ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件
評判
ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件の評価:
4.73/5点 レビュー 11件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1〜11 1/1ページ
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ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件の評価:
4.73/5点 レビュー 11件。 B ランク
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特に前半の理梨子さんとの漫才のような会話などは、その昔、著者の代表作?『桃尻娘』を読んだときのわくわく感がよみがえってくる。
本書の殺人事件は昭和58年1月15日に起きて、素人探偵をするはめになった主人公の田原高太郎はそのとき25歳という設定なので、すなわち昭和32~33年生まれということになる。
私とは同世代の話なので、本書に描かれている当時の世相、たとえば大谷直子さんの火曜サスペンス劇場とか、鬼頭史郎さんとかの固有名詞が「ああ、そんなのあったな」と懐かしく、また、後半に出てくる、街のたたずまいが大きく変わって行くという話も納得できたが、若い世代の読者には実感としては伝わりにくいかも知れない。
本書は単なる推理小説にとどまらず、「Why done it?」の謎を追ううちに、著者の人間心理に関する深ーい洞察が展開されているようなのだが、その部分は難しくて、正直言って私にはしっくりこなかった。
主人公は著者の分身のようでもあり、後半には著者自身が「僕の私小説」と位置付けている章があって、そこに書かれた、一浪して東大へ入ったという経歴は著者の実際の経歴と合致しているのだが、両親が問題を抱えていたことで自分も中学~高校の頃は鬱屈した日々を送っていたような話は、実際にそうだったのか、それとも小説の展開の都合上、脚色された話なのか、よく分からない。
橋本治という人は、何といっても東大へ入れる秀才だったんだし、若い時から有り余る才能でやりたいことをやってる自由闊達な人という印象があって、しかも本書を読んだ限りでは女にもモテたようであり、悩むことなんか何も無かったように見えるのだが、しかしながら、実は余人にはうかがい知れない苦悩を背負っていた時期もあったのだろうか?