が異常性の裏側にある拒絶された者の悲哀を書きたかったのだと思うのですね。
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.101
(5pt)

私は著者が異常性の裏側にある拒絶された者の悲哀を書きたかったのだと思うのですね。

芥川賞作家・今村夏子さんの原点となるデビュー作品集。私は本書を読んで完全に著者の本質を理解できた気がします。「こちらあみ子」の風変わりな少女あみ子の同級生のり君への恋心「ピクニック」の七瀬嬢が恋人げんき君に尽くす献身「チズさん」のお婆さんに対する私の執着はそのまま「むらさきのスカートの女」の権藤チーフの日野まゆ子への親切心と本質的に同一なのではありませんか!純粋無垢のピュアで一途な心を私は笑ったり不気味に思えたりはできません。私は著者が異常性の裏側にある拒絶された者の悲哀を書きたかったのだと思うのですね。
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.100
(2pt)

主人公を好きになれない

『むらさきのスカートの女』が面白かったので、『こちらあみ子』も読んで見ましたが、これはただ、ただ、苦しく、気分が悪かったです。
純粋無垢な心がときに破壊力を持つことを描くのであれば、普通の少女を主人公にしたらいいのにと思いました。
レビューを読んで見ると、多くの読者があみ子を「発達障害」「知的障害」とし、自分とは切り離している時点で、この物語は普遍性を失っていると思います。
そして「愛おしい」「抱きしめたい」という感想も、通りすがりに「かわいそうな人」に同情し、あとは忘れてしまえばいい。
わたしには、あみ子は不愉快な少女としか映りませんでした。そしてもしかしてこれは近親憎悪?と一瞬思ったときには嫌悪感が頂点に達し、ますます気分が悪くなりました。作者にとってあみ子とは誰でしょうか。

作者は太宰治の『燈籠』が好きということです。私もあの小説は傑作だと思います。
ある女性が、好きな男のために小さな罪を犯す。男性は去って行き、彼女は世間の非難と嘲笑を浴びることになる。
この女性の一途さと思い込みが、あみ子に通ずるといえば言い過ぎなのかもしれません。作中において太宰は女性の側に寄り添っています。
僭越ながら、『こちらあみ子』の作者が「あみ子はわたしです。」と言うのあれば、この物語は文学作品として説得力を持つかもしれません。
そうでなければ、こんなにも悲惨な主人公を創造した意味がまったくわからないのです。

それからこれはついでですが、書評に
「愚直であることは人の美点だと思う。」というのがありましたが、失笑を禁じ得ませんでした。(言い方も太宰に似ているような気がします)

『むらさきのスカートの女』では、主人公は妄想癖があるだけで、特に精神的な病気という設定ではなかったと思いますが、それでもそれに近い描写があり、少し戸惑いました。
『こちらあみ子』ではあみ子は障害に近いレベルであり、作者がこのような人物を描く理由が知りたいと思いました。

『むらさきのスカートの女』は信頼できない語り手の語りにほとんど破綻がないので、『こちらあみ子』より完成度が高いと言えます。
『あみ子』は、三人称語りで話者が時々あみ子の内面に踏み込むのですが、二人の間に距離があるためか、虚しく感じます。
あみ子は作者であるとして、あみ子の完全一人称語りにしたら、凄い作品になったかもしれないと思いました。
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.99
(2pt)

主人公を好きになれない

『むらさきのスカートの女』が面白かったので、『こちらあみ子』も読んで見ましたが、これはただ、ただ、苦しく、気分が悪かったです。
純粋無垢な心がときに破壊力を持つことを描くのであれば、普通の少女を主人公にしたらいいのにと思いました。
レビューを読んで見ると、多くの読者があみ子を「発達障害」「知的障害」とし、自分とは切り離している時点で、この物語は普遍性を失っていると思います。
そして「愛おしい」「抱きしめたい」という感想も、通りすがりに「かわいそうな人」に同情し、あとは忘れてしまえばいい。
わたしには、あみ子は不愉快な少女としか映りませんでした。そしてもしかしてこれは近親憎悪?と一瞬思ったときには嫌悪感が頂点に達し、ますます気分が悪くなりました。作者にとってあみ子とは誰でしょうか。

