日の名残り

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評判

日の名残りの評価:

4.45/5点 レビュー 402件。 A ランク

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平均点4.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,047件 861〜880 44/53ページ
No.187
(4pt)

入り込むまで少しかかる

読み始めたら止まらいないというのは、この本の事だろう。
日本にはいない 執事の矜持がよくわかる。

かつてのご主人さまに仕えていた頃の回顧を通して、主人公に寄り添うような感じで読んでいく作品。
じっくり主人公に肩入れした読者には、言葉にならないラストシーンが待ち受けています。

訳者のあとがきがすべてを物語っているので、絶対に先に読まない事です。
そして、作品を読んでしまった後は、必読です。
作品に対する理解が、より一層深まることは間違いありません。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.186
(4pt)

入り込むまで少しかかる

読み始めたら止まらいないというのは、この本の事だろう。
日本にはいない 執事の矜持がよくわかる。

かつてのご主人さまに仕えていた頃の回顧を通して、主人公に寄り添うような感じで読んでいく作品。
じっくり主人公に肩入れした読者には、言葉にならないラストシーンが待ち受けています。

訳者のあとがきがすべてを物語っているので、絶対に先に読まない事です。
そして、作品を読んでしまった後は、必読です。
作品に対する理解が、より一層深まることは間違いありません。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.185
(1pt)

超絶つまらない

とにかく、超絶つまらなかった。どこが良いのかと思った。
非常に読み進みにくい。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.184
(1pt)

超絶つまらない

とにかく、超絶つまらなかった。どこが良いのかと思った。
非常に読み進みにくい。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.183
(5pt)

熟達の名作

カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞を知り、初めてkindleで購入。一日で一気に読了。
 この小説がどのような点で評価されたのかについて考えた。
 英国において失われた「執事」の文化を日系の作家が捉えた描写の精妙さがエキゾチシズムと感じられたのだろうか。
 欧米人にも日本の「武士道」は知られているが、主人公スティーブンスが追求している執事の「品格」が、どこか「武士道」と重なる。スティーブンスがダーリントン卿に対してもつ、信仰にも似た滅私的な態度は、「武士道」の主君への忠を彷彿させるだろう。
 「武士道」が、武士階級がなくなった明治時代になって、理想化されたものとして生み出されたように、スティーブンスのいう「品格」は反時代的であり、現在社会から遊離しているのではないだろうか。 
 主人公であるスティーブンスが語り手となって、物語は進行するせいか、その中に感情移入してしまうと、作者が含ませたトゲが鈍り、アイロニーが淡くならざるを得ない。作者の意図を汲んだ土屋政雄氏の訳文は、そうした屈曲を十分ていねいになぞっているのであるが……。
 最後の場面-ウェイマスの桟橋で「夕方が一日でいちばんいい時間なんだ」という行きずりの男の忠告をスティーブンスは理解しかける。けれども、残りの時間を楽しもうとして、思い立ったのは、ジョーク(冗談)の技術の研究であった(アイロニー!)。
 スティーブンスが執事人生で最大の勝利感を感じた夜、彼はダーリントン卿がもった重要な会合のために部屋の外で控えていた。ちょうどその時、惹かれ合っていたミス・ケントンは他の男からの求婚を拒むようにスティーブンスから求められるのを心待ちにし、哀しみにくれていたのである。
 スティーブンスが関係した会合とは、ナチスに利するだけのものであったことが後に分かり、しかも彼はその場に一時間立っていただけだった(アイロニー!)。たしかに身にまとった「執事職」を「脱ぎ捨てるような真似」は、絶対にしないことを守った。それは勝利であった。けれども、ミス・ケイトンは去り、二人の人生に大きな悔悟を残したのである。
 もし、第三者の視点から、回想ではなく、進行形で語られていたら、皮肉やユーモアが際立つことになったかも知れない。しかしそのようなシニシズムに堕することを作者は好まなかった。
 上では二点だけを例としたが、スティーブンスの言動と時代との不調和は、枚挙に遑がないほどだ。それらに暖かい愛情を注ぎつつ、肯定も否定もしないところが優れた作品である所以であろう。
 このような熟達の小説を35歳で執筆したカズオ・イシグロの感性に英国人はエキゾチシズムを感じたのだろうか。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.182
(4pt)

