高層の死角

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高層の死角の評価:

3.88/5点 レビュー 24件。 C ランク

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平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全79件 61〜79 4/4ページ
No.19
(5pt)

さまざまな偽装が織り込まれている作品

森村作品には珍しく
色気のほうがごく控えめの作品です。
その代わりすごいのは犯人が自己を守るために施した
緻密なアリバイ作りの数々です。
舌を巻くことでしょう。

そしてそんな難事件に挑むのは
狡猾な犯人によって
愛していたものを殺された一人の巡査です。
その愛は彼の執念の捜査からもうかがえることでしょう。

ただし、運命というものは
実に酷なものでして、
待ち受けている事実は巡査にとっては
あまりにもきつすぎるものでしたが…

とにかく使う手段が大胆ですが
それでいて何度も苦労させられるのです。
犯人の狡猾さ…
それが強い作品でした。
高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25)より
4396335326
No.18
(5pt)

さまざまな偽装が織り込まれている作品

森村作品には珍しく
色気のほうがごく控えめの作品です。
その代わりすごいのは犯人が自己を守るために施した
緻密なアリバイ作りの数々です。
舌を巻くことでしょう。

そしてそんな難事件に挑むのは
狡猾な犯人によって
愛していたものを殺された一人の巡査です。
その愛は彼の執念の捜査からもうかがえることでしょう。

ただし、運命というものは
実に酷なものでして、
待ち受けている事実は巡査にとっては
あまりにもきつすぎるものでしたが…

とにかく使う手段が大胆ですが
それでいて何度も苦労させられるのです。
犯人の狡猾さ…
それが強い作品でした。
高層の死角 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (カッパ・ノベルス)より
4334025471
No.17
(5pt)

さまざまな偽装が織り込まれている作品

森村作品には珍しく
色気のほうがごく控えめの作品です。
その代わりすごいのは犯人が自己を守るために施した
緻密なアリバイ作りの数々です。
舌を巻くことでしょう。

そしてそんな難事件に挑むのは
狡猾な犯人によって
愛していたものを殺された一人の巡査です。
その愛は彼の執念の捜査からもうかがえることでしょう。

ただし、運命というものは
実に酷なものでして、
待ち受けている事実は巡査にとっては
あまりにもきつすぎるものでしたが…

とにかく使う手段が大胆ですが
それでいて何度も苦労させられるのです。
犯人の狡猾さ…
それが強い作品でした。
高層の死角 (講談社文庫 も 1-1) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (講談社文庫 も 1-1)より
4061360051
No.16
(5pt)

さまざまな偽装が織り込まれている作品

森村作品には珍しく
色気のほうがごく控えめの作品です。
その代わりすごいのは犯人が自己を守るために施した
緻密なアリバイ作りの数々です。
舌を巻くことでしょう。

そしてそんな難事件に挑むのは
狡猾な犯人によって
愛していたものを殺された一人の巡査です。
その愛は彼の執念の捜査からもうかがえることでしょう。

ただし、運命というものは
実に酷なものでして、
待ち受けている事実は巡査にとっては
あまりにもきつすぎるものでしたが…

とにかく使う手段が大胆ですが
それでいて何度も苦労させられるのです。
犯人の狡猾さ…
それが強い作品でした。
高層の死角 (角川文庫 緑 365-24) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (角川文庫 緑 365-24)より
4041365244
No.15
(5pt)

森村誠一氏の記念すべき江戸川乱歩賞受賞作

現在も第一線で活躍されるミステリー小説の大御所である森村誠一氏の江戸川乱歩賞受賞作。これにより今まで売れないサラリーマンものビジネス小説家だった氏が、本格推理小説の旗手として一躍注目され、その後の活躍に繋がることとなる記念すべき作品と言えるだろう。近年の江戸川乱歩賞受賞作は純粋な本格ミステリーが受賞することは全くなくなっているが、69年に受賞した本作はしつこいくらいに密室とアリバイという2大不可能トリックの構成と謎解きに重きが置かれており、最近はこういうパターンの作品は過去のものとして殆ど書かかれることはなくなっているので逆にその堂々たる本格推理の王道とも言うべき作風は新鮮に感じられるだろう。本作後、森村氏はホテルや空港を舞台にしたアリバイと密室の本格推理ものの傑作を連発されていくが、それらの要素は本作に全て詰まっていると言える。日本推理小説史上においても重要な位置を占める作品なのでミステリー小説好きならマストアイテムと言えるだろう。
高層の死角 (1977年) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (1977年) (角川文庫)より
B000J8UMCO
No.14
(5pt)

