共喰い

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共喰いの評価:

3.19/5点 レビュー 192件。 C ランク

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平均点3.19pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全184件 141〜160 8/10ページ
No.44
(4pt)

好き嫌いがはっきり分かれる作品

本作は田中慎弥氏による第146回芥川賞受賞作。

全体的に暗鬱でグロテスク。
読んでいる間中、常に臭気が立ちこめるという印象が強かった。
それも海に近い川や魚など、どちらかと言うと生臭さが強い。
しかしそれはこの作品の重要な個性の一つだと思う。
性に関する描写も不必要さを感じず、ストレート且つ冗長感が無くてよかった。
(たまにサービス的に性描写を用いる作品もあるので)
舞台も登場人物もコンパクトでわかりやすく、余計なエネルギーを使わずに読める。
また、大雨と共にクライマックスへ向かう終盤はなかなか迫力があった。
「もらっといてやる」と大口を叩くだけのことはあるかも知れない。

陰気臭さ、泥臭さが目立つこともあり、好き嫌いがはっきり分かれる作品の典型だと思う。
爽やかな読後感を求める人には向かない。
個人的には結構好きな作品である。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.43
(4pt)

好き嫌いがはっきり分かれる作品

本作は田中慎弥氏による第146回芥川賞受賞作。

全体的に暗鬱でグロテスク。
読んでいる間中、常に臭気が立ちこめるという印象が強かった。
それも海に近い川や魚など、どちらかと言うと生臭さが強い。
しかしそれはこの作品の重要な個性の一つだと思う。
性に関する描写も不必要さを感じず、ストレート且つ冗長感が無くてよかった。
(たまにサービス的に性描写を用いる作品もあるので)
舞台も登場人物もコンパクトでわかりやすく、余計なエネルギーを使わずに読める。
また、大雨と共にクライマックスへ向かう終盤はなかなか迫力があった。
「もらっといてやる」と大口を叩くだけのことはあるかも知れない。

陰気臭さ、泥臭さが目立つこともあり、好き嫌いがはっきり分かれる作品の典型だと思う。
爽やかな読後感を求める人には向かない。
個人的には結構好きな作品である。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.42
(5pt)

父と息子を取り巻く女性の存在感

女性を殴らずにはいられない父と息子の物語。男の暴力に向き合う女性たち
が存在感があり魅力的である。
二人の母を持つ主人公、父との関係、セックス、筆者の構成の上手さもあり
一気に読める一冊です。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.41
(5pt)

父と息子を取り巻く女性の存在感

女性を殴らずにはいられない父と息子の物語。男の暴力に向き合う女性たち
が存在感があり魅力的である。
二人の母を持つ主人公、父との関係、セックス、筆者の構成の上手さもあり
一気に読める一冊です。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.40
(5pt)

川の悪臭が文字から臭ってくる初体験

受賞会見の発言を見て本を読んでみたいと思ったひとりです。

読んだ感想について

「川の悪臭が文字から臭ってくる初体験をした」です。

この本の中で繊細な部分の表現を読んで

記者会見の田中さんの、本質の中の田中さんを読んだように

思います。

賛否両論さまざまな意見が書き込まれているというのは

とても良いと思います。

その場を与えてくれた田中さんに感謝します。

読むかどうか迷っているのなら

読まれた方がよろしいのではないでしょうか。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.39
(4pt)

芸術に何を期待するか

話題作で、何かを期待して読む人も多いだろう。

 その「何か」とは、人生のヒントであったり、現代社会をあぶり出すような何かであったり、あるいは人間社会の真理だとか、はたまた強いカタルシスを持った感動であったり、人それぞれだろうが、芸術作品に触れる際に人は何かを期待する。そうでなければ、時間とエネルギーを割いて、文章を読むなんてことをするわけがない。

 で、芥川賞は純文学の賞で、新人・中堅向けの賞であるからそこまで完成度の高い作品ばかりでもないが、日本で一番有名な文学賞でもある。純文学とは芸術で、それを読めば何かある。自分の中に何かが起きる。といった期待が出てしまう。

 期待していたものが得られず、反動でレビューで低い点をつける人もいる。これは毎回の芥川賞受賞作に言えることだろう。いつものことだ。

 ただ、作者自身「それまで本というのは役に立つものだと思っていたのに、役に立たなくてもいいんだとわかった。」と川端、谷崎、三島の作品に出会った感想を述べているように、別に文学というのは何の役にも立たない(=読んでも何も得られない)としてもいいものなのだ。もちろん、そんな作品が世間で持てはやされることに腹が立つというのは分かるが。

 個人的には、日本の純文学らしい端正な文章に触れられたということで満足。ただ、物語内容は80年代くらいまでの日本っていう感じで、岡崎京子とかが出てきたのは何年前だったかな、と古さを感じた。コンビニと大型ショッピングモールが進出する前の地方という感じか。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.38
(5pt)

