高層の死角

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高層の死角の評価:

3.88/5点 レビュー 24件。 C ランク

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全79件 41〜60 3/4ページ
No.39
(5pt)

1969年に江戸川乱歩賞を受賞した作品です。森村誠一氏、雌伏の時代を終え大輪に開花した記念すべきベストセラーです!

1969年に出版され、見事に江戸川乱歩賞を受賞した作品です。一躍、森村誠一氏の名前を世に知れ渡らせた記念すべき作品であります。

1967年に青樹社の那須英三編集長に認められ「大都会」を出版するものの、全く売れませんでした。那須編集長は、青樹社社長を「この人は、必ず売れるから」と口説き「幻の墓」「銀の虚城」「分水嶺」と出版しますがサッパリでした。

「銀の虚城」に至っては、那須編集長が「他の出版社からも出して、顔を広めた方が良い」と言われ、紹介された出版社へ持って行くと「全く小説になっていない」と酷評される始末でした。

そんな時、那須氏が「推理小説みたいなのを書いたらどうか」とアドバイスされて、書いたのが本作品です。それが見事に乱歩賞を受賞しました。那須編集長が森村氏の才能を発見した慧眼が認められたことになりました。勿論、那須編集長も大喜びしたことと思います。

惜しいのは、その記念すべき出版が青樹社からでは無かったことです。本作以前那須編集長と二人三脚で執筆に取り組んできただけに、青樹社からの出版で乱歩賞を受賞してもらいたかったと思うのは、私の様な凡人だけでしょうか。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにしています。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れています。変死した冬子の心情が無ければ、密室にならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけていて、いわゆる「線」の部分を長くしています。

1957年に松本清張氏が「点と線」で人気を博した推理小説ブームが去った後でしたが、この後は、森村誠一氏が新たなブームを築き上げることになりました。記念すべき森村氏の代表作です!
高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25)より
4396335326
No.38
(5pt)

1969年に江戸川乱歩賞を受賞した作品です。森村誠一氏、雌伏の時代を終え大輪に開花した記念すべきベストセラーです!

1969年に出版され、見事に江戸川乱歩賞を受賞した作品です。一躍、森村誠一氏の名前を世に知れ渡らせた記念すべき作品であります。

1967年に青樹社の那須英三編集長に認められ「大都会」を出版するものの、全く売れませんでした。那須編集長は、青樹社社長を「この人は、必ず売れるから」と口説き「幻の墓」「銀の虚城」「分水嶺」と出版しますがサッパリでした。

「銀の虚城」に至っては、那須編集長が「他の出版社からも出して、顔を広めた方が良い」と言われ、紹介された出版社へ持って行くと「全く小説になっていない」と酷評される始末でした。

そんな時、那須氏が「推理小説みたいなのを書いたらどうか」とアドバイスされて、書いたのが本作品です。それが見事に乱歩賞を受賞しました。那須編集長が森村氏の才能を発見した慧眼が認められたことになりました。勿論、那須編集長も大喜びしたことと思います。

惜しいのは、その記念すべき出版が青樹社からでは無かったことです。本作以前那須編集長と二人三脚で執筆に取り組んできただけに、青樹社からの出版で乱歩賞を受賞してもらいたかったと思うのは、私の様な凡人だけでしょうか。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにしています。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れています。変死した冬子の心情が無ければ、密室にならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけていて、いわゆる「線」の部分を長くしています。

1957年に松本清張氏が「点と線」で人気を博した推理小説ブームが去った後でしたが、この後は、森村誠一氏が新たなブームを築き上げることになりました。記念すべき森村氏の代表作です!
高層の死角 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (ハルキ文庫)より
4894567121
No.37
(5pt)

1969年に江戸川乱歩賞を受賞した作品です。森村誠一氏、雌伏の時代を終え大輪に開花した記念すべきベストセラーです!