ノーベル文学賞の受賞で知った著者

私はスティーブンスとは仲良くなれないタイプだなぁ。
彼の大切にしている品格と言うものをイシグロはどのように捉えているのだろう?
抑制の効いた文体はイシグロの特徴なのか?作品が変われば変化するのか?
もう一冊読んでみたい。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.181
(5pt)

熟達の名作

カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞を知り、初めてkindleで購入。一日で一気に読了。
 この小説がどのような点で評価されたのかについて考えた。
 英国において失われた「執事」の文化を日系の作家が捉えた描写の精妙さがエキゾチシズムと感じられたのだろうか。
 欧米人にも日本の「武士道」は知られているが、主人公スティーブンスが追求している執事の「品格」が、どこか「武士道」と重なる。スティーブンスがダーリントン卿に対してもつ、信仰にも似た滅私的な態度は、「武士道」の主君への忠を彷彿させるだろう。
 「武士道」が、武士階級がなくなった明治時代になって、理想化されたものとして生み出されたように、スティーブンスのいう「品格」は反時代的であり、現在社会から遊離しているのではないだろうか。 
 主人公であるスティーブンスが語り手となって、物語は進行するせいか、その中に感情移入してしまうと、作者が含ませたトゲが鈍り、アイロニーが淡くならざるを得ない。作者の意図を汲んだ土屋政雄氏の訳文は、そうした屈曲を十分ていねいになぞっているのであるが……。
 最後の場面-ウェイマスの桟橋で「夕方が一日でいちばんいい時間なんだ」という行きずりの男の忠告をスティーブンスは理解しかける。けれども、残りの時間を楽しもうとして、思い立ったのは、ジョーク(冗談)の技術の研究であった(アイロニー!)。
 スティーブンスが執事人生で最大の勝利感を感じた夜、彼はダーリントン卿がもった重要な会合のために部屋の外で控えていた。ちょうどその時、惹かれ合っていたミス・ケントンは他の男からの求婚を拒むようにスティーブンスから求められるのを心待ちにし、哀しみにくれていたのである。
 スティーブンスが関係した会合とは、ナチスに利するだけのものであったことが後に分かり、しかも彼はその場に一時間立っていただけだった(アイロニー!)。たしかに身にまとった「執事職」を「脱ぎ捨てるような真似」は、絶対にしないことを守った。それは勝利であった。けれども、ミス・ケイトンは去り、二人の人生に大きな悔悟を残したのである。
 もし、第三者の視点から、回想ではなく、進行形で語られていたら、皮肉やユーモアが際立つことになったかも知れない。しかしそのようなシニシズムに堕することを作者は好まなかった。
 上では二点だけを例としたが、スティーブンスの言動と時代との不調和は、枚挙に遑がないほどだ。それらに暖かい愛情を注ぎつつ、肯定も否定もしないところが優れた作品である所以であろう。
 このような熟達の小説を35歳で執筆したカズオ・イシグロの感性に英国人はエキゾチシズムを感じたのだろうか。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.180
(5pt)

