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この女



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【この小説が収録されている参考書籍】
この女
この女 (文春文庫)

この女の評価: 3.82/5点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(5pt)

50歳以上と関西人に読んで欲しい

タイトル通りの内容ではあるが、背景が1994年から翌95年にかけてというのも惹かれました。個人的には就職した年でもあり、作中にも出てくるようにカルト教団や阪神淡路の震災があったのを覚えています。そういう点を抜きにしても、楽しめる話です。ただ、そういう時代背景を知っていると更に入れ込めます。
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No.13:
(4pt)

まあまあよかったです。

巻末に参考文献がたくさんあるので、かなり色々ななことを調べられて書かれた作品のようです。
そのわりには、あまりリアリティがないというか、ぶっとんだ設定についていけない感じがしないでもなかったです。
けど、泥臭く、人間臭い登場人物たちに心惹かれるものがありました。
ラストのシーンが特に好きです。
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No.12:
(5pt)

構成力と物語の進行

釜ヶ崎で働く青年、甲坂礼司が「この女」を主人公にした小説を依頼される。礼司の話とこの女の話で構成された物語。この話の読みどころは構成力と物語の進行。
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No.11:
(5pt)

面白いがこそ読み進めたく無かった

前半はいろんな人の思惑が重なって、自分的には『カラフル』や『宇宙のみなしご』みたいな爽快感のあるの森絵都の作品とは思え無かった。まるでミステリを読んでるみたいで、それはそれとして面白かったのだが、後半に入ってガラッと雰囲気が変わった。そして「やっぱり森絵都だな」と思った。
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No.10:
(4pt)

物語に惹きこまれて一気に読んでしまうが...

その一方で、あまりに強引な展開に一瞬冷めそうになる時もあった。

森絵都が頑張って、真梨幸子的な作品を書こうとしているような感じ。

細かい事をあまり気にせずに、話の大筋、男と女の業のようなものに重点を置いて読むと、心に響く部分もあると思う。個人的には好きです。
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No.9:
(5pt)

主役2人の幸せを切に願う

こんなにも登場人物を愛おしく思い、幸せを願う小説は
滅多に出会えません。
礼二と結子が出会えてよかった、きっと生き続け、
2人で強く、楽しく生きていってほしいと切に願ってしまいます。
ラストのオムライスを食べるシーンは何度も繰り返し読みました。
何度も泣きました。
森絵都さんの作品はこれが初めてで、以来はまって
ほとんど読みましたが、この作品がダントツ一番です。
40数年生きてきて、これまで読んだ作品の中でもベスト3に入ります。
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No.8:
(4pt)

ちょっと変わったお話しです

森絵都の大人向けの小説。
大阪のドヤ街の青年が、ホテルチェーンを経営するお金持ちに頼まれて、
クセのあるその妻の結子の小説を書くことを引き受ける。前金は100万円。
そして。。。

シリアスだが、かなり変った設定のストーリーである。
確かな力量で書かれてあるが、何の違和感もなく読めたかというと、
少なくとも、個人的にはそこまでではなかった。

底辺を生きてきた人々。
それとは対照的な人たち。
やわらかい文体から紡ぎ出される、
きれいごととは無縁の世界。
登場人物たちの過去や境遇はけして一様ではない。
ひと区切りついた終わり方に読めるが、
この2人も必ずしも明るい未来が約束されているということではないだろう。

読後に残る独特の余韻の上手さは流石である。
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No.7:
(4pt)

この女のために生きる男の物語

あらすじ 大阪・釜ヶ崎に生きる日雇い労働者・甲坂礼二。ドヤに棲む日々に身も心もどっぷりと浸かっていたそんなある日、
ひょんなことから知り合いになった神戸大学に通う大輔から、「ある人物の人生を小説にしてほしい」と頼まれる。
その依頼主は、関西を拠点にして店舗展開をしている、「ウエストホテル」の代表取締役社長だった。
あまりにも違う環境に生きている依頼主と甲坂礼二。二人が出会うことでゆるやかに、しかし確実に物語が紡がれていく。