1969年に出版され、見事に江戸川乱歩賞を受賞した作品です。一躍、森村誠一氏の名前を世に知れ渡らせた記念すべき作品であります。

1967年に青樹社の那須英三編集長に認められ「大都会」を出版するものの、全く売れませんでした。那須編集長は、青樹社社長を「この人は、必ず売れるから」と口説き「幻の墓」「銀の虚城」「分水嶺」と出版しますがサッパリでした。

「銀の虚城」に至っては、那須編集長が「他の出版社からも出して、顔を広めた方が良い」と言われ、紹介された出版社へ持って行くと「全く小説になっていない」と酷評される始末でした。

そんな時、那須氏が「推理小説みたいなのを書いたらどうか」とアドバイスされて、書いたのが本作品です。それが見事に乱歩賞を受賞しました。那須編集長が森村氏の才能を発見した慧眼が認められたことになりました。勿論、那須編集長も大喜びしたことと思います。

惜しいのは、その記念すべき出版が青樹社からでは無かったことです。本作以前那須編集長と二人三脚で執筆に取り組んできただけに、青樹社からの出版で乱歩賞を受賞してもらいたかったと思うのは、私の様な凡人だけでしょうか。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにしています。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れています。変死した冬子の心情が無ければ、密室にならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけていて、いわゆる「線」の部分を長くしています。

1957年に松本清張氏が「点と線」で人気を博した推理小説ブームが去った後でしたが、この後は、森村誠一氏が新たなブームを築き上げることになりました。記念すべき森村氏の代表作です!
高層の死角 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (カッパ・ノベルス)より
4334025471
No.36
(5pt)

1969年に江戸川乱歩賞を受賞した作品です。森村誠一氏、雌伏の時代を終え大輪に開花した記念すべきベストセラーです!

1969年に出版され、見事に江戸川乱歩賞を受賞した作品です。一躍、森村誠一氏の名前を世に知れ渡らせた記念すべき作品であります。

1967年に青樹社の那須英三編集長に認められ「大都会」を出版するものの、全く売れませんでした。那須編集長は、青樹社社長を「この人は、必ず売れるから」と口説き「幻の墓」「銀の虚城」「分水嶺」と出版しますがサッパリでした。

「銀の虚城」に至っては、那須編集長が「他の出版社からも出して、顔を広めた方が良い」と言われ、紹介された出版社へ持って行くと「全く小説になっていない」と酷評される始末でした。

そんな時、那須氏が「推理小説みたいなのを書いたらどうか」とアドバイスされて、書いたのが本作品です。それが見事に乱歩賞を受賞しました。那須編集長が森村氏の才能を発見した慧眼が認められたことになりました。勿論、那須編集長も大喜びしたことと思います。

惜しいのは、その記念すべき出版が青樹社からでは無かったことです。本作以前那須編集長と二人三脚で執筆に取り組んできただけに、青樹社からの出版で乱歩賞を受賞してもらいたかったと思うのは、私の様な凡人だけでしょうか。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにしています。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れています。変死した冬子の心情が無ければ、密室にならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけていて、いわゆる「線」の部分を長くしています。

1957年に松本清張氏が「点と線」で人気を博した推理小説ブームが去った後でしたが、この後は、森村誠一氏が新たなブームを築き上げることになりました。記念すべき森村氏の代表作です!
高層の死角 (講談社文庫 も 1-1) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (講談社文庫 も 1-1)より
4061360051
No.35
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルに新風を吹き込んだ傑作で、森村氏の代表作です!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。

本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。

現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!

森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25)より
4396335326
No.34
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルに新風を吹き込んだ傑作で、森村氏の代表作です!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。

本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。

現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!

森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (ハルキ文庫)より
4894567121
No.33
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルに新風を吹き込んだ傑作で、森村氏の代表作です!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。

本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。

現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!

森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (カッパ・ノベルス)より
4334025471
No.32
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルに新風を吹き込んだ傑作で、森村氏の代表作です!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。

本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。

現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!

