美しき愚かものたちのタブロー

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

美しき愚かものたちのタブローの評価:

4.51/5点 レビュー 59件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.51pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全104件 61〜80 4/6ページ
No.44
(5pt)

日本の西洋美術は、とんでもなく素晴らしい愚かものがもたらしてくれた!という物語。

学生時代に、上野西洋美術館ではじめて松方コレクションを知りました。本当に数々の作品(絵画から彫刻、日用品、アクセサリーまでも)に松方コレクションという説明があり、なんだ?なんだ?と思いながら数年きてしまいました。
戦前の事業家でもあった松方幸次郎が、財力と情熱をかけて日本に美術館をつくる目的で西洋美術を買っていくストーリー。
そこには、時代背景があり、かかわった人々、画家たちの人生があり、そして素晴らしい美術品の存在が余すことなく書かれていて、読み応え十分でした。
できればこの時代にこの場面を見たかった、という感覚になります。
これを読んだ後に、また新しい美術鑑賞の楽しみが増えたようでとても良かったです。
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.43
(5pt)

日本の西洋美術は、とんでもなく素晴らしい愚かものがもたらしてくれた!という物語。

学生時代に、上野西洋美術館ではじめて松方コレクションを知りました。本当に数々の作品(絵画から彫刻、日用品、アクセサリーまでも)に松方コレクションという説明があり、なんだ?なんだ?と思いながら数年きてしまいました。
戦前の事業家でもあった松方幸次郎が、財力と情熱をかけて日本に美術館をつくる目的で西洋美術を買っていくストーリー。
そこには、時代背景があり、かかわった人々、画家たちの人生があり、そして素晴らしい美術品の存在が余すことなく書かれていて、読み応え十分でした。
できればこの時代にこの場面を見たかった、という感覚になります。
これを読んだ後に、また新しい美術鑑賞の楽しみが増えたようでとても良かったです。
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.42
(4pt)

原田マハさん、Bon Travail!

久しぶりに、原田マハさんの作品を読みました。
ほぼ一気読みでした。
恥ずかしながら、松方コレクションも、松方幸次郎さんのことも知りませんでした。
それで、買ったタブローが最終的に日本に返還されたのかどうか知りたくて、実際に美術館ができたのかどうかも知りたくて、まるで壮大なミステリを読むかのように、最後まで楽しめたのだと思います。

そして、ロンドンにもパリにも、もちろん、ジヴェルニーにも行ったことがないから
主人公の田代雄一さんとともに、初めての景色を眺めている気持ちになれたのだと思います。

久しぶりに美術館に行って、名画を眺めたくなりました。
もちろん、まずは国立西洋美術館。
新型コロナの感染が終息したら、すぐにでも上京しよう、と思いました。
できれば、ルーブルへも行きたいと思いました。

心に残る言葉はいくつもありましたが、特に松方さんの美術館論(?)が好きでした。
引用します。

・・・・引用はじめ・・・・
 あの玄関をくぐれば、さあ見るぞと胸が躍る。じっくりと美術品に向き合ったあとは、豊かな気分で玄関から出てくる。
 何も名画と対峙するからといって、襟を正してしゃっちょこばる必要はない。心を開いて向き合えば、絵の中から声が聞こえてくる気さえする。時を超えて画家と対話することだってできる。
 美術館とは、そういう場所なのだ。
・・・・(引用おわり)・・・・

それと、命をかけてコレクションを守った日置さんとジェルメンヌのエピソードにも感動しました。
特に、ジェルメンヌの言葉、「飛行機じゃなくて、タブローを。戦争じゃなくて、タブローを」に胸打たれました。

星五つにしなかったのは、「敗北」という言葉の使われ方について少し不安を覚えたから。
あそこは、これが「戦争なんだよ」と言ってほしかったです。
これが「敗北」なんだよ、ではなく。
日本が勝っていたら良かったのか?と、尋ねたくなりました。
勝っていたら万事めでたしだったのでしょうか。

日本は戦争をしたこと、そのものを悔いるべきだと思います。

でも、原田マハさんには、ありがとう!Bon Travail!の言葉しか浮かびません。
私をこの息の詰まりそうな、身動き取れない「自粛の日々」からロンドンへ、パリへ、モネの池のほとりへと連れ出してくれて、ありがとうございました!
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.41
(4pt)

原田マハさん、Bon Travail!

