(短編集)

終末のフール

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評判

終末のフールの評価:

3.59/5点 レビュー 202件。 B ランク

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平均点3.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全318件 261〜280 14/16ページ
No.58
(4pt)

内容が好きなジャンルだったので

3年後に小惑星が地球に衝突する。
物語は短編ですが、それぞれが微妙に繋がっています。
地球が滅亡すると言う状態での世界を描いていますが、成る程と思える設定でした。
普通は壮絶な殺し合いや、食料の奪い合い、治安崩壊となると思いますが、物語ではそれを経験し、何故かそれなりの従来の生活に戻っていると言う設定です。
そういう発想もありだなぁ、と妙に納得しました。
あまり現実的な世界とは感じられませんでしたが、それぞれの人間の描写が旨く描かれており、あまり伊坂氏の本は好きではなかったのですが、この本で見方が少し変わりました。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.57
(4pt)

終末に向けた穏やかな群像劇

隕石の存在がわかって5年,落下まで3年.
当初の混乱が落ち着くのにかかる時間と
奇妙な穏やかさと安定を維持している時期として妙にリアルな数字である.
ディストピアを扱ったフィクションとしては世界観の緻密さに欠けるものの
この時間設定だけで作者のセンスを感じる.
迫りつつある終末を背景に繰り広げられる群像劇であるが
深刻さの中にも,どことなく肩の力の抜けた空気感が漂っていて
諦観とも前向きとも違う伊坂作品独特の離人感とでもいうべきムードは健在.
この種のテーマにありがちな重苦しさ,押し付けがましさがなく
舞台設定のシリアスさとは乖離している分
読む人によっては軽薄で不謹慎な印象を受けるかもしれない.
ま,その辺は好き好きではあるが
1つのテーマに沿った短編集としてはよくまとまっていると思う.
個人的には,主人公格としては扱われていないが
障害を持った子供の親のセリフが印象に残った.
世界の終わりにもそれを救いと感じる人間がいる.
万人に等しい価値などないと思い知る場面である.
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.56
(5pt)

魅力的な登場人物たち

この短編集を読んでまず思ったのは、登場人物がみんな素敵で魅力的だなあ、ということです。優柔不断な富士夫くんとそんな彼を深く理解している美咲さん夫妻をはじめ、伊坂ワールドの根っこはやはり登場人物、そして彼らがやりとりするまるでダンスのような会話、にこそ
あるのだと再認識しました。三年後に世界が滅亡する、という状況にも関わらず今作に溢れる穏やかさ、楽しさはさすが伊坂さんと思わずにはいられません。実はあまり期待せずに読んだのですが、僕は何の問題もなく楽しめました。ただ読む、のではなくこの小説世界に入り込んでみて下さい。絶望的な状況に陥っても彼らのように生きれればなぁ、そんなこと考えました。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.55
(4pt)

生きる、とは?

(毎週更新されるが)ブック総合ランキング一位。それだけ売れている本です。
私は書店に言って「面白そうだな」と思い購入。期待はそこそこでしたが、期待以上に面白く、見事に期待を裏切ってくれました。
2xxx年、8年後に「小惑星」が衝突し地球が滅亡されると予言された。世界はパニックに陥り、逃げ出すもの(意味が無いが)、自殺するもの、または貴重な食料を取り合い殺されてしまうもの、そんな状態が続いた。
それから5年たち、争いはなくなり平穏な小康状態となった。仙台北部の団地、「ヒルズタウン」の住民達も同様であった。彼らは「余命3年」という短い時間の中、人生を見つめなおした。
そんなヒルズタウンの住民たちにスポットをあてた短編集。余命3年という短い時間の中で前向きに生きる人々を描く。
生きることとは何か、それを訴えかけてくるような1冊。短編集なので息抜きなんかにもいいと思います。
結構面白かったので☆4つです。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.54
(3pt)

今度は地球滅亡

小惑星が8年後に地球に衝突、地球滅亡のカウントダウンが迫る中、人々はどういう行動をとるのか?伊坂氏は今回、フィクション構築を地球滅亡にした。
壮大なテーマながら登場人物の行動はいつもの伊坂ワールドだ。
舞台を仙台市高台の団地に小さく設定。今や地球滅亡は3年後まで迫っている。密かに過去の許しを請い願う居丈高な父親、妻の出産を決めかねる優柔不断な青年、強い絆で結ばれた兄弟、おっとりした若い娘…。
オーウェルの宇宙戦争のような大騒動が起こった後、我に返った人々は平和な日常を過ごすことにしたらしい。拍子抜けする設定だが、案外限定された時間を待ち続ける人間の行動はこんなものかもしれない。
結局人間の生き様は、未来が読めない不安定な現在も同じ。『鋼鉄のウール』の孤高のボクサーのセリフに集約されるのだろう。
「明日死ぬって言われたらどうすんの?」―「練習します」
「明日死ぬのにこんなことする訳?」笑う相手にボクサーは「明日死ぬと言われたら生き方を変えるんですか?あなたの今の生き方はどのくらい生きるつもりの生き方なんですか」(『鋼鉄のウール』から)
−その通り。強烈な左フックだ。こんなセリフを突きつけられたら完全にノックアウトだ。
井坂氏のセリフはどれも格好いいのだ。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.53
(4pt)