森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (講談社文庫 も 1-1) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (講談社文庫 も 1-1)より
4061360051
No.31
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルに新風を吹き込んだ傑作で、森村氏の代表作です!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。

本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。

この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。

捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。

変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。

本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。

現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!

森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (角川文庫)より
4041027152
No.30
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルの熾烈なトップを争う代表作だったと思います!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。
本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。
この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。
捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。
本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。
現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!
森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (角川文庫)より
4041027152
No.29
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルの熾烈なトップを争う代表作だったと思います!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。
本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。
この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。
捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。
本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。
現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!
森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25)より
4396335326
No.28
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルの熾烈なトップを争う代表作だったと思います!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。
本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。
この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。
捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。
本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。
現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!
森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (ハルキ文庫)より
4894567121
No.27
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルの熾烈なトップを争う代表作だったと思います!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。
本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。
この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。
捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。
本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。
現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!
森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (カッパ・ノベルス)より
4334025471
No.26
(5pt)

約半世紀も前の懐かしい小説ですが、当時人気の推理小説ジャンルの熾烈なトップを争う代表作だったと思います!

1969年発売の本書ですが、私が中学生の頃に読んだ事があり、何十年ぶりかで買って読み直しました。当時は同種のジャンルで一世を風靡していたのは松本清張氏でしたが、森村誠一氏の本書を読んだ時、都会的なセンスを感じ違った意味のセンセーショナルを感じた記憶が思い起こされます。
本論は、高級ホテルで起きた密室殺人事件と、福岡博多で起きた若い女性の変死事件の二つを絡めています。最初の事件は、日本ホテル業界老舗のパレスサイドホテルの社長、久住正之助が自社のホテルの最上階のコネクティングルームで二重の密室という状況で死体となって発見されます。第二の事件は福岡博多のホテルで久住の美人秘書で参考人でもある有坂冬子が変死体となって発見されるのです。状況から毒殺と判断されますが何かを秘しての死だったのです。
この捜査に当たるのが捜査一課の平賀高明なのですが、事件発生以前に有坂冬子と関係があり、どういう関係かは控えますが、平賀はこの二つの事件解明に向けて、とりわけ執念を燃やします。
捜査は、専ら密室の謎と犯人のアリバイ崩しの展開になります。一遍の小説で密室破りとアリバイ崩しの二つをテーマにおいた事は、当時としては画期的だったと思います。密室トリックは意外に簡単に解明されます。あまりにも簡単なので現在では通用するものではありませんが、当時一般の人がこの様な高級ホテルに滞在する事が稀有の時代であって、多くの人が頷いてしまったのかもしれません。変死事件の容疑者のアリバイ崩しは、実に念を入れてあります。変死した冬子の心情が無ければ、ここまで難しくはならなかったであろう点は否めません。このアリバイ崩しは時刻表との戦いで、さながら「点と線」を彷彿とさせますが、更に輪をかけてあり、いわゆる「線」を長くしています。
本書を読み、1957年に連載された松本清張氏の「点と線」と対比して読まずにはいられませんでした。時刻表を使ったアリバイも「点と線」を意識し、更に用意周到して「線」を延長したり、「点と線」では無かった、犯人が追い詰められ怯える様子も後述の型で表記されていて、作者がそれを意識しているようでなりませんでした。作家の意識としては当然の事だと思います。
現在では密室の解明、アリバイ崩し、トリック破りなどが飽和状態で多くの作家が、事件を起こりえない奇異な物にしたり、誇大な人物像を描いて、そんな事、有るわけないだろうと思わせる様な小説が多い中、半世紀も前の素朴なアイデア合戦がとても素晴らしく読めるのでした!
森村誠一氏の代表作だと思います。
高層の死角 (講談社文庫 も 1-1) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (講談社文庫 も 1-1)より
4061360051
No.25
(5pt)

密室殺人の謎と完璧なアリバイ、死角なき犯人の動き!