森絵都さんの作品は、抜群のユーモアセンスが感じられるものが非常に多くありますが、この物語ではその要素は控えめです。
高度経済成長期には異様な熱気と活気に溢れていた釜ヶ崎が、その経過とともに減退し、荒廃していく様子が緻密に描かれています。
その町に棲む人々(主に中高年)のそれぞれの人生が、釜ヶ崎というこの世界からある意味で隔絶された(もしくは自らが望んで離れた)地に結び付いて、
凄惨にしかし、僅かな希望を絡めて描かれています。

そんな暗澹たる地において、根性もあり、優しさもあり、若さもあるという主人公の甲坂礼二の存在は異彩を放っています。
その違和感は冒頭からラストまで途切れることなく続いていきます。「なぜ、平均以上の能力をもつ甲坂礼二がドヤに棲みついているのか」
という違和感が物語に終始付きまとっていました。そして、終盤には甲坂礼二自身が他人に受け入れてもらえるかと怯えながらも、
ゆっくりとその理由を語ります。そこで全てが氷解しました。途中、少々中だるみを感じましたが、物語の終結まで辿り着くことで、
心の奥底から湧き上がってくる感動と解放を感じることが出来ました。小説を途中で読むのを止めるということは殆どないのですが、
「最初から最後まできっちりと読む」ということの重要性を改めて感じました。
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No.6:
(5pt)

痛快、そして感動!

面白かったです。森絵都さんの作品の中でも特に好きです。
どうなっていくのかというドキドキ感でページをめくる手が止まりませんでした。
一冊で何回も笑える小説、って、やはりいいですね。
痛快、そして感動!まさにそんな感じでした。この本とともに良い時間を過ごしました!
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No.5:
(4pt)

ごうきゅう。

森さんの作品は小学生の頃からファンで全部読んできましたが
''この女'は途中まで森さんらしくない感じとか
いまいちなじめない言葉に読み進まなかったんだけど
途中から続きが気になって仕方なくなった。
なんでだろう、最後にれいじが涙をながしたシーンでどっと涙が溢れた。
その後に何が起こるか知っているから切なくなったのか
結子との間に育まれつつある希望みたいなものに感動したのかな。
最後まで読み切ってから冒頭の手紙を読み返してさらに泣いた。
登場人物の中で大輔がいちばん好き。
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No.4:
(5pt)

100点!

噂に違わず、素晴らしい作品でした。このように「読み進めるのが惜しい」と思える作品に出会えることは5年に1度あるかないかぐらいのものです。ストーリー、表現、オチ、どれをとっても100点です。是非とも、渡辺あやさんの脚本で映画化して欲しいです。主役は、池脇千鶴さんと妻夫木さん(←ただし関西弁が難しいかも)で。森絵都という作家さんは、単なるチャラい、浅薄なはやり作家やと思っていましたが、とんでもなかった。こういう大人向きのしっかりした作品もドンドン書いて欲しいです。有難うございました。
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No.3:
(5pt)

最高! 迷ってる人は買うべし。

楽しい読書で、読み終わった後も楽しい読後感。
・・・と思っていたら、
一晩明けると、胸に何かが刺さったような気持ち。
いろいろいろいろなことを考えた。
運命、その中を人が生き抜く力。
生きるというのは、死んでいないということではない。

小説ってすばらしいと思いました。
阪神大震災が起きた瞬間、主人公がなぜ、なんのために
その場所で地震にあったのかを考えると、今でも鳥肌が立つ。
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No.2:
(4pt)

この女、いや、この男

「この女」というタイトルですが、
小説の冒頭でも触れられていますが、
「この男」とも言うべき内容だった

とある女性の自叙伝の執筆の依頼を受けた肉体労働者の男の話

貧困、カジノ構想、カルト宗教、震災、識字障害 等の問題が描かれる

普段、SF、ミステリ、ホラー等ジャンル性の強い小説ばかり読んでいます
久しぶりに、地に足の着いた骨太な作品でした
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No.1:
(4pt)

まずまず

今までの森さんの軽妙な筆致から、一段と性に踏み込んだ作品でした。
あっという間に読み切ってしまいました。
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