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(短編集)

返事はいらない



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【この小説が収録されている参考書籍】
返事はいらない
返事はいらない (新潮文庫)

返事はいらないの評価: 4.10/5点 レビュー 31件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
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No.25:
(5pt)

最高傑作

以前読んで、大好きだったので、再度購入しました。『ドルネシアにようこそ』は最高に素晴らしい短編だと思います。
返事はいらない (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:返事はいらない (新潮文庫)より
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No.24:
(4pt)

20世紀に書かれた本

多少の年代は感じますが、その時代に生きた私にとっては

楽しくもあり懐かしくもありの一冊でした。

「返事はいらない」

男性に振られ自殺まで考えた主人公が、一組の夫婦と出会い

生きがいを見つける。

それは偽装誘拐、そして身代金はATMで。

もう当時からATMがあったんだなぁ。

「ドルシネアにようこそ」

主人公は誰も見てくれるわけではない駅の掲示板に

「ドルシネアで待つ」と書いていた。

ドルシネアはバブル期の当時のディスコ。

ディスコも懐かしいが掲示板も懐かしい。

ふと若かりし頃のほろ苦い思い出がよみがえりました。

ところで途中まで「ドルシネア」を「ドルネシア」と

読んでいました。思い込みです・・・。

「言わずにおいで」

女子社員をお茶くみにしか思っていない課長が放ったシュールな

一言(二言)がその女性社員である主人公の怒りを買う。

今では許されないセクハラが平然と行われていたんだなぁ。

そんな彼女が事件に巻き込まれて行く。

「聞こえてますか」

引っ越しをした先に備え付けられていた電話に盗聴器が。

この謎を追って主人公がたどり着く先は。

ところでその電話機が黒電話ってところが、味わい深い。

「裏切らないで」

自殺した女性が実は殺害されていた。という推理小説。

刑事の加賀美は作者の他の小説の中に出てきそうな感じ。

「私はついてない」

結婚相手を探すために就職した主人公。

親会社から出向で来た金持ちの彼氏と婚約したが、

その彼との婚約指を同僚から借金の方に取られてしまう。

彼の恩師に今夜会うのに、指輪が無い。

さぁ、どうする。

結末のとどめのオチも楽しい。
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No.23:
(4pt)

若かった頃の宮部みゆきと出会う

「火車」以前、宮部みゆきが台頭し始めた頃の作品。もちろんこの頃すでに、新人作家とは言えぬほどの達者な文体と構成力でるが、いまの宮部みゆきからすると、やはり熟れていない部分も垣間見れる。そんな意地の悪い読み方をしてみた。バブル期の作品であり、その時代の雰囲気がよく出ている。ただ、どの作品も警鐘的であるのが、気になった。
着飾って、男を求めて、六本木で遊び、キャッシング地獄に嵌ることが、それほど「悪」なのか?地味で平凡を愛することが「善」なのか?
読んでいてそう思った。
いまの宮部みゆきなら、こんな風には書かないだろう。まだ、時代に浮かれる女性に嫉妬している宮部みゆきの若さを感じた作品であった。
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No.22:
(4pt)

宮部みゆきの巧みさが光る外れのない短編集

宮部みゆき売り出し中だった頃の短編集。謎解き要素はなく人情の機微を描いたミステリー。共通しているモチーフは東京だが、華やかな大都会の虚像と実生活とのギャップを捕らえた話が多い。
 いろいろなテイストの話があるが、いずれも面白くストーリーテリングが巧みなのは流石。駄作はなく好みは人によって分かれると思うが、個人的にはハートウォーミングな「ドルシネアにようこそ」が気に入った。
 今読むとやや時代を感じさせる部分もあり絶賛しようとは思わないが、宮部みゆきの巧みさが光る外れのない短編集と評しておく。
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No.21:
(5pt)

現代の『縷紅新草』

『火車』、『模倣犯』、『龍は眠る』など長編もそれぞれ素晴らしかったが、短編はもっといい。長編も短編も素晴らしい作家ってそれほどいないと思う。

 『火車』の松本清張を思わせるような文体ではなく、こちらはあきらかにちょっとユーモラスに明るい雰囲気を漂わせるものに変えている。しかしそうは言っても人間の闇や業を扱うのは相変わらずなのでえげつない事件は起こる。えげつない事件が起きても最後なんかあったかい雰囲気が漂うのがこの作家の独特なところ。いつも読後感は泉鏡花の『縷紅新草』を連想させられる。
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No.20:
(4pt)

「返事はいらない」の感想

一言に罪といってもいろいろある、ということを改めて考えさせられる小説でした。
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No.19:
(5pt)

