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(短編集)

深夜の見舞客



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深夜の見舞客の評価: 3.83/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

怖くない怪談

いつもながら、赤川次郎の作品は楽しく読み進められます。この作品では、幽霊やヒトではないものが登場しても一向に怖くないので、ゾーッとすることを期待してはいけません。

ミステリーや謎、トリックが先にあり、登場人物のバックボーン・動機などがとってつけた感がするのも、彼の作品にはも多いです。さっと読ませ、あきさせない、楽しい作家であることはたしかなのですが、結末があっさりおわるのはこのことが原因なのではないかと思います。

この著者の作品を読むといつも気になってしまうのですが、登場人物は自分の上司を「課長さん」「社長さん」などと、さん付けで呼びかけています。呼びかけるなら「課長」「社長」ではないかと思います。著者は会社勤めしたことがないのかな、と思われるシーンが他にも散見されるので、もう少し取材などして、作品に反映させて欲しいです。
深夜の見舞客―当節怪談事情 (文芸ポストNOVELS)Amazon書評・レビュー:深夜の見舞客―当節怪談事情 (文芸ポストNOVELS)より
4093793352
No.1:
(3pt)

「怪談」であるからこそ描けること

副題にもある通り、現代に怪談話を取り入れた表題作を含めた五編の短編集です。

そのそれぞれは、ある面で教訓的であり、人情本的です。しかも、そこには作者特有のブラックなユーモアも含まれています。その主人公は、普通の主婦であったり、OLであったり、やっと出てきたアイドルであったりしますが、そこに共通して流れるのは、正しく生きることであり、反権力的であることです。それを徹底するには、「怪談」と言う形を取らないと絵空事になってしまうと言うことでしょうか。

楽しく、気楽に読める作品群でした。
深夜の見舞客―当節怪談事情 (文芸ポストNOVELS)Amazon書評・レビュー:深夜の見舞客―当節怪談事情 (文芸ポストNOVELS)より
4093793352

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