人の本質に迫る

3年後に小惑星の衝突により、人類滅亡の危機が迫る。
実際にこのシチュエ−ションにいたったとき、自分がどのような心理で、どのような行動に出るのか?想像ができません。
言い換えると、生きることの意味をなくし、仕事や社会貢献の責務から開放されたとき、人は(いろいろな立場のなかで)なにを求め、どう生きるのか(死ぬのか)
死期を知らされた人が、自分の人生をどう総括するのか?を問いかけているのかもしれません。
あと3年の世界に新しい命を誕生させるのか?
完遂していない夢を実現させるのか?
社会に貢献するのか?
おる意味、その人の本質が問われる中で、ポジティブに生きるのか、ネガティブに生きるのか?
とても、興味深い作品です。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.52
(1pt)

あと数年後に地球が滅びるとしたら

あと数年後に地球が滅びるとしたら・・・。そんなテーマで書かれた短編集。短編集でありながら、登場人物同士が微妙につながっている。
死を意識しながら生きていく人々を様々な立場から描いている。
井坂幸太郎の作品としては平凡すぎるかも。少しガッカリ。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.51
(1pt)

無理してまで出すべき作品ではないだろう

初出は『小説すばる』2004年2月号〜2005年11月号、単行本は2006年3月30日リリース。3年後に隕石が地球に衝突して最後の日を迎える、ということが前提になった短編8編からなる。色々な小説手法を実験的に試している感がある最近の伊坂幸太郎の作品の中でも飛び抜けて設定が映画的(あるいはSF的)な作品である。
時間軸をずらしながら並列的に登場人物を動かし、魅力的な会話で作品構成することが得意な作家が、時間軸を意図的に3年後で終了と決定し、終末期に人間はどう行動するのかを描く、というのはある意味、自分の持ち球を全部封じ手にして、利き腕でない方の腕で投げるピッチャーのような状態ではないだろうか。実際、この連作集はそういう結果に終わってしまっているようにぼくには感じられた。つまり、いつもの伊坂作品のノリがないのだ。
題材も『砂漠』の取材で使ったネタを再利用したりと気に入らない部分が多い。伊坂幸太郎唯一の駄作で、無理してまで出すべき作品ではないだろう、と思う。本屋大賞第4位は納得いかない。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.50
(4pt)

フィクションのルール

今の時代にぴったりだと思った。 各篇の主人公達は沢山泣いたんだろーし割と冷静に動向を見つめているけど、生きてる。多分消滅するときも誰といるのかが思い描ける、それまで生きてる、それが嬉しい。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.49
(2pt)

地球滅亡を"免罪符"にした凡作

小惑星の衝突のため、三年後に地球滅亡を控えた時代を舞台に、様々な人間模様を綴った連作短編集。こうしたSF的設定では、逆に作者の現実把握力が問われる所だが、虚しい結果に終った。作者が、"地球滅亡"を余りにも安易に捉えており、登場人物達の言動は現実味に欠け、地球滅亡を単に作品構成上の"免罪符"にしているとしか思えなかった。
父と娘が和解するための免罪符。子供を産む決心をするための免罪符。妹の仇を許すための免罪符。乙女がメルヘンの世界に浸るための免罪符。泰然自若とした男の中の男の存在を誇示するための免罪符。宇宙オタク(科学的にかなり正しい事を喋っている)のオカシサを浮き彫りにするための免罪符。家族ゴッコを描くための免罪符。そして最後に取って付けたように、生きる事の意味を問い掛けるラスト。
作者の特徴は、「生きて行く上での希望を爽やかに描く」事にあると思うが、そもそも"地球滅亡"をそのための"盾"に選ぶ必然性が全く感じられない。どの作品も、地球滅亡なしでも書けるテーマであり、構想倒れの感を強く抱かせる。地球終末を軽々しく扱うこの内容は、作者の見識不足としか言いようがない。伊坂作品の中では一番の凡作ではないか。
万が一、本作に興味を持たれた方はR.ミュラー「恐竜はネメシスを見たか」を読んでみるのも一興だろう。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.48
(4pt)