この作品で森村誠一氏のファンになりました。
1969年(昭和44)第15回江戸川乱歩賞は、氏の「高層の死角」に与えられた。
久々に現れた推理界の大型新人(本格推理作家)として、華々しいデビューを飾った。
この受賞作はホテルを舞台に、狡猾な犯人と捜査員の平賀刑事との知恵比べで、
大ホテルのオーナーが刺殺された二重の密室の謎と犯人の構築したアリバイを攻略していくプロセスは、
かなりの重圧感で精神的疲労すら覚えます。捜査の進め方に、もどかしさや人物が描けていないなど、
物足りない点はみられますが、それを補ってあまりあるほどの傑作であると私は思います。
受賞後二作目の「虚構の空路」もアリバイ崩しの読み応えのある作品となっており、
その後は「~殺人事件」シリーズ、そして「~の証明」シリーズへと続く。
ちなみに、受賞前の作品「銀の虚城(ホテル)」は、やや荒削りな文章ながら、ホテル業界の
過酷な生存競争を描いた企業サスペンス物として、一読に値します。
また、長編のみならず、中、短編においても「浜名湖東方15キロの地点」や「殺意の架橋」なども面白い作品で、
氏の旺盛な執筆力は日本の推理小説界に多大な貢献を果たしてきたものと確信します。
高層の死角 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (角川文庫)より
4041027152
No.24
(5pt)

密室殺人の謎と完璧なアリバイ、死角なき犯人の動き!

この作品で森村誠一氏のファンになりました。
1969年(昭和44)第15回江戸川乱歩賞は、氏の「高層の死角」に与えられた。
久々に現れた推理界の大型新人(本格推理作家)として、華々しいデビューを飾った。
この受賞作はホテルを舞台に、狡猾な犯人と捜査員の平賀刑事との知恵比べで、
大ホテルのオーナーが刺殺された二重の密室の謎と犯人の構築したアリバイを攻略していくプロセスは、
かなりの重圧感で精神的疲労すら覚えます。捜査の進め方に、もどかしさや人物が描けていないなど、
物足りない点はみられますが、それを補ってあまりあるほどの傑作であると私は思います。
受賞後二作目の「虚構の空路」もアリバイ崩しの読み応えのある作品となっており、
その後は「~殺人事件」シリーズ、そして「~の証明」シリーズへと続く。
ちなみに、受賞前の作品「銀の虚城(ホテル)」は、やや荒削りな文章ながら、ホテル業界の
過酷な生存競争を描いた企業サスペンス物として、一読に値します。
また、長編のみならず、中、短編においても「浜名湖東方15キロの地点」や「殺意の架橋」なども面白い作品で、
氏の旺盛な執筆力は日本の推理小説界に多大な貢献を果たしてきたものと確信します。
高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (祥伝社文庫 も 1-25)より
4396335326
No.23
(5pt)

密室殺人の謎と完璧なアリバイ、死角なき犯人の動き!

この作品で森村誠一氏のファンになりました。
1969年(昭和44)第15回江戸川乱歩賞は、氏の「高層の死角」に与えられた。
久々に現れた推理界の大型新人(本格推理作家)として、華々しいデビューを飾った。
この受賞作はホテルを舞台に、狡猾な犯人と捜査員の平賀刑事との知恵比べで、
大ホテルのオーナーが刺殺された二重の密室の謎と犯人の構築したアリバイを攻略していくプロセスは、
かなりの重圧感で精神的疲労すら覚えます。捜査の進め方に、もどかしさや人物が描けていないなど、
物足りない点はみられますが、それを補ってあまりあるほどの傑作であると私は思います。
受賞後二作目の「虚構の空路」もアリバイ崩しの読み応えのある作品となっており、
その後は「~殺人事件」シリーズ、そして「~の証明」シリーズへと続く。
ちなみに、受賞前の作品「銀の虚城(ホテル)」は、やや荒削りな文章ながら、ホテル業界の
過酷な生存競争を描いた企業サスペンス物として、一読に値します。
また、長編のみならず、中、短編においても「浜名湖東方15キロの地点」や「殺意の架橋」なども面白い作品で、
氏の旺盛な執筆力は日本の推理小説界に多大な貢献を果たしてきたものと確信します。
高層の死角 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (ハルキ文庫)より
4894567121
No.22
(5pt)

密室殺人の謎と完璧なアリバイ、死角なき犯人の動き!

