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銀河英雄伝説2 野望篇
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銀河英雄伝説2 野望篇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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田中芳樹『銀河英雄伝説 2 野望篇』(創元SF文庫、2007年)は常勝の天才と不敗の魔術師を描くスペース・オペラの第二巻である。この巻では銀河帝国と自由惑星同盟の双方に内乱が勃発する。 帝国の内乱は物語にとって必然であるが、同盟の内乱は虚しい。同盟の国力を損なうばかりである。後の帝国の侵攻を考えれば、ヤン・ウェンリーにもクーデター鎮圧に際して同盟軍の損失を少なくする別の方法が採れなかったのかと考えたくなる。 しかし、民主主義は外敵からよりも、自国軍の反乱によって崩壊する方が多いことは歴史的な事実である。その意味ではヤン艦隊の戦いも物語にとって必然である。そして反乱軍を叩き潰すこともヤンにとっては正当であった。ラインハルトと戦う以上に理由のある戦いであった。 帝国の内乱はラインハルトにとって消化試合のように進むが、終結時に衝撃的な事件が起きる。物語のIFを考えたくなるような事件である。物語が折り返し地点に入ったと思ったが、まだまだ序盤であった。この事件はラインハルトの生き方に影響を及ぼす。 物語世界は人工天体を作り、自給自足できる技術を持っている。わざわざ他国の惑星を征服しなくても十分に生きていける上に経済発展も可能な世界である。他人の米櫃に手を突っ込む必要はない。このような状況では宇宙統一は経済的には割に合わない。何がしかのイデオロギーを強く持っていなければ征服戦争をしていられない。 難しい点はパウル・フォン・オーベルシュタインの評価である。組織にオーベルシュタインのような冷徹な人物は必要である。ヤン・ウェンリーも意識的にムライを参謀に選任した。ラインハルトの提督達だけでは軍事ロマン主義に傾きすぎる。 但し、オーベルシュタインには犠牲を出すことに価値を見出しているような倒錯がある。覇業の成就に犠牲が生じることはあるだろうが、犠牲を出したから覇業が成就する訳ではない。無駄な犠牲は避けるべきである。犠牲は少ない方が良く、そこが参謀の知恵の出しどころである。オーベルシュタインにも犠牲を出すことが価値という、ある種の精神主義に陥っているように感じられる。冷徹な組織人の模範とは言えない。 もともとオーベルシュタインは障害者を切り捨てるゴールデンバウム王朝への激しい憎しみが動機となっており、冷徹な組織人と異なることは当然かもしれない。この動機はオーベルシュタインの人間味であり、共感できるが、不必要に広く犠牲を出す方針と同一人の中で収まっていることに違和感がある。 | ||||
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何度読んでも、2巻の印象は変わらない。 キルヒアイスには、もっと活躍して欲しかった… | ||||
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「平和とは無能が悪徳とされない幸福な時代だ」 まさにその通り ラインハルトにとっては嫌な時代だろうな でもフィッシャーは評価されなさ過ぎだよ アニメでも小説でも特にアニメでは エンディングに出て来るのは第一期だけ 自らの事を知っているのは大変な事だよ だから8巻で・・・ 8巻と言えば忘れていた > 、「アルテミスの首飾り」を破壊する作戦 これ一見するとすると凄いと思うだろうけれど完全なミスだね 大体、バサード・ラム・ジェットは恒星間で使うためのモノで 1恒星系内で使う為のモノじゃ無いから これの加速力は速度が大きい程加速力も大きく成るんで 初速が小さいと推力も小さいの 1万kmのラム。・スクープで確か1Gの加速度に成るのは 1光年程度飛行した後だよ、これはあまりにもイージー・ミスだったんで 修正されると思ったけれどされていないでやんの 首飾りをぶっ壊すんなら直径1kmのサイズの氷だったら 秒速100kmもあれば十分だよ なんで光速まで加速する必要が有るのか解からなかったんだよ ハイネセンからシリーユナガルまでの距離を地球、土星と同じだと 仮定すると平均距離で大体15億km 15億kmで初速0から光速の90%に加速するには ニュートン力学で 距離=aT^2/2、速度はV=aTだから 距離は判っている、時間を1日とすると 0.9c=aX86400、ここでcは約300000km/s 従って 270000/86400=31.25 31.25km/s^2 すなわち31.25*1000*100/10 すなわち312,500Gこんな馬鹿な加速が出来る訳無い ま、これだけ大きく間違えれば笑うしかなtけれどね (それにしても何故編集の段階で誰も気づかない) それと 官僚主義の軍で戦った 官僚中の官僚 愚将「山本五十六」に捧げるのはまだ勿体ないな? | ||||
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銀河帝国の提督たち、特にオーベルシュタインのキャラの立たせ方が上手いなぁ、と思った。ロイエンタールやミッターマイヤーも好きだが・・・。 「りっぱな候補者がいるではないか」という声に、読者はこの男の機転の利かせ方は尋常ではないと思うだろう。リアルの生活の中に彼のような参謀を持てれば、さぞ心強いだろう。 | ||||
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すごく未来の話しなのに、壮大な歴史物語を読んでいるみたいで不思議ですが、1を読んだら2,2を読んだら3、と止まらなくなりました。 | ||||
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英雄の闘いは星々の海の中だけではなかった。 衆愚政治と化した自由惑星同盟、皇帝の死により不穏さが漂う銀河帝国ゴールデンバウム王朝。 ヤンは嫌々ながら、ラインハルトは野心を露わにし、伝説を紡ぎ出してゆく。 ・・・それにしても、「アルテミスの首飾り」を破壊する作戦には感嘆してしまう(^.^) ラインハルトの部下たち・・・・キルヒアイス、オーベルシュタイン、ミッターマイヤー、ロイエンタール・・・・、ヤンの部下や養子・・・・キャゼルヌ、シェーンコップ、ポプラン、フレデリカ、そしてユリアン・・・・。 そのほか多くの登場人物が個性豊かに描かれ、いよいよ動き始める。 この長い物語が最後まで飽きずに読み進めるのは、彼ら・彼女らが、二人の主人公に負けず劣らず魅力的だからである。 きっと読者も、(ラインハルトとヤン以外にも)お気に入りのキャラクターを見出すことであろう。 しかし、作者の田中芳樹は残酷である。 ラインハルトにとって最も重要な人物の命を、この巻では奪うのだ。 | ||||
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宝塚を見て読もうと思いました ちょっと難しいけど面白かったです これからも続けて読みます | ||||
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ストーリーの展開が面白いだけではなく、意外な繋がりがさりげなく散りばめられていたり、早くから伏線が施されていたりと、読み応えがある | ||||
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若い頃、夢中になって読んでいました。 今回、本当に久しぶりにアニメを見返し、この章のところまで見終わったところです。 アニメでも十分面白いのですが、細かい心の機微や部分が伝え切れておらず、 特に銀英伝ファンとして一番思い入れのある、あの日に至った経緯がずいぶんあっさりと感じました。 もう一度、はじめから読み返したくなりました。 できれば、ヤマトや009のように、リメークアニメもやってほしいなぁ。 | ||||
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主人公の人格形成の過程は小説のコアだが、本巻ではラインハルトの人となりを一変させる事件が起きる。 キルヒアイスとアンネローゼはラインハルトの天才を支えてきた精神的支柱だが、その一つを失う。 作者はこのエピソードは早すぎたと後に語っているが、これまで単なるスーパーマンだったラインハルトが様々な葛藤に苦しむ人間として描かれるきっかけになった。本作が単なるSF小説から脱皮するポイントだろう。 男女の機微がほとんど描かれないが、キルヒアイスとアンネローゼの関係は美しいものだけに深まると多く波紋が予想された。 しかしそれなしでもラインハルトの人格形成を描き出すことができたのは、それだけ精神的依存が強かったからだ。 その喪失感はラインハルトの人格に大きな空洞を産む。それを埋めるためにあがき突き進むことになる。 宇宙の制服が一個人の精神的空白を埋めるための所為の成果というのは荒唐無稽に見える。 だが、スターリンも毛沢東も猜疑心から数千万の国民と敵国民を虐殺した。数字からすればラインハルトのそれは桁が違う。 門閥貴族を滅ぼし、同盟軍を粉砕し、さらにそのために膨大な味方を犠牲にする。 ラインハルトの覇業も結局は同じかもしれない。ただ、その視線の先にあったのは幼いころの三人での楽しい日々だった。このことがその後の歴史の流れを変えたことも間違いない。 反面、ヤン・ウェンリーについてはラインハルトより9歳年長ということもあってか、人との別れを悼むことはあっても動ずることはない。 むしろ、周囲を感化してヤン艦隊の雰囲気を作り上げていく。フレデリカは父の事件はあってもヤンから離れることはなかった。前巻のエピソードになるがシェーンコップもイゼルローン攻略に当たって裏切ることはなかった。 完成と未完成の対比は本巻の隠されたテーマと言えるでしょう。 | ||||
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登場人物が多くて、名前を覚えるのが大変ですが、ミュージカル等になっているだけあって、面白いです。 | ||||
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銀英伝はアニメ版から入ったものですが、やはり原作もいいですね。アニメは外伝も含めすべて持っていたので、記念に1巻だけ購入・・・と思ったのですが、直ぐに読み終わってしまい、Amazonから2巻目購入のレビュー依頼が来る前に、第3巻の発注をかけていました。ちなみに、私の手元に届いたのは、2007年4月初版、2012年3月13版のものでした。如何に人気が衰えを見せないかということですね。 | ||||
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もし銀河系全域にまで人類が進出するとして、無限の宇宙資源を手にしてなお、人類が今の人類のままであるとするなら、やはり戦争は避けられないものなのか? 異なる政治体制、抑圧する側とされる側、腐敗する組織と対抗する軍事勢力…すべて歴史はかくも同じような愚行が繰り返されるのか? 単なるフィクションとは思えない、まるで古代のローマや中国の史書を捲るような、スペース・オペラにしては「血生臭さ過ぎる」人間同士の争いの描写。しかし、それを単なるグロテスクな物語に貶めないのが、われらがヤン・ウェンリー大将! この、ブライト・ノアとスレッガー・ロウと、アムロ・レイとカイ・シデンを合わせて、4人分の戦闘能力を差し引いたような(笑)青年将校が、本シリーズの健全さを支えている。素晴らしい。 銀河系に「できるかぎり長期間の」平和をもたらすには、ヤン大将ひとりでは足りなくて、あと2人と2体のロボットが必要なんだな。 そう。イライジャ・ベイリとハリ・セルダン、R・ダニールとR・ジスカルドがネ。 | ||||
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