熟達の名作

カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞を知り、初めてkindleで購入。一日で一気に読了。
 この小説がどのような点で評価されたのかについて考えた。
 英国において失われた「執事」の文化を日系の作家が捉えた描写の精妙さがエキゾチシズムと感じられたのだろうか。
 欧米人にも日本の「武士道」は知られているが、主人公スティーブンスが追求している執事の「品格」が、どこか「武士道」と重なる。スティーブンスがダーリントン卿に対してもつ、信仰にも似た滅私的な態度は、「武士道」の主君への忠を彷彿させるだろう。
 「武士道」が、武士階級がなくなった明治時代になって、理想化されたものとして生み出されたように、スティーブンスのいう「品格」は反時代的であり、現在社会から遊離しているのではないだろうか。 
 主人公であるスティーブンスが語り手となって、物語は進行するせいか、その中に感情移入してしまうと、作者が含ませたトゲが鈍り、アイロニーが淡くならざるを得ない。作者の意図を汲んだ土屋政雄氏の訳文は、そうした屈曲を十分ていねいになぞっているのであるが……。
 最後の場面-ウェイマスの桟橋で「夕方が一日でいちばんいい時間なんだ」という行きずりの男の忠告をスティーブンスは理解しかける。けれども、残りの時間を楽しもうとして、思い立ったのは、ジョーク(冗談)の技術の研究であった(アイロニー!)。
 スティーブンスが執事人生で最大の勝利感を感じた夜、彼はダーリントン卿がもった重要な会合のために部屋の外で控えていた。ちょうどその時、惹かれ合っていたミス・ケントンは他の男からの求婚を拒むようにスティーブンスから求められるのを心待ちにし、哀しみにくれていたのである。
 スティーブンスが関係した会合とは、ナチスに利するだけのものであったことが後に分かり、しかも彼はその場に一時間立っていただけだった(アイロニー!)。たしかに身にまとった「執事職」を「脱ぎ捨てるような真似」は、絶対にしないことを守った。それは勝利であった。けれども、ミス・ケイトンは去り、二人の人生に大きな悔悟を残したのである。
 もし、第三者の視点から、回想ではなく、進行形で語られていたら、皮肉やユーモアが際立つことになったかも知れない。しかしそのようなシニシズムに堕することを作者は好まなかった。
 上では二点だけを例としたが、スティーブンスの言動と時代との不調和は、枚挙に遑がないほどだ。それらに暖かい愛情を注ぎつつ、肯定も否定もしないところが優れた作品である所以であろう。
 このような熟達の小説を35歳で執筆したカズオ・イシグロの感性に英国人はエキゾチシズムを感じたのだろうか。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.179
(4pt)

ノーベル文学賞の受賞で知った著者

私はスティーブンスとは仲良くなれないタイプだなぁ。
彼の大切にしている品格と言うものをイシグロはどのように捉えているのだろう?
抑制の効いた文体はイシグロの特徴なのか?作品が変われば変化するのか?
もう一冊読んでみたい。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.178
(4pt)

ノーベル文学賞の受賞で知った著者

私はスティーブンスとは仲良くなれないタイプだなぁ。
彼の大切にしている品格と言うものをイシグロはどのように捉えているのだろう?
抑制の効いた文体はイシグロの特徴なのか?作品が変われば変化するのか?
もう一冊読んでみたい。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.177
(5pt)

再読

イシグロ氏、ノーベル文学賞受賞おめでとうございます。ということで、また引っ張りだして読んでみた。昔読んだ時は断然「私を離さないで」派だったけど、今読むとこっちの方が好きかも。
クライマックスのウェイマスの桟橋の夕日のシーンは言わずもがな。もうね、小説の構成が、もうね。全てはこの、隣に居合わせた見知らぬ男に、このセリフを言わせんが為の前振りに過ぎなかったんだなぁという、気持ち良いしてやられた感。
…と、まあ王道な読み方でも楽しめるし、もちろんちょっとしたイギリス歴史小説としても楽しめるし、私はこの小説、世間知らずのスティーブンスの「初めてのおつかい」的な、コメディタッチの冒険譚としても楽しめるのではないかと。
主人公のスティーブンス氏って、頑固でプライドが高くて、変に見栄っ張りで、イケ好かない奴なんだけど、馬鹿真面目に努力しても、その努力の方向性がズレズレだったり、憎めないキャラクターなんだよね。
以下、私が読みながらツッコんだところ。
旅行1日目、通りすがりのオッサンの挑発に乗り「絶景の丘」にすたこら登るスティーブンス氏。
ナショジオでしか見たことない世界の景勝地より、やっぱりグレートブリテンの景色には品格があるぜ(ドヤぁ)
レジナルド様に「生命の神秘」を説こうとシャクナゲの茂みに隠れる、が未遂に終わる。
気になってるミス・ケントンの前でついついいけずな態度を取ってしまうスティーブンス氏。
仕事終わりにミス・ケントンの部屋で行われるココア会議(おまいら中学生か!)
ガス欠になったり、つい見栄張って素性を偽ってしまったりと、失敗した後は素直に失敗を認め、たかと思いきや往生際悪くエクスキューズを並べまくる。(で、毎回言い訳の文がその後2〜3ページ続く。)
新しいアメリカ人のご主人様にアメリカンジョークで応戦するも、盛大にスベり、ラジオを聴いてネタを仕込むも、田舎の農村の酒場にて(しかも同じ鳥ネタで)場を凍りつかせ、極め付けはラスト「お帰りになったファラディ様を、私は立派なジョークでびっくりさせて差し上げることができるやもしれません。(ニヤリ)」(なんだその鋼のメンタル)
これ、絶対イシグロ氏も狙ってる〜。
とか、低俗な視点で楽しんでました。天下のノーベル文学賞に対してスミマセン。でも面白かった〜。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.176
(3pt)