第一級の推理小説

いやー、ここまで本格的な推理を追求した小説は他にないでしょう。
著者がホテル業界に詳しかった経緯もありますが、それにしても一つ一つの推理の巧みさが見事であり、読者を唸らせます。
流石に江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。

人間ドラマとしての読み応えもあります。
特に平賀刑事の執念の追跡は、殺された者への愛と刑事としての使命感が伝わっていて、読んでいながら一緒に捜査をしているように感じます。

密室というトリックや時間的な制約があるアリバイ崩しに挑んだ本格推理ものです。
是非、皆さんにも読んでいただきたい作品です。
高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25)より
4396335326
No.13
(5pt)

第一級の推理小説

いやー、ここまで本格的な推理を追求した小説は他にないでしょう。
著者がホテル業界に詳しかった経緯もありますが、それにしても一つ一つの推理の巧みさが見事であり、読者を唸らせます。
流石に江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。

人間ドラマとしての読み応えもあります。
特に平賀刑事の執念の追跡は、殺された者への愛と刑事としての使命感が伝わっていて、読んでいながら一緒に捜査をしているように感じます。

密室というトリックや時間的な制約があるアリバイ崩しに挑んだ本格推理ものです。
是非、皆さんにも読んでいただきたい作品です。
高層の死角 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (ハルキ文庫)より
4894567121
No.12
(5pt)

第一級の推理小説

いやー、ここまで本格的な推理を追求した小説は他にないでしょう。
著者がホテル業界に詳しかった経緯もありますが、それにしても一つ一つの推理の巧みさが見事であり、読者を唸らせます。
流石に江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。

人間ドラマとしての読み応えもあります。
特に平賀刑事の執念の追跡は、殺された者への愛と刑事としての使命感が伝わっていて、読んでいながら一緒に捜査をしているように感じます。

密室というトリックや時間的な制約があるアリバイ崩しに挑んだ本格推理ものです。
是非、皆さんにも読んでいただきたい作品です。
高層の死角 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (カッパ・ノベルス)より
4334025471
No.11
(5pt)

第一級の推理小説

いやー、ここまで本格的な推理を追求した小説は他にないでしょう。
著者がホテル業界に詳しかった経緯もありますが、それにしても一つ一つの推理の巧みさが見事であり、読者を唸らせます。
流石に江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。

人間ドラマとしての読み応えもあります。
特に平賀刑事の執念の追跡は、殺された者への愛と刑事としての使命感が伝わっていて、読んでいながら一緒に捜査をしているように感じます。

密室というトリックや時間的な制約があるアリバイ崩しに挑んだ本格推理ものです。
是非、皆さんにも読んでいただきたい作品です。
高層の死角 (角川文庫 緑 365-24) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (角川文庫 緑 365-24)より
4041365244
No.10
(5pt)

第一級の推理小説

いやー、ここまで本格的な推理を追求した小説は他にないでしょう。
著者がホテル業界に詳しかった経緯もありますが、それにしても一つ一つの推理の巧みさが見事であり、読者を唸らせます。
流石に江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。

人間ドラマとしての読み応えもあります。
特に平賀刑事の執念の追跡は、殺された者への愛と刑事としての使命感が伝わっていて、読んでいながら一緒に捜査をしているように感じます。

密室というトリックや時間的な制約があるアリバイ崩しに挑んだ本格推理ものです。
是非、皆さんにも読んでいただきたい作品です。
高層の死角 (講談社文庫 も 1-1) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (講談社文庫 も 1-1)より
4061360051
No.9
(5pt)

