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小太郎の左腕
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小太郎の左腕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 41~60 3/4ページ
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「時代劇のマカロニウェスタン」の評は言いえて妙と思いました。確かに和田氏の作品の売りはそこにあるような気がします。非常にヴィジュアル的な作風で、読みながら同時に映像化できてしまうのも氏の作品のお約束です。内容は「武辺を生きがいにする男の宿命もの」と言える内容で、映画化するとしたら是非ジョン・ウー氏に監督をお願いしたい。きっと男が泣ける作品になること請け合いと思います。 | ||||
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人物、舞台、ストーリー、すべてがドラマ的、マンガ的とはいえ、 エンターテイメントとして面白い作品だと思います。 ただ、どうしても小太郎の精神的な成長にかかわる、 原因と結果、時間感覚が無理やりな感じが否めません。 あまりに外的要因に依拠しすぎているのです。 これではただの天賦の才という武器を、 大人や権力がどう利用したかだけの話に見てしまいました。 | ||||
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ストーリーとしては面白いので、さっと流して読めた。 だが、それだけのこと。登場人物は定型的だし、精神的に幼すぎる。 深みがないから、せいぜいアニメと思って読んだほうがいい。 | ||||
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和田竜さんには『忍びの国』で衝撃を受け、続いて『のぼうの城』、今回の『小太郎の左腕』と一気に三冊読破しました。おもしろさの順位を付けるとしたら断然1位は『小太郎の左腕』です。戦国の厳しさの中にも男同志の友情に感涙しました。最後は涙と鼻水ズルズルで読んでいました。2位は『忍びの国』。忍者の世界に一気にはまり込みました。読んでいるうちに今にも庭先の土の中からしのびたちが出てくるのではないか!と思ってしまうほどのめり込みます。3位が『のぼうの城』。これは映画化されるようですが、いちばん緩い話でした。のぼうと呼ばれる主人公にあまり共感できぬまま終わってしまいました。とにかく和田さんの次回作に期待しています! | ||||
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作者は演出家を目指すために脚本も手がけることになり、やがて原作を書くこととなり本作で三作目である。 本作に至ってはシェークスピアのような演劇調が過去の二作と比較して、私のような時代小説ファンからすると「くど過ぎる」ように感じられる。舞台劇の脚本であればこれくらいで良いかもしれないけれど、小説としての内容は些か浅薄過ぎやしないかと思える。鉄砲の狙撃距離が540mもあるところから100発100中で狙撃出来てしまうという設定が安直で究極過ぎて現実離れしているので、重厚感がなく読了感も味わえなかった。 | ||||
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今回も期待を裏切らず、エンターテイメント性に満ちていて興味をそそられる。 半右衛門の武士としての潔さが心地良い。 敵方の喜兵衛も劣らずの快活さでどちらに寄るともなく、両視点から楽しめる。 またそんな武将として力を誇る兵の中に参入してくる小太郎と言う純粋さを持つ少年の登場は鮮烈だ。 物語の始め「人並みになりたい」と訴えた彼の直向きさに心打たれる。 が、これに対しての半右衛門の解も深く、彼の苦悩が窺える。 人並みに生きる代償にしては大き過ぎる喪失を負った小太郎の最後の嘆きは胸が痛い。 半右衛門の言葉の真意を知った上で彼が選らんだ道の行く末。 それが幸せであって欲しいと思わず願ってしまう。 武将のような派手さや豪快さとはまた違った、魅力的な人物像に最後まで惹き付けられた。 次回作も期待。 | ||||
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前作の「忍びの国」の圧倒的なスピード感やドラマ性に比べると 少し見劣りするかもしれませんが、「のぼう」→「忍び」に続く 戦国エンターテイメント作品に嘘いつわりはないと思います。 単に好みの問題なんでしょうね。 主人公の小太郎の腕前のすごさや、半右衛門と喜兵衛の男同士・ 武将同士の潔さはよくイメージできて読んでいてスカッとしました。 本当にこの作者は戦国時代を描くのがうまいですね。 純粋な歴史小説とは違うけれど、同じ時代背景の歴史小説でも ここまで爽快感があって、面白いものは少ないんじゃないでしょうか? ダメダメ?武将→伊賀の無敵忍者→凄腕雑賀衆と来て、 次は何をテーマにするんでしょう?楽しみです。 | ||||
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「この野郎」 玄太は飛び込んだ勢いのまま、忍び装束の男に突進した。 「餓鬼か」 萬翠はにやりと笑うと、残った右手で抜刀しようとした。が、その時 「じい」 と小太郎が抱きついてきた。大柄で力の強い小太郎に、しっかりと抱きつかれた萬翠は、身動きがとれなかった。 「おいおい、そりゃねえだろ」 そう眉を顰める萬翠に、体ごとぶつかりっていった玄太は、その脇腹を深々と刺した。 の方が、良かったと思います。 | ||||
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和田竜3作目。やっと読めた。 相変わらず登場人物がカッチョいい。 オノ・ナツメの装画もクール。 タイトルから小太郎が大活躍かと思いきや、 敵対する2勢力それぞれの勇士である半右衛門と喜兵衛がイイです。 この時代の「武者の習性」を表すことが この小説のメインテーマなのかな、と思いました。 今んとこ一番は「忍びの国」ですね。 和田先生、次回作もお待ちしております。 | ||||
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和田氏の作品(のぼう、忍、小太郎)は、すべて読みましたが、やっぱり甲乙つけるなら、『忍びの国』かな。 感情移入なんて、どれもできませんが(苦笑)、とことん「時代(歴史)活劇」でいくのなら、忍びの国が圧巻だったような…。 今回も忍者出てきますが、忍び〜を読んだ者からすると、「弱いっ!」という感じ。 でも、どれもいい作品です。 ”読みやすい”というのもありますし。 | ||||
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この小説のもつ軽妙さはいったい何か、と考えていたら、そうそう、 本場アメリカのウエスタンに対する、イタリアの<マカロニ・ウエスタン>の趣きだと思い至った。 本場のウエスタンが、結構時代考証も厳格に、ずっしりした物語を紡いで見せたのに対して、 <マカロニ>の方は、時々突拍子も無い武器とか話を織り込んで、それはそれで 面白い話を紡いでくれた。(イーストウッド、フランコ・ネロ、イーラック・ウオーラックなどのスターも輩出しているし) 小太郎は11歳なんですが、私には、あの<天使の笑顔で、皆殺し>の<ジュリアーノ・ジェンマ>を彷彿とさせてくれました。 (マァ、この辺は読み手の勝手なイマジネーションの暴走と許してください。) そういう色々勝手な想像を楽しんで読了させて貰いました。 ただ、これも勝手な妄想を言わせてもらえば、なにも子供を主人公に据えなくとも 例えば<雑賀5人衆>とか、小集団が一瞬の内に勝敗の趨勢を変えてしまう、 といった物語なら、よりダークな戦国ファンタジーにも仕上がった気がするので、 その内、そういった話も読ませていただきたく。 | ||||
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戦国歴史ものを読むのが初めてだからか、新鮮だった。 戦国の武辺者と呼ばれた人達の、現代では考えられないだろう、武の美学探究とでもいうか、面白かった。 戦の描写も壮大で映像としてイメージ出来た。 小太郎が火縄銃を撃つときの描写は格好良くて好きだ。 だが、登場人物達の心情をもっと書いてほしかった。登場人物達は個々に特色が濃く良かった、だから、そこだけが物足りない。特に小太郎と図書について。もっと彼ら内に秘めたる思いを知りたかった。 エンターテイメントとしては充分に面白かったです。 | ||||
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小生も和田龍さんの作品は全作読んでいます.今回の感想も 『おもしろい,引き込まれる』 でした.読んでいるうちに不思議と物語に引き込まれていく,そんな印象が強く残ります.2010年の年末年始の楽しみとして読ませて頂きました. 主人公とも言える林半右衛門(この猛将の人間性の描き方が非常に素晴らしい)は敵に対しては無類の勇敢さでこれに打ち勝つのですが,如何にしても勝てないモノが 自らの心の内に潜む自責の念であり,これが非常にうまく描かれています.小太郎を巡る成り行きを,信頼すべきは敵方で命をかけて戦う相手の花房喜兵衛に託す,今では考えられない戦国時代の猛将の考え方が見事に表現されているように感じるのです.『痛快』という表現がこの歴史小説には最も適正かと思われるのです.ラストシーンは更に壮絶です! 余談ですが,いつもながらに本の表紙(小太郎の画が実に良い!)に味があります.章立て毎の仕切りにも凝っており,読んだあとに本書はインテリアにもなりそうな感じです. | ||||
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むぅ。面白い、面白いけど、、、。もったいないと感じる作品でした。 上下巻で左構えの銃を手にするまでと棄てるまで、分けたほうがよかったのでは。 中盤までは一気に、終盤はあれ?もうおしまい。といった思いです。 小太郎が左構えの銃を手にする瞬間は頭にイメージが湧いてかっこいいと感じたのに、友を得て失うに涙誘われるのに。 もう少し長く読みたかったと感じました。小太郎の内面をもっと読みたかったです。 | ||||
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和田氏の作品を読んだのは、『のぼうの城』に続き2作目です。 私としては、『のぼうの城』よりも出だしから間もなく話に入り込むことができました。 舞台は戦国期、戸沢家と、隣地の児玉家の争い。戸沢家の猛将、林半右衛門と、児玉家の「隠れなき勇士」花房喜兵衛の、「力量ある者同士の戦の駆け引き」のみならず、「お互いの力量を認め合い、敵対関係にありながらも心を通わせる姿」は実にお見事。「この時代にそんな美学は実際にあったのか?」などという勘ぐりは一切捨て、無心でその世界にひたることをお勧めします。 また、半右衛門と戸沢家の当主、利高の甥、図書(これで「ずしょ」と読みます。人名です。)の確執や、その背景にある一人の女性の存在は、TVの現代ドラマなどでもよく見られる光景ですが、これは「戦国期の世」を舞台にすると、また趣が変わります。この作者は戦国時代を描いたとしても、ただ戦いを描くだけでなく、戦う者の人間臭さを描くことで、キャラクターの魅力を引き出している様子が伺えます。 そしてこの作品の見どころの1つは、半右衛門と小太郎の出会い。半右衛門曰く、「この小僧は馬鹿なのではない。馬鹿が付くほど優しいのだ」という小太郎が、その才能ゆえ戦乱の世に巻き込まれる様子は、見ていて非常に胸が痛みます。 この著者の本は歴史小説や他の重厚な小説と同様に、読んで研ぎ澄まされた言葉、言い回しによって内容を味わいつくすといった類の本ではなく、読んで映像を頭に描くことで、その世界を臨場感を持って味わいつくす類の小説なのでしょう。その点では、「文章を味わいつくしてこそ小説」という方向けではありません。私自身はこの作品は「読んで登場人物の人物像や場面を映像として頭に思い描く」ことの楽しさを教えてくれる点で、エンタメ小説として価値あるものだと思いました。 | ||||
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もともと脚本家志望の作者が描く世界は小説の枠を超えている。 読後は、面白い映画を見た後に映画館から出るときの達成感を感じた。 登場人物がみな泥臭く、いきいきと物語の中を生きている。 感情をむき出しにしながら負けても美しく生きたものが勝ちの生き様は、時代物語でありながら新鮮さを感じる。 | ||||
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ん〜〜主人公の武将に全く感情移入ができませんでした。小太郎とのやり取りがあっさりしすぎていて、心情の描写がない。なぜ、主人公は小太郎にすべて打ち明ける気になったのか?そしてあのような選択をしたのか?クライマックスである、最後の主人公の決断がまったく生きてきませんでした。細かい戦のやり取りや戦術などは興味深かったのに。引用やら歴史の説明やらがない分『のぼう』よりは読みやすかったけど、『のぼう』同様、キャラの描き方などは脚本レベルと思いました。 | ||||
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忍びの国、のぼうの城に続く歴史エンターテインメント作品ですが、今回の作品は泣けます。 少しでも歴史をかじった方、信長の野望をプレイした事がある人なら「雑賀衆」と聞くだけでわくわくします。 小太郎の左腕から放たれる種子島(鉄砲)の描写などは背筋がゾクゾクする程の臨場感で戦場の様子を想像させ てくれます。これだけ簡潔な文章で読者を引き込めるのは脚本家ならではかもしれません。 あっという間に読めて、期待通りのストーリーに酔える方なら最後の結末にも酔えると思います。 それにしてもかっこいいなあ、半右衛門。 深い歴史小説が好きな方には物足りないと思いますのでご注意を。 | ||||
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和田竜の第三作。ついこの前まで、小学館から出ている『STORY BOX』という文庫サイズの月刊の文芸誌に連載されていたもの。 今回も前二作と同様、舞台は戦国時代。ただ、前二作と違うのは実在の人物ではないところ。 戸沢家の家臣、林半右衛門が鉄砲の名手である少年、小太郎を見出すところから話は始まる。 相変わらず、筋は真っすぐであっという間に読み終えてしまうが、今回は、後半にひねりがあって、前二作よりも面白い。 また、彼の描く男たちの武者振りは、男の自分が読んでも惚れてしまいそう。魅力的な登場人物だ。 次作が待てない。 | ||||
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登場人物一人一人の気持ちや思いが伝わってくる作品です。 3作とも読んで感じるのは、男の生き様、友情といったもの? 女の私には、わかり兼ねる世界なのですが、戦国武将のキザ過ぎるくらいのかっこよさったら! 歴史小説を読むことが皆無だった私が、『のぼう』にはまり、 『忍び』に入り込み、ついには『小太郎』にのめりこんでしまいました。 3作に共通しているのは、哀愁、なんともやりきれない切なさ・・・ この『小太郎』が最もそんな気持ちを感じる作品のように思います。 会社へ向かう電車の中では、あまりの切なさに涙がでてきて、くしゃみをしてごまかし、 帰りの電車の中では没頭しすぎて、降りるべき駅をふた駅も降り過ごしたのは 紛れもない事実です。 一人静かに、寝床で読むのもオツかもしれません。 是非、一読を! | ||||
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