久しぶりに、原田マハさんの作品を読みました。
ほぼ一気読みでした。
恥ずかしながら、松方コレクションも、松方幸次郎さんのことも知りませんでした。
それで、買ったタブローが最終的に日本に返還されたのかどうか知りたくて、実際に美術館ができたのかどうかも知りたくて、まるで壮大なミステリを読むかのように、最後まで楽しめたのだと思います。

そして、ロンドンにもパリにも、もちろん、ジヴェルニーにも行ったことがないから
主人公の田代雄一さんとともに、初めての景色を眺めている気持ちになれたのだと思います。

久しぶりに美術館に行って、名画を眺めたくなりました。
もちろん、まずは国立西洋美術館。
新型コロナの感染が終息したら、すぐにでも上京しよう、と思いました。
できれば、ルーブルへも行きたいと思いました。

心に残る言葉はいくつもありましたが、特に松方さんの美術館論(?)が好きでした。
引用します。

・・・・引用はじめ・・・・
 あの玄関をくぐれば、さあ見るぞと胸が躍る。じっくりと美術品に向き合ったあとは、豊かな気分で玄関から出てくる。
 何も名画と対峙するからといって、襟を正してしゃっちょこばる必要はない。心を開いて向き合えば、絵の中から声が聞こえてくる気さえする。時を超えて画家と対話することだってできる。
 美術館とは、そういう場所なのだ。
・・・・(引用おわり)・・・・

それと、命をかけてコレクションを守った日置さんとジェルメンヌのエピソードにも感動しました。
特に、ジェルメンヌの言葉、「飛行機じゃなくて、タブローを。戦争じゃなくて、タブローを」に胸打たれました。

星五つにしなかったのは、「敗北」という言葉の使われ方について少し不安を覚えたから。
あそこは、これが「戦争なんだよ」と言ってほしかったです。
これが「敗北」なんだよ、ではなく。
日本が勝っていたら良かったのか?と、尋ねたくなりました。
勝っていたら万事めでたしだったのでしょうか。

日本は戦争をしたこと、そのものを悔いるべきだと思います。

でも、原田マハさんには、ありがとう!Bon Travail!の言葉しか浮かびません。
私をこの息の詰まりそうな、身動き取れない「自粛の日々」からロンドンへ、パリへ、モネの池のほとりへと連れ出してくれて、ありがとうございました!
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.40
(5pt)

身近にある事実をドラマチックに伝えてくれた。

年に数回訪れる国立西洋美術館。なんの感慨もなく建築家の名前ばかりが有名だと思っていた。しかしここを作ろうと志した人たちの思い、それを引き継いで尽力した人たちの思いを知りました。今後、タブロー一枚一枚の見方が変わります。国立西洋美術館が今以上に語りかけてくる気がして、訪れるのが楽しみでたまりません。
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.39
(5pt)

身近にある事実をドラマチックに伝えてくれた。

年に数回訪れる国立西洋美術館。なんの感慨もなく建築家の名前ばかりが有名だと思っていた。しかしここを作ろうと志した人たちの思い、それを引き継いで尽力した人たちの思いを知りました。今後、タブロー一枚一枚の見方が変わります。国立西洋美術館が今以上に語りかけてくる気がして、訪れるのが楽しみでたまりません。
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.38
(5pt)