第一級の推理小説

いやー、ここまで本格的な推理を追求した小説は他にないでしょう。
著者がホテル業界に詳しかった経緯もありますが、それにしても一つ一つの推理の巧みさが見事であり、読者を唸らせます。
流石に江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。

人間ドラマとしての読み応えもあります。
特に平賀刑事の執念の追跡は、殺された者への愛と刑事としての使命感が伝わっていて、読んでいながら一緒に捜査をしているように感じます。

密室というトリックや時間的な制約があるアリバイ崩しに挑んだ本格推理ものです。
是非、皆さんにも読んでいただきたい作品です。
高層の死角 (1969年) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (1969年)より
B000J98BL2
No.8
(5pt)

第一級の推理小説

いやー、ここまで本格的な推理を追求した小説は他にないでしょう。
著者がホテル業界に詳しかった経緯もありますが、それにしても一つ一つの推理の巧みさが見事であり、読者を唸らせます。
流石に江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。

人間ドラマとしての読み応えもあります。
特に平賀刑事の執念の追跡は、殺された者への愛と刑事としての使命感が伝わっていて、読んでいながら一緒に捜査をしているように感じます。

密室というトリックや時間的な制約があるアリバイ崩しに挑んだ本格推理ものです。
是非、皆さんにも読んでいただきたい作品です。
高層の死角 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (角川文庫)より
4041027152
No.7
(5pt)

鉄壁のアリバイトリックを突き崩す刑事の情熱に投影された作者の魂!

私もようやく森村誠一氏が長編推理小説の新鋭としてデビューした作品を読む機会に恵まれた。しかし、読み終えてどっと「疲労感」を覚えた。読み進めると中断できないことは事前に分かっていたが、本書はとにかく犯人が仕掛けた多くのアリバイトリックを暴くことに主眼があり、刑事が1つのトリックを解明してもまた次のトリックが浮上するというシナリオになっており、とにかくある意味で、真っ向から「格闘」しなければならないのである。それは担当刑事の次のような発言からも明らかだ。(刑事の)「小林はうんざりした表情を隠さなかった。この犯人のバリケードは全く無限のような感がしたのである」(278頁)。失礼ながら、私もこうした感想をもった一人である。そしてできればタイトルにある「高層」という言葉通りのアリバイトリックで最後を締めくくってほしかった(最後のアリバイはホテルにおけるチェックインの時間帯の適合性に関するものだから)。しかし考えてみると、作者自身がこうした構想を考え付いたことに敬意を払わざるを得ないし、更に「解説」を読んでみて、作者が本書をわずか一ヶ月足らずで執筆したことに驚嘆しないわけにはいかない。刊行年は私が生まれる前の1969年であるが、今読んでも全く違和感がない。それどころか、かえって新鮮味があるような気さえするのである。資本主義社会における熾烈な企業間競争(本書ではホテル競争)や犯罪の国際化・広域化の様相などは、現在のグローバル経済に見事にマッチしているからだ。高層ホテルや国際線に絡めた幾重もの厳戒なアリバイもなかなか崩れないゆえの疲労感ではあったが、それはまた十分な高揚感や緊張感を伴っての疲労感に他ならない。それだけ本書は読み応えがあるだけでなく、作者の全身全霊が注入されたまさに「運命の作品」(著者自身の言葉)だったわけである。本書を読めばそれが十分に実感できると断言しておきたい。
高層の死角 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (角川文庫)より
4041027152
No.6
(5pt)

鉄壁のアリバイトリックを突き崩す刑事の情熱に投影された作者の魂!

