勝手にふるえてろ

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勝手にふるえてろの評価:

3.45/5点 レビュー 102件。 C ランク

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平均点3.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全204件 161〜180 9/11ページ
No.44
(3pt)

少女を卒業できないOLの等身大の私小説

江藤良香という名の、まるでTBSの江藤愛アナウンサーを髣髴とさせるように可憐な、26歳のOLが主人公。彼女には悩みがあり、「イチ」と「ニ」という二人の恋人未満の男の間で揺れている――という設定だ。

前作「夢を与える」では少々背伸びをして非現実的なプロットに違和感を覚えてしまったが、今回の新作は妙に背伸びをすることも無く、26歳女性の等身大の日常が描かれている。作者の綿矢りささんも26歳であり、ある種の私小説的な作品として読むことも可能だ。

とはいえ、若者風俗や甘いラヴストーリーを期待した読者は、少なからず失望するかもしれない。20代も中盤の主人公OLは、未だ男性経験が無く処女であり、理想の恋愛に生きるか? あるいは相手とのときめきの無い相手との現実的な交際を選ぶか? という二者択一に迷ってうろうろと彷徨ってしまう。読者としてみれば、あれこれと彼女の心の悶々のモノローグを聞かされてしまうことになる。何だか締まらない展開にいらいらさせられるのだが、少女小説で磨いた綿矢さんの独特の筆致が、最後まで読者を連れて離すことはない。

タイトルにもなった「勝手にふるえてろ」という台詞を吐いて、主人公は誰かを突き放すことになる。こう来たかという展開であって、ある程度は予想の範囲内だが、賢い選択だということはできないだろう。到着点ではなく始まりの一地点であり、まだまだこの先、迷いは続いていくはずだ。

「現代の女の人の気持ちを鮮明に描いたつもりです」と、綿矢りささんは、公式サイトのメッセージで語っている。

[...]

未だ初々しい彼女の語り口はとてもうぶであり、癒されるものが無い訳ではない。これからの成長に益々興味が湧いてくる。行け行けどんどんのギャルばかり見せつられてきた我々としては、たまにはこうした小説も良いものである。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.43
(3pt)

少女を卒業できないOLの等身大の私小説

江藤良香という名の、まるでTBSの江藤愛アナウンサーを髣髴とさせるように可憐な、26歳のOLが主人公。彼女には悩みがあり、「イチ」と「ニ」という二人の恋人未満の男の間で揺れている――という設定だ。

前作「夢を与える」では少々背伸びをして非現実的なプロットに違和感を覚えてしまったが、今回の新作は妙に背伸びをすることも無く、26歳女性の等身大の日常が描かれている。作者の綿矢りささんも26歳であり、ある種の私小説的な作品として読むことも可能だ。

とはいえ、若者風俗や甘いラヴストーリーを期待した読者は、少なからず失望するかもしれない。20代も中盤の主人公OLは、未だ男性経験が無く処女であり、理想の恋愛に生きるか? あるいは相手とのときめきの無い相手との現実的な交際を選ぶか? という二者択一に迷ってうろうろと彷徨ってしまう。読者としてみれば、あれこれと彼女の心の悶々のモノローグを聞かされてしまうことになる。何だか締まらない展開にいらいらさせられるのだが、少女小説で磨いた綿矢さんの独特の筆致が、最後まで読者を連れて離すことはない。

タイトルにもなった「勝手にふるえてろ」という台詞を吐いて、主人公は誰かを突き放すことになる。こう来たかという展開であって、ある程度は予想の範囲内だが、賢い選択だということはできないだろう。到着点ではなく始まりの一地点であり、まだまだこの先、迷いは続いていくはずだ。

「現代の女の人の気持ちを鮮明に描いたつもりです」と、綿矢りささんは、公式サイトのメッセージで語っている。

[...]

未だ初々しい彼女の語り口はとてもうぶであり、癒されるものが無い訳ではない。これからの成長に益々興味が湧いてくる。行け行けどんどんのギャルばかり見せつられてきた我々としては、たまにはこうした小説も良いものである。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.42
(2pt)

設定が切なかった

どうしようもなく虚無的な綿矢節が全開だ。
しかし、綿矢自身に社会経験がないせいだろうが、
OLの生き方や考え方にリアリティが感じられない気がする。
ファッション雑誌のOL像から、一生懸命、内容を想像したような作品。

綿矢は、この作品を創るまでに、
何作か、ダメだと思って破棄したそうだ。この作品は、半年くらいで書いたそうだ。
けれども、彼女自身どこか乗り切れていないような、「頭で考えてつくる恋愛」にも限界を感じる。

正直なところ、26歳OL、未経験、この設定、
あまり実感が湧かない。引き込まれるものがなく、なにか残念な作品だった。

吹っ切れた厚みのある彼女の作品が読みたい。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.41
(2pt)

設定が切なかった

どうしようもなく虚無的な綿矢節が全開だ。
しかし、綿矢自身に社会経験がないせいだろうが、
OLの生き方や考え方にリアリティが感じられない気がする。
ファッション雑誌のOL像から、一生懸命、内容を想像したような作品。

綿矢は、この作品を創るまでに、
何作か、ダメだと思って破棄したそうだ。この作品は、半年くらいで書いたそうだ。
けれども、彼女自身どこか乗り切れていないような、「頭で考えてつくる恋愛」にも限界を感じる。

正直なところ、26歳OL、未経験、この設定、
あまり実感が湧かない。引き込まれるものがなく、なにか残念な作品だった。

吹っ切れた厚みのある彼女の作品が読みたい。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.40
(5pt)

恋愛小説が苦手な人に。

恋愛小説は滅多に読まない私ですが、この小説は最初から最後まで面白く読めました。主人公はちょっと変。でも最近の漫画や小説のキャラクターのようにものすごく変、ていうわけではなくて探せばそのへんにいそうな「ちょっと」変さ加減が絶妙。確かに身勝手な所もありますが、女の子ってだれでも多かれ少なかれずるいところやわがままなところを持っているものですし。たまに男性の作家さんの作品では聖女みたいな女の人が出てきて、なんだかな〜と思ってしまいます。恋愛もので主人公を応援したくなったのは久々です。
 ヨシカの心の王子様であるイチも魅力的ですが、ニも人間臭くてよかったです。前半では酷い描かれ方をしていますが、それは語り手であるヨシカがイチを神聖視するあまり、他の男性をことさら厳しい目で見てしまっていたせいでしょう。第三者の視点で見てみると、ニはそこまでダメには見えません。筋肉自慢?なんかかわいいもんです。
 このお話で一番あ〜わかるなあと感じたのが、主人公の気持ちの変化。中盤ではイチに、後半ではニに。本当に小さな出来事、他の人からしたら「なんでそんなことで?」というような事で人の気持ちはすうっと冷めたりするものです。逆もまたしかり。それまで全然なんとも思っていなかった人が、ふとした瞬間に特別に見えたり。ラストの、はじめて名前が明かされる場面がとても好きです。彼らの今後の話が読みたい……!なかなかいいコンビになる気がします。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.39
(5pt)

恋愛小説が苦手な人に。

恋愛小説は滅多に読まない私ですが、この小説は最初から最後まで面白く読めました。主人公はちょっと変。でも最近の漫画や小説のキャラクターのようにものすごく変、ていうわけではなくて探せばそのへんにいそうな「ちょっと」変さ加減が絶妙。確かに身勝手な所もありますが、女の子ってだれでも多かれ少なかれずるいところやわがままなところを持っているものですし。たまに男性の作家さんの作品では聖女みたいな女の人が出てきて、なんだかな〜と思ってしまいます。恋愛もので主人公を応援したくなったのは久々です。
 ヨシカの心の王子様であるイチも魅力的ですが、ニも人間臭くてよかったです。前半では酷い描かれ方をしていますが、それは語り手であるヨシカがイチを神聖視するあまり、他の男性をことさら厳しい目で見てしまっていたせいでしょう。第三者の視点で見てみると、ニはそこまでダメには見えません。筋肉自慢?なんかかわいいもんです。
 このお話で一番あ〜わかるなあと感じたのが、主人公の気持ちの変化。中盤ではイチに、後半ではニに。本当に小さな出来事、他の人からしたら「なんでそんなことで?」というような事で人の気持ちはすうっと冷めたりするものです。逆もまたしかり。それまで全然なんとも思っていなかった人が、ふとした瞬間に特別に見えたり。ラストの、はじめて名前が明かされる場面がとても好きです。彼らの今後の話が読みたい……!なかなかいいコンビになる気がします。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.38
(5pt)

名前では買わなかった。

私は、最後に作者が綿矢りさだと知った。

蹴りたい背中も読んだけど、蹴りたい背中はかなり意味が分からなかった。

なんで賞をやったのだと言いたい程。しかしそのおかげかで、また作品を世に出すことも出来たのだと思う。

今回、正直、ラストは泣いた。これは勿論、女性が読んだ方が共感できると思う。

また、深く細かく考えないこと。注目すべきなのは、会社がどーのだのではなく、 『心理描写』。素晴らしい。本当に共感できた。
本のあらすじにも書いてあるのだし、共感できそうだなぁという人が買うべき。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.37
(5pt)

名前では買わなかった。

私は、最後に作者が綿矢りさだと知った。

蹴りたい背中も読んだけど、蹴りたい背中はかなり意味が分からなかった。

なんで賞をやったのだと言いたい程。しかしそのおかげかで、また作品を世に出すことも出来たのだと思う。

今回、正直、ラストは泣いた。これは勿論、女性が読んだ方が共感できると思う。

また、深く細かく考えないこと。注目すべきなのは、会社がどーのだのではなく、 『心理描写』。素晴らしい。本当に共感できた。
本のあらすじにも書いてあるのだし、共感できそうだなぁという人が買うべき。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.36
(3pt)

【綿矢りさ】という名前で買った自分が甘いのだと思う。

彼女の作品のファンで、ずっと待っていた新刊だった。
いろいろ書き始めても書き上げることができず、やっと最後まで書けた作品らしいが、待った時間が長かった。期待しすぎてしまった。でも作家の名前で買った。そしてこれからも名前で買うと思う。何が好きかと言えば、センスだ。上手い作家はいくらでもいるし、面白いものを書く作家もいくらでもいる。そんな基準は飛び越えて彼女の言葉や文章のセンスが好きなのだ。
かつて綿矢作品に出会えてよかったと心から思った読書の思い出が忘れられないのでこれからも読み続けると思う。

つまりは、次回作に期待!
ということ。

主人公に感情移入しにくくしてしまったのが残念。幸せになってほしい!と思えないような人物は恋愛モノの中心には弱いんじゃないかと思う。
あと、流れ的にオチに対する期待が膨らみすぎてしまう気がする。オチはどうなるんだとしか思えないような展開になってしまったのが残念。

【綿矢りさ】という名前で買った自分が甘いのだと思う。
☆も甘く3つ。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.35
(3pt)

【綿矢りさ】という名前で買った自分が甘いのだと思う。

彼女の作品のファンで、ずっと待っていた新刊だった。
いろいろ書き始めても書き上げることができず、やっと最後まで書けた作品らしいが、待った時間が長かった。期待しすぎてしまった。でも作家の名前で買った。そしてこれからも名前で買うと思う。何が好きかと言えば、センスだ。上手い作家はいくらでもいるし、面白いものを書く作家もいくらでもいる。そんな基準は飛び越えて彼女の言葉や文章のセンスが好きなのだ。
かつて綿矢作品に出会えてよかったと心から思った読書の思い出が忘れられないのでこれからも読み続けると思う。

つまりは、次回作に期待!
ということ。

主人公に感情移入しにくくしてしまったのが残念。幸せになってほしい!と思えないような人物は恋愛モノの中心には弱いんじゃないかと思う。
あと、流れ的にオチに対する期待が膨らみすぎてしまう気がする。オチはどうなるんだとしか思えないような展開になってしまったのが残念。

【綿矢りさ】という名前で買った自分が甘いのだと思う。
☆も甘く3つ。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.34
(1pt)

どうせあざといなら続編にしてしまえば

蹴りたい背中が素晴らしすぎたのだろか。
陳腐な比喩とか、いらない描写とか、わざとアイロニーとしてやってるのだろうか。笑いどころもないし、真剣に書いたんだとしたら・・・
散漫な印象だし、頭の中で一生懸命すり合わせて書いたという感じで、読んでて疲れてしまう内容でした。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.33
(1pt)

どうせあざといなら続編にしてしまえば

蹴りたい背中が素晴らしすぎたのだろか。
陳腐な比喩とか、いらない描写とか、わざとアイロニーとしてやってるのだろうか。笑いどころもないし、真剣に書いたんだとしたら・・・
散漫な印象だし、頭の中で一生懸命すり合わせて書いたという感じで、読んでて疲れてしまう内容でした。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.32
(3pt)

勝手にふるえてろ/綿矢りさ

恋愛小説だけどぽくない書き方
“綿矢りさワールド”に
引き込まれるぜ\(^O^)/
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.31
(3pt)

勝手にふるえてろ/綿矢りさ

恋愛小説だけどぽくない書き方
“綿矢りさワールド”に
引き込まれるぜ\(^O^)/
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.30
(4pt)

幼稚といってしまえばそれまでだけど・・・

わたしは面白かったです。

脳内で温められた好みの男の人物像は、
現実で生きている本人とはなんら関係なく
どんどんイメージだけが膨らみ、
「絶対にあたしのことも好きなはず」と
その人のこころまで自在に作り上げてしまいます。

それは妄想なんだけれど、
実際に会って話してもなおイチは自分に気があると、
2人でもっと話せば分かり合えると思い込んでいる
「思い込み」が主人公を支配しており、
読者である自分にも身に覚えがあることだっただけに
冷静に主人公を俯瞰していました。

イチは言うならば主人公の「理想」であり
現実には存在しえない王子様である。
一方でニは、あまりに理想から遠い、見たくない現実。

人は理想を追いつつも、
結局は現実を受け入れ、
それによって幸せを積み重ねていくものなのだと思います。

結婚というリミットを考えながら
恋をしなくてはいけない微妙な年頃の心の迷い、
親友のうらぎり、一生を捧げるにはあまりにも興味のなさすぎる仕事など
夢見るばかりでは何もつかめない20代後半の女子には
何らかの示唆をあたえる一冊ではないでしょうか。

ライトな文章は読みやすく、
1時間程度で読了してしまいました。

著者には、
もっとたくさん新刊をだしてほしいです。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.29
(4pt)

幼稚といってしまえばそれまでだけど・・・

わたしは面白かったです。

脳内で温められた好みの男の人物像は、
現実で生きている本人とはなんら関係なく
どんどんイメージだけが膨らみ、
「絶対にあたしのことも好きなはず」と
その人のこころまで自在に作り上げてしまいます。

それは妄想なんだけれど、
実際に会って話してもなおイチは自分に気があると、
2人でもっと話せば分かり合えると思い込んでいる
「思い込み」が主人公を支配しており、
読者である自分にも身に覚えがあることだっただけに
冷静に主人公を俯瞰していました。

イチは言うならば主人公の「理想」であり
現実には存在しえない王子様である。
一方でニは、あまりに理想から遠い、見たくない現実。

人は理想を追いつつも、
結局は現実を受け入れ、
それによって幸せを積み重ねていくものなのだと思います。

結婚というリミットを考えながら
恋をしなくてはいけない微妙な年頃の心の迷い、
親友のうらぎり、一生を捧げるにはあまりにも興味のなさすぎる仕事など
夢見るばかりでは何もつかめない20代後半の女子には
何らかの示唆をあたえる一冊ではないでしょうか。

ライトな文章は読みやすく、
1時間程度で読了してしまいました。

著者には、
もっとたくさん新刊をだしてほしいです。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.28
(5pt)

ストーリーは度外視

文章のセンスは好きです。ひらがなの使いどころとか。

ただ,読んでいると,選び抜かれた言葉たちばかりなのが伝わってきて,『息の詰まる思い』がする。 それが良さでもあるんだけど。

『チゲ鍋』と書かれていた時点で,作者=主人公ではないと感じました。

それでは作者はなにを伝えたかったんだろうと,考え込んでいます。

術中でしょうか・・
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.27
(5pt)

ストーリーは度外視

文章のセンスは好きです。ひらがなの使いどころとか。

ただ,読んでいると,選び抜かれた言葉たちばかりなのが伝わってきて,『息の詰まる思い』がする。 それが良さでもあるんだけど。

『チゲ鍋』と書かれていた時点で,作者=主人公ではないと感じました。

それでは作者はなにを伝えたかったんだろうと,考え込んでいます。

術中でしょうか・・
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.26
(5pt)

綿矢節全開

前作の「夢を与える」は、まったく平板で面白味のない小説でしたが、今回は芥川賞受賞作である「蹴りたい背中」の路線に戻って、綿矢さん独特の観察、比喩に溢れた作品となりました。中学時代の教室風景やインターネットの成りすましといった、この作家のトレードマークともいうべきシチュエーションも復活しています。現代の人間模様とは、こんなものなんだろうなぁという情景が巧く描けていると感じます。

というか、他の作家さんの作品を読むと、自分の日常とはあまりにもかけ離れていることが多く、自分の人生はなんてつまらないんだろうという気になりますが、こういう作品は 「まっ、現代の人生、こんなものだろう」 と安心させてくれます。「蹴りたい」でも思ったのですが、この人の文章は、一文一文が鋭く突き刺さるものを持っており、そう簡単に読み進められる作品ではありません。作品全体を覆う、澄んだ淡青色を思わせるトーンと相まって、「小説」というよりも立派な「文学作品」になっていると感じました。

この作家さんの作品は、ストーリーを楽しむものではなく、絵画を鑑賞するように、言葉から立ち込める雰囲気を鑑賞すべきなのではないでしょうか。一時間程度で読み終えたとおっしゃる方もおられますが、私は読み始めて3カ月経っていますが、まだ読み終えていません。この作品を「陳腐」と感じる人は、綿矢さんの発信する電波を全く感じとれない人、綿矢作品に無縁の人と言うべきでしょう。何気ない会話のやり取りに込められている切羽詰まった感情の起伏を読み取れないと、退屈に感じるかも知れません。

ところで以前、あるサイトに「りさ」を名乗る人物が登場し、かなり言いたい放題言っていたが、「太宰治の一体どこがそんなにいいのか?」と書き込んでみたところ、「愛に飢え、女性を求め続けた生涯に、あなたはこころ打たれないのですか」という返事が返ってきた。このような文章が返ってきたことに驚くと同時に、誰にせよ、このような書き込みのできる人は、只者ではないと思った。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.25
(5pt)

綿矢節全開

前作の「夢を与える」は、まったく平板で面白味のない小説でしたが、今回は芥川賞受賞作である「蹴りたい背中」の路線に戻って、綿矢さん独特の観察、比喩に溢れた作品となりました。中学時代の教室風景やインターネットの成りすましといった、この作家のトレードマークともいうべきシチュエーションも復活しています。現代の人間模様とは、こんなものなんだろうなぁという情景が巧く描けていると感じます。

というか、他の作家さんの作品を読むと、自分の日常とはあまりにもかけ離れていることが多く、自分の人生はなんてつまらないんだろうという気になりますが、こういう作品は 「まっ、現代の人生、こんなものだろう」 と安心させてくれます。「蹴りたい」でも思ったのですが、この人の文章は、一文一文が鋭く突き刺さるものを持っており、そう簡単に読み進められる作品ではありません。作品全体を覆う、澄んだ淡青色を思わせるトーンと相まって、「小説」というよりも立派な「文学作品」になっていると感じました。

この作家さんの作品は、ストーリーを楽しむものではなく、絵画を鑑賞するように、言葉から立ち込める雰囲気を鑑賞すべきなのではないでしょうか。一時間程度で読み終えたとおっしゃる方もおられますが、私は読み始めて3カ月経っていますが、まだ読み終えていません。この作品を「陳腐」と感じる人は、綿矢さんの発信する電波を全く感じとれない人、綿矢作品に無縁の人と言うべきでしょう。何気ない会話のやり取りに込められている切羽詰まった感情の起伏を読み取れないと、退屈に感じるかも知れません。

ところで以前、あるサイトに「りさ」を名乗る人物が登場し、かなり言いたい放題言っていたが、「太宰治の一体どこがそんなにいいのか?」と書き込んでみたところ、「愛に飢え、女性を求め続けた生涯に、あなたはこころ打たれないのですか」という返事が返ってきた。このような文章が返ってきたことに驚くと同時に、誰にせよ、このような書き込みのできる人は、只者ではないと思った。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014