美術館に行きたくなる作品

タブローとは絵画のこと。第一次世界大戦から第二次世界大戦後までの松方コレクションを介して平和を語る作品。川崎造船所の社長である松方幸次郎が、美術に魅了され、財力にものをいわせて絵画などを買い漁る。それは自分のためではなく、日本人に素晴らしい文化を伝えるために美術館で公開するためだ。

川崎造船所(松方社長)は艦船を軍に提供することで利益を得る一方で、絵画による文化活動を推進する。敗戦国となったことで松方コレクションはフランス政府に接収される。松方が絵画を収集する時代から、それを取り戻す田代(西洋美術史研究)たちの活動を通して、戦争の愚かさから平和の素晴らしさまで体験できる。国立西洋美術館に行きたくなった。
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.37
(5pt)

美術館に行きたくなる作品

タブローとは絵画のこと。第一次世界大戦から第二次世界大戦後までの松方コレクションを介して平和を語る作品。川崎造船所の社長である松方幸次郎が、美術に魅了され、財力にものをいわせて絵画などを買い漁る。それは自分のためではなく、日本人に素晴らしい文化を伝えるために美術館で公開するためだ。

川崎造船所(松方社長)は艦船を軍に提供することで利益を得る一方で、絵画による文化活動を推進する。敗戦国となったことで松方コレクションはフランス政府に接収される。松方が絵画を収集する時代から、それを取り戻す田代(西洋美術史研究)たちの活動を通して、戦争の愚かさから平和の素晴らしさまで体験できる。国立西洋美術館に行きたくなった。
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.36
(5pt)

力作を楽しむ一冊

松方コレクションについて、断片的に知っていることを、これだけ精密な構図で小説にしてくれて、十分楽しめた一冊でした。
その筆力に脱帽です。
歴史を創るためのキーパーソンが大きく事を動かして行く様子はダイナミックであります。
そしてその栄枯盛衰の物悲しさもあり、一人の人間の一生はいかにも儚く、
タブローもたかが一枚なれど、その世界は深いということが小説であるゆえに伝わって来るものが深かったです。
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.35
(5pt)

力作を楽しむ一冊

松方コレクションについて、断片的に知っていることを、これだけ精密な構図で小説にしてくれて、十分楽しめた一冊でした。
その筆力に脱帽です。
歴史を創るためのキーパーソンが大きく事を動かして行く様子はダイナミックであります。
そしてその栄枯盛衰の物悲しさもあり、一人の人間の一生はいかにも儚く、
タブローもたかが一枚なれど、その世界は深いということが小説であるゆえに伝わって来るものが深かったです。
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.34
(4pt)

知らないで読むと面白いかも

松方コレクションを見た後に一気に読んだ。そのためか、ストーリーが読めてしまって既読感を感じざるを得なかった。作者の過去の作品の方が楽しめた。
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.33
(4pt)

知らないで読むと面白いかも

松方コレクションを見た後に一気に読んだ。そのためか、ストーリーが読めてしまって既読感を感じざるを得なかった。作者の過去の作品の方が楽しめた。
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.32
(4pt)

美しき愚か者たちのタブロー

西洋美術館に行く前に読んでおきたかった
松方氏がなぜ美術館建設を決心したか
彼を取り巻く人々の人生とても興味深くページを進めました
松方コレクション数奇な運命
モネとの交流絵を見る目が変わりました
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.31
(4pt)

美しき愚か者たちのタブロー

西洋美術館に行く前に読んでおきたかった
松方氏がなぜ美術館建設を決心したか
彼を取り巻く人々の人生とても興味深くページを進めました
松方コレクション数奇な運命
モネとの交流絵を見る目が変わりました
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.30
(5pt)

「思い入れ」ありきで。

この作品が直木賞候補になったこともあり、他の原田マハ作品を飛ばして読みました。松方コレクションが国立西洋美術館で観ることができるというが奇跡でもあることに吸い込まれて行きます。高校生の時の美術の模写で描いた「帽子の女」(ルノワール)が国立西洋美術館にあると知ったのは20年前、今また出会い不思議な繋がりに感動です。
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.29
(5pt)