私もようやく森村誠一氏が長編推理小説の新鋭としてデビューした作品を読む機会に恵まれた。しかし、読み終えてどっと「疲労感」を覚えた。読み進めると中断できないことは事前に分かっていたが、本書はとにかく犯人が仕掛けた多くのアリバイトリックを暴くことに主眼があり、刑事が1つのトリックを解明してもまた次のトリックが浮上するというシナリオになっており、とにかくある意味で、真っ向から「格闘」しなければならないのである。それは担当刑事の次のような発言からも明らかだ。(刑事の)「小林はうんざりした表情を隠さなかった。この犯人のバリケードは全く無限のような感がしたのである」(278頁)。失礼ながら、私もこうした感想をもった一人である。そしてできればタイトルにある「高層」という言葉通りのアリバイトリックで最後を締めくくってほしかった(最後のアリバイはホテルにおけるチェックインの時間帯の適合性に関するものだから)。しかし考えてみると、作者自身がこうした構想を考え付いたことに敬意を払わざるを得ないし、更に「解説」を読んでみて、作者が本書をわずか一ヶ月足らずで執筆したことに驚嘆しないわけにはいかない。刊行年は私が生まれる前の1969年であるが、今読んでも全く違和感がない。それどころか、かえって新鮮味があるような気さえするのである。資本主義社会における熾烈な企業間競争(本書ではホテル競争)や犯罪の国際化・広域化の様相などは、現在のグローバル経済に見事にマッチしているからだ。高層ホテルや国際線に絡めた幾重もの厳戒なアリバイもなかなか崩れないゆえの疲労感ではあったが、それはまた十分な高揚感や緊張感を伴っての疲労感に他ならない。それだけ本書は読み応えがあるだけでなく、作者の全身全霊が注入されたまさに「運命の作品」(著者自身の言葉)だったわけである。本書を読めばそれが十分に実感できると断言しておきたい。
高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25)より
4396335326
No.5
(5pt)

鉄壁のアリバイトリックを突き崩す刑事の情熱に投影された作者の魂!

私もようやく森村誠一氏が長編推理小説の新鋭としてデビューした作品を読む機会に恵まれた。しかし、読み終えてどっと「疲労感」を覚えた。読み進めると中断できないことは事前に分かっていたが、本書はとにかく犯人が仕掛けた多くのアリバイトリックを暴くことに主眼があり、刑事が1つのトリックを解明してもまた次のトリックが浮上するというシナリオになっており、とにかくある意味で、真っ向から「格闘」しなければならないのである。それは担当刑事の次のような発言からも明らかだ。(刑事の)「小林はうんざりした表情を隠さなかった。この犯人のバリケードは全く無限のような感がしたのである」(278頁)。失礼ながら、私もこうした感想をもった一人である。そしてできればタイトルにある「高層」という言葉通りのアリバイトリックで最後を締めくくってほしかった(最後のアリバイはホテルにおけるチェックインの時間帯の適合性に関するものだから)。しかし考えてみると、作者自身がこうした構想を考え付いたことに敬意を払わざるを得ないし、更に「解説」を読んでみて、作者が本書をわずか一ヶ月足らずで執筆したことに驚嘆しないわけにはいかない。刊行年は私が生まれる前の1969年であるが、今読んでも全く違和感がない。それどころか、かえって新鮮味があるような気さえするのである。資本主義社会における熾烈な企業間競争(本書ではホテル競争)や犯罪の国際化・広域化の様相などは、現在のグローバル経済に見事にマッチしているからだ。高層ホテルや国際線に絡めた幾重もの厳戒なアリバイもなかなか崩れないゆえの疲労感ではあったが、それはまた十分な高揚感や緊張感を伴っての疲労感に他ならない。それだけ本書は読み応えがあるだけでなく、作者の全身全霊が注入されたまさに「運命の作品」(著者自身の言葉)だったわけである。本書を読めばそれが十分に実感できると断言しておきたい。
高層の死角 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (ハルキ文庫)より
4894567121
No.4
(5pt)

鉄壁のアリバイトリックを突き崩す刑事の情熱に投影された作者の魂!