はじめて読みました

プロの執事としてあるべき姿をあらゆる犠牲を払って追い求めた。それは、大きな達成感、満足感として、スティーブンスの誇りである。しかし、主人がなくなって環境が変わってしまった。犠牲にした事柄を振り返り、これで良かったのかと自問する。振り返るよりも前を向いて今の環境を生きていくんだと悟る。平易な文で、日本語訳も自然、休日一日一気読みをおすすめします。充実した何時間かを過ごせますよ。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.175
(5pt)

カズオ・イシグロを知りたい方はぜひ、読んでいただきたい一冊です。

10年ほど前に読みました。
とても美しい日本語で埋め尽くされた翻訳によって、
綿密に考え抜かれたすべての感情にうったえかける物語が
無駄なくこの一冊の本にすっぽりと入っているような作品。

読後感は爽やかで感慨深く、
海外文学でこんな作品があるなんてと
静かな驚きと喜びで満たされました。

情景描写が秀逸で
'夕日が少しだけ開いた扉から細く入ってきている' 場面が
「日の名残り」のことを思い出すたびに頭に浮かびます。
それは、5歳まで日本で生活された作者ならではの表現なのだと思います。
また、映画も本当にステキな作品ですので読後に観てみるのもおすすめです。

ノーベル賞、受賞おめでとうございます。
ニュースを聞き、ファンの一人としてまるで自分のことのように晴れがましく、
誇らしい気持ちでいっぱいです。
次回作もどんな驚きに満ちた作品を書いてくださるのか期待しております。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.174
(5pt)

涙なしには読めない感動の名作

素晴らしい日本語翻訳も手伝って、1ページ目から名作であることを確信します。ぐいぐい引き込まれ、ラストが待ちきれず一気に読了しました。
ちょうど先般ロンドンからオックスフォードシャー経由でデヴォンシャーまで車で旅行したこともあり、スティーブンスにすっかり感情移入してしまいました。1920年から30年代にかけてのイギリス貴族の政治・戦争への関与とはこうだったのかもしれないと、ダーリントン・ホールがまるで実在の館のように感じられワクワクしました。
イギリスには貴族の館が点在し、幸運な場合はザ・ウォレス・コレクションやチャーチルの生家チャッツワース・ハウスのように一般公開され我々の目に触れることができますが、もしダーリントン・ホールのモデルがどこかにあったなら…。鋭く限りなく温かい人物描写とともに深い余韻に浸れる芸術作品でした。日本人が英国で国際的に活躍していることも本当に誇らしいです。ノーベル文学賞受賞おめでとうございます。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.173
(5pt)

