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出身成分
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出身成分の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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出身成分のことがよくわかる。それに尽きる。この中佐がやってることがなかなか無理筋ではないか?こんなに大がかりに保安員をだますだろうか。そして捜査の結果は本当に正しい? | ||||
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北朝鮮の実態を知りませんが、拉致被害者が自分自身で脱出出来なかったことを考えると、ありうる社会なのかなと思います。凄まじいです。 小説は最後のところが、凝りすぎて、やりすぎじゃないの? と思いました。 最後のところがもう少し練られていれば、直木賞も狙えると思いました。 昔、松岡圭祐ファンでしたが、最近ちょっと遠のいていました。また、松岡圭祐のとりこになりそうです。 | ||||
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ニュースでもネットでも教えてくれない北朝鮮の現実 脱北者から何度も取材したというだけあって 風景や土壌、国の現実がものすごくリアルだった 勿論小説だから全部が本当だとは限らないだろうが興味深かった 例えば新札に変わる時 新札1に対して旧札は100枚で同等になるなど 有り得ない政策が行われている 主人公は保安員として真っ当に正義を突き詰めようとするのにそれを国に阻まれ 翻弄され あっ!という展開が待っている 読み進めると何が真実なのか何を信じていいのか訳が分からなくなってくる そこがとても読み応えがあって衝撃的だ だが、読み進めていくうちにとても他人事とは思えない現実が喉に突きつけられる 「日本はちがう!豊かな国だ!餓死する事はない」 本当に? 正当な理由があるのに生活保護を受けられない人 ずるがしこくその目をかいくぐり不正受給をする人もいる 餓死する人だって虐待する親だってブラック企業で亡くなる人だってホームレスだっている ひどい格差も、男女差別もある 正義を通そうとしてもこの主人公と同じように圧力をかけられ そうそう上手くはいかない 理不尽な政策だってある また、生まれによってチャンスは平等ではない この本の冒頭に「もしあなたが北朝鮮に生まれていたらこの物語の主人公はあなたである」 というような文章があるが 「どの国に生まれてもこの物語の主人公はあなたである」 物語りに入り込んだ自分はそう思った | ||||
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でした。 北朝鮮の身分制度、国民の暮らしなど、小説としつつも実情に沿って書かれています。 北朝鮮の幹部の、北朝鮮で、起こることは全て、始めから終わりまで筋書きが決まっている、というような言葉には背筋がゾクりとしました。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、たった1人のしがない公務員のためにそこまでするのか...と恐ろしかったです。 最後はかなり駆け足&出来過ぎ感がありましたが、面白かったです。 | ||||
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書き出しは、なかなか難解で、最後まで、読み切れるか、疑問でした。ところが、途中かららあれよアレよ展開になって来ました。難解な前半を読み進めると、展開も急速に進み、視野も開けて来ます。北朝鮮の地方の村が舞台で、始まり、チョさんに、出会うあたりから、モノトーンの状況に、変化が訪れます。前半部を北朝鮮を舞台にする為の、通過儀礼だと思って、読み進んでください。次も、北朝鮮を舞台に、女性を主人公の物語を期待します。ぜひ、最後まで、読み進めてください。 | ||||
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著者はこのての本が大変すばらしいすね。 義和団のとかアッツ島のとか歴史に基づく推察系が素晴らしいと思います。 この本は歴史ではないですが、よく調べたのちの小説で大変良かったです。 ただ20歳の娘も読んだんですが、かなりショックを受けてました。こんな酷い国がまだあるんだろうかと。 私も随分昔に脱北者著作(カンチョルハンかな?)の本でショックを受けましたから、、 | ||||
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普通に面白かったけど、北朝鮮が舞台で、どこまで本当なのか?と気になりました。 解説も一切なく。 | ||||
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北朝鮮ではちょっとあり得ない名前なのだが…。イ・ベオクというのも北なら「リ・ベオク」になる。惜しい。 | ||||