川の悪臭が文字から臭ってくる初体験

受賞会見の発言を見て本を読んでみたいと思ったひとりです。

読んだ感想について

「川の悪臭が文字から臭ってくる初体験をした」です。

この本の中で繊細な部分の表現を読んで

記者会見の田中さんの、本質の中の田中さんを読んだように

思います。

賛否両論さまざまな意見が書き込まれているというのは

とても良いと思います。

その場を与えてくれた田中さんに感謝します。

読むかどうか迷っているのなら

読まれた方がよろしいのではないでしょうか。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.37
(4pt)

芸術に何を期待するか

話題作で、何かを期待して読む人も多いだろう。

 その「何か」とは、人生のヒントであったり、現代社会をあぶり出すような何かであったり、あるいは人間社会の真理だとか、はたまた強いカタルシスを持った感動であったり、人それぞれだろうが、芸術作品に触れる際に人は何かを期待する。そうでなければ、時間とエネルギーを割いて、文章を読むなんてことをするわけがない。

 で、芥川賞は純文学の賞で、新人・中堅向けの賞であるからそこまで完成度の高い作品ばかりでもないが、日本で一番有名な文学賞でもある。純文学とは芸術で、それを読めば何かある。自分の中に何かが起きる。といった期待が出てしまう。

 期待していたものが得られず、反動でレビューで低い点をつける人もいる。これは毎回の芥川賞受賞作に言えることだろう。いつものことだ。

 ただ、作者自身「それまで本というのは役に立つものだと思っていたのに、役に立たなくてもいいんだとわかった。」と川端、谷崎、三島の作品に出会った感想を述べているように、別に文学というのは何の役にも立たない(=読んでも何も得られない)としてもいいものなのだ。もちろん、そんな作品が世間で持てはやされることに腹が立つというのは分かるが。

 個人的には、日本の純文学らしい端正な文章に触れられたということで満足。ただ、物語内容は80年代くらいまでの日本っていう感じで、岡崎京子とかが出てきたのは何年前だったかな、と古さを感じた。コンビニと大型ショッピングモールが進出する前の地方という感じか。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.36
(5pt)

女たちはそれでも男の暴力に立ち向かう

芥川賞受賞ということで、かつて読んだ作者の『切れた鎖』いらいの鑑賞。あの頃の難解な文体そのままに、格段に読みやすくなっていて、この作者のたゆまぬ向上心にまずは脱帽するばかり。そして、内容もさらに深化され濃密な絵画的世界に圧倒されました。いつの時代も男は女を虐げることで、この社会を造り出している、それでも女は戦うことを止めない。それはやはり子供のため、例えその子供にも暴力の芽があろうとも。そんな力強いメッセージが、僕の心に響きました。高校卒業から小説を書くことしかしてこなかった、そんな作者を支え続けてくれた母への深い感謝も行間に満ちています。納得の芥川賞受賞作でした。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.35
(4pt)

日本文学のフォーマットにのっとった作品

田中慎弥「共食い」を読了。テーマといい、内容といい、これまでの日本文学のフォーマットにのっとった作品です。性や暴力から人間性をあぶりだし、そして地方の土着的な思考を織り交ぜています。
このようなテーマなのに、読後は荒んだ気持ちにならず、逆に清清しい気持ちになります。それが作者の力量なのでしょう。不思議です。理由の一つに登場する女性に悪い人がいない、というのがあるのでしょう。
そして何より、文章が読みやすいのです。いい作家さんです。鷺の記述なんかは感動しました。
男読者の感想ですが、そういった点が「清清しさ」の源泉であるように思えました。
いい作品です。祝芥川賞。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.34
(5pt)

女たちはそれでも男の暴力に立ち向かう

芥川賞受賞ということで、かつて読んだ作者の『切れた鎖』いらいの鑑賞。あの頃の難解な文体そのままに、格段に読みやすくなっていて、この作者のたゆまぬ向上心にまずは脱帽するばかり。そして、内容もさらに深化され濃密な絵画的世界に圧倒されました。いつの時代も男は女を虐げることで、この社会を造り出している、それでも女は戦うことを止めない。それはやはり子供のため、例えその子供にも暴力の芽があろうとも。そんな力強いメッセージが、僕の心に響きました。高校卒業から小説を書くことしかしてこなかった、そんな作者を支え続けてくれた母への深い感謝も行間に満ちています。納得の芥川賞受賞作でした。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.33
(4pt)

日本文学のフォーマットにのっとった作品

田中慎弥「共食い」を読了。テーマといい、内容といい、これまでの日本文学のフォーマットにのっとった作品です。性や暴力から人間性をあぶりだし、そして地方の土着的な思考を織り交ぜています。
このようなテーマなのに、読後は荒んだ気持ちにならず、逆に清清しい気持ちになります。それが作者の力量なのでしょう。不思議です。理由の一つに登場する女性に悪い人がいない、というのがあるのでしょう。
そして何より、文章が読みやすいのです。いい作家さんです。鷺の記述なんかは感動しました。
男読者の感想ですが、そういった点が「清清しさ」の源泉であるように思えました。
いい作品です。祝芥川賞。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.32
(4pt)

面白かったです

記者会見で著者のことを知りました。
興味本位で手に取ったのは確かです。
でも暗くてドロドロした話が好きな私はハマってしまいました。
文章が難しいのでスラスラは読めませんでしたが面白かったです。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.31
(4pt)