作者は太宰治の『燈籠』が好きということです。私もあの小説は傑作だと思います。
ある女性が、好きな男のために小さな罪を犯す。男性は去って行き、彼女は世間の非難と嘲笑を浴びることになる。
この女性の一途さと思い込みが、あみ子に通ずるといえば言い過ぎなのかもしれません。作中において太宰は女性の側に寄り添っています。
僭越ながら、『こちらあみ子』の作者が「あみ子はわたしです。」と言うのあれば、この物語は文学作品として説得力を持つかもしれません。
そうでなければ、こんなにも悲惨な主人公を創造した意味がまったくわからないのです。

それからこれはついでですが、書評に
「愚直であることは人の美点だと思う。」というのがありましたが、失笑を禁じ得ませんでした。(言い方も太宰に似ているような気がします)

『むらさきのスカートの女』では、主人公は妄想癖があるだけで、特に精神的な病気という設定ではなかったと思いますが、それでもそれに近い描写があり、少し戸惑いました。
『こちらあみ子』ではあみ子は障害に近いレベルであり、作者がこのような人物を描く理由が知りたいと思いました。

『むらさきのスカートの女』は信頼できない語り手の語りにほとんど破綻がないので、『こちらあみ子』より完成度が高いと言えます。
『あみ子』は、三人称語りで話者が時々あみ子の内面に踏み込むのですが、二人の間に距離があるためか、虚しく感じます。
あみ子は作者であるとして、あみ子の完全一人称語りにしたら、凄い作品になったかもしれないと思いました。
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829
No.98
(4pt)

純粋すぎる切なさ、悲しさ。

「あみ子」はなんとも言えない読後感にさせられました。解説にはちょっと変わった女の子とありましたが、やはりあみ子は軽い知的障害と思わざるをえません。あまりに純粋、ゆえの残酷さ。でも時間をおいてまた読んでみようと思います。「ピクニック」はさらに不思議な物語。この主人公もちょっとどころではなく変わっている。独特の世界を持った作家さんであることは確かなようです。
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.97
(1pt)

もやっとしたまま

もやっとしたまま終わった感が。
兄がなんで悪くなったのか、悪くなったわりに家に居るし。
あみ子はなんで殴られまくったのか、
そこまで殴るほうに、エネルギーがどこから湧いてきたのか、
なんだかよくわからなかった。

お墓の件にしても、母親にはとてもショックだったとしても、障害のある子供のすることだからと、客観的に大人として見ることぐらい出来るでしょうに、書道教室をする女性には強いイメージがあるので、何故そこまで、と思いました。
優しい父親とされているようですが、どこが優しいの?母親が何も出来なくなったら父親が少しぐらい世話が出来るはず。シャワーも出来なくなるの?
あみ子がどの程度の障害なのか。。。
子供は残酷な部分があって、からかったり、イジメたりあるのだろうけど、「障害があるのだから仕方ないよね」という思いも、頭の片隅にあって、1部の人間を除いては、誰でも「本当の悪者にはなりたくない」という心理はあると思う。
もう少し、それぞれの心理を丁寧に書いてほしかったかな。
こちらあみ子 Amazon書評・レビュー: こちらあみ子より
4480804307
No.96
(4pt)

純粋すぎる切なさ、悲しさ。

「あみ子」はなんとも言えない読後感にさせられました。解説にはちょっと変わった女の子とありましたが、やはりあみ子は軽い知的障害と思わざるをえません。あまりに純粋、ゆえの残酷さ。でも時間をおいてまた読んでみようと思います。「ピクニック」はさらに不思議な物語。この主人公もちょっとどころではなく変わっている。独特の世界を持った作家さんであることは確かなようです。
こちらあみ子 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: こちらあみ子 (ちくま文庫)より
4480431829