再読

イシグロ氏、ノーベル文学賞受賞おめでとうございます。ということで、また引っ張りだして読んでみた。昔読んだ時は断然「私を離さないで」派だったけど、今読むとこっちの方が好きかも。
クライマックスのウェイマスの桟橋の夕日のシーンは言わずもがな。もうね、小説の構成が、もうね。全てはこの、隣に居合わせた見知らぬ男に、このセリフを言わせんが為の前振りに過ぎなかったんだなぁという、気持ち良いしてやられた感。
…と、まあ王道な読み方でも楽しめるし、もちろんちょっとしたイギリス歴史小説としても楽しめるし、私はこの小説、世間知らずのスティーブンスの「初めてのおつかい」的な、コメディタッチの冒険譚としても楽しめるのではないかと。
主人公のスティーブンス氏って、頑固でプライドが高くて、変に見栄っ張りで、イケ好かない奴なんだけど、馬鹿真面目に努力しても、その努力の方向性がズレズレだったり、憎めないキャラクターなんだよね。
以下、私が読みながらツッコんだところ。
旅行1日目、通りすがりのオッサンの挑発に乗り「絶景の丘」にすたこら登るスティーブンス氏。
ナショジオでしか見たことない世界の景勝地より、やっぱりグレートブリテンの景色には品格があるぜ(ドヤぁ)
レジナルド様に「生命の神秘」を説こうとシャクナゲの茂みに隠れる、が未遂に終わる。
気になってるミス・ケントンの前でついついいけずな態度を取ってしまうスティーブンス氏。
仕事終わりにミス・ケントンの部屋で行われるココア会議(おまいら中学生か!)
ガス欠になったり、つい見栄張って素性を偽ってしまったりと、失敗した後は素直に失敗を認め、たかと思いきや往生際悪くエクスキューズを並べまくる。(で、毎回言い訳の文がその後2〜3ページ続く。)
新しいアメリカ人のご主人様にアメリカンジョークで応戦するも、盛大にスベり、ラジオを聴いてネタを仕込むも、田舎の農村の酒場にて(しかも同じ鳥ネタで)場を凍りつかせ、極め付けはラスト「お帰りになったファラディ様を、私は立派なジョークでびっくりさせて差し上げることができるやもしれません。(ニヤリ)」(なんだその鋼のメンタル)
これ、絶対イシグロ氏も狙ってる〜。
とか、下世話な視点で楽しんでました。天下のノーベル文学賞に対してスミマセン。でも面白かった〜。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.172
(3pt)

はじめて読みました

プロの執事としてあるべき姿をあらゆる犠牲を払って追い求めた。それは、大きな達成感、満足感として、スティーブンスの誇りである。しかし、主人がなくなって環境が変わってしまった。犠牲にした事柄を振り返り、これで良かったのかと自問する。振り返るよりも前を向いて今の環境を生きていくんだと悟る。平易な文で、日本語訳も自然、休日一日一気読みをおすすめします。充実した何時間かを過ごせますよ。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.171
(5pt)

カズオ・イシグロを知りたい方はぜひ、読んでいただきたい一冊です。

10年ほど前に読みました。
とても美しい日本語で埋め尽くされた翻訳によって、
綿密に考え抜かれたすべての感情にうったえかける物語が
無駄なくこの一冊の本にすっぽりと入っているような作品。

読後感は爽やかで感慨深く、
海外文学でこんな作品があるなんてと
静かな驚きと喜びで満たされました。

情景描写が秀逸で
'夕日が少しだけ開いた扉から細く入ってきている' 場面が
「日の名残り」のことを思い出すたびに頭に浮かびます。
それは、5歳まで日本で生活された作者ならではの表現なのだと思います。
また、映画も本当にステキな作品ですので読後に観てみるのもおすすめです。

ノーベル賞、受賞おめでとうございます。
ニュースを聞き、ファンの一人としてまるで自分のことのように晴れがましく、
誇らしい気持ちでいっぱいです。
次回作もどんな驚きに満ちた作品を書いてくださるのか期待しております。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.170
(5pt)