著者の勉強家ぶりがうかがえる好著

幾つかの短編集。表題作の「返事はいらない」が最も面白い。キャッシュカードの暗証番号等
記憶、データがカードそのものに埋め込まれていた頃の話である。コスト増を恐れて安易な
やり方を踏襲する銀行を批判する視点など宮部氏らしい勉強家ぶりが表れていて好感を持たせる。
よく勉強している作家である。
この作品も含めてトリックというか構成はなかなか見事である。
クレジット社会への批判、それに押し流される人間への凝視が感ぜられる幾つかの作品が収められている。
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No.18:
(4pt)

ハート・ウォーミングな読後感

いずれの作品も、大都会で前向きに生きようとする人物が描かれており、それによって爽やかでハート・ウォーミングな読後感をもたらしています。
宮部みゆきの2作目というこの短編集は1991年10月の刊行ですから、時代はちょうどバブル崩壊に向かう頃です。「借金」を扱った幾つかの作品には、当時バブルに浮かれた人々への戒めが込められているようです。

一見平凡で、どの作品も主人公の独り言ともとれそうなタイトルですが、巧みなストーリー構成によって、その一言に込められた心理の妙を味わうことができます。
1作目「返事はいらない」
2作目「ドルシネアにようこそ」
3作目「言わずにおいて」
4作目「聞こえていますか」
5作目「裏切らないで」
6作目「私はついてない」

表題作「返事はいらない」の意外な結末と余韻、そして2作目「ドルシネアにようこそ」の最後の希望に満ちたメッセージが気に入っています。
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No.17:
(5pt)

良い小説にはよい解説が似合う。

良い小説にはよい解説が似合う。よい小説にはよい読書感想が似合う。 茶木則雄がwikiにないのでどういう人か知らない。「優れた小説というのは、読み終わった後で誰かと無性に話をしたくなるものだ」には同感。短編6話のいずれも妙。「ドルネシアにようこそ」は、あれ、あれっと思いながら、まさかの結末。心温まる部分のある物語たち。
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No.16:
(4pt)

気に入りました

宮部みゆきのファンなので購入しました。少々くたびれた状態でしたが満足しています。
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No.15:
(5pt)

きれいな状態のものでした

たくさん読みたいので、何時も価格の安い文庫本を読んでいます。
価格の安いのが魅力です。
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No.14:
(5pt)

おもしろい

レビューの「ハートウオーミィな作品」と書かれているのを見て、落ち込んだ気分がよくなるかなと読んでみたら、ほんとにそのとおり!
おもしろくて読みおわったあとに思わずにっこりしてしまうような作品ばかりです。
私が一番好きなのは、「私はついてない」
ドラマにしたら、絶対おもしろいとおもいます。
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No.13:
(4pt)

満足。

宮部みゆきさんのお話には、ダイレクトに主張されるお説教ではなく、静かに何かを諭してくれるところがあります。

それが、彼女の文章の読みごたえ、好きな所以です。

この短編集にも、普段の心持ちを正す、凛とした静かなメッセージがありました。
お説教を受けるより
引き締まる思いがして、ちょっと不思議な短いストーリーでも読みごたえは抜群です。



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No.12:
(4pt)

さすが、名手の作品です

どれもこれもいいですねえ。
特に「ドルシネアにようこそ」は、とても心が温かくなるいい話。
短編なんだけど、主人公のあせりや劣等感、クラブ経営者の人柄など
よく伝わってきます。
悪人が出ないのもいい。
「裏切らないで」は少し怖いです。
若い女へ嫉妬を向ける30歳すぎた女。
この頃はバブルの時代なのでしょうか?
今ならまだ30歳ぐらいで「もう若くないし。。。」とあきらめモードに入る女性は多くないような気がします。
でも、やっぱりお金は何とかすれば手に入るけど若さだけは無理なんですよね。
お金で買った若さも、醜悪なだけだしね。
若さ真っ盛り!の人が自分の若さを惜しげもなく使い捨ててるように
見えるとき、若さに嫉妬してしまう気持ち、わかるような気がする。
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No.11:
(5pt)

短編集

短編集です。 どれも、現実にありそうなことであり、非現実的であり。 そんな世界観でした。 でも、どの短編もスッキリする終わり方で、良かったです。
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No.10:
(5pt)

宮部作品には、読ませる質がある

 宮部みゆきの短編集。どれも秀作です。
プロットはいいし、心理描写はたくみだし、
何より魅力なのが、『堅苦しさ』がないこと。
他の作家の小説を読むと、(物語が軽くなるのを恐れたためか?)
表現が堅苦しくて、なかなかのめりこめないものがありますよね。
でもこの作品集にはそんなことはないから、楽に読める。
主人公になりきっているような気分に浸れます。
 
