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(アンソロジー)
犯罪の中のレディたち
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【この小説が収録されている参考書籍】
犯罪の中のレディたちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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9作の中で完成度の高いのはミニヨン・エバーハートの「スパイダー」と思う。重厚な雰囲気の中で本格推理が会話劇で進んでいく。容疑者は3人と少ないがその分各人物がよく描かれている。結末の意外性も見事。ただ、老女たちの孤独や悲哀が描かれ全体的に暗く重い。主人公の探偵役、スーザン・デアは聞き役に徹して地味であるがそれが容疑者からうまく証言を引き出しいる。ただスーザンの本業は忙しい推理作家で本事件も渋々引き受けるという設定である。ラストで早く帰りたがるシーンがあるのは作者の自虐的な皮肉かもしれないがやや興ざめであった。 ハルバート・フットナーの「ジゴロの王」は美貌のスーパーヒロイン、マダム・ストーリーが悪のジゴロ集団を相手に鮮やかな活躍をみせる軽快な娯楽サスペンスで一気に読めた。マダムといつも行動をともにするコンパニオンのベラが物語の語り手であるが、ごく普通の女性であるベラの驚きとともにマダムの異彩ぶりがうまく描かれていく。謎解きは天下り的でありミステリとしては不満が残るが娯楽小説として割り切って読めるので読後感はさわやかであった。 ヴィンセント・スターレットの「オペラ座の殺人」は本格推理ミステリとして緻密に捜査が進められていき緊迫感をもって読み進められたが最後の解決があまり根拠がなく納得がいかない。探偵役のサリー・カーディフも途中からあまり登場しなくなるなど、やや中途半端な感じがした。 | ||||
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