極限状態に置かれてもなお生き抜こうとする人たちの物語

どこか人を喰ったような、浮遊感のあるエキセントリックな伊坂幸太郎の世界。そんな伊坂テイストを残しながらも、本書ではミステリーではなく、SFちっくな極限状態におかれた人間群像を描いている。
2***年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年が経った。
恐怖心が巻き起こす、暴動、殺人、放火、強盗、デマ、そしてパニック的な逃避行動・・・。社会に秩序がなくなり、世界中は大混乱に陥っていたが、ここへきて“5年ぶりに祭りが終わったかのように町に落ち着きが戻り”(「鋼鉄のウール」)、世間は危うい均衡が保たれていた。
舞台は伊坂小説のフランチャイズ、仙台。本書は、その北部の丘を造成して作られた団地「ヒルズタウン」に建つ、築20年のとあるマンションの、“世界の終わり”騒動の後も、今なお生き残って住んでいる人たちが、入れ替わるように一人称で語る8話の連作短編集である。
彼らはいずれも今回のパニックか、あるいはもっと以前に何らかの理由で家族を亡くしている。心の中にあるのは絶望のはずである。冒頭から主人公の自殺未遂で始まる物語もあるくらいだ(「天体のヨール」)。
しかし、本書のすごいところは、ただ単に人々の絶望やパニックを描いているのではなく、その向こうに「生きる道のある限り、あと3年の命を精一杯生きよう」という前向きの姿勢を導き出しているところだ。8つの物語はいずれも主人公の前向きな「生きる決意」で終わっている。
「じたばたして、足掻いて、もがいて。生き残るのってそういうのだよ、きっとさ」(「深海のポール」)。
本書は、極限状態に置かれてもなお生き抜こうとする人間の強さを静かに訴えた傑作である。
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.47
(5pt)

文庫で読み直し…

伊坂作品は単行本で持っていたり、読んでいても 文庫化されると その度にまた買ってしまう…。 久々に読み直した今作は やはり伊坂らしい世界観で、この世の終わりが近いという設定なのに読んでると浮き浮きしてきてしまう。 私は特に 主人公が可愛い「冬眠のガール」、大円団の「演劇のオール」、流石の最終章「深海のポール」が好きです♪
終末のフール (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.46
(4pt)

全編通してエンディングのようなまったり感

地球滅亡が分かり混乱が去ったあとの様子を描いた作品。
混乱を描くのはありがちだが、これは見たことがない。
そんなわけで構想勝ちだと思う。
物語は不安定な上に気づかれた変な安定がある
日常を淡々と描いたオムニバス形式。
意外にこういう状況で人はこんなものなのかな、と
妙に納得してしまう感があった。
全編通じてバラード調のエンディングテーマが私の頭の中で流れていた。
終末のフール Amazon書評・レビュー: 終末のフールより
4087748030
No.45
(1pt)

無理してまで出すべき作品ではないだろう

初出は『小説すばる』2004年2月号〜2005年11月号、単行本は2006年3月30日リリース。3年後に隕石が地球に衝突して最後の日を迎える、ということが前提になった短編8編からなる。色々な小説手法を実験的に試している感がある最近の伊坂幸太郎の作品の中でも飛び抜けて設定が映画的(あるいはSF的)な作品である。
時間軸をずらしながら並列的に登場人物を動かし、魅力的な会話で作品構成することが得意な作家が、時間軸を意図的に3年後で終了と決定し、終末期に人間はどう行動するのかを描く、というのはある意味、自分の持ち球を全部封じ手にして、利き腕でない方の腕で投げるピッチャーのような状態ではないだろうか。実際、この連作集はそういう結果に終わってしまっているようにぼくには感じられた。つまり、いつもの伊坂作品のノリがないのだ。
題材も『砂漠』の取材で使ったネタを再利用したりと気に入らない部分が多い。伊坂幸太郎唯一の駄作で、無理してまで出すべき作品ではないだろう、と思う。本屋大賞第4位は納得いかない。
終末のフール Amazon書評・レビュー: 終末のフールより
4087748030
No.44
(5pt)

終末騒動の混乱の物語

仙台市のマンションに住む8つの家庭のそれぞれの視点から世界の終末の様子が描かれ、一見内容に何のつながりがないように思える話だが、ところどころで他の家族との関連性を持たせているのがうまいと思った。また、タイトルも熟語にカタカタが付属し統一された形となっているが、ヨールについては夜をのばしているだけなので、ちょっとムリがあるように思った。8つの物語の中では「演劇のオール」が一番おもしろかった。終末騒動の混乱で一人ぼっちになってしまった人間に対し、演技をすることでつながりを持つことを考えた女性、そしてその女性が憧れる引退した俳優の発言がとても印象に残った。
終末のフール Amazon書評・レビュー: 終末のフールより
4087748030
No.43
(5pt)