私もようやく森村誠一氏が長編推理小説の新鋭としてデビューした作品を読む機会に恵まれた。しかし、読み終えてどっと「疲労感」を覚えた。読み進めると中断できないことは事前に分かっていたが、本書はとにかく犯人が仕掛けた多くのアリバイトリックを暴くことに主眼があり、刑事が1つのトリックを解明してもまた次のトリックが浮上するというシナリオになっており、とにかくある意味で、真っ向から「格闘」しなければならないのである。それは担当刑事の次のような発言からも明らかだ。(刑事の)「小林はうんざりした表情を隠さなかった。この犯人のバリケードは全く無限のような感がしたのである」(278頁)。失礼ながら、私もこうした感想をもった一人である。そしてできればタイトルにある「高層」という言葉通りのアリバイトリックで最後を締めくくってほしかった(最後のアリバイはホテルにおけるチェックインの時間帯の適合性に関するものだから)。しかし考えてみると、作者自身がこうした構想を考え付いたことに敬意を払わざるを得ないし、更に「解説」を読んでみて、作者が本書をわずか一ヶ月足らずで執筆したことに驚嘆しないわけにはいかない。刊行年は私が生まれる前の1969年であるが、今読んでも全く違和感がない。それどころか、かえって新鮮味があるような気さえするのである。資本主義社会における熾烈な企業間競争(本書ではホテル競争)や犯罪の国際化・広域化の様相などは、現在のグローバル経済に見事にマッチしているからだ。高層ホテルや国際線に絡めた幾重もの厳戒なアリバイもなかなか崩れないゆえの疲労感ではあったが、それはまた十分な高揚感や緊張感を伴っての疲労感に他ならない。それだけ本書は読み応えがあるだけでなく、作者の全身全霊が注入されたまさに「運命の作品」(著者自身の言葉)だったわけである。本書を読めばそれが十分に実感できると断言しておきたい。
高層の死角 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (カッパ・ノベルス)より
4334025471
No.3
(5pt)

鉄壁のアリバイトリックを突き崩す刑事の情熱に投影された作者の魂!

私もようやく森村誠一氏が長編推理小説の新鋭としてデビューした作品を読む機会に恵まれた。しかし、読み終えてどっと「疲労感」を覚えた。読み進めると中断できないことは事前に分かっていたが、本書はとにかく犯人が仕掛けた多くのアリバイトリックを暴くことに主眼があり、刑事が1つのトリックを解明してもまた次のトリックが浮上するというシナリオになっており、とにかくある意味で、真っ向から「格闘」しなければならないのである。それは担当刑事の次のような発言からも明らかだ。(刑事の)「小林はうんざりした表情を隠さなかった。この犯人のバリケードは全く無限のような感がしたのである」(278頁)。失礼ながら、私もこうした感想をもった一人である。そしてできればタイトルにある「高層」という言葉通りのアリバイトリックで最後を締めくくってほしかった(最後のアリバイはホテルにおけるチェックインの時間帯の適合性に関するものだから)。しかし考えてみると、作者自身がこうした構想を考え付いたことに敬意を払わざるを得ないし、更に「解説」を読んでみて、作者が本書をわずか一ヶ月足らずで執筆したことに驚嘆しないわけにはいかない。刊行年は私が生まれる前の1969年であるが、今読んでも全く違和感がない。それどころか、かえって新鮮味があるような気さえするのである。資本主義社会における熾烈な企業間競争(本書ではホテル競争)や犯罪の国際化・広域化の様相などは、現在のグローバル経済に見事にマッチしているからだ。高層ホテルや国際線に絡めた幾重もの厳戒なアリバイもなかなか崩れないゆえの疲労感ではあったが、それはまた十分な高揚感や緊張感を伴っての疲労感に他ならない。それだけ本書は読み応えがあるだけでなく、作者の全身全霊が注入されたまさに「運命の作品」(著者自身の言葉)だったわけである。本書を読めばそれが十分に実感できると断言しておきたい。
高層の死角 (角川文庫 緑 365-24) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (角川文庫 緑 365-24)より
4041365244
No.2
(5pt)

鉄壁のアリバイトリックを突き崩す刑事の情熱に投影された作者の魂!

