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変幻
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変幻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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まず、麻薬取引の疑いのある会社に捜査員(大石)を潜入させるも、潜入開始直後に殺人事件が起き、潜入捜査員を「救出できなくなった」とあるけれども、本来、麻薬取引の一端を掴んでから家宅捜索を入れ、その時に彼女も逮捕する形で「救出」を想定していたけれども、殺人事件が起きたのであれば、それをネタにガサ入れすれば済む気がする。救出できるかどうかというより、純粋な麻薬事件でなくなり捜査の関係部署が増え、誰が事件をコントロールするのか、成果目標をどこに置くのか、情報管理をどうするのか、といった問題の複雑化が事態の様相ではないか。ただ、問題の複雑化に捜査一課長がきちんと対応しているので、ストーリー上の大きな問題にはなっていない。 次に、麻布台商事の職員を尾行して潜伏予定のマンションを特定するシーン。この時警察は職員に職務質問をかけ、マンションの部屋番号を特定している。警察に特定されたとわかったら、それは職員の上司である潜在被疑者にも報告されると推定すべきで、大石が敢えてそこに誘導することに成功したのだとしたら、その理由や動きを丁寧に説明しないといけない。それも、「彼女は導くはずだ」で済まされている。 最後に、事件は解決するも、肝心の謎解きは十分に語られていない。何故堂島は矢島を殺害したのか、コカインの横流しが背景にあるとされるが、堂島を二件の殺人と麻薬取引で逮捕するのであれば、それなりの自供なり証拠固めなりが必要なはずで、もう少し丁寧に説明してくれても良かったのではないか。麻薬取引の実態について大石がどの程度の情報を持ち帰ったのかも明らかにされていない。 と、気になりだすといろいろ気になる小説。警察小説にある程度の空想が入るのはやむを得ないとしても、もう少しリアリティに配慮した方が面白味が増すのではないか。 | ||||
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今野敏さんの本は、隠蔽捜査シリーズをはじめ、多数読んでいます。 同期シリーズは、潜入捜査や諜報といったスタイルが見どころ。 刻々と事件の真相に迫っていくストーリーです。 「隠蔽捜査」シリーズのエッセンスが散見され、おもしろさが倍増しています。 「同期」という同じ釜の飯を食ったもの同士の仲間意識と連携をアピール。 また、主人公の若手刑事が熟練のいぶし銀、先輩刑事を見習い、協働しながら成長していく姿。 ちょっとしたしぐさや行動から何か匂いを感じとる“感”が事件の解明につながっていきます。 上意下達といった組織構造と、そこに配置された同期といった仲間意識は表裏一体。 同期のきずなであるシグナル。 現場主義をアピールしたライトサスペンスです。 | ||||
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純粋に面白かったです。捜査一課長を始め、他の今野作品に出てくる人物の活用が良いと思います、違う目線から描かれてるので。このシリーズは終わりとのことですが、また他のシリーズに期待です。 | ||||
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