面白かったです

記者会見で著者のことを知りました。
興味本位で手に取ったのは確かです。
でも暗くてドロドロした話が好きな私はハマってしまいました。
文章が難しいのでスラスラは読めませんでしたが面白かったです。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.30
(4pt)

やさしい人

しつこい描写に読み始めはうんざりしたけれど、読むうちに著者の優しさを感じた。
女の人に優しい人なんだろうか。
女の人に暴力をふるう話なのに、女の人を大切に描いている。
仁子さんの強さと愛が好き。
『第三紀層の魚』は、それぞれの静かな心の動きが『共食い』の強烈さを中和させてくれた。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.29
(4pt)

やさしい人

しつこい描写に読み始めはうんざりしたけれど、読むうちに著者の優しさを感じた。
女の人に優しい人なんだろうか。
女の人に暴力をふるう話なのに、女の人を大切に描いている。
仁子さんの強さと愛が好き。
『第三紀層の魚』は、それぞれの静かな心の動きが『共食い』の強烈さを中和させてくれた。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.28
(4pt)

中途半端な自己嫌悪

他者に対する父親のふるまいが許せない。父の血が流れる自分を許せない。というそぶりをするが実は自己愛の塊の主人公。
 家庭はもとから崩壊し、家庭の体を成していない。
しかし、集落の祭りには参加し、共同体の一人として役割を果たしてはいる。
よくわからない。
 でも、何か文学的な感じはする。ストーリーに起伏もある。中途半端な感じがまた煮えきらなくていい。
 何より、細かい描写がいちいちうまくて気取っている。文章を書くのが本当に好きな人だね。
「アパートの女の目は異常なほど澄んでいた。」の後、
「夢に見たこともない別な人生が通り過ぎてゆくのを眺めているに違いなかった。」なんて、ちょっくら思いつかないもん。
こういう会心の一撃風の文がいくつもある。

 一部の選考委員はこういう技巧を嫌いかもしれないけど、こんなに一所懸命自分の文章を磨いて温めて愛撫している人には、やはり賞をあげてよかった。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.27
(4pt)

読み応えバッチリの重く、温かい作品

「共喰い」のレビューです。
会話文の訛りがキツかったり、情景描写が難解だったりと読書をあまりしない人にはオススメ出来ない作品でした。
去年の芥川賞受賞作品「苦役列車」「きことわ」は初心者でも読める作品であっただけに、それとは対照的といえるでしょう。
頑張って5分の4ほど読んでしまえば、あとは一気。面白かったと言える作品になる思います。

この小説は、主人公・遠馬の心情を徹底的に追い求めている作品ですが、そんな中にもその他の登場人物の心情も垣間見れ、
物語全体を俯瞰できるところに面白みがあると感じました。暗いストーリー展開でもラストは温かく?締められ、
読み手のことを深く考えられた小説であることは間違いないでしょう。

70ページ程度の短い作品でありますが読み応えバッチリの重く、温かい作品です。
これから読む人はちょっと力入れて読み始めてください。

>読書時間:1時間強程度
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.26
(4pt)

中途半端な自己嫌悪

他者に対する父親のふるまいが許せない。父の血が流れる自分を許せない。というそぶりをするが実は自己愛の塊の主人公。
 家庭はもとから崩壊し、家庭の体を成していない。
しかし、集落の祭りには参加し、共同体の一人として役割を果たしてはいる。
よくわからない。
 でも、何か文学的な感じはする。ストーリーに起伏もある。中途半端な感じがまた煮えきらなくていい。
 何より、細かい描写がいちいちうまくて気取っている。文章を書くのが本当に好きな人だね。
「アパートの女の目は異常なほど澄んでいた。」の後、
「夢に見たこともない別な人生が通り過ぎてゆくのを眺めているに違いなかった。」なんて、ちょっくら思いつかないもん。
こういう会心の一撃風の文がいくつもある。

 一部の選考委員はこういう技巧を嫌いかもしれないけど、こんなに一所懸命自分の文章を磨いて温めて愛撫している人には、やはり賞をあげてよかった。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.25
(4pt)

読み応えバッチリの重く、温かい作品

「共喰い」のレビューです。
会話文の訛りがキツかったり、情景描写が難解だったりと読書をあまりしない人にはオススメ出来ない作品でした。
去年の芥川賞受賞作品「苦役列車」「きことわ」は初心者でも読める作品であっただけに、それとは対照的といえるでしょう。
頑張って5分の4ほど読んでしまえば、あとは一気。面白かったと言える作品になる思います。

この小説は、主人公・遠馬の心情を徹底的に追い求めている作品ですが、そんな中にもその他の登場人物の心情も垣間見れ、
物語全体を俯瞰できるところに面白みがあると感じました。暗いストーリー展開でもラストは温かく?締められ、
読み手のことを深く考えられた小説であることは間違いないでしょう。

70ページ程度の短い作品でありますが読み応えバッチリの重く、温かい作品です。
これから読む人はちょっと力入れて読み始めてください。

>読書時間:1時間強程度
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236