この作品で森村誠一氏のファンになりました。
1969年(昭和44)第15回江戸川乱歩賞は、氏の「高層の死角」に与えられた。
久々に現れた推理界の大型新人(本格推理作家)として、華々しいデビューを飾った。
この受賞作はホテルを舞台に、狡猾な犯人と捜査員の平賀刑事との知恵比べで、
大ホテルのオーナーが刺殺された二重の密室の謎と犯人の構築したアリバイを攻略していくプロセスは、
かなりの重圧感で精神的疲労すら覚えます。捜査の進め方に、もどかしさや人物が描けていないなど、
物足りない点はみられますが、それを補ってあまりあるほどの傑作であると私は思います。
受賞後二作目の「虚構の空路」もアリバイ崩しの読み応えのある作品となっており、
その後は「~殺人事件」シリーズ、そして「~の証明」シリーズへと続く。
ちなみに、受賞前の作品「銀の虚城(ホテル)」は、やや荒削りな文章ながら、ホテル業界の
過酷な生存競争を描いた企業サスペンス物として、一読に値します。
また、長編のみならず、中、短編においても「浜名湖東方15キロの地点」や「殺意の架橋」なども面白い作品で、
氏の旺盛な執筆力は日本の推理小説界に多大な貢献を果たしてきたものと確信します。
高層の死角 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (カッパ・ノベルス)より
4334025471
No.21
(5pt)

密室殺人の謎と完璧なアリバイ、死角なき犯人の動き!

この作品で森村誠一氏のファンになりました。
1969年(昭和44)第15回江戸川乱歩賞は、氏の「高層の死角」に与えられた。
久々に現れた推理界の大型新人(本格推理作家)として、華々しいデビューを飾った。
この受賞作はホテルを舞台に、狡猾な犯人と捜査員の平賀刑事との知恵比べで、
大ホテルのオーナーが刺殺された二重の密室の謎と犯人の構築したアリバイを攻略していくプロセスは、
かなりの重圧感で精神的疲労すら覚えます。捜査の進め方に、もどかしさや人物が描けていないなど、
物足りない点はみられますが、それを補ってあまりあるほどの傑作であると私は思います。
受賞後二作目の「虚構の空路」もアリバイ崩しの読み応えのある作品となっており、
その後は「~殺人事件」シリーズ、そして「~の証明」シリーズへと続く。
ちなみに、受賞前の作品「銀の虚城(ホテル)」は、やや荒削りな文章ながら、ホテル業界の
過酷な生存競争を描いた企業サスペンス物として、一読に値します。
また、長編のみならず、中、短編においても「浜名湖東方15キロの地点」や「殺意の架橋」なども面白い作品で、
氏の旺盛な執筆力は日本の推理小説界に多大な貢献を果たしてきたものと確信します。
高層の死角 (講談社文庫 も 1-1) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (講談社文庫 も 1-1)より
4061360051
No.20
(5pt)

さまざまな偽装が織り込まれている作品

森村作品には珍しく
色気のほうがごく控えめの作品です。
その代わりすごいのは犯人が自己を守るために施した
緻密なアリバイ作りの数々です。
舌を巻くことでしょう。

そしてそんな難事件に挑むのは
狡猾な犯人によって
愛していたものを殺された一人の巡査です。
その愛は彼の執念の捜査からもうかがえることでしょう。

ただし、運命というものは
実に酷なものでして、
待ち受けている事実は巡査にとっては
あまりにもきつすぎるものでしたが…

とにかく使う手段が大胆ですが
それでいて何度も苦労させられるのです。
犯人の狡猾さ…
それが強い作品でした。
高層の死角 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 高層の死角 (ハルキ文庫)より
4894567121