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[公立図書館より借用] 北朝鮮の身分制度「成分」が、核心階層・動揺階層・敵対階層の3つに大別されていることは知っていたが、著者の名を知らなかったので、書名から脱北官憲の手記をベースにしたノンフィクションと勘違いして読み始めた。 ほどなく、特に朝鮮事情に詳しいとも思われない日本の流行小説家が書いたサスペンス小説とわかったが、私には本書に描かれている北朝鮮農村部の庶民や下級官吏の日常がどこまで正しいのか、見当がつかない。 とはいえ、これまで読んだ何人かの脱北者手記の内容に照らして、そう懸け離れていることもなさそうに思える。 おそらく、脱北者または北朝鮮事情に詳しい韓国人にでも原稿を下読してもらったのだろう。 未だに北朝鮮が国民相互監視社会の「収容所半島」であることは、嘗ての東独、スターリン時代のソ連、文革時代の中共から容易に想像がつく。文明人には1日とて暮らせない社会だろう。 帰国事業時代に喧伝されていた「地上の楽園」が嘘八百であったことは最早常識だが、それでも下には下があるもので、三つ巴・四つ巴の内戦が続いて事実上、無政府状態になり、大量の流民を発生させている中東や中南米からみれば、幾らかマシと言えるかもしれない。 話を戻せば、一種の刑事ものサスペンスとしては最後の大逆転の少し前までは興味深く読ませて貰えたが、エンディングはかなり不自然でしらけてしまった。 特に朝鮮情勢に詳しいわけでもない著者が、北朝鮮を題材にする必然性があったとは思えなかった。 本書が読み捨てレベルのB級小説に過ぎなかったか、それとも案外、実際にあった(あるいはあり得た)話を下敷きにしていて社会小説としても価値があったのかは、数年後あるいは十数年後に北朝鮮政府が崩壊し、「成分」という共産党(朝鮮労働党)独裁を前提とする身分制度がなくなり、収容所が解放され、ソ連崩壊後のように国家機密が暴露されたときに明らかになるだろう。 | ||||
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推理小説を読みながら北朝鮮の村落にいる気分が味わえる稀有で風変わりな作品です。なんか日本語が怪しいレビュ-だけが変な指摘をしてますが、まずこの小説には出身成分が日本の士農工商みたいだなんて事は、一言も書いてありません。むしろもっと残酷な社会制度と描写してあります。そして、他の人の指摘にもある通り、日本には士農工商などありませんでした。これは誤解に基づく情報だったとして、最近の教科書からは削除されています。 マトリョーシカのように何重にも真実が見えてくるのは本当に驚かされます。ラストもいい加減な感想にあるみたいな、曖昧な意味不明なものではありません。とても感動的で希望を感じられると私は解釈しました。 北朝鮮人の登場人物のうち数名は、半島では珍しい名前にあえてしてあるとの事です。似た名前が多い国ですから、実在の人とかぶっただけで迷惑が及ぶという判断でしょう。それだけセンシティブな内容ながらこんなに読ませる物語に仕立てたということは称賛に値すると思います。松岡圭祐のほかの作品とはまったく違う、重厚な内容が真の読書人にお勧めです。 | ||||
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北朝鮮の人権問題を深く写実的に描いたミステリーです。日本の士農工商と違うとか言う人がいますが的外れで、そもそもこの作品はそんな身分制度の捉え方をしていません(日本の士農工商も昔の社会か授業の誤った解釈であり、現実に施行された社会制度ではありません)。中盤から意外さ目白押しで、結末は感動的でした。 | ||||
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主人公は、クム・アンサノ。 職業は、保安署員。(日本で言う警察か。) 舞台は、北朝鮮の農村部。 彼は、11年前の強姦と殺人事件の 再捜査を命じられる。 容疑者は、11年前に教化所に収容されている。 しかし、本人は容疑を否認。 アンサノは、真犯人と事件の真相を 明らかにするべく捜査していく。 真犯人は誰か・・。 事件の真相は・・。 完全にノンフィクションではないだろうが、 北朝鮮の日常や捜査について垣間見ることが出来た。 展開は完全にミスリードであり、 読者が事件の真相に気付く手段はない。 しかし、小説としての完成度は高く、 後半はページを繰る手が止まらなかった。 | ||||
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なんでこの国を舞台にしたのかと訝しく思ったが、最後まで読んで納得した。あまり書かれる国ではないので、とても興味深く読んだ。女性の人権蹂躙は、大問題だ。 | ||||
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1.閉鎖的な農村を中心にしたミステリーですが、日本の昔の封建社会の「士農工商」の身分制度と違い、 身分制度上は、現在の身分より上の身分にはなれず、ただ身分を落とすだけの制度の制度ではないかと思います。 2.身分を落とされないように、上の身分の者に気を遣い自由な行動を取ることができないので、行動範囲も 非常に狭く、その中で自分なりに真実に迫る努力をするという内容でした。 3.最後の場面では、非常に現実離れのシーンであり、主人公がどうなったのか、捕まったのかが不透明であり、 ハッピー・エンドでもなければ、捕まったとした場合のその後の物語がないのが、あまり評価できないところ です。 | ||||
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前半はホントに現代の話なのかと疑いたくなるような、戦前の日本よりひどい国家体制についての説明あちこちにあり一気にストーリーに入り込めた。後半はサスペンスの要素も加わって、さらに日本を風刺したようなくだりもあり、読後はすっきりしました。 | ||||
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北朝鮮を舞台にした小説を初めて読んだ。まるで歴史っぽいファンタジーかゲームの設定かと思うほど不条理だらけの世界が、現在もすぐ近くの国に存在しているのかと怖くなった。あくまで小説なのでフィクションなのだが、冒頭に“脱北者による証言に基づき”とあるので、事実に近いのだと思って読んだ。 話は松岡氏のお約束のジェットコースター的な展開で、あっという間に読了。面白かった、というのとは違うものの、じーんと感動が湧いた。 | ||||
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この本はただのミステリ作品ではない。 脱北者の証言をもとに書かれているとのことで、普段は北朝鮮という国で括ってしまいがちですが、そこには人々の生活があることを改めて認識する作品でした。このような世界で”真実”がどんな意味を持つのか…恐怖と絶望に支配された人々がリアルに描かれていました。 ミステリとして楽しめるのはもちろん、最後には自由とは何か考えさせられました。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 過去の事件の洗い直しから浮上すする驚愕の真実…と書くと安っぽくも映りますが, 実際のところ,犯人であるとか,アリバイやトリックなど,ミステリ的な楽しみより, 動機,つまりは人間の部分であり,あの国に根付いた社会事情を描いた作品の印象です. もちろん,貧しい生活や地位の低い女性,そして何をするにも賄賂がはびこる日常, 幼い子供までがそれを当たり前と考え,差し出そうとする様子には胸が締め付けられ, それとて一面でしかないのでしょうが,憐れみや怒り,恐怖,多くの感情が交錯します. 一方,物語としては感動的な流れから,起死回生の逆転劇かと思いきやのまさかで, 正直なところ,あまりに好きにはなれず,否定的に見ていたところでさらにもう一つ. 結末はいささか呆気なかったものの,モヤの先には,待ち望んだ夜明けがあることを…. ただ,これが完全な創作ではなく,多くの証言を元にした現実に近いものとのことで, もう人々の正義や熱意ではどうにもならないとの思いもあり,素直には受け止められず, 多少なりとも知る現実社会が題材であることが,残念ながら少し負に作用をしたようです. また,著者らしく読みやすく,引き込まれる文章であることは間違いないのですが, 描かれる世界や内容に対して,ちょっと洗練されすぎているようにも感じられました. | ||||
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作品のタイトルにもなっている「出身成分」とは、住民登録上人民を区別する「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」の3つの階層のこと。「親の不始末子の始末」という言葉が幾度となく語られるように、父親が不始末をしでかすと、その子、孫にまでも階層の不利益が及ぶという。 平壌に住めるのは「核心階層」のみだから、この事件が起こった場所はそれ以外の階層の者たちが住む下層の村。同じ集落の隣人による密告、相互監視、村八分、父親からの性虐待・・・重苦しい雰囲気のまま話が進む。 自国への疑問を訴える主人公と、日本も南朝鮮も同じようなものだと言い切る人民保安局の幹部とのやり取りは息がつけない。 普通のミステリーのように、事件の真相を知ることがこの作品の肝ではない。 二転三転する事件の様相のなかで、主人公はこの希望なき国で生きることの意味、人権、人としての尊厳について悩み、考え続ける。この国に、たまたま生まれついたがために自由を奪われ、尊厳さえ失い生きることを強いられる人々の姿。 「貴方が北朝鮮に生まれていたら、この物語は貴方の人生である」という帯の言葉が重く響く。 これまで、国家という枠組みとしてしか思いを及ぼせなかったこの国の一人一人の国民の姿が思い描けるようになるいいきっかけとなる作品でした。 | ||||
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村の殺人事件をめぐるミステリー。一気に読んでしまった。ミステリーのドキドキ感と、極東的ウェット感が混ざり合った中にも、現代的で洗練された話。読み方は人それぞれいろいろあると思う。すべての人に、はげしくおすすめ。 | ||||
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