「思い入れ」ありきで。

この作品が直木賞候補になったこともあり、他の原田マハ作品を飛ばして読みました。松方コレクションが国立西洋美術館で観ることができるというが奇跡でもあることに吸い込まれて行きます。高校生の時の美術の模写で描いた「帽子の女」(ルノワール)が国立西洋美術館にあると知ったのは20年前、今また出会い不思議な繋がりに感動です。
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.28
(4pt)

芸術の価値。

芸術作品の価値は誰が決めるのだろう。おそらく昔から議論されてきた、ありきたりな課題なのかもしれない。あのフィンセント・ファン・ゴッホの価値を認めていたのは弟のテオを初めとする少数の人間だけだった。もちろん、『たゆたえども涼まず』で知ったことだが。クロード・モネでさえ広く支持されてきたとは言いがたい。それなのに、日本人の実業家と研究者がいち早くその価値を認め、日本に持ってこようとしていたことは驚くべきことだ。松方幸次郎が買い付けたモネの作品がすべて日本にあったら…。空襲で焼けていたか。松方コレクションを死守した日置。戦後、返還交渉をした吉田茂。そうした人々の努力の結果、コルビュジェの手による容れもの収まった姿を我々は上野で見ることができる。本のカバーを外すと、後ろから絵をのぞいている松方が現れるのも楽しい演出だ。
 それにしても、どこかの美術展で話題になった少女像が、政治的な話題ばかりで、展示するのにふさわしい芸術作品かどうかという意見の応酬がほとんど見られないのはなぜだろう。松方コレクションを有する民族としては疑問符がたくさん浮かんでくるのだが。
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.27
(4pt)

芸術の価値。

芸術作品の価値は誰が決めるのだろう。おそらく昔から議論されてきた、ありきたりな課題なのかもしれない。あのフィンセント・ファン・ゴッホの価値を認めていたのは弟のテオを初めとする少数の人間だけだった。もちろん、『たゆたえども涼まず』で知ったことだが。クロード・モネでさえ広く支持されてきたとは言いがたい。それなのに、日本人の実業家と研究者がいち早くその価値を認め、日本に持ってこようとしていたことは驚くべきことだ。松方幸次郎が買い付けたモネの作品がすべて日本にあったら…。空襲で焼けていたか。松方コレクションを死守した日置。戦後、返還交渉をした吉田茂。そうした人々の努力の結果、コルビュジェの手による容れもの収まった姿を我々は上野で見ることができる。本のカバーを外すと、後ろから絵をのぞいている松方が現れるのも楽しい演出だ。
 それにしても、どこかの美術展で話題になった少女像が、政治的な話題ばかりで、展示するのにふさわしい芸術作品かどうかという意見の応酬がほとんど見られないのはなぜだろう。松方コレクションを有する民族としては疑問符がたくさん浮かんでくるのだが。
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263
No.26
(5pt)

興味深く読めました

1964年8月に札幌で「松方コレクション」を鑑賞し、子供心に感銘を受けたのを覚えています。その時記念に購入した解説本が今でも手元にあります。そこに記載されている一言一言がこのストーリーに数々ちりばめられていることで一層真実味が有りました。55年ぶりに「松方コレクション」を観に行きたいです。
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)より
4167918870
No.25
(5pt)

興味深く読めました

1964年8月に札幌で「松方コレクション」を鑑賞し、子供心に感銘を受けたのを覚えています。その時記念に購入した解説本が今でも手元にあります。そこに記載されている一言一言がこのストーリーに数々ちりばめられていることで一層真実味が有りました。55年ぶりに「松方コレクション」を観に行きたいです。
美しき愚かものたちのタブロー Amazon書評・レビュー: 美しき愚かものたちのタブローより
4163910263