私もようやく森村誠一氏が長編推理小説の新鋭としてデビューした作品を読む機会に恵まれた。しかし、読み終えてどっと「疲労感」を覚えた。読み進めると中断できないことは事前に分かっていたが、本書はとにかく犯人が仕掛けた多くのアリバイトリックを暴くことに主眼があり、刑事が1つのトリックを解明してもまた次のトリックが浮上するというシナリオになっており、とにかくある意味で、真っ向から「格闘」しなければならないのである。それは担当刑事の次のような発言からも明らかだ。(刑事の)「小林はうんざりした表情を隠さなかった。この犯人のバリケードは全く無限のような感がしたのである」(278頁)。失礼ながら、私もこうした感想をもった一人である。そしてできればタイトルにある「高層」という言葉通りのアリバイトリックで最後を締めくくってほしかった(最後のアリバイはホテルにおけるチェックインの時間帯の適合性に関するものだから)。しかし考えてみると、作者自身がこうした構想を考え付いたことに敬意を払わざるを得ないし、更に「解説」を読んでみて、作者が本書をわずか一ヶ月足らずで執筆したことに驚嘆しないわけにはいかない。刊行年は私が生まれる前の1969年であるが、今読んでも全く違和感がない。それどころか、かえって新鮮味があるような気さえするのである。資本主義社会における熾烈な企業間競争(本書ではホテル競争)や犯罪の国際化・広域化の様相などは、現在のグローバル経済に見事にマッチしているからだ。高層ホテルや国際線に絡めた幾重もの厳戒なアリバイもなかなか崩れないゆえの疲労感ではあったが、それはまた十分な高揚感や緊張感を伴っての疲労感に他ならない。それだけ本書は読み応えがあるだけでなく、作者の全身全霊が注入されたまさに「運命の作品」(著者自身の言葉)だったわけである。本書を読めばそれが十分に実感できると断言しておきたい。
高層の死角 (講談社文庫 も 1-1) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (講談社文庫 も 1-1)より
4061360051
No.1
(5pt)

鉄壁のアリバイトリックを突き崩す刑事の情熱に投影された作者の魂!

私もようやく森村誠一氏が長編推理小説の新鋭としてデビューした作品を読む機会に恵まれた。しかし、読み終えてどっと「疲労感」を覚えた。読み進めると中断できないことは事前に分かっていたが、本書はとにかく犯人が仕掛けた多くのアリバイトリックを暴くことに主眼があり、刑事が1つのトリックを解明してもまた次のトリックが浮上するというシナリオになっており、とにかくある意味で、真っ向から「格闘」しなければならないのである。それは担当刑事の次のような発言からも明らかだ。(刑事の)「小林はうんざりした表情を隠さなかった。この犯人のバリケードは全く無限のような感がしたのである」(278頁)。失礼ながら、私もこうした感想をもった一人である。そしてできればタイトルにある「高層」という言葉通りのアリバイトリックで最後を締めくくってほしかった(最後のアリバイはホテルにおけるチェックインの時間帯の適合性に関するものだから)。しかし考えてみると、作者自身がこうした構想を考え付いたことに敬意を払わざるを得ないし、更に「解説」を読んでみて、作者が本書をわずか一ヶ月足らずで執筆したことに驚嘆しないわけにはいかない。刊行年は私が生まれる前の1969年であるが、今読んでも全く違和感がない。それどころか、かえって新鮮味があるような気さえするのである。資本主義社会における熾烈な企業間競争(本書ではホテル競争)や犯罪の国際化・広域化の様相などは、現在のグローバル経済に見事にマッチしているからだ。高層ホテルや国際線に絡めた幾重もの厳戒なアリバイもなかなか崩れないゆえの疲労感ではあったが、それはまた十分な高揚感や緊張感を伴っての疲労感に他ならない。それだけ本書は読み応えがあるだけでなく、作者の全身全霊が注入されたまさに「運命の作品」(著者自身の言葉)だったわけである。本書を読めばそれが十分に実感できると断言しておきたい。
高層の死角 (1969年) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (1969年)より
B000J98BL2