心が温まりました。

伊坂幸太郎氏の著書として初めて手に取りましたが、傑作です!
小惑星衝突を3年後に控えて、という状況設定にはムリがあるかも
しれませんが、だからこそ“人がなぜ生きるのかどう生きるのか”
ということを不純物を排除して考えることが出来るのかと思います。
家族を持つ身だからこそ個人的にグッとくるものがあったかもしれ
ませんが、小惑星衝突という背景に変に捉われずに読み進めること
が出来ましたし、読後は心温まるものがありました。
著者の作品を次も次も読んでみたい!と思います。
終末のフール Amazon書評・レビュー: 終末のフールより
4087748030
No.42
(4pt)

神の目線なのかしら?

8年後に小惑星が落ちて地球が滅亡すると発表された5年後の、
仙台の団地に住む人々のお話。
短編集なのですが、ひとつひとつが結びつきます。
発表当初は荒れまくっていた世界も、5年たって、少し落ち着いて。
両親が自殺したり、殺されたり、そして残された人たちが、
残り3年間という運命の中で、淡々と?生活している風景。
諦念が溢れている中で、どうにか生活を楽しくしようと。
なんていうか、あと、8年っていうのが微妙な長さだなと。
自分だったらどうするだろうなぁ。
荒れてる間は、ひたすら引きこもり、落ち着いたら・・・
何をしましょう?
やはり、生活するしかないわけで。
違う本で、「生まれたときに、死ぬことは運命付けられている」みたいなせりふがあったけど。
やはり、死ぬのはわかっていても、あと8年といわれたら・・・
人間って弱いなぁ。
でも、この本、妙に明るいのですよ。
生々しさがなくて、一枚ガラスをとおして、世界を見ているような感じ。
神の目線なのかしら?
終末のフール Amazon書評・レビュー: 終末のフールより
4087748030
No.41
(4pt)

「許すこと」

伊坂さんの作品は「チルドレン」に続いて二作品目。
今回も面白い作品でした。
巨大隕石が3年後に落ちて人類は死滅する、そのときどう生きるか。
この舞台を8つの角度から描いています。
舞台は仙台のあるマンションながら、さまざまな葛藤や陰影をつけて描かれる8つの物語はとても読み応えがあり、楽しめる作品でした。
その8つの作品の中心にあったのが「許す」という言葉のように感じました。
自分を、人生のパートナーを、肉親の仇を、許すことができるのか。許せないのか。
どうなれば許せるのか。
許しなさいと作者はお説教じみた展開はしません。
さりげなく、あなたなら許せるのかとドラマを通じて問いかけてきます。
この舞台であなたは許せますか?
また、あなたは自分自身を許せますか?
あなたにとって「許せない」と握っている思い、出来事、人はいますか?
そう問いかけてくる作品でした。
できればそんな思いを引きずったまま、末期のときを迎えたくない、ボクはそう思いました。。
終末のフール Amazon書評・レビュー: 終末のフールより
4087748030
No.40
(3pt)

3年で終わる世界を切望

この本を読んでしばらく落ち込んだ・・・。
話の中に、障がい児を持ったお父さんがいう台詞がある。
「小惑星が降ってきて、あと三年で終わるんだ。みんな一緒だ。そうだろ? そりゃ、怖いぜ。でも、俺たちの不安は消えた。俺たちはたぶん、リキと一緒に死ぬだろ。っつうかさ、みんな一緒だろ。そう思ったら、すげえ楽になったんだ。」
うちにも、障がいをもった子供がいる。
子供の将来への不安といったら、そら恐ろしいほどだ。
3年で世界が終わるなら、私もすごく楽になるだろう。
幸せとすら感じるだろう。
その家族がうらやましくて泣けた。
終末のフール Amazon書評・レビュー: 終末のフールより
4087748030
No.39
(4pt)

余命宣告をされた人間の生き様

3年後に滅びる世界に生きる人々の一見淡々とした日常を描く。小惑星を爆破するヒーローも軌道をそらす未来技術もない文字通り死刑宣告をされた社会にあっても残された日々をそれぞれのやり方で生きようとする登場人物を見ると、逆説的ではあるが希望を感じた。考えてみれば、この世界は全世界的に不治の病で余命宣告を受けた状態なので、「難病に負けずに精一杯生きる」という内容の小説と同様の感動を得られるのかもしれないと思った。
終末のフール Amazon書評・レビュー: 終末のフールより
4087748030