 それだけではありません。
無意味な描写、シーンがないから、より一層物語に引き込まれます。
またさりげなくて、一見どうでもいいような描写が、
後で重要なキーになっていたことがわかったり、
反対に、これは重要なキーだなと思ったところが、
実はそうでなかったりと、この作品集にはそれが多いのです。
いとも簡単に騙されてしまう。
その騙される快感が、この作品集の醍醐味なのでしょう。
 
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No.9:
(5pt)

90年代の夏が蘇る傑作

宮部短篇をどうしても1つ選べといわれたら、概ね「サボテンの花」「たった一人」「返事はいらない」の三つ巴の争いになるのではないかと思います。僕は「サボテン」「たった一人」も大好きで、いまどちらも読んで震えたばかりですが、それでも「返事はいらない」を推したいと思います。
「サボテン」「たった一人」にはない「返事はいらない」の美徳は何か。
それは人形焼きの「いずみ屋」さんが効いていることです。「サボテン」に登場する赤ソックスの石田君も効いていますが、石田君には申し訳ないけれど、いずみ屋さんのほうが「効き」では上です。冗長な描写がないことも推す理由のひとつ。宮部さんはこういう小道具の使い方と、削りに削った描写が持ち味なんですね。
ところで「サボテン」はいかりや長介さんの主演で舞台化されましたが、「返事はいらない」に登場する刑事こそ僕はいかりやさんがふさわしいとずっと思っていました。
さて、本作「返事はいらない」は、90年代の熱いさかりの日比谷には、確かにこういう風景があった、そう思わせる見事なエンディングがなんといってもいちばんの読みどころです。
ちなみに「いずみ屋」さんのモデル、山田屋さんは錦糸町駅前にあります。おいしい。作品も人形焼きもともにお勧めします。
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No.8:
(5pt)

さすが宮部みゆき!

いやー、さすが宮部みゆき!と思わせる作品群です。好きな作家は沢山いますが、いつもながらこの作家さんの力量には感服させられます。特に短編には思わず唸らされてしまうことが多いです。独り善がりになりがちな作家さんの中で、宮部さんの作品はいつも読者、受け手に親切です。宮部作品には、しっかりと生きている人間や現実が描かれています。だからちゃんと頭の中に映像が浮かび上がります。そして、思いもかけぬ展開と書き過ぎない故の読後感。閉塞感を描きながら、読後に残るやりきれなさ、不平等感、切なさ…等々の後に何か仄かに感じられる暖かさ。短編でこれらをちゃんと描き切れる作家さんは希少だと思います。宮部さんのオールマイティー振りにも驚かされますが、それらのそれぞれが遜色ないのは驚嘆すべきことです。これからも少しでも多くの作品を生み出して下さることを心から楽しみにしています。
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No.7:
(4pt)

短い中に、ミステリあり、人間ドラマありの珠玉の作品集

 宮部みゆきの短編集。短い中に、ミステリあり、人間ドラマありの珠玉の作品集に仕上がっており、作者の力量を思い知ることのできる作品である。
 恋人にふられ吹っ切れないでいる女が、ある夫婦に犯罪を持ちかけられる「返事はいらない」。駅の伝言板のメッセージから始まるホンワカストーリー「ドルネシアへようこそ」。やっと見つけたぞ、と叫びながら近づいてくる車の事故から始まる悲しい物語「言わずにおいて」。少年が引っ越した家に浮かび上がる白い影と謎の盗聴器の真相は「聞こえていますか」。東京、という幻想にしがみつく女性たちの悲しさを描き出す「裏切らないで」。恋人とけんかした少年が借金の形に婚約指輪を取られた結婚を控えた従姉を救えるか「私はついていない」。
 なかでも、「聞こえていますか」は「ブレイブ・ストーリー」の、「裏切らないで」は「火車」の原型ともいえる作品であり、他の作品も、宮部みゆきらしさあふれるものとなっている。特に人物描写が秀逸で、現実と紙一重の設定にリアリティを感じる。そして、短いながらも驚きもちゃんとあるミステリになっており、北村薫のような雰囲気。読みやすくおもしろい。
返事はいらない (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:返事はいらない (新潮文庫)より
4101369135
No.6:
(4pt)

さくさくっと読めたけど、感情移入もばっちり

短編だからというだけでなく、文章と物語の展開のリズム感のせいだと思うのですが、とてもさくさく〜と読めました。(面白いから止まらなかったせいもあります)
無駄を削ぎ落としたストーリー展開でありながら、登場人物の気持ちの描写は十分にされていて、きちんと感情移入して楽しめたのが良かったです。
返事はいらない (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:返事はいらない (新潮文庫)より
4101369135

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