蒼き山嶺

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蒼き山嶺の評価:

3.92/5点 レビュー 24件。 B ランク

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平均点3.92pt

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全41件 41〜41 3/3ページ
No.1
(4pt)

山岳小説半分、ミステリー小説半分

4月残雪の残る北アルプス。元長野県警山岳救助隊で遭難対策協議会の得丸志郎は覚束ない足取りで歩く登山者の男に注意喚起するため声をかける。
その男は現在警視庁公安部の刑事で大学時代登山部の友人だった池谷博史で卒業後20年ぶりの再会であった。
池谷は白馬岳を目指すがと言ったがすっかり登山技術と体力が衰えており、得丸にガイドとして一緒に登ってくれないか?と頼み得丸はそれを了承する。
登るにつれへばっていく池谷。予定よりも遅れるという旨を遭難対策協議会に電話連絡した所、下界では公安がらみの検問が敷かれているという情報が入る。
その会話を聞いた池谷は電話を切れと友人である得丸に拳銃を向ける。
池谷の目的は山頂を目指す登山ではなく、公安警察に見つからず北アルプスを越え日本海に抜けることだった。

登山中に怪我をする池谷。同じルートを登っていた為に巻き込まれるプロっぽい女性登山者。技術はないが化け物じみた体力だけで追跡してくる謎の男たち。そして変わっていく天候。
なぜ公安の刑事が同じ公安に追われるのか?なぜ日本海を目指すのか?山で追ってくる謎の男たちは何者なのか?この小説は山岳小説と銘打ってはいるがミステリー要素も強い。
登山の部分に関しては主人公の得丸だけなら簡単に登れるが、体力がなく、しかも怪我をした池谷を連れて歩くことによって進むのが困難になるよう設定してある。

話はこの他に大学時代の山岳部の思い出にもおよぶ。得丸と池谷が目標とした友人で、大学卒業後プロの登山家になりK2で遭難した若林の昔話に結構ページを割いている。私はこの話がメインストーリー同じくらい面白く感じた。

ミステリー要素のおかげで先が気になる作り、純粋な山岳小説だと途中で飽きてくる方に特におススメ。
蒼き山嶺 Amazon書評・レビュー: 蒼き山嶺より
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