涙なしには読めない感動の名作

素晴らしい日本語翻訳も手伝って、1ページ目から名作であることを確信します。ぐいぐい引き込まれ、ラストが待ちきれず一気に読了しました。
ちょうど先般ロンドンからオックスフォードシャー経由でデヴォンシャーまで車で旅行したこともあり、スティーブンスにすっかり感情移入してしまいました。1920年から30年代にかけてのイギリス貴族の政治・戦争への関与とはこうだったのかもしれないと、ダーリントン・ホールがまるで実在の館のように感じられワクワクしました。
イギリスには貴族の館が点在し、幸運な場合はザ・ウォレス・コレクションやチャーチルの生家チャッツワース・ハウスのように一般公開され我々の目に触れることができますが、もしダーリントン・ホールのモデルがどこかにあったなら…。鋭く限りなく温かい人物描写とともに深い余韻に浸れる芸術作品でした。日本人が英国で国際的に活躍していることも本当に誇らしいです。ノーベル文学賞受賞おめでとうございます。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.169
(5pt)

再読

イシグロ氏、ノーベル文学賞受賞おめでとうございます。ということで、また引っ張りだして読んでみた。昔読んだ時は断然「私を離さないで」派だったけど、今読むとこっちの方が好きかも。
クライマックスのウェイマスの桟橋の夕日のシーンは言わずもがな。もうね、小説の構成が、もうね。全てはこの、隣に居合わせた見知らぬ男に、このセリフを言わせんが為の前振りに過ぎなかったんだなぁという、気持ち良いしてやられた感。
…と、まあ王道な読み方でも楽しめるし、もちろんちょっとしたイギリス歴史小説としても楽しめるし、私はこの小説、世間知らずのスティーブンスの「初めてのおつかい」的な、コメディタッチの冒険譚としても楽しめるのではないかと。
主人公のスティーブンス氏って、頑固でプライドが高くて、変に見栄っ張りで、イケ好かない奴なんだけど、馬鹿真面目に努力しても、その努力の方向性がズレズレだったり、憎めないキャラクターなんだよね。
以下、私が読みながらツッコんだところ。
旅行1日目、通りすがりのオッサンの挑発に乗り「絶景の丘」にすたこら登るスティーブンス氏。
ナショジオでしか見たことない世界の景勝地より、やっぱりグレートブリテンの景色には品格があるぜ(ドヤぁ)
レジナルド様に「生命の神秘」を説こうとシャクナゲの茂みに隠れる、が未遂に終わる。
気になってるミス・ケントンの前でついついいけずな態度を取ってしまうスティーブンス氏。
仕事終わりにミス・ケントンの部屋で行われるココア会議(おまいら中学生か!)
ガス欠になったり、つい見栄張って素性を偽ってしまったりと、失敗した後は素直に失敗を認め、たかと思いきや往生際悪くエクスキューズを並べまくる。(で、毎回言い訳の文がその後2〜3ページ続く。)
新しいアメリカ人のご主人様にアメリカンジョークで応戦するも、盛大にスベり、ラジオを聴いてネタを仕込むも、田舎の農村の酒場にて(しかも同じ鳥ネタで)場を凍りつかせ、極め付けはラスト「お帰りになったファラディ様を、私は立派なジョークでびっくりさせて差し上げることができるやもしれません。(ニヤリ)」(なんだその鋼のメンタル)
これ、絶対イシグロ氏も狙ってる〜。
とか、下世話な視点で楽しんでました。天下のノーベル文学賞に対してスミマセン。でも面白かった〜。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.168
(3pt)

はじめて読みました

プロの執事としてあるべき姿をあらゆる犠牲を払って追い求めた。それは、大きな達成感、満足感として、スティーブンスの誇りである。しかし、主人がなくなって環境が変わってしまった。犠牲にした事柄を振り返り、これで良かったのかと自問する。振り返るよりも前を向いて今の環境を生きていくんだと悟る。平易な文で、日本語訳も自然、休日一日一気読みをおすすめします。充実した何時間かを過ごせますよ。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470