勝手にふるえてろ

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

勝手にふるえてろの評価:

3.45/5点 レビュー 102件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全204件 81〜100 5/11ページ
No.124
(3pt)

イッちゃってる文学女子

普通の女の子の恋愛模様がしっかり書かれていると思った。
やっぱり、才能があると感心してしまう。
ユーモアのセンスもある。
男の子が読んだら、勉強になるかも。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.123
(3pt)

イッちゃってる文学女子

普通の女の子の恋愛模様がしっかり書かれていると思った。
やっぱり、才能があると感心してしまう。
ユーモアのセンスもある。
男の子が読んだら、勉強になるかも。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.122
(2pt)

独白につぐ独白は、はまれば面白いが…

一人称のわたしが、二人の男性の間で煩悶とする。
片思いと思われ人、どっちを取るかという極めて私的な感情が、
最後までなんのひねりもなく突き進んでいくのである。
どうも、そこそこの年齢の独り身女子の独白につぐ独白、と言う感じでストーリーを読む面白さがない。

ある意味、これも綿矢りさ独特のリズムの文章なのかもしれないけど、
この内容で最後までこの深みのなさだとやはり、読後感は浅いかなー。イマイチ。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.121
(2pt)

独白につぐ独白は、はまれば面白いが…

一人称のわたしが、二人の男性の間で煩悶とする。
片思いと思われ人、どっちを取るかという極めて私的な感情が、
最後までなんのひねりもなく突き進んでいくのである。
どうも、そこそこの年齢の独り身女子の独白につぐ独白、と言う感じでストーリーを読む面白さがない。

ある意味、これも綿矢りさ独特のリズムの文章なのかもしれないけど、
この内容で最後までこの深みのなさだとやはり、読後感は浅いかなー。イマイチ。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.120
(4pt)

読み出したら止まらない!!

著者は、1984年京都府生まれ、早稲田大学教育学部卒の綿谷りさ。
(2012.8.10 第1刷)

江藤良香、26歳、中学時代の片思いのイチが忘れられず未だに恋愛経験はなし。
おたく期間が長く現実慣れしていない彼女に、熱烈に愛してくる彼が出現。
理想と現実の間に揺れ動き、時には暴走しつつも前に進むキュートな恋愛小説。

綿谷りさの作品を読むのは初めてだったけれど、めちゃくちゃ面白かった。
読点が少ない彼女の文章スタイルは、息継ぎさせる間もなく怒涛に過ぎ去ってゆき、気付けば数時間のうちに読み終わり、降りる駅も乗り過ごしてしまった。

根っこの部分はおたくだけれど、女子女子した気持ちもふんだんに持ち合わしていて、炭酸ジュースのように乙女の気泡がパチパチと音を鳴らしては連続してせり上がっていくようだった(でも、その味はキュウリ・ペプシみたいだけれど)

時には妄想が爆発して、行動まで爆発してしまう良香には、読んでいてヒヤヒヤしたけれど、結末はホッと安心してページを閉めることができました。

ページも少ないし、小説を普段あまり読まない人にも絶大にお勧めです。

───今日は会社帰りに池袋をぶらついていたけれど、気がついたら乙女ロード周辺を歩いていて、私は現役のおたくだったときに聖地だったその場所が懐かしくてアニメイトに入りたくなった。でもニは入ったとたんそわそわして、私は目当てのマンガの棚にたどり着くころには、もう出口のすぐ近くの壁に同化していた。クラブのときもそうだったけれど、彼は自分の興味のない場所に行くと途端に帰りたそうにする。自分の興味のあるものに興味を持ってもらったら嬉しい人心というものを、まったく理解しない。(p.71-72)
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.119
(4pt)

読み出したら止まらない!!

著者は、1984年京都府生まれ、早稲田大学教育学部卒の綿谷りさ。
(2012.8.10 第1刷)

江藤良香、26歳、中学時代の片思いのイチが忘れられず未だに恋愛経験はなし。
おたく期間が長く現実慣れしていない彼女に、熱烈に愛してくる彼が出現。
理想と現実の間に揺れ動き、時には暴走しつつも前に進むキュートな恋愛小説。

綿谷りさの作品を読むのは初めてだったけれど、めちゃくちゃ面白かった。
読点が少ない彼女の文章スタイルは、息継ぎさせる間もなく怒涛に過ぎ去ってゆき、気付けば数時間のうちに読み終わり、降りる駅も乗り過ごしてしまった。

根っこの部分はおたくだけれど、女子女子した気持ちもふんだんに持ち合わしていて、炭酸ジュースのように乙女の気泡がパチパチと音を鳴らしては連続してせり上がっていくようだった(でも、その味はキュウリ・ペプシみたいだけれど)

時には妄想が爆発して、行動まで爆発してしまう良香には、読んでいてヒヤヒヤしたけれど、結末はホッと安心してページを閉めることができました。

ページも少ないし、小説を普段あまり読まない人にも絶大にお勧めです。

───今日は会社帰りに池袋をぶらついていたけれど、気がついたら乙女ロード周辺を歩いていて、私は現役のおたくだったときに聖地だったその場所が懐かしくてアニメイトに入りたくなった。でもニは入ったとたんそわそわして、私は目当てのマンガの棚にたどり着くころには、もう出口のすぐ近くの壁に同化していた。クラブのときもそうだったけれど、彼は自分の興味のない場所に行くと途端に帰りたそうにする。自分の興味のあるものに興味を持ってもらったら嬉しい人心というものを、まったく理解しない。(p.71-72)
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.118
(3pt)

26の女性とは思えない純情

簡単に言えば26歳OLの、恋愛のお話しです。
恋愛に奥深さはなく、OLの社会的リアリティはゼロに近いです。それゆえ、蹴りたい背中の成長過程である綿矢節、つまり初な作家としての綿矢りさをまだまだ感じることができる作品です。
主人公の純情すぎて軽薄な感情論を中心というか、それのみというくらいな勢いで物語は進行するので読みやすいと言えば読みやすいし、分かりやすいと言えば分かりやすいです。
良作とは言えないが、綿矢りさの作家としての一部分として素直に楽しめると思います。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.117
(3pt)

26の女性とは思えない純情

簡単に言えば26歳OLの、恋愛のお話しです。
恋愛に奥深さはなく、OLの社会的リアリティはゼロに近いです。それゆえ、蹴りたい背中の成長過程である綿矢節、つまり初な作家としての綿矢りさをまだまだ感じることができる作品です。
主人公の純情すぎて軽薄な感情論を中心というか、それのみというくらいな勢いで物語は進行するので読みやすいと言えば読みやすいし、分かりやすいと言えば分かりやすいです。
良作とは言えないが、綿矢りさの作家としての一部分として素直に楽しめると思います。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.116
(5pt)

やっぱ面白いわぁ

どこが?って言われたら困るけど

なんとも形容しがたい綿矢りさの中二病な感じって気持ちいいよね
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.115
(5pt)

やっぱ面白いわぁ

どこが?って言われたら困るけど

なんとも形容しがたい綿矢りさの中二病な感じって気持ちいいよね
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.114
(2pt)

主人の頼まれもの

主人の頼まれものにつき自身は未読。時間があるときに読んでみたい
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.113
(2pt)

主人の頼まれもの

主人の頼まれものにつき自身は未読。時間があるときに読んでみたい
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.112
(2pt)

ヨシカが十代の美少女なら納得

綿矢りささんの作品を初めて読みました。感性の作家なのだと思いました。

読んでいるうちに、高校生の頃こういう子いたわよねー、わがままで残酷なんだけど、ほっそりした美少女だから、男の子、特にニみたいな暑苦しい男の子に超人気があって、うらやましいような悔しいような思いをしたわー、とむかしを思い出しました。

何で高校時代のことを思い出したかというと、ヨシカの心性は十代の美少女のものであって、26歳のそんなに美人でもないオタクOLにはそぐわないからだと思います。ニとの結婚式を途中で逃げ出して私は裸足で駆けてゆく・・・って、相当自分のご面相に自信がなければこういう妄想できないのでは? ニのようなタイプだって、学生さんならこういうわがまま美少女に振り回されもしたでしょうが、社会人経験を積めば、夜中に呼び出され非常識な妄想&わがまま言われた時点で去っていきます。

要するに、登場人物の心性と場面設定が合致していないと私は思うのですが、それとも最近の若い女の子は26歳にもなって自分の立場も顧みずわがまま全開、男の子もそれに付き合っちゃっている、というのが現実なんでしょうか?

綿矢さんは、みずみずしい感性を生かして、ずっとハイスクールものを書き続けてもよいのではないかと思いました(松本隆のハイスクールララバイだって、30歳を過ぎてからの作品ではないでしょうか)。いつまでも感性を摩耗させないでいられるなんて、作家の特権じゃないですか。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.111
(2pt)

ヨシカが十代の美少女なら納得

綿矢りささんの作品を初めて読みました。感性の作家なのだと思いました。

読んでいるうちに、高校生の頃こういう子いたわよねー、わがままで残酷なんだけど、ほっそりした美少女だから、男の子、特にニみたいな暑苦しい男の子に超人気があって、うらやましいような悔しいような思いをしたわー、とむかしを思い出しました。

何で高校時代のことを思い出したかというと、ヨシカの心性は十代の美少女のものであって、26歳のそんなに美人でもないオタクOLにはそぐわないからだと思います。ニとの結婚式を途中で逃げ出して私は裸足で駆けてゆく・・・って、相当自分のご面相に自信がなければこういう妄想できないのでは? ニのようなタイプだって、学生さんならこういうわがまま美少女に振り回されもしたでしょうが、社会人経験を積めば、夜中に呼び出され非常識な妄想&わがまま言われた時点で去っていきます。

要するに、登場人物の心性と場面設定が合致していないと私は思うのですが、それとも最近の若い女の子は26歳にもなって自分の立場も顧みずわがまま全開、男の子もそれに付き合っちゃっている、というのが現実なんでしょうか?

綿矢さんは、みずみずしい感性を生かして、ずっとハイスクールものを書き続けてもよいのではないかと思いました(松本隆のハイスクールララバイだって、30歳を過ぎてからの作品ではないでしょうか)。いつまでも感性を摩耗させないでいられるなんて、作家の特権じゃないですか。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.110
(3pt)

それは理由か純情か。

著者の書く小説の主人公には感情移入しづらいことが殆どなのだが、本書の主人公には割かし早い段階で共感することが出来た。
人物像が人物像なので素直には喜べないのだが、「今」についての七面倒臭い解釈や、勝手に盛り上がって勝手に沈む気分の浮沈には
嫌と言うほど思い当たる点が存在する。 そうなんだよ、内言語だと比較的饒舌なんだよ。

主人公の女性は処女であることがバッドステータスのように扱われる昨今に於いて、片思いを胸に鉄の意思で貞操を守り続け「やらはた」を
達成した稀有な女性。 恋愛をテーマに書かれていますが、初恋の彼のエピソードは回想形式で語られるため、恋の行方にやきもきさせられる
種類の恋愛作品では有りません。 されるがままに妄想されて挙句勝手に震えてろ……。 理想は理想と理解していたからこその反応でしょうか。

著書「蹴りたい背中」はあまり楽しめませんでしたが、本作品は短時間で読破できました。
あらすじを読んで鈍くとも何か感ずるものがあった方に、おススメします。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.109
(3pt)

それは理由か純情か。

著者の書く小説の主人公には感情移入しづらいことが殆どなのだが、本書の主人公には割かし早い段階で共感することが出来た。
人物像が人物像なので素直には喜べないのだが、「今」についての七面倒臭い解釈や、勝手に盛り上がって勝手に沈む気分の浮沈には
嫌と言うほど思い当たる点が存在する。 そうなんだよ、内言語だと比較的饒舌なんだよ。

主人公の女性は処女であることがバッドステータスのように扱われる昨今に於いて、片思いを胸に鉄の意思で貞操を守り続け「やらはた」を
達成した稀有な女性。 恋愛をテーマに書かれていますが、初恋の彼のエピソードは回想形式で語られるため、恋の行方にやきもきさせられる
種類の恋愛作品では有りません。 されるがままに妄想されて挙句勝手に震えてろ……。 理想は理想と理解していたからこその反応でしょうか。

著書「蹴りたい背中」はあまり楽しめませんでしたが、本作品は短時間で読破できました。
あらすじを読んで鈍くとも何か感ずるものがあった方に、おススメします。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.108
(4pt)

こころの描写が大変リアルで面白くて、本当に、うまいなーと思います。

ちょっとした卑屈さ、他者への見下しなど、天使のように心が清らかな人でもなければ
誰でもある気持ちをテンポよく書かれるところはすごいです。
主人公が病みすぎでちょっとこわいところがありますね。自己完結型で、タイミングを読むのもヘタだし、
分かれ目で選択を誤るタイプ。何故そこでそうする?あまり共感できないのが残念でしたが、
一歩引いて読む分には大変面白かったです。

ただ、締めの急展開にビックリしておいおいおいーーとなりました。
文句なしのハッピーエンドでもないし、転落しているわけでもないという
まあ日常生活に一番多い感じの結末というか。でも日常生活とは違って
一応締めがある物語ですから、今後の展開を想像するとコワイですね。

あまり精神的に疲れていない時に、何度も読みたい作品です。
というか綿矢さんの作品は全部そうかも・・
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.107
(4pt)

こころの描写が大変リアルで面白くて、本当に、うまいなーと思います。

ちょっとした卑屈さ、他者への見下しなど、天使のように心が清らかな人でもなければ
誰でもある気持ちをテンポよく書かれるところはすごいです。
主人公が病みすぎでちょっとこわいところがありますね。自己完結型で、タイミングを読むのもヘタだし、
分かれ目で選択を誤るタイプ。何故そこでそうする?あまり共感できないのが残念でしたが、
一歩引いて読む分には大変面白かったです。

ただ、締めの急展開にビックリしておいおいおいーーとなりました。
文句なしのハッピーエンドでもないし、転落しているわけでもないという
まあ日常生活に一番多い感じの結末というか。でも日常生活とは違って
一応締めがある物語ですから、今後の展開を想像するとコワイですね。

あまり精神的に疲れていない時に、何度も読みたい作品です。
というか綿矢さんの作品は全部そうかも・・
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014
No.106
(4pt)

ほほえましい主人公

私にはそう映りました。
主人公には皆さんの言う通り、イタいところもありますが、そういうところも含めて主人公の魅力であり、それが綿谷りさなのだと改めて思いました。
イタいのを受けつけなかったり、こどもっぽ過ぎると感じてしまう方は一旦頭を柔らかくして臨まないと、この小説を楽しむことは難しいと思います。
私自身、男ながら、何故か乙姫のくだりは共感できました。乙姫での主人公が持っている「自分の中であたためている人には言えないような楽しみ」に深く共感でき、出だしから笑わせてもらいました。
電車がホームを通過する瞬間に、思い切りおならをしても電車の轟音と巻き込み風で、音も匂いも周囲にばれない原理に似ている気がしました。

私は彼女の「蹴りたい背中」と本作しか読んでいませんが、それと比べて、パワフルさは少し衰えたように感じました。何故なら、私は彼女の持ち味は「学校で生きる」と思うからです。蹴りたい背中は高校が舞台で、キレッキレの感性で周囲の状況と自分との距離や、小さな発言やしぐさを限界までクローズアップし、展開させるパターンが多かったのです。その感性は学校という非常に小さな社会に通う高校生だからこそ、周りの生徒との格の違いや主人公の魅力を引き出すのに非常に効果的だったと思います。
しかし、本作の舞台は会社で、しかも主人公は社会人の26歳。正直、この設定を本の裏側を見ただけで大丈夫かな?と思いました。やはり、予想は当たっていました。これまでの綿谷りさの持ち味を社会という舞台ではまだ完全には生かしきれていないように感じました。蹴りたい背中の時の主人公がそのまま社会人になってしまったような、やはり子供っぽいままで、今度は子供っぽすぎるあまり、キレッキレの感性が格の違いを抱けるものから、どちらかというと社会から置いてきぼりにされていくような、簡単に言うと、蹴りたい背中の時が能動的な意識の流れだとしたら、本作はどうしても受動的な意識の流れが強かったと思います。やはり、受け身になっている綿谷りさの主人公は蹴りたい背中の時のような「クール」には映りませんでした。

しかしながら、本作では舞台が会社になったこと、26歳という年齢設定もあいまって、より主人公が子供っぽいながらも女であることを強く意識しているあたりが魅力でした。
高校生の時にはなかったタイプの焦りや倦怠感がそれとなく描かれており、それが心地よいベースになっていたと思います。
本作からは決して傑作と言える程のパワーは感じませんでしたが、随所に綿谷りさが自分の持ち味を舞台を変えて発揮しようとしているように見受けられ、彼女のトライを感じました。
持ち味が少しずつ様々な方向へ変化していくことをこれからも期待しています。
勝手にふるえてろ Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろより
4163296409
No.105
(4pt)

ほほえましい主人公

私にはそう映りました。
主人公には皆さんの言う通り、イタいところもありますが、そういうところも含めて主人公の魅力であり、それが綿谷りさなのだと改めて思いました。
イタいのを受けつけなかったり、こどもっぽ過ぎると感じてしまう方は一旦頭を柔らかくして臨まないと、この小説を楽しむことは難しいと思います。
私自身、男ながら、何故か乙姫のくだりは共感できました。乙姫での主人公が持っている「自分の中であたためている人には言えないような楽しみ」に深く共感でき、出だしから笑わせてもらいました。
電車がホームを通過する瞬間に、思い切りおならをしても電車の轟音と巻き込み風で、音も匂いも周囲にばれない原理に似ている気がしました。

私は彼女の「蹴りたい背中」と本作しか読んでいませんが、それと比べて、パワフルさは少し衰えたように感じました。何故なら、私は彼女の持ち味は「学校で生きる」と思うからです。蹴りたい背中は高校が舞台で、キレッキレの感性で周囲の状況と自分との距離や、小さな発言やしぐさを限界までクローズアップし、展開させるパターンが多かったのです。その感性は学校という非常に小さな社会に通う高校生だからこそ、周りの生徒との格の違いや主人公の魅力を引き出すのに非常に効果的だったと思います。
しかし、本作の舞台は会社で、しかも主人公は社会人の26歳。正直、この設定を本の裏側を見ただけで大丈夫かな?と思いました。やはり、予想は当たっていました。これまでの綿谷りさの持ち味を社会という舞台ではまだ完全には生かしきれていないように感じました。蹴りたい背中の時の主人公がそのまま社会人になってしまったような、やはり子供っぽいままで、今度は子供っぽすぎるあまり、キレッキレの感性が格の違いを抱けるものから、どちらかというと社会から置いてきぼりにされていくような、簡単に言うと、蹴りたい背中の時が能動的な意識の流れだとしたら、本作はどうしても受動的な意識の流れが強かったと思います。やはり、受け身になっている綿谷りさの主人公は蹴りたい背中の時のような「クール」には映りませんでした。

しかしながら、本作では舞台が会社になったこと、26歳という年齢設定もあいまって、より主人公が子供っぽいながらも女であることを強く意識しているあたりが魅力でした。
高校生の時にはなかったタイプの焦りや倦怠感がそれとなく描かれており、それが心地よいベースになっていたと思います。
本作からは決して傑作と言える程のパワーは感じませんでしたが、随所に綿谷りさが自分の持ち味を舞台を変えて発揮しようとしているように見受けられ、彼女のトライを感じました。
持ち味が少しずつ様々な方向へ変化していくことをこれからも期待しています。
勝手にふるえてろ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 勝手にふるえてろ (文春文庫)より
4167840014