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手の中の天秤
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手の中の天秤の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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「現在」の主人公があまりにも浅はかでげんなりしつつも、チャランの魅力に引き込まれて読破…つまり学生たちと一緒ですね 「現在」の主人公の思考と文体の軽さが、三十年後との差を際立たせるためにやや過剰に感じます とはいえ答えのない重い課題をうまくまとめていて、読んだことに後悔はない 会えていうならチャランの過去や両親と姉についてもっと詳しく、と願ってしまうのもまた学生たちと同じか | ||||
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執行猶予預かりという架空の制度をテーマに、人間のリアルな部分を軸に展開してゆく物語。『人それぞれ・一番ラクな生き方でいい』という言葉に秘められた想いを目の当たりにするとき・・・・ | ||||
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タイトルから社会派のシリアスな小説かと思ったら、ふわんとしてました。 被害者、加害者が各々の立場から悩んでいるのですが、係官のチャランのキャラでしょうか、深刻になりません。 物足りなさもありましたが、読後感が良かったです。 | ||||
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僕は還暦を過ぎてこの本を読んだので、味わい深い話だと感じたけれど、若い人ならどう感じるだろう? だらだら続くはなしのようでいて、不思議に飽きることなく読み切ってしまった。コレも筆力なんだろうか。 | ||||
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「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が法制化されている日本。この制度は、執行猶予中の加害者の罪を被害者家族が確定できるというものだ。 本作品は、様々な事件の加害者と被害者が、その後の人生においてどう折り合いを付けていくかを描いている。著者の『平等ゲーム』も同様で、もしもの世界の中で、人々の心の内を浮き彫りのさせる試みは興味深くはある。 本作品の設定はユニークだが、難しいテーマを取り上げている。著者独特の軽さがあるからか、読み易くはあるのだが。 著者は、”赦し”について、読者に問いかけているようだ。 | ||||
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すばらしい作品でした。桂望実さんは、ほんとうに達者な書き手ですね。 | ||||
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手の中の天秤のタイトルからもっと裁判の丁々発止と思いきや、違いました。執行猶予被害者、遺族預かり制度に絡め、井川啓治が大学での授業を進めながら、自身が公務員でこの制度の研修中、先輩係官の岩崎進(チャラン)との関わりながら、被害者、遺族の気持ちや思いも書かれています。被害者や遺族に自分がなった時を考えたら、なんとも言えぬ思いです。…が、重くならず、時々、クスッと笑す箇所があります。 | ||||
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最初に読んだ「嫌な女」、なんだか衝撃を受けて販売していない本は古本を買って桂さんの作品はほぼ全部読みました。 この作品も単行本の古本を買ってずっと前に読みましたが何度も読み返したくなる1冊です。 重い話ではあるけれど心に深く残ります。チャランの人柄で重たい話もすっと心に入ってきました。 許す事ができたら楽になれるのか?でも私だったら許す事なんてできない。罪を償ったとしても犯人が笑う事を許せないと思う。 正しい答えなんかきっとないんだろうなぁ。 おすすめの1冊です。きっと桂さんの他の作品も読みたくなると思います。 | ||||
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犯罪被害者と加害者が登場するちょっと重たいストーリーなのに、読み終わったあと、心がほんのり柔らかくなる。 いいことも悪いこともほどほどにある平凡な人生も捨てたもんではないと思わせてくれる。私、好きだなぁ〜、この話。 桂望実さんの本は「嫌な女」から始めて何冊か読んだけど、いつもしみじみいいな〜と思います。 | ||||
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軽いタッチで重いテーマを扱っていると思っていた。でもテーマの土台になっている「執行猶予預かり制度」が架空の制度だと知って白けてしまった。これじゃ、話にのめり込めない。 | ||||
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難しい題材でした。なにが正しくてどうすればいいのか…。自分が被害者側の立場になったらこの制度はありがたいのか?2年で許す気持ちになる人がいるだろうか?許すことは一生できないけど裁判所には行かさないと言う人がいるんだろうか?重い話でしたが構成と登場人物のキャラクターで読後感はすっきりしています。最後のエピソードにはびっくり!彼の奥さんが!?。 | ||||
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ひとりの青年の成長を通して、心の傷の修復を見つめる物語です。 悲しみに寄り添うとはどういうことかを教えてくれます。 思わずニヤっとさせられるラストもいい。 | ||||
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犯罪・事故の被害者及び被害者遺族に「執行猶予」か「収監」の判断を委ねる制度。 加害者の「事件後の状態」を被害者に定期的に報告する係官。 被害者・加害者との板挟みで葛藤する若い係官の行動と人間なら当たり前にある心の揺れ。 見てる、見せてる部分だけが全てではなく、知れば知るほど同情したり、憤ったり。 主人公が成長していく、もしくは世慣れている過程が手に取る様に分かり、また「世慣れる」という、どちらかというとネガティブに使われる事が人生に必須であろうとすんなり納得できる。 何より、事故にしろ事件にしろ加害者が「完全で完璧な悪者」であればまだしも幸せだろう…という事に思いを馳せた。 | ||||
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限りない近未来、もしくは一寸だけズレた異世界の司法、「執行猶予被害者・遺族預かり制度」。元係官だった大学講師の授業は、そのほとんどが回想。 このおよそ身近でないシチュエーションに、ふわふわしたゆっるいキャラ。うわーなんかまとまらない話やなあーと読み進めていたが、いや、読了した今、御見逸れしましたとしか言葉が出てこない。 「人それぞれ」、だいっ嫌いな言葉だ。問題の本質を突き詰めず、いかようにもこねくり回せる実体のない言葉。 それでも、この「人それぞれ」がずっしりと意味を持つ瞬間がある。 むしろこの時代だからこそ、「人それぞれ」は価値相対主義の今だからこそ、本質を捉えている。 被害者は、許したくなったときに、許すだけ。 この全くの真実、どろどろした人間らしい生の感情に、飄々とした、立て板に水の態度で挑む係官。 うーん、これは今だ、まさに今読むべき、著者の同年代に、そしてやはり若者に、ずんと響くだろう。 夢を諦めることもかっこいい、ってのは今わかりたくないし、わかったように語りたくもないけど。 高校ん時、順に諦める、って言う名前の先生がいて、ふーんて思ったけど、あれと同じ意味だろうな。 まーもう若くない自分にとってもすばらしい作品。読んでよかった。 | ||||
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