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ビール職人の醸造と推理
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ビール職人の醸造と推理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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タイトルも表紙も明らかにコージーミステリのそれで、普段なら手に取らないのですが、ここ1年ブリュワリーパブに通い詰めている身としては、読んでおこうと思い購入。 ミステリとしては意外性に乏しく、本格ミステリに必要なレッドへリングなどもないので、女性主人公の生活中心の軽い読み物と言ったところです。妙にエキセントリックな人物など、シリーズキャラクターを想定しているであろうことが明らかなので、そもそもが単体でのミステリとしての読み応えを期待する作品ではないのかもしれません。 そのほかの主人公の周囲の人々は基本的に善意でありながら特徴があり、これもシリーズキャラクターとしては好感が持てると思います。 で、ビールについて。 作者は当然クラフトビール好きなのでしょうが、おそらくはオクトーバーフェストなどに参加し、様々な種類を飲み歩くのが好きなのかなと推察します。なぜなら、醸造家である主人公の一人称の語りの中に、ビールの味の変化--タップをつないですぐと底の方の違いと、昨日と今日でも微妙ながら歴然と風味が変わるという楽しみ--についての言及が全くないので。 常連として特定のパブに出入りするなら、これが一番の楽しみなのですがね... ただビールを使った菓子や料理は美味しそうで、クラフトビールに興味のなかった人に試してみようかと思わせるには十分だと思います。 | ||||
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ミステリーとしては、限られた善良な人々だけの決められた平和な狭い地域での事件なので作者の大トリックや読者の錯誤などはないのでむしろ安心して読み進められます。しかも、途中でのネタバレともいえる記述もありました。 でも作者のビールに対する思い入れが一流です。「残り4分の1のビールほど我慢ならないものはない。ビールはきんきんに冷やし、炭酸が抜けていないものが一番だ。」「濾過していないビールほどひどいものはないから。」「ビールに固形物が残るのは好きではなかった。」「しっかり醸造されたビールから不快な香りが漂うことはまずなかった。」などなど日ごろからのクラフト・ビールに対する偏見(?)を見事に拭い去ってくれました。読むと絶対に冷え冷えのビールが飲みたくなるのとアメリカ・レブンワースのオクトバー・フェストに行ってみたくなります。 | ||||
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