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雪の夜は小さなホテルで謎解きを
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雪の夜は小さなホテルで謎解きをの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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皆さまのレビューの反応ポイントが自分のそれとだいたい一緒で「みんなそうなんだな」と奇妙な連帯感をおぼえました(笑)。 前半、「RPG」とか言い出した時点で、ゲームなどやったこともない私は「え、この先ずっとこんな感じ?」と投げ出しかけましたが、これは一時的なもので、RPGは端々に象徴的に顔を出しますが、能力値がどうしたとかいう話がずっと続くわけではありません。 終盤のどんでん返しには「なんじゃそりゃあ」とずっこけかけて、しかし考えるとちゃんと複数の伏線が張られていたわ。50ページほど前に読んで引っかかるやりとりがあったのだけど、なるほどこれも伏線だったか。やられた。ということで許す。というかやられました。いい話やんか(笑)。 マイロが同じ東洋系なのもちょっと親近感湧きます。 蛇足1:「ランズデガウン」は「Blue Crown」の中国語(291ページ)だそうですが、ガウンが冠?ランは藍だろうか?と東洋人なので漢字のことならちょっと想像できて優越感も湧きます。 蛇足2:訳者あとがきで「設定は現代なのに、スマホもパソコンも」とありますが、現代のいつごろなのかは敢えてぼかされてますね。252ページ「一九三〇年代の作品……スケランセンにしてはだいぶはやすぎる」からスケランセンの活動時期は1940年代以降、「スケランセンが窓を製作していたのは私が生まれて以降」という教授の生まれがその10年前くらい、「髪は黒に近」い(29ページ)ので現在中年手前とすれば、現在は最も早くて60年代くらい、の設定と読むことは可能と思われます。ただし、37ぺージで「受話器をもどし」ている電話は固定電話のようですが、33ページで「電話を耳にあてながら食堂とキッチンをへだてるカウンターに沿って歩きまわって」いるのは有線でコードの伸びる範囲を行ったり来たりしたのか、無線の受話器か?無線とすれば早くて80年代後半でしょうが、「スマホ・パソコン」時代までは下がらなくてもいいかもしれません。 | ||||
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雪の降る夜の冬休み。 主人公の少年の住む、いわく付きの民宿兼ホテルに、 いわくありげな宿泊客達が集まって・・・・・・ 魅力的な舞台設定、奇を衒わない、普通に感情移入しやすい主人公、王道のヒロイン、理解ある両親や、紳士的で淑女的な大人達、 小学生くらいの方々に読ませても問題ない、品のある脚本や演出。 安定の良質文学です。 惜しいのは、悪役がよくない方(若干安っぽい)にベタだったり、 悪役に主人公達が勝てた理由がやや反則気味な所くらい。 結末も、変に哀しくし過ぎたりしてないし、 最近のこういうのの中では、良作かと思います。 多少子ども向けな部分があっても気にしない方々なら、ぜひ一度。 | ||||
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本を開いたところの案内には『心あたたまる聖夜の物語』とあります。 終わった後、ほっこりするお話で、わたしは気に入りました。 マイロ少年が想像と謎解きと友人によって成長します。 児童文学やヤングアダルトでもノミネートされていたそうですが、納得です。 | ||||
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閉ざされたホテルで何が起こるのか?楽しみでした。最初は密室の殺人?と思いましたが、良い意味で期待を裏切ってくれました。 何より主人公のルーツ、それが分からなくても他人のルーツや長年探していたものが明らかになったときの感動を共感出来ました。 何人もの変わった宿泊客もたのしめましたが、主人公に対する両親の愛情も沢山感じられ、久しぶりに暖かな感動をもらえました。 | ||||
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日本語タイトルや表紙、数々の賞を取っていることに惹かれて読んでみました。 人里離れた丘の上にぽつんと建つ小さなホテルに住む、12歳の少年マイロが主人公。 クリスマスが近づき、シーズンオフでのんびり過ごせるはずだったのに、 なぜか後から後から客がやって彼の平穏が破られます。 おまけにどの客も滞在期間を決めておらず、何か秘密の目的がありそう。 そんな時、マイロはあるものを見つけ、仲良くなった少女と共に謎解きを始めます。 マイロが自分の住む家を熟知して観察眼が鋭いからこそ、色々なことがわかってきます。 最初はほんわかしたコージーミステリーかと思いましたが、次にゲームの物語かと思い、 ファンタジー色も出てきて、なんといっていいかよくわからない物語ですが、 おどろおどろしい場面はなく、クリスマスらしい温かさもあります。 また、途中で思いがけない驚きもあり、最初からもう一度読み直したくなりました。 (でも、その設定だと393ページ辺りは矛盾があるかも…) やや残念なのは、密輸業者の状況や、ここでのロールプレイングゲームがどういうものか分かりにくかったこと、 舞台となったホテルの特徴が文章だけではなかなかつかめなかったこと。 それがわかればもっと味わい深いものになりそう。 なんと映画化が決定しているそうなので、映画でも見